ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2019.2.28
  • author:羽田理恵子

恋する乙女に♪昭和女子大生による化粧筆「恋筆」のアガる誕生ストーリー

マカロンのパッケージからヒントを得て「恋筆」へ

2018年12月の発売から、わずか2ヶ月で初回納品分が完売した化粧筆「恋筆メイクブラシセット」。世界に知られる広島・熊野の化粧筆が2本セットでなんと3800円(税抜)!うれしい価格、抜群の品質にアガる!カワイイ!昭和女子大学で「恋筆」を生み出した浅田裕子准教授とゼミ学生にお話を伺ってきました。

販促会議の様子

販促会議の様子

女子大生が化粧筆の新ブランドを立ち上げる!?

「恋筆」は、昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン科の浅田裕子准教授とゼミ生5人が株式会社NUMBER EIGHT(広島県安芸郡熊野町)と協働して立ち上げた新ブランド。今回集まっていただいたのは浅田先生とプロジェクト・リーダーの伊藤さん、高橋さん、佐々木さんです。

右から浅田裕子先生、伊藤杏佳さん、高橋莉奈さん、佐々木杏さん

右から浅田裕子先生、伊藤杏佳さん、高橋莉奈さん、佐々木杏さん

 

このプロジェクトでは、商品開発だけではなく、新ブランドの立ち上げを半年以内に行うというハードなスケジュールで実施。ブランドのコンセプトからネーミング、ロゴ、素材、商品デザイン、パッケージ、販売促進活動まで学生5人で行うという厳しいものでした。「副資材の調達から、学内ショップで販売する分の梱包まで自分たちでやりましたよ」と浅田先生は話します。

サンプル作りからパッケージ選びに日々奔走!

「恋筆」を試させていただくと、さすが熊野の化粧筆、肌触りは文句なしに心地いい!しかもチーク・パウダー用とアイシャドウ用の2本で3800円と、高品質ということを考えれば、女子大生のお財布にも優しい価格。

ほんのりとしたピンク色がかわいい!

ほんのりとしたピンク色がかわいい!

 

「恋筆」のコンセプトを考案した伊藤さんによると「“女子の気分を上げる、女子力の上がる筆”、そしてメイク時間を楽しくする、をコンセプトに、“女子大生ならでは”をできるだけ考慮しました」。

 

「恋筆」は淡いピンクの軸、コントラストの効いた金具、穂先(毛の部分)の絶妙なグラデーションが個性的。

 

「どの組み合わせがカワイイのか?コンセプトに合っているのか?たくさんのサンプルから軸や金具を選ぶのは楽しかったです。最初、穂先は白で考えていたのですが、ピンクの方がきれいなまま長く使えるのではないかと思い、ピンクに決定しました」と伊藤さん。優しさ、思いやり、幸せ・・・そんな言葉をイメージさせるピンクの力が「恋筆」にはたっぷり。

 

何回も販売元からNGが出たというパッケージの選定は、メンバーにとって一番大変な作業だったそうです。「恋筆」を買いたいという気持ちにさせるようなパッケージがなかなか見つからず「いっぱい研究室に残骸が残ってます」と笑う浅田先生。

 

佐々木さんは「パッケージ屋さんには何軒も行きました」と当時を振り返ります。「とにかく安く抑えないといけないので、どれを使ったら一番安いかを計算し、なおかつ“女子大生のカワイイ”を大事にするというコンセプトを守らなければいけなくて。カワイイまま見栄えを崩さず筆を固定することがすごく大変でした」。

 

最終的には「マカロンのパッケージを参考にできあがりました」と伊藤さん、パッケージ制作期間(2~3ヶ月)の結末がかわいいスイーツとは、女子大生らしいですね。

マカロンのパッケージからヒントを得て「恋筆」へ

マカロンのパッケージからヒントを得て「恋筆」へ

インスタやセミナーで販促活動に挑戦!

商品とパッケージが完成すると、販売促進活動のスタートです。プレスリリース、ポスター、学内ショップのPOP、インスタグラムなどの販促ツールもすべてお手製でした。

 

広報活動を主に担当した高橋さんは「販促物を作るのは難しいと思いました。でもポスターの置く位置を考えて、目線が写真ファーストなのか、文字ファーストなのかを考えることはすごく楽しかったです」

 

デザイン経験のないまま挑戦することに不安はなかったのでしょうか?昭和女子大学にはデザインを学ぶ学科もあるので依頼するとか?
「他学科の人達に任せてしまうと、コンセプトがうまく伝わらないのではという意見が出て。それにタダでやってもらうのは何か違う、自分達でやろうということですべてやりました」(高橋さん)

 

「恋筆」への強い思い入れが心に響く言葉です。それに外注すると価格に上乗せしなくちゃいけないですから、そこも重要です。

 

さらに学生たちは、(株)NUMBER EIGHTで化粧筆の使い方の研修を受けてきたそう。そのテクニックをインスタグラムにて動画で公開しています。

 

インスタグラムで紹介した使い方やお手入れ方法で、使用する粉の量が減った、長持ちするようになったなど、いい評判が舞いこむようにもなったとか!お手入れの仕方次第で、化粧筆の寿命はとても変わるのだそうです。

 

「動画が想像以上の仕上がりで、英語の字幕をつけて海外発信をしたいと思っています」と浅田先生は次のステップ(戦略?)を思案中だそうです。さすがグローバルビジネス学部の先生ですね。

 

学生たちは学内でセミナーも開催しました。作り手にとってはユーザーのナマの声が聞ける絶好のチャンスといえます。

 

「主に後輩を対象に恋筆の使い方を伝えるセミナーを数回やりました。クリスマス、デートとかテーマを決めて、参加者は6人ぐらいの少数で。スタッフは講師1人と司会進行、お茶も出していたのでお菓子係、カメラ係です」(佐々木さん)

 

こうして実際に使ってもらうことで商品の良さが伝わったようです。
「化粧筆を今まで使っていなかった人に手に取ってもらえる機会になり、化粧筆の良さをわかってもらい、そこから恋筆を買ってもらえる機会になったと思います」。

 

学生一人ひとりが自分の意見をしっかり持っていたという今回のプロジェクト。意見が割れたり、険悪なムードになったり、衝突もあったそうです。それを乗り越えて一歩一歩進んでいったメンバー。思わずホントのところどうだったか突っ込むと「いまや辛い経験も楽しい思い出です」と笑顔いっぱいに返してくれました。

「恋筆」プロジェクトを振り返って

浅田先生は「本当に個性がはっきりしていた5人で、意見が割れて泣いていたときもありました(笑)。でも、自分の意見を通しながら他の人の意見を尊重するという難しい作業をこなしてくれましたし、企業の方たちから学ぶことがいっぱいあったと思います。それぞれが成長できるプロジェクトになりよかったと思います」

「恋筆」プロジェクト・メンバー、左からテイ シンイさん、髙橋莉奈さん、伊藤杏佳さん、大久保輝さん、佐々木杏 さん

「恋筆」プロジェクト・メンバー、左からテイ シンイさん、髙橋莉奈さん、伊藤杏佳さん、大久保輝さん、佐々木杏 さん

 

「私達が0から作ったものが形になり、いろんな人の手に渡り、メイクの時間を楽しくしていると実感しています。恋筆をカワイイと思ってくれる人がいる、これって本当に素敵なこと。私達の自信にもつながっています」(佐々木さん)。

 

優しい気持ち、幸せな気持ち、恋したくなる気持ち。「恋筆」はメイクをするひとりひとりに自信を届けてくれるでしょう。永遠のカワイイ乙女にぜひ持ってほしい化粧筆。誕生日、記念日など、大切な方への贈り物にいかがですか?


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