ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

独断対決第2弾:大学カレー対決2015

2015年8月5日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

国民食と呼ばれて久しいカレー。外食でも家でも、定番のメニューの1つです。お手軽なインスタントも、多種多様な商品が店に並ぶなど、日常生活には欠かせないものになっています。そんなカレーですが、いろいろな大学が個性ある商品を出しているのはご存知ですか?以前ご紹介した記事で手に入れた商品を、社内で食べ比べしてみました。

 

☆メンバー紹介
花(男性)・中(女性)・河(女性) ・岸(男性)・一(女性)

7月某日まだまだ日の高い午後5時ごろ、3種類のカレーが5人分、計15皿が会議室に並べられました。それに向かうのは前回のチョコレートレビューで意見を飛ばした4人+1人。
各々が好き勝手に、商品について語り合いました。


まずは今回のカレーの紹介です。取り上げたのは、信州大学の「信大きのこカレー」、慶應義塾大学の「山食カレー」、そして京都大学の「総長カレー」。

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長野県産を前面に押し出した信州大学の「信大きのこカレー」。地元パワーは他府県民に通じるか。

ビジュアルで勝負を仕掛けてくる慶應義塾大学の「山食カレー」。伝統の食堂の味が通じるか。

ビジュアルで勝負を仕掛けてくる慶應義塾大学の「山食カレー」。伝統の食堂の味が通じるか。

ひときわ豪華なパッケージがまぶしい京都大学の「総長カレー」。存在感のある肉、そして味が吉と出るか凶と出るか。

ひときわ豪華なパッケージがまぶしい京都大学の「総長カレー」。存在感のある肉、そして味が吉と出るか凶と出るか。


信大きのこカレー

中:私キノコ好きなんで、これ結構好きです。しめじの味はあまりしないかも。
岸:思ったよりキノコ入ってましたね。
一:ちょっとしめじの風味はするかも。
花:パッケージにある通り、食感が残ってたね。
中:食感が面白かったです。
河:後味がさっぱりしてるのはりんごだったのかな?
岸:商品として結構完成度高いですよね。
花:パッケージがちょっと散らかってるかな。

総長カレー
一:おいしかった!
中:辛かった!あと肉が大きかった。
花:これってカレーというより何か別の料理みたい。子どもの頃食べたカレーとは印象が違う。
岸:ごはんというよりパンとかサフランライス?
河:スパイス効いてましたね。味が重層的。
花:牛肉のスパイス煮込みというか…。メインは肉?
岸:欧風カレーをイメージしてたけど、予想を裏切られた。ちなみにお値段は一番高い648円でした。
花:それやったら普通に食べに行くかも。ただ、そのあたりとも張り合える味。総長の名に恥じない。
岸:さすが総長、良いもの食べてますね。


山食カレー

岸:あまりカレー自体に訴求してないパッケージですよね。
花:この料理長を一番前面に押したいんだろうか。味としては家庭的というか、ほっとする味だね。
中:大学の学食のカレーなんですね。
河:優しい味というか、まったりした昔ながらのカレーですね。
中:でもやっぱりこのパッケージがすごいですね…。
岸:なんだろう、料理長のキャラクターを推したいのかな。
花:初代と2代目の写真まで入ってるからね。日常の味なのは面白い。
中:慶應の近寄りがたさが薄れたかも。
河:慶應を身近に感じました。
花:三田キャンパスの学生はやっぱり食堂に帰属意識があるのかな~。

投票へ
色々と意見が出そろったところで、いよいよ投票へ。各々1位だと思ったカレーは…

京大有利ですがばらけました!各々の思いは…。

京大有利ですがばらけました!各々の思いは…。

まず、信大きのこカレーに1位票を投じた方は…。
中:キノコの食感が良かったし、穏やかで好みの味だった。最初に食べた京大カレーのスパイスが強かったせいもあるけど…。見かけたら買う候補に挙がります!

続いて、3票を集め最多1位票となった京大の総長カレー。
岸:やっぱりこれは入れざるを得なかった。味が高レベル。
河:毎日食べたら飽きるかもしれないけど、余所行きの味がします。
一:肉のインパクトがあって、単純においしい!

最後に、慶應の山食カレー。どのような思いでこのカレーに票を投じたのか。
花:やはりこのビジュアルのインパクト。食堂のカレーを商品化しようという姿勢に惚れた。大学の事を知ってもらおう、大学のイメージを伝えようとする。大学発商品としてお手本ではないか!味はこの中ではインパクトが薄いかもしれないけど、やっぱりこのビジュアルが…。しかも脇に歴代料理長まで載っている!もうこれはすごい!
岸:わかりました。

三田食堂の歴代料理長がサイドに載っています。

三田食堂の歴代料理長がサイドに載っています。



まとめ

カレーという一般的な食べ物だからこそ、各大学の特色が色濃く出て、その結果みんなの好みも別れました。今回は手に入れた3大学の商品だけでしたが、全国の大学にはまだまださまざまな商品が売られています。単純に味わうのも良いですが、なぜ、この商品を出したのか?そんなことを考えながら食べてみると、ちょっと味わい深くなるかも。今回のレビューについては、少し深読みし過ぎかもしれませんが…。

アタマの疲れをビールで癒す!?京都大学ビアガーデン

2015年7月23日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

蒸し暑い日にぴったりのイベントにお邪魔しました!

気温が上がり、ジメジメしてくるこの季節は、スーツを着込む勤め人にはことさら厳しくなってくる季節。とはいえ、大人には大人の楽しみが出てきます。お酒をたしなむ方限定ですが、この時期のビールは格別なもの。特に、屋外でお酒を楽しめるビアガーデンの解放感がお好きな方も多いのではないでしょうか。
今回は、6月15日~19日まで京都大学の吉田キャンパスで開催された「ナイルビールdeサステナブルナイト」という、大学構内での(!)ビアガーデンのイベントにお邪魔しました。

当日はあいにく曇り模様でしたが、会社を出た夕方の6時頃は肌寒さもなく、過ごしやすい気候です。京阪線に乗り、出町柳駅へ。そこから15分ほど歩いたところに、関西の雄、京都大学の吉田キャンパスがあります。キャンパスをぐるっと回りながら今回のイベントの開催地であるレストラン、「カンフォーラ」に向かっていると、講義を終えた学生たちの姿が多く見受けられました。

カンフォーラン前には、ベンチやテーブル、ビールサーバーが置かれ、本格的な趣です。ちょうどビアガーデンが開店したところで、ぽつぽつとお客さんの姿が。学生さんはもちろん、教職員さんらしき人もいらっしゃいました。

レストラン前に設けられたスペースに人が集まりだします。

レストラン前に設けられたスペースに人が集まりだします。

 

ここで提供されているビールはただのビールではありません。京都大学と早稲田大学が共同で開発した「ナイルシリーズ」という、古代小麦を使用したなんともロマンあふれるビールなのです。「ナイルシリーズ」は4種類あり、軽いタイプの「ホワイトナイル」、濃厚な色と香りの「ルビーナイル」、ゆずとコリアンダーの風味を利かせた「ブルーナイル」、ノンアルコールの「サイファーナイル」までバラエティ豊か。どれも個性豊かで、飲み比べてみるのも楽しいかも。

ホワイトナイルとルビーナイルともに400円。見た目も味もそれぞれ個性的で、飽きずに飲めます。

ホワイトナイルとルビーナイルともに400円。見た目も味もそれぞれ個性的で、飽きずに飲めます。

周囲の様子を一通り撮影したら、いよいよお待ちかねの飲食タイム。酒のみに対して「わかっている」フードの前に、思わずビールのペースが上がり、2杯飲んでしまいました。濃厚なルビーナイルの香りと味が判断を鈍らせたのかもしれない…。

うまいビールとうまいアテ。一週間の疲れが癒される…。

うまいビールとうまいアテ。一週間の疲れが癒される…。

実は今回、取材には一人アシスタントを連れてきました。現役大学生の彼女からも、味の感想をお聞きしましょう。


ホワイトナイル
苦みが少なく、飲みやすい!
最初の一杯だけでなく、ずっと飲んでいられそうな、そんな美味しさでした。

ルビーナイル
香ばしい麦の香りが飲む前から分かります。口に含めばよりその香りが広がります。
見た目もビールというよりカクテルのような色鮮やかさで、女性に人気が出そうな一杯でした!


度数の高いルビーナイルの方が熱の入ったコメント。昨今の若者のビール離れを感じさせない頼もしさですね。

日が暮れるにつれ、どんどんお客さんが増えてきました。学生さんが連れ立って、先生らしき方と一緒になって…と、みなさん笑顔でビールを楽しんでいました。講義の終わりにこんなイベントがあれば、酒飲みならとても我慢できまい、と勝手な感想を抱きました。

大学内の光景とは思えない!?夕方の様子。

大学内の光景とは思えない!?夕方の様子。

ビアガーデンイベントは終了してしまいましたが、イベントで提供された「ナイルシリーズ」は大学内の生協で購入できます。ちょっと変わった京都土産として、いかがでしょうか?

中之島哲学コレージュ体験記

2015年7月16日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

大阪の中心梅田からほど近く、ビジネス街の真ん中にある中之島。緑やバラ園があり、憩いのスポットとなっています。バラに目を奪われつつ、目的の場所へ。

中之島のシンボルである中央公会堂の目の前、京阪なにわ橋駅構内にアートエリアB1という施設があります。ここではさまざまな催しが行われ、その活動の一つとして、月に一度19:00~21:00に「中之島哲学コレージュ」が開かれています。

大阪大学コミュニケーションデザイン・センターが中心となって行われているこのイベントは、「哲学」と身構えてしまいそうな学問を日常的なテーマに落とし込んで対話します。

実際に体験すると哲学的な専門知識は必要なく、気軽に、しかし真剣な対話ができるイベントです。

今回のテーマは、「身近な人を葬送するために何が必要ですか?」というもの。身近な人が亡くなったときに、何気なくお葬式をイメージしますが、お坊さんは?お墓は?お葬式の規模は?でもそれってどこまでが必要なの?といったテーマについて話し合います。

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開始10分ほど前に行ったのですが、すでに50人の席がほぼ満席。開始直前には追加でいすが用意されるほどでした。今回のテーマのせいか、来られている方の年齢層は少し高め。会社帰りか、スーツ姿の人もちらほら。

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まず初めに、ゲストの浜渦辰二(大阪大学大学院文学研究科教授)さんが、実際に「家族葬」という、近親者のみが参加するとてもシンプルなお葬式を行った経験をお話ししてくれました。

実際に葬儀を行った様子の写真も紹介。花や故人の写真で祭壇を飾り、近親者9人のみのそのお葬式は、どこか和やかな雰囲気がありました。

そしてここからが本番。ゲスト、参加者の対話が始まります。「家族葬」を見た感想や、自分は葬式についてこんな意見がある、と幅広く意見を交換します。

意外?にも、「自分もこんな葬式でいいと思う」という肯定派が大半。私自身もそっちよりの意見だったので、むしろ反対派の「立派な人なら、立派な葬式がふさわしいと思う」や、「地縁との関わりで、ある程度の規模は必要」という意見が気になりました。

私も、「天寿を全うした人と若者の突発的な死で、葬式のイメージは変わるか」という意見を投げかけました。

そのような疑問を受けての、「どんな葬送が望ましいかは、関係性によって様々」という発言が印象的です。大々的な葬儀がふさわしい人も居れば、近親者で手早くやって欲しい人もいる。人それぞれというニーズの多様化が亡くなったあとにまで対応しているのかと思うと、なんだか不思議な気持ちになりました。

葬送という重たい感じのテーマですが、終わったあとには知的な運動?に対する心地よい疲れが。会社の帰りに居酒屋もいいですが、こんなイベントにふらりと参加するのも楽しいかも。

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(こちらは過去の記事を転載したものです。)

大学発飲んだくれ紀行~北海道大学「ポプラ並木」編~

2015年6月29日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

ビールにウイスキー、ワインに日本酒。さまざまなお酒のさまざまな銘柄が味わえる現代ですが、「大学で売られているお酒」というちょっと変わったものはご存知ですか? 大学とお酒に焦点を当てる大学発飲んだくれ紀行、今回は北の大地の国立大学、北海道大学が販売している日本酒「ポプラ並木」を紹介します。

 

日本人がこよなく愛するお米は、日々の主食としてはもちろん、さまざまな加工品にも利用されてきました。その中でも一番、量・種類とも多いのは、日本酒ではないでしょうか。全国の米処、水のきれいなところでは必ずと言っていいほど酒蔵があり、日本酒が造られています。全国各地にある大学でも、日本酒を取り扱っているところがたくさんあります。

 

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純米酒「ポプラ並木」2,400円(税込)。ポプラ並木のイメージが描かれています。

 

箱を開けると、細長い変わった容器が出てきました。一見では日本酒の入れ物とはわからないのではないでしょうか?贈り物としてもおしゃれで良さそうです。

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特長的なフラスコ型の容器です。お酒には見えない?

 

「ポプラ並木」という名前とデザインは、北大のシンボルであるポプラの木からとられています。明治36年に行われた林学実習で、ポプラの苗木が植えられたことがシンボルとなったきっかけだとか。大学の歴史と自負が感じられます。お酒自体も、北海道産のお米と札幌南部の雪清水で造られています。

 

いよいよ中身の話に移りましょう。業務も終わりに近づいた週末の社内で、お酒好きの方と一緒に味見をしてみました。

「濃い目でしっかりとした味、でも後味はすっきりしている」

「米の味が感じられる日本酒らしい日本酒」

「フロンティア精神の味(?)がする」

…などなど様々な意見が。

 

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週末の疲れをいやす一杯。

 

薄く黄色がかったお酒で、お米のふくよかな香り。グイグイ飲める、というよりは腰を落ち着けて飲みたい旨みの強いしっかりとした味でした。これと北海道の食材を合わせると、さぞかしおいしいんだろうな…。クセの強い食べ物でも合いそうです。

 

ちなみに、この後の会社の飲み会では見事に日本酒を飲みすぎました。

 

学問事典-文学&統計学-

2015年6月26日 / コラム

「文学」
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文学は、いわば言葉でつくられたさまざまな作品を指します。
小説や詩、随筆や日記など、今まで文学に触れたことのない人は
恐らくいないのではないでしょうか。

古来より地域を人間は文字によって何かを書き残してきました。
文学研究では、作品が描かれた経緯や、
作品の背景となる時代の社会・文化・風俗、また多彩な人間のありようを読み解きます。

また、作者の思いを感じ取り、その人生を追体験することで、
自分の思考や心をより豊かにすることができます。
 
文学は現代でもとどまることなくつくられています。
また、海外の作品や古典など、
言語の違いや時代の違いを越えて評価される作品も少なくありません。

作品の持つ魅力に惹かれ、物語の表現や構成、読者の解釈に至るまで、
さまざまな手法で研究が進められています。




「統計学」
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ビッグデータという言葉を最近耳にする方も多いのではないでしょうか。
大量のデータを収集し分析することで、経済や交通などあらゆる社会の動きが調査されています。
その際活躍するのが統計学の知識です。

統計学とは、一見バラバラのデータを数学的に処理し、隠れた傾向を見つけ出す学問です。

たとえば数年間に渡る気象情報を調べると、1年で気温の上昇し始める時期におおよその目星がつけられます。
暑くなってビールの売り上げが増えることを見越し、仕入れ量を増やしたり、
メニューを変更したり・・・と販売計画が立てられます。

しかし、ここで気をつけたいのは、分析した結果が本当に妥当なのか見極める必要があることです。
こんな話があります。

チョコに含まれる成分が記憶力を良くする、という紹介がされました。
そこで、チョコの消費量と学力の関係を国別に調べたところ、
消費量が多い国ほど学力も高い傾向にあることがわかりました。
これでチョコを食べると学力が上がることが裏付けられました。

しかし、本当にそうでしょうか?
チョコの消費量が多い国を見ていくとスイスやアイルランド、ベルギーやフィンランドが上位に来ています。
これらの国の共通点はなんでしょうか?
そう、いずれの国もヨーロッパのいわゆる先進国です。

つまり、チョコの効果というよりも、単にチョコを日常的に食べられるだけの余裕があり、
教育にも力を入れられる先進国の学力が高いのは当然ではないか?という反論が成り立ちます。
もちろん、ほかにも考えられる要因があるかもしれません。
このように、隠れた要因によって見かけの関係性が現れることを「疑似相関」といいます。

統計学はデータの氾濫する現代社会において進路を示してくれる、まさにうってつけの学問になり得ます。
しかし、その知識を使いこなすためには正しい認識と、
注意深く疑問点を見つける用心深さが必要となるでしょう。


いかがでしたか?
これを読んで、文学、統計学とはどのようなものなかを理解していただき、
当サイトを更に楽しんでもらえればいいなと考えております。

今後とも、ほとんど0円大学をよろしくお願いします。



(こちらは過去の記事を転載したものです。)

近大マグロを食す!

2015年6月26日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

前回(記事はこちら)、売り切れてしまっていた近大マグロ。今回はリベンジとして朝から大阪は梅田・グランフロントの水産学研究所へ。

近大マグロとは、関西の私立大学の雄、近畿大学が世界に先駆けて成功した、卵の孵化から成魚まで人が手がけた完全養殖で育てられたマグロのことです。
天然物の評価が根強い水産業界で、果たしてこのマグロの味はどのようなモノなのか。
岸部が体験に行きました。

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梅田のグランフロント、近大が直営する「水産学研究所」の開店1時間前10時に到着。すでに並んでいる人もいましたが、先頭集団に入ることに成功しました。ここから一時間ほど並んでいたのですが、10時半ごろにはこの状況。開店直前には店の付近が列でいっぱいになっていました。

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一人だったのでカウンター席へ。ほかのお客さんは団体で来ている人が多く、テーブル席もすぐに埋まってしまいました。

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席の正面にはタブレットが設置され、水産研究所に関するさまざまコンテンツを見ることができます。



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中でも気になったのがこれ。

養殖された魚たちの卒業証書です。孵化した日と出荷された日が記載され、えさの情報まで載っています。少しかわいそうな感じも・・・。この日は近大マダイが獲れたてのようです。

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注文したお刺身御前は、日によって刺身が選抜されるとのこと。この日は近大マグロ、近大マダイ、ブリが出てきました。すべて水産研究所で育てられた魚だそうです。

養殖物のイメージとして、脂がのりすぎて魚臭い印象があったのですが意外?とすっきりした味です。柔らかく、確かに脂ものっているのですがしつこい感じはしません。
タイ、ブリも身が柔らかくてうまみが濃く、とってもおいしくいただけました。

タイはもっちりとして柔らかめの食感。

タイはもっちりとして柔らかめの食感。

大トロ部分。ものすごい照りですが、後味があっさりして美味。

大トロ部分。ものすごい照りですが、後味があっさりして美味。

 

まだまだコスト面で課題があり、決して安い!という値段ではありませんが、将来安価でこのレベルのマグロを食べられるとなれば非常に魅力的です。

また、育てられた経歴がはっきりしているので安全面でもメリットがあると言います。マグロなど大型魚は水銀などの重金属がたまることが指摘され、しばしば問題になります。その点、完全養殖ならエサや環境の影響をコントロールできます。
安い・うまい・安心のマグロが食べれらる日も、そう遠くはないでしょう。
皆さんも一足先に未来の味覚を味わってはいかがでしょうか。



(こちらは過去の記事を転載したものです。)

近大マグロを食べに行こうとした!

2015年6月26日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

こんにちは、ほとんど0円大学のスタッフのキシベと申します。

スタッフの中で一番の若手ということで、フットワークを駆使して様々な大学の情報をご紹介したいと思います。
今回は、大学と実社会のつながりについて。といっても小難しい話ではなく、私たちにとって身近な食に関する取り組みをお伝えします。お伝えしたかったのですが・・・。




近畿大学は東大阪市に本拠を置く大学で、和歌山や広島にもキャンパスがある西日本では最大級の総合大学だ。そんな大学が最近広告など、推し進めているあるモノがある。それはマグロだ。

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マグロの中でも特に資源価値の高いクロマグロを対象として、近畿大学では1970年代から研究が進められてきた。目指していたのは、卵の孵化から成魚まですべてを人工的に育て上げる完全養殖である。

マグロは時速60kmで泳ぎ回り、さらに泳ぎ続けないと呼吸できなくなって死んでしまうという面倒な生き物である。生態を聞いただけでも養殖の難しそうなこの魚だが、2002年、ついに完全養殖に成功する。

ここまでは単なる大学の研究成果だが、この成果を実際に楽しめる場がある。大阪は梅田、大型商業施設のグランフロント6Fには近畿大学水産研究所という、一風変わった名前のレストランだ。

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「近大卒」と銘打って、養殖技術によって育てられたマグロをはじめとする様々な魚が楽しめる。卒業生を食べるとなると多少ブラックジョークにも聞こえるが、予約席は7月末まで埋まっている大盛況。夜の入店はあきらめ、昼のランチタイムを狙ったが、それが間違いだった。

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11時開店ということで、少し前に着けば大丈夫だろうとの予想していた。平日の上小雨が降っていたので、それほど客足はなかろうとも思っていた。しかし、到着するとすでに長蛇の列が。いやな予感がしつつ最後尾に回ったが、店員さんがランチの終了した旨を伝えていた。


己のうかつさを呪う。平日、小雨の中をこれほどまでに人を並ばせる近大マグロの魅力とはなんなのか。今回、お預けを食った形になったが、リベンジを誓って次回は味についてのレポートをお伝えしたい。実食レポートはこちら


(こちらは過去の記事を転載したものです。)

大学グッズよろず紀行 ~グッズ紹介編~

2015年6月15日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

今年の5月29日~6月5日の間、大阪・梅田の紀伊国屋で「学市学座」という大学グッズを取り上げたイベントが行われていました。日本各地の大学のオリジナルグッズ、およそ400点が販売されており、その中でも売れ筋の商品を手に入れてきました。

やはり強し、総長カレー

グッズで目立っていたのは食品、特にカレー系の充実度。売れ筋一位はやはり、というか、話題に大きく取り上げられたこともある京都大学の「総長カレー」でした。当時の総長プロデュースのちょっと高級志向のカレーです。京大内のレストランでも提供されていて、大学の名物として定着している感があります。

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見た目から高級感あふれます。肉がでかい!

 

 

しかし、それに追随したのがこちらの「山食カレー」。なんでも、慶應義塾大学の三田キャンパスにある食堂のカレーを再現したものだとか。奇しくも、カレー人気が東西でわかれた形です。学生たちの胃袋を支え続けてきた伝統の味というところも、総長カレーとは好対照です。

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3食入りで、ボリュームもたっぷり。

 

もう一つ、気になったカレーとして買ってきたのが、信州大学が開発した「信大きのこカレー」。長野市と大学が協働で開発した、地域の食材を活かしたながのブランド郷土食だそうです。官学が連携したグッズも、大学発商品ならでは。身近なところから、研究の成果を感じることができます。

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長野県産のぶなしめじ・りんごの使用がアピール。

 

「研究」から生まれた商品

カレー続きで重たくなってきたので、次はスイーツの紹介を。こちらは青森県にある弘前大学のグッズです。青森といえば…ということで、りんごを使用した「ひろだいアップルデザート」ですが、ここが大学ならでは!というところか、大学内の農場でできたりんごを使用しているとのこと。

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日本の最先端のりんごが感じられる…!といえば大げさか。

 

りんご?くま?謎のキャラクターがパッケージを飾るこちらは、松本大学のグッズ「信州アルクマそば」。一見ただの袋そばですが、実はこのそば粉に秘密があります。地元の食品会社との協力し、そば製粉時に無駄になってしまう皮の部分を使用したのだとか。廃棄部分を再利用するという、環境にも配慮したエコな商品です。

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信州産のそば粉100%!信大のカレーといい、長野は郷土愛が強いのだろうか…。

 

グッズを一通り見ていくと、大体2つのパターンに分かれているのが分かります。一つは、グッズ自体が大学をアピールするためのもの。今回でいうと、京大の総長カレーや慶應の三食カレーががそれにあたると思います。大学の名物として、広く認知してもらう…そのような意図が感じられます。

 

もう一つが、大学で行われる研究の一環として生まれたものです。企業や公的機関と連携したり、学生たちが企画に参加することもあります。大学でどのようなことが行われているのか、一般の方が知るための懸け橋になることも多く、一風変わったユニークなグッズが印象的です。

意外と身近、大学の味

以上、食い気に走った結果、食べ物オンリーの紹介となりましたが、このほかにも定番のノート、マグカップ、大学オリジナルキャラのぬいぐるみなど、バラエティ豊かなグッズが販売されていました。グッズを通じてですが、大学って思ったよりもとっつきやすいところがあるんだな…と、ひとり勝手に納得しています。大学グッズに興味が湧いた方は、近所の大学に運んで、一風変わったお土産を探してみては?

 

今回、紹介だけにとどまりましたが、近日に試食レポの模様をお届けします。勝手に対決企画も実施しますので、こうご期待!

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