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消費者目線で「夏でも売れる和菓子」を作る!関西大学池内ゼミのチャレンジ

2019年10月15日 / 大学発商品を追え!, 大学の知をのぞく

2019年8月1日から、関西大学社会学部・池内裕美研究室と株式会社プラタの産学連携による新しい和菓子が販売されている。夏に売上が落ちるという和菓子をテーマに、学生の自由な発想を取り入れ、「夏でも売れる和菓子」をコンセプトにした。結果的には和菓子だけでなく、洋菓子の要素も取り入れた和洋菓子も考案。計4つの商品を販売することになった。


産学連携といえば、大学のもつ研究成果を商品化する、企業を悩ませる課題が出発点になることが多い。今回和菓子を考案したのは、社会学部で消費者行動や心理学を学ぶ学生たち。社会学部の学生ならではの視点で開発された4つの和菓子についてお話を伺った。

消費者の心理から売れる商品を導き出す
社会学部流ものづくり

夏でも売れる和菓子作りに挑んだのは、関西大学の池内裕美教授の研究室に所属する学生たちと、今回初めて食物食品販売にのぞむ株式会社プラタ。


研究室では主に、消費者行動や心理学について研究をしている。学んだ知識を当てはめながら、製品の開発や販売促進にどうつなげるか、企業の協力のもと、実地で学ぶのもこのゼミの特長だ。


昨年はスマートフォンケースを開発。今年は夏に団子の売上が落ちがちなことにヒントを得て、「夏でも売れる和菓子」にチャレンジすることになった。

 

大学と企業のコラボといえば、研究成果をそのまま商品やサービス、企業の課題解決へ転用するものが多い。しかし、このゼミでは「どう伝えれば、どう見せれば、消費者の心をより動かせるのか」ということが要になっていると池内先生。


出来上がった商品をどう売り、どのくらい売れるのかも学びの一貫になっている。

実際に販売中の和菓子

実際に販売中の和菓子

 

販売している和菓子は「ひんやりフルーツの花柄和風タルト(手前)」、「冷んやり!もっちり!ぷりんあらもぉどら(中央左)」、「ぷるっと美しくずアイス(中央右)」、「ふわふ和豆乳ティラミスムース」の4種類。

 

今回は店頭販売ではなくECショップでの販売となるため、味はもちろん、見た目や検索ワードを意識したネーミングなど、隅々までこだわっている。

 

しかし、こだわっているからこそ、すんなりと開発が進んだわけではない。


企業とのコラボ、実際に販売する商品だからこそ苦労した点もあるという。

 

「冷んやり!もっちり!ぷりんあらもぉどら」に携わった小西真由さんは「プリンの入ったどらやきというのは決まっていましたが、商品にするにあたって中に入れるものは、かなり変更が入りました」と語る。

ぷりんあらもぉどらの企画に携わった小西真由さん

ぷりんあらもぉどらの企画に携わった小西真由さん

 

「はじめはクリームチーズを入れようと考えていましたが、サイズが大きなこともあり、重いんじゃないか、と。他にも高さを出したいが、皮の重みで高さが出ないからどうしようか、とか。実際に商品を作ってくださる企業の方と試行錯誤を重ね、現在の形になりました。商品として成立させることの難しさを実感しました」。

 

「ひんやりフルーツの花柄和風タルト」の担当班だった山中菜摘さんも「当初のアイデアから完成まで、ターゲットの見直しから商品案の変更まで、かなり苦労しました」という。

花柄和風タルトに携わった山中菜摘さん

花柄和風タルトに携わった山中菜摘さん

 

最初は小学生の子どもをもつ30代のOLを想定し、家から出ずともオリジナルドリンクを作れる商品を考案。しかし、「子供がいて忙しい人が手間をかけてわざわざ作るだろうか?」など、企画とターゲットのニーズのズレを指摘されたそう。紆余曲折を経て、「外に出ず、すぐに食べられる商品ということで、小さいタルトにたどり着きました」という。

 

「『アイス』というアイデアを出したところ、デリコの担当者の方から『くずアイスというものがある』ことを教えていただきました」と語るのは、「ぷるっと美しくずアイス」を担当する嚴樫幸美さん。

ぷるっと美しくずアイスに携わった嚴樫幸美さん

ぷるっと美しくずアイスに携わった嚴樫幸美さん

 

「開発に関わる中で、自分たちのやりたいことをどう表現し、間違いなく伝えるかということに苦労しました。メールでのやり取りが主だったので、文章だけで自分たちの思いを伝える難しさがありました」と、共同での開発ならではの苦労があったという。

開発途中の商品提案書。販売中の商品と大きく異なるものもある

開発途中の商品提案書。販売中の商品と大きく異なるものもある

 

試行錯誤を重ね、4つの商品の完成までこぎつけた。

見た目も名前も行動も重要。「売る」ために細部を工夫

商品の完成=ゴールではない。今回は実際に「売れる」ことも目標となる。


今回は、直に手に取って選ぶわけではないECショップでの販売であり、ライバルは大きなECモールでの同じカテゴリ内の既存商品となる。


商品の見栄え、ネーミング、商品説明だけではなく、検索から購入まで消費者がどう行動するかというところまで、「売るため」のあらゆる工夫が凝らされている。

ふわふ和風豆乳ティラミスムース企画班の松本栞奈さん(右)、片岡麻菜美さん(中央)、中戸和香奈さん(左)

ふわふ和風豆乳ティラミスムース企画班の松本栞奈さん(右)、片岡麻菜美さん(中央)、中戸和香奈さん(左)

 

たとえば「ふわふ和豆乳ティラミスムース」は、ムースやマスカルポーネクリーム、お団子など3つの層が特徴。「写真でも3層であることがわかるように撮影にかなり気を使いました。ウェブページでも商品をイメージしやすいように、『ふわっ』『とろっ』『もちっ』というオノマトペを使った説明をしています」。

楽天「食べモア」内の紹介ページ。こだわりとイメージが写真と文字両方から伝わるようになっている

楽天「食べモア」内の紹介ページ。こだわりとイメージが写真と文字両方から伝わるようになっている

 

また、「ひんやりフルーツの花柄和風タルト」では、競合がひしめく中、原料に「宇治抹茶」や「宇治ほうじ茶」を使用していることなどをアピール。「既存のブランドの力も借りて消費者の目を引き、ページに誘導することを狙っています」(山中菜摘さん)という。「冷んやり!もっちり!ぷりんあらもぉどら」も、もともと競合が少ないカテゴリではあるが、さらに皮を白くして他のどらやきとの差別化を図ったり、名前に「プリン」と入れたりすることで目を引き、購入へつなげている。

 

「ぷるっと美しくずアイス」では、商品名にくずアイスならではの「ぷるっ」とした触感を入れたほか、美容を意識したネーミングに。さらにSNSに載せるときは、検索されることを想定し、アイスとフルーツ名など、一般的な言葉のタグを使用。検索に引っかかりやすくして、ページに誘導する形にしているという。

 

「こういったことは日頃学んでいる心理学からの気づきだと思います。学生たちはマーケティングのセオリーももちろん踏まえていますが、そこから先、どのように消費者の心を動かすのかというところで、心理学の知識が生きてきます」と池内先生。


「ネーミングひとつとってもどれも長くなっています。学生たちは商品名を覚えてもらおう、ということはあまり考えていないと思います。商品名をあえて長くすることで、目に留まり、『なんだろう?』と思わせるなど、とにかく消費者の興味を惹こうと工夫した結果だと思います」と語る。

 

各商品は株式会社プラタが運営する「お取り寄せ絶品グルメ 食べモア」のサイトから取り寄せ可能。


まだ暑い日が続くので、自宅で冷たくて美味しい和菓子を楽しんでみてはいかがだろうか。

学生目線で会社案内を作ろう 大阪経済大学の「志プロジェクト」ミーティングに潜入してきた vol.2

2018年5月15日 / この研究がスゴい!, 大学の知をのぞく

2019年3月卒業生の新卒採用がスタートし、街中でもリクルートスーツをまとった学生の姿がめだつようになりました。前回は学生目線で企業の会社案内を作る「志プロジェクト」のミーティングにお邪魔しました。その後どんな会社案内ができあがったのか。2月23日、いよいよ学生の皆さんが作った企業案内の発表会が開催。学生の「企業選びの注目ポイント」にはいろいろな発見が詰まっていました。

 

志プロジェクトは地元の大学生が地元企業の会社案内をつくることを通じて、企業と学生のコミュニケーションを創出しようというプロジェクト。東京多摩地区で始まり、2015年から富士ゼロックスが参画し、全国拡大をめざし活動しています。
今回お邪魔したのは、大阪経済大学の杉本俊介先生のゼミ。

 

前回はまだ1回目の企業訪問というところで、まだまだこれから、という部分も感じました。その後2度目の企業訪問やグループでの話し合いを重ねて、出来上がったのがこちらの企業案内3つ。

 

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今回プロジェクトに協力したのは、アルミニウムの表面処理を行う株式会社日本電気化学工業所(NACL)、圧力容器の専門メーカーである日本鏡板工業株式会社、そしてお好み焼きレストランを運営する千房株式会社の3社。

 

まずはそれぞれのグループごとに会社案内の概要説明、どういったところをアピールしたか、工夫したことなどを発表していきます。

 

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企業の概要からこだわったポイントなどを発表

企業の概要からこだわったポイントなどを発表

 

 

時折企業のご担当者から笑いがあふれる場面も

時折企業のご担当者から笑いがあふれる場面も

 

NACLの会社案内にあるインタビューページ

こちらはNACLの企業案内にある育休についてのインタビュー部分。読みやすさを考え、普段から使用しているメッセージアプリ風のデザインを採用しています。
このようなアイディアは、メッセージアプリに慣れ親しんでいる学生ならではの発想です。

 

そのほかにも、NACLの会社案内では、アルミニウムの表面処理とはなにか、ということから、世界的な実績と身近な実績を掲載し、さまざまな場所で活躍していることがアピールされています。

 

日本鏡板工業株式会社のページの一部。見開きでポイントが抑えられるようなページになっている

日本鏡板工業株式会社のページの一部。見開きでポイントが抑えられるようなページになっている

 

また、日本鏡板工業の会社案内では、製品が人々の命を守る場所でも活躍していることや、社内行事が活発なことも掲載。

 

千房の情報を掲載したページ

 

千房の案内では表紙を店内写真と黒色で構成することで、おしゃれでかっこいいイメージを作り、中ではお好み焼きを中心に据えて千房のすごさをアピールする方法がとられています。

 

どのチームにも共通するのが、実績だけではなく、そこで働く人にフォーカスしている点。
従業員を大切にする姿勢や家族的な交流に対して、好印象をもって掲載しているところが心に残りました。

 

「従来の家族的な日本式の経営には課題が多い、という意識が研究者としては長らくありました。学生が企業のそういったところに親しみやすさを感じ、いい印象を抱いているのは意外でした」と、このゼミの担当教員である杉本先生。

 

発表会の後は対話会で学生と企業の交流も

それぞれの発表が終わった後は、グループごとに対話会へ。途中学生の席替えも行われ、担当外の企業とも交流を深めました。

 

交流会は終始和やか。学生から鋭い質問が飛ぶことがあれば、会社側から今の若者の感覚を聞くシーンもあった。

対話会は終始和やか。学生から鋭い質問が飛ぶことがあれば、会社側から今の若者の感覚を聞くシーンもあった。

 

とくに盛り上がっていたのは、情報収集・発信の仕方や、コミュニケーションの取り方の違い。学生たちがメールをほとんど使わずメッセージアプリでやり取りすることや、若者が自分に関する情報の発信をコントロールしている点などが話題になっていました。

 

NACLを担当した3回生の杉野七海さんは、「企業と関わるいい経験になった」といいます。「社会人の方と関わるということで、失礼がないかなど、訪問前はとても緊張していました。けれど、実際に訪問すると細やかに気遣ってくださり、とてもやさしく接していただいて安心しました。また、中小企業では育休といった制度があまり利用されていないイメージがあったのですが、そんなことはなくイメージがかわりました。今後就職に向けても中小企業へも目を向けていきたいと思います」

 

日本鏡板工業を担当した2回生の石井翔陽さんは、「町工場に持っていた雑然としたイメージが一新されました。社長の人柄にも触れ、また中小規模だからこそ社長と社員の距離がとても近く、人と人との関係が大切だということを感じました。自分もこの会社の一員として働いてみたいという気持ちになりました」

 

千房を担当した3回生の峰さんは企業と関わってみたいという思いでプロジェクトに参加したそう。「就職活動での企業訪問などもあるが、それよりも企業のコアな部分に近づけるんじゃないかという期待がありました。これまでは商品そのものの魅力や技術が大切だと思っていましたが、実際は人との関わり合いがとても重要だということを学ぶことができたと思います。また、何の仕事をするかよりも、仕事でどんなやりがいを感じるかが大きいのだと思いました。今後就職活動をするにあたって、社風にもしっかり注目していこうと思います」

 

また、企業側からはとくに「若者の考え方を知るいい機会だった」という声が多く上がりました。

 

日本鏡板工業の小林氏は、「学生の知りたい情報と、こちらの発信したい情報の違いを知ることができました。これを参考に今後のPRについて検討していきたいと思います。また、今後もこのつながりは生かしていければと思います」 と今後に向けた期待もお伺いできました。


千房株式会社の中井氏からは、「千房には学生アルバイトも多くいますが、今回外からの視線で意見をもらえたのが新鮮でした。どういう人が働いているか、一緒に働きたいかという点に注目していることがわかったのは大きな収穫です。昔は福利厚生、給与という外発的要因が重視されていましたが、今後定着のためには内発的な要因が必要。会社としても取り組んでいく必要性を感じました」 とコメントをいただきました。

 

発表や出来上がった会社案内をみても、学生が学生目線でどう伝えたいことを伝えるかをしっかり考え、落とし込んでいることが感じられ、とても見応えのあるものでした。

 

「メールは使わない」「情報発信は自分でコントロールする」といった、今どきの若者らしい部分も感じつつ、日本企業が従来もっていたような家族的な付き合いや従業員を大切にするといった価値観に重きを置いているということは私も驚きでした。また、このプロジェクトを通して、実際に訪問した企業に就職したいという学生も。

 

企業としてはいいところばかりを見せられない、ということはあるかもしれませんが、それ以上に学生がどこを見ているのかを知ることができるというのはメリットなのかもしれません。

 

志プロジェクトは2017年度までの累計で全国22校が実施しています。
これらの成果は各大学のホームページでも閲覧可能。企業と学生が出会うことで、新しい可能性がどんどん出てくることを今後も期待したいですね。

やりたいことを全部やる“阪大をおもしろがる”サイト「OUlife」

2018年5月10日 / 学生たちが面白い, 大学を楽しもう

大阪大学といえば、関西ではもちろん、全国的にも有名な国立大学です。そんな大阪大学に通う阪大生のイメージといえば、「真面目」「コツコツ」「努力家」。お笑いが頭に浮かびがちな大阪にあるものの、あまり大阪っぽくない実直なイメージが根強くあります。

 

たしかに真面目、でも阪大はみんなが思っているよりもおもしろい! というのを強く発信しているサイトがあります。その名も「OUlife」。

 

「阪大生の阪大生による阪大生のための超絶自由なエンタメメディア」を標榜するこのサイト。いったいどんな人が運営しているのでしょうか。

 

今回はOUlife編集部にお話を伺いました!

 

そもそもOUlifeって?

OUlifeは2014年から運営されている「阪大生の阪大生による阪大生のための超絶自由なエンタメメディア」です。運営しているのはもちろん、阪大に通う阪大生。サイトから漂う雰囲気に、阪大=真面目なイメージがあった私は「えっ、阪大?!」と思ってしまいました。

OUlifeトップページ

OUlifeトップページ

 

こちらがOUlifeのトップページ。記事一覧を見ても、「阪大美女スナップ」という連載に、阪大周辺の「インスタばえするカフェ」紹介といった阪大やその周辺のお役立ち情報、ソニー株式会社内で社内ベンチャーを立ち上げたOBへのインタビュー記事など、興味を惹かれるタイトルがズラリ。このサイトの手にかかれば、大学発のグッズ紹介であっても、何やらエッジが効いています。


OUlifeの記事(一部)
【阪大グッズ】宇宙を支配する数式リング、阪大珈琲ができるまで
http://oulife.net/post-13396

 

「好きなものを自分で作りたい」そしてソニーの事業責任者へ——阪大OB對馬さんに迫る
http://oulife.net/post-13121

 

【新入生企画】阪大館下ゴチ!!!
http://oulife.net/post-13638

 

メンバー一覧も一筋縄ではありません。
いったいどんな学生が運営しているのか、さっそくコンタクトをとってみました。


今回取材にご協力くださったのは、現在OUlifeの代表である後藤慶祐さん(法学部3年次生)とOUlife渉外担当のひめじンゴさん(大学院基礎工学研究科1年次生)。

OUlife代表 後藤慶祐さん

OUlife代表 後藤慶祐さん

OUlife ひめじンゴさん

OUlife ひめじンゴさん

 

自然豊かな阪大豊中キャンパス内にあるカフェテリア「坂」でOUlifeについて伺いました。

めざせ阪大生に役立つこと! で始まったOUlife

OUlifeを運営する運営団体そのものの始まりは少し古く、2011年ごろから活動をスタート。その頃はメディアサイトの運営ではなく、阪大生ならなじみ深い石橋商店街を中心に、阪大生対象のクーポンを制作する団体だったそう。

 

そして2014年から、阪大に関するさまざまな情報を発信するメディアサイト「OUlife」をスタート。

 

現在運営の中心を担う3名を含め、12名がメンバーとして活躍中です。


――OUlife運営のルールというのはあるのでしょうか。

後藤さん「基本的にメンバーがやりたいと思ったことを発信しています。制約はゆるくて、阪大生が関わっていればほぼOK。やりたいことがあるメンバーが手を挙げて、人が足りなければ他のメンバーが手を貸すなど、まず何か『やってみよう』の精神で運営しています」


――ちなみに、お二人がOUlifeに参加したきっかけは?

下田さん「たまたま友人がOUlifeのプレゼント企画に当選したことで存在を知りました※。サイトを見ておもしろそうだと感じ、連絡をとったのがきっかけです」

 

後藤さん「僕はバイト先にいた女性スタッフが美女スナップに出ていることを知り、そこからOUlifeに出会いました。その前は別のサークルに所属していたのですが、そこは細かなルールがたくさんあったところで。OUlifeはいい意味で緩く、メンバーの裁量が大きいので新鮮に感じましたね」

 

※ちなみにこのときプレゼントされていたのはチェックシャツ。阪大といえばチェックシャツ!という連想から選ばれたプレゼントだったそう。

やりたいことを誰かと叶える「やってみよう」の精神

メディアサイトといえば、どういう情報を出すかなどを第一に考えるもの。しかしOUlifeで一番大切にしているのは、メンバーが「何をやりたいか」なんだそう。

 

下田さん「僕は、一人じゃちょっと入りづらいな、と思うようなカフェや居酒屋といった飲食店にメンバーと取材に行ったりしています。どうしても一人じゃ勇気が出ないことも、取材ということを通して実現できたりする。ちょっと不安だな、と感じる人はまず事前に調べる人が多いと思うのですが、そういう人にちょうどいい情報を提供できるのではないかなと。やりたいことはある、でも一人で実現するのはなかなか難しい、勇気が出ないということを、他のメンバーと一緒になることで達成するというのがOUlifeならではのところ。本当にやりたいことがあるなら、どんどん来てほしいと思います。たとえばYouTuberになりたいとかでも大歓迎です!」

 

後藤さん「今期から代表という立場になって、よりやりたいことができるようになったと思っています。メディアサイトの利点って、たとえばただの一学生じゃなかなか会えない人にも、取材という切り口でお話を聞けたりするところです。取材対象者にさまざまな話を伺うことで、メンバー自身が刺激を受けたり将来について考える機会になったりと、得るものがたくさんあります。そういう経験ができるところがよさだと思います」

阪大、実はもっともっとおもしろい!

大学に関わっている人間としては、阪大がおもしろい大学だというのはよく感じています。けれど一般の人はどうでしょうか。

 

お二人に伺うと、「まだ阪大のおもしろさが知られていない」というもどかしさ、足りなさを感じるとのこと。

 

後藤さん「阪大生はたしかに真面目な人が多いと思います。けれど、言葉をかわしてみると、実はかなりユニークな一面を持っているという人も大勢います。阪大の先生や研究もそうです。そういった、まだ気付かれていないと感じる阪大のおもしろさを発掘していきたい」

下田さん「これは受け売りなのですが、阪大を“おもしろがる”ことをめざしています。ネタはたくさんあるので、どんどん掘り起こしていきたい。そうして『阪大のことを知りたいならOUlifeを見よう』となってくれることが一番の目標ですね」

 

――ありがとうございました!

 

取材を終えてみて、「阪大は、もっとオモシロくなる。」という言葉どおり、実直なイメージの裏にある個性やおもしろさを発掘したいという思いと、その根底には阪大に通う学生のためになるようにという精神を強く感じました。
阪大生のためのメディアではありますが、学生だけではなく、外から見ても「いま阪大ってこうなっているのか!」と新しい発見があるサイトです。いずれ「OUlifeのあの記事見た?」なんて会話がそこかしこで聞こえてくるのも、そう先の話ではないのかもしれません。

 

OUlifeはこちらから
http://oulife.net/

学生目線で会社案内を作ろう 大阪経済大学の「志プロジェクト」ミーティングに潜入してきた vol.1

2018年2月22日 / 大学の知をのぞく, この研究がスゴい!

大学に入学したら4年間はずっと研究と勉強!……とはいかず、早めに就職について考えなければいけない今の大学生。日本企業のほとんどが中小企業であるにもかかわらず、近年学生の大手志向が強まり、中小企業は人材の獲得に苦心しているという状況があります。
知名度が高い大企業に比べ、どうしても学生との接点が少なく、そもそも知られていないことがその一因です。そんななか、学生が会社案内を作ることで地元中小企業との接点を作ろうという「志プロジェクト」という取り組みがあります。今回はこのプロジェクトに取り組む大阪経済大学の杉本俊介先生のゼミに潜入! ミーティングを取材しました。

 

そもそも「志プロジェクト」とは?

志プロジェクトとは、富士ゼロックス株式会社が主幹となり、大学と企業を結びつけ、地域人材を育成しようとする取り組みです。もともとは2014年、多摩地域ではじまった多摩大学の「志企業の会社案内プロジェクト」が発祥で、学生が地元企業を訪問し、学生目線で学生向けの企業案内を作ることで、相互の交流を図るためにはじまりました。
この取り組みを全国展開するため、2015年からは富士ゼロックス株式会社が参画。2017年8月現在13地域20大学がプロジェクトに参加しています。

今回話を伺ったのは、大阪経済大学の杉本ゼミ。
12月7日は進捗確認のミーティングを実施。プロジェクトに関わるゼミ生と地域事務局を勤める株式会社アピックスの代表取締役である河村さんと常務取締役の川野さんが参加。
参加している3チームがそれぞれ進捗報告を行いました。

現在大阪経済大学では、3つのチームが会社案内の制作に携わり、それぞれ1度目の企業訪問を終えたところ。企業訪問で聞いた内容とその内容を踏まえ会社案内の構成などを発表していきます。

 

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それぞれの代表者が進捗を報告

今回は印刷物ということもあり、ページ数や案内の構成についての質問や、それに対してアピックスの河村さんからアドバイスが送られる場面も。

 

紙への印刷を踏まえたアドバイスを行う河村さん(左)

紙への印刷を踏まえたアドバイスを行う河村さん(左)

 

さまざまなアドバイスに耳を傾ける学生

さまざまなアドバイスに耳を傾ける学生

 

1度目の訪問を終えてすぐのミーティングでしたが、すでに次の企業訪問を予定しているグループもありました。
訪問した企業の色の違いはありますが、どのチームも企業を訪問し、真剣に企業の売りを考えページの構成などを考えているのが印象的でした。
社長の思いを受けて中小企業に対するイメージが印象が変わったという意見が多かったです。

学生と中小企業の接点を増やしたいという思いから参加した志プロジェクト

中小企業への就職も多い中、学生が企業訪問の機会がなく、実態を知らないことをどうにかできないかと思っていた杉本先生。たまたま志プロジェクトの存在を知り、ゼミ活動の一環としてこのプロジェクトへの参加を決意したそうです。
「大阪経済大学では中小企業へ就職する学生が多いのに、就職するまでそういった企業との接点が少ないことが気になっていました。私のゼミでは企業のCSR活動などを研究テーマにしていますが、授業でも大手企業を例にすることが多いので、学生が身近な企業について知る機会がなく、もったいないと感じていました」と杉本先生。

他にも、今の学生が大人と関わる機会が少ないことも、このプロジェクトに参加しようと思ったきっかけだったと杉本先生。

「今の学生が接する大人というのは、アルバイト先の人や親、先生と非常に限られています。社会に出る前の多感な時期だからこそ、人間性を磨く意味でももっと人に関わる機会を増やしたいというのも理由の1つです」

 

地元にもユニークで活発な企業があることを知って欲しい

印刷を司るアピックスの河村さんもこのプロジェクトに大きな期待を寄せるひとり。
「地域人材育成などの話を伺うと、やはり中小企業でのリクルートが難しいということを聞きます。地元にも優れた企業がたくさんある。今回協力いただいてる3つの企業はとても活発に活動されている、元気な企業です。学生の皆さんにはもっと地元企業を知ってほしいと思っています」

次回は2月の成果発表会が予定されています。こちらでは実際に案内を作った会社の方も参加するとのこと。
どんな会社案内が出来上がってくるのか、今から楽しみです。

大学の学びってどんなもの? 神戸松蔭女子学院大学「女子大学の魅力発見」で大学の底力を知った!

2018年2月15日 / 大学の知をのぞく, この研究がスゴい!

突然ですが、神戸市にいくつの大学があるか、皆さんご存じですか? その数なんと24校!これは政令都市の中でも2番目の多さなんだとか。
そんな“大学都市”神戸にある7つの大学と神戸市がタッグを組み、大学や神戸の街そのものについて知ってもらおうという企画「大学都市KOBE!発信プロジェクト」がグランフロント大阪ナレッジキャピタルのアクティブラボ内で開催!
今回は1月22日(月)から開催中の神戸松蔭女子学院大学の展示やワークショップを見学させていただきました。

神戸の地元企業と連携したさまざまな展示やワークショップを展開

神戸松蔭女子学院大学は、まちづくりを通した地域活性化や商品開発、ファッションなど幅広い分野を学ぶことができる大学です。
取材に伺った1月27日は、「カップリングビオラ」の押し花を使ったレジンクラフト体験ができるワークショップを開催。子どもから大人までさまざまな人がブースに訪れオリジナルキーホルダーの制作をしていました。

「カップリングビオラ」とは、2種類のビオラの組み合わせをライフスタイルとともに提案するもの。色彩学を学ぶ学生が色の持つイメージや相性を考えてビオラ苗を組み合わせて作ったものです。ただ綺麗な組み合わせというだけではなく、色の持つイメージなどからどういう方にオススメかなど、「空間を彩る」提案をしています。

色の組み合わせからオススメのライフスタイルまでも提案

色の組み合わせからオススメのライフスタイルまでも提案


もともと苗を育てる花農家の方々も、さまざまな組み合わせの花苗を販売していました。しかし、農家の方々は花を育てるプロではありますが、色彩に関してのプロとは限りません。
色の組み合わせも花の開花時期などを考慮し、組み合わせたものが多く、より良い組み合わせがあるのではないかという思いがあったようです。
「それを聞き、色彩学を学んだ学生の知恵を応用できないかと考えたんです」というのは、これらのプロジェクトを指導している都市生活学科の花田美和子教授。

ビオラの色合いは提案したいライフスタイルや実際の花の色を見て学生が考えます。そして花農家の方と連携し、開花時期が近く、植え合わせが可能な組み合わせを探っていくのだそうです。

この日は「カップリングビオラ」の説明パネルや「KOBE“にさんがろく”PROJECT」で作った商品の展示が主でしたが、期間中展示やワークショップの入れ替えを行い、さまざまな魅力を発信していくのだそう。

「KOBE“にさんがろく”PROJECT」とは、神戸の産農水産物を素材に若者のアイデアと企業のノウハウを活かした新たなプロダクトを作ったり、農漁業者と協力し、アイデア商品作りを行い、神戸の魅力発信を行おうというプロジェクト。
今回展示されていたのはこのプロジェクトで制作されたアクセサリーやベビーギフトです。

 

かぼちゃのタネを使ったイヤリング

こちらのピアスは「ヘタに真珠」という、野菜のヘタやタネを使い可愛いアクセサリーを作るプロジェクトのもの。
使用している野菜はお店で購入できるごく普通のもの。このアクセサリーはなんとカボチャのタネを使ったものだそう。タネを取り出し、丁寧に洗浄してアクセサリーにしているそうです。
木のような風合いも淡い黄色もすべて天然。

 

野菜の白いタネを使ったアクセサリー

こちらのアクセサリーに使われている真っ白なタネも、タネ本来の色だというから驚きです。

 

トマトのヘタをつかったイヤリング

トマトのヘタをつかったイヤリング

 

凝ったデザインのスタイ

凝ったデザインのスタイ

 

自然素材のにぎにぎ(仔馬)と赤ちゃんの名前入りのロゼット

自然素材のにぎにぎ(仔馬)と赤ちゃんの名前入りのロゼット

 

こちらは、平成28年度の「KOBE“にさんがろく”PROJECT」でグランプリを受賞した「有馬ブルー & Berry Baby Bib」のベビーギフト。
農福連携のオーガニックコットンで作られており、染料は有馬温泉の金泉や商品にならないブルーベリーを活用するなど、すべてが神戸発の商品です。pHを調整することでピンクからグレーまで色のバリエーションが豊富なのが特徴です。

 

ビオラの押し花を使ってオリジナルアクセサリーを作るワークショップ

 

さて、上記で紹介したカップリングビオラをアクセサリーにできるという今回のワークショップ。
なんだか難しそうですが、実際に体験してみると約15分ほど、あまり気負わず制作することができました。

作り方は

  1. 1.好きな色のビオラの押し花を選ぶ
  2. 2.裏にUVレジンを塗り、キーチェーンをつけるための丸カンをつけて硬化
  3. 3.表にもUVレジンを塗り、ラインストーンやラメで飾り付け
  4. 4.硬化させてチェーンをつけたら完成!


以上です。
レジン初心者でも簡単に作ることができました。

 

硬化中。UVで固まるタイプなので硬化もすぐ

硬化中。UVで固まるタイプなので硬化もすぐ

 

当日はブースを通りかかった親子連れの方や、小学生くらいの女の子など、さまざまな方がアクセサリーづくりを楽しんでいました。ビオラの押し花は1つとして同じものがないため、皆さん真剣に花選びをし、飾り付けを楽しんでいました。ワークショップに参加された方の中には、研究内容に興味をもつ方も。プロジェクトに携わった学生との交流も見られました。

レジンクラフト体験は1月のみですが、2月17日・18日にはお気に入りの文字を書いてオリジナルバッグをつくるワークショップが行われます(予約不要。両日先着30名まで)。

大学の勉強や研究なんてなんだか難しそう…と思いがちですが、意外と身近なテーマや生活に役立つアイデアが詰まっているもの。もしグランフロントに行く機会があれば、ブースに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
新たな発見があるかもしれませんよ?

大学アプリレビューvol16 コスメ分析アプリ 大阪府立大学×ペッシェ(株)「Peau-te!」

2018年2月6日 / コラム, 大学アプリレビュー

化粧水に下地、ファンデーションにアイカラー……毎朝いろいろな化粧品を駆使している方も多いのでは。直接肌に触れる化粧品は肌トラブルも気になります。けれど化粧品を実際に試して、本当に自分に合うものを探すのはとても大変。そんな悩みを解決するのが「Peau-te!(ポーテ)」です!

 

化粧品利用者のうち約半数は、化粧品成分による肌トラブルを経験しているそう。肌に合わなければせっかく買ったものも泣く泣く廃棄して新しく買い直したりと、経済的にも精神的にもあまり良くない思いをしてしまいます。

 

「Peau-te!」では、大阪府立大学大学院工学研究科で開発されたアルゴリズムと、ペッシェ株式会社が収集した化粧品の成分情報をもとに、肌トラブルを起こす原因成分を解析するシステムが組み込まれています。試用中の化粧品や使用した感想を登録していくことで、アプリがあなたの肌トラブルの原因となる成分を学習していきます。その結果、肌トラブルを起こしやすいと思われる成分を絞り込み、自分に合った化粧品選びをしやすくなるというものです。
また、今使用している製品の使用開始日も登録できるので、化粧品の消費期限も分かるというメリットも!

 

使い方はとても簡単。
まずアプリをダウンロードし、検索画面から使用している化粧品やこれまで使ったことがある商品を「マイコスメ」として登録していきます。検索は商品名やブランド名、アイテム名からの検索のほか、バーコードを読み込むことでも可能です。

 

マイコスメ未登録の状態。コスメ選びからマイコスメを登録

マイコスメ未登録の状態。コスメ選びからマイコスメを登録

 

機械学習を行うためには10個以上の登録が必要。登録が多ければ多いほど、精度が増していきます。10個未満でも成分による化粧品の絞り込みなどが行えます。

 

マイコスメに登録された化粧品。解析には10個以上の登録が必要

マイコスメに登録された化粧品。解析には10個以上の登録が必要

 

各化粧品の紹介ページ

各化粧品の紹介ページ

 

商品詳細から「マイコスメ」に登録

商品詳細から「マイコスメ」に登録

 

各化粧品の紹介ページでは、商品紹介や含まれている成分一覧のほか、マイコスメの分析から、これまで経験したことがある成分がどれだけ含まれているかを知ることもできます。
化粧品に使われている成分は多岐にわたるので、個人での管理はなかなか難しいですが、これをアプリが代行してくれるのでとても楽に化粧品を探すことができます。

詳細から成分が似た商品を探すことも。お店で化粧品を探す時に役に立ちそうです。

 

化粧品に含まれる成分から、より自分に合った化粧品を探せる。新しいブランドに挑戦する時にも使いやすい

化粧品に含まれる成分から、より自分に合った化粧品を探せる。新しいブランドに挑戦する時にも使いやすい

 

またその他にも、「お知らせ/プレゼント」の項目では、ポーテ編集部が実際に使った化粧品の記事なども。

見た目の感想から実際に使用した使い後心地をコラムとして掲載しています。

なかなか頭を悩ませることも多い化粧品。このアプリで楽に楽しく化粧品選びをしてみませんか?

まだ間に合う!大学でイルミネーションを楽しもう!

2017年12月21日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

寒さが厳しくなり、いよいよクリスマスが近づいてきました。大学にはキリスト教に関わる学校も多く、さまざまなイルミネーションで来訪者を迎えてくれるところがあります。今回はそんな魅力的なイルミネーションを大紹介。
夜のひとときを大学で過ごしてみませんか?

 

提供:立教大学広報室

提供:立教大学

立教大学 池袋キャンパス・新座キャンパス
池袋キャンパス 11月27日(月)~2018年1月6日(土)
新座キャンパス 12月1日(金)~2018年1月6日(土)

「人々にとってこころ温まる素晴らしいクリスマスにしたい」という思いから、1949年頃から始まり現在も続いているイルミネーションです。樹齢100年を超える2本のヒマラヤ杉のクリスマスツリーは圧巻。1000個以上のこころ温まるイルミネーションです。

立教大学ウェブサイト
http://www.rikkyo.ac.jp/

 

提供:津田塾大学

提供:津田塾大学

津田塾大学 小平キャンパス
11月6日(月)~12月25日(月)

津田塾大学の冬の風物詩として30年の歴史があるイルミネーションです。本館のハーツン・ホール前にあるヒマラヤ杉がクリスマスツリーとして華やかにライトアップされます。ツリーに使用される電灯は柔らかな光の白熱灯。校舎のライトアップも同時に行われます。情緒あふれる空間を楽しんではいかがでしょうか。

津田塾大学ウェブサイト
http://www.tsuda.ac.jp/

 

提供:中央大学

提供:中央大学

中央大学 多摩キャンパス
10月22日(日)~2月15日(木)頃

「こころが和み、ほのぼのとした気持ちになれるように」との想いが込められた暖かみのあるイルミネーションが魅力です。装飾は、最寄り駅の「中央大学・明星大学」駅直結のモノレール口からすぐの「グリーンテラス」と「白門プロムナード」。登下校する学生や来訪者を迎えるシャンパンゴールドの飾り付けに和むこと間違いなしです。

中央大学ウェブサイト
http://www.chuo-u.ac.jp/

 

提供:同志社大学

同志社大学 今出川キャンパス/京田辺キャンパス
今出川キャンパス 2017年11月20日(月)~12月25日(月)
京田辺キャンパス 2017年12月1日(金)~12月25日(月)

今出川キャンパスと京田辺キャンパスの2カ所で開催。今出川キャンパスではおよそ23メートルのヒマラヤスギが、京田辺キャンパスではローム記念館前に鎮座する15メートルのモミノキが、それぞれ美しいクリスマスツリーとして飾り付けられます。

同志社大学ウェブサイト
https://www.doshisha.ac.jp/

 

提供:平安女学院大学

平安女学院 京都キャンパス/高槻キャンパス
11/25(土)~12/25(月)

学生の手作りイルミネーションを飾るアグネス・イルミネーションが楽しめます。色とりどりに工夫を凝らしたオブジェは一見の価値あり。毎年変わるイルミネーションは何度行っても楽しめるので、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

平安女学院ウェブサイト
http://www.heian.ac.jp/

こちらはほとゼロでも以前取材をしています。どんな雰囲気かはこちら。http://hotozero.com/enjoyment/university-spot/heian_illumination2016/

 

提供:徳島文理大学

提供:徳島文理大学

徳島文理大学 徳島キャンパス/香川キャンパス
徳島キャンパス 12月1日(金)~2018年2月14日(水)
香川キャンパス 12月6日(水)~2018年2月14日(水)
※1月12日~14日は、大学内への入構はできません。

「文理ナリエ」という愛称で親しまれているイルミネーションです。徳島キャンパスでは約35万個ものLEDを使い、キャンパス内を装飾。白と青を基調とした幻想的な色味が特徴で、普段とは違う静粛な雰囲気が楽しめます。

徳島文理大学ウェブサイト
https://www.bunri-u.ac.jp/

 

このほかにも、さまざまな大学でライトアップやイルミネーションを開催しています。
興味のあるかたはぜひ近所の大学でイルミネーションがやっていないか調べてみてください。普段の活気あるキャンパスとは一味違う幻想的な雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

大阪・堺の伝統とコラボ プール学院大学短期大学部「やまとなでし香」

2017年12月7日 / 大学発商品を追え!, 大学の知をのぞく

大阪・堺市の名産といえば、皆さん何が思い浮かびますか? 包丁をはじめとする刃物や、泉州タオルなどを思い浮かべる方も多いのでは。
しかし実は仏壇などに供える線香の国産品が初めて作られたのは堺なのだそうで、現在もさまざまな線香がつくられています。
プール学院大学短期大学部では、7年前から授業の一環として、学生と地元企業がコラボしたオリジナルの線香を製造・販売しています。その名も「やまとなでし香」。

今回は10月15日に開催された堺祭りで「やまとなでし香」が販売されると聞き、取材に伺いました。

 

「やまとなでし香」はプール学院大学短期大学部の学生と地元堺の企業である奥野晴明堂が手がける線香です。一般的に仏壇に供える線香とは異なり、さまざまな香りをつけ、ルームフレグランスとして楽しみます。

プロジェクトには毎年希望者を募り、お香のコンセプトから香りの決定、実際に販売する線香の製造まで携わります。毎年製造する香りは2種類。パッケージデザインも含め、学生と企業が二人三脚で取り組むのがこのプロジェクトの特徴です。
販売は月1回堺東商店街で行うほか、堺祭りや学園祭でも行います。

今年は「和と洋」をコンセプトに、ベチバーと椿の2種類のお香を展開。聞き慣れないベチバーですが、これはインドなどで栽培されている稲科の草木で、シャネルの香水No.5をはじめさまざまな香水の基材として使用されている香りなんだそう。華やかでエキゾチックな香りが魅力的です。
もう一方の椿は、華やかさのなかに不思議と落ち着くような和の雰囲気を感じる香りになっています。

 

香りとプロジェクトの説明書

それぞれプロジェクトの説明と香りの説明がついている

 

過去のプロジェクトで製造したお香も販売。お香のほかに伝統技法「注染」で染めたオリジナル手ぬぐいも販売している

過去のプロジェクトで製造したお香も販売。お香のほかに伝統技法「注染」で染めたオリジナル手ぬぐいも販売している

 

注染で染めた手ぬぐいと椿のやまとなでし香

注染で染めた手ぬぐいと椿のやまとなでし香

 

「やまとなでし香」プロジェクトは既存の産学連携といった側面だけでなく、学生が架空の会社を立ち上げ、役割分担をして運営するという形態を取っています。そのため学生はそれぞれ社長、副社長、広報といったように役割を分担し、社名の設定なども行いプロジェクトを運営しています。そのため、コンセプトを決める際も学生がやりたいと思っていることだけでなく、「売れる商品をつくる」ことが重視されます。

今年度社長を務める森本朝子さんにお話しを聞くと、「今年はテーマを決めるまでがとくに難航しました」とのこと。今年はとくに香りのテーマ決めが大変だったそう。
「漢字で対になるテーマに、ということはすぐに決まったものの、『和と洋』のほかにも、先輩たちが取り組んだことがある『朝と夜』など、いろいろな案が出ては意見が割れ、なかなか絞ることができませんでした。奥野晴明堂の皆さんからも意見をいただきながら、わかりやすく、これまでやまとなでし香のテーマになったことがない『和と洋』というテーマに決めました」と森本さん。

テーマが決まったあと、香りを選定するときも奥野晴明堂からアイディアをもらいながらさまざまな香りを吟味。洋の香りでは現在のベチバーの香りを、和の香りでは椿の香りを使うことを決定したのだそう。

「販売するものは製造から箱詰め、販売まで、自分たちも関わります。お香の製造も一部行いますが、つくっている最中はあまり現実感がありませんでした。しかし、お香を切りそろえて箱詰めし、実際に商品になったものを手に取ると、自分たちの手で作ったんだという実感と愛着が湧きました。『すべて学生の手で作ったんだ』という達成感があります」(森本さん)

椿のお香。桐箱を使った高級感あるパッケージ。デザインには学生ももちろん関わっている

椿のお香。桐箱を使った高級感あるパッケージ。デザインには学生ももちろん関わっている


お香は1箱30本入りで1000円(税込)。お香の販売は毎月第3日曜に堺東商店街で行われるほか、堺市の観光センターでも販売されています。
皆さんも一度、オリジナルのお香の香りに癒されてみてはいかがでしょうか。

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