管理栄養士と学生が運営する帝塚山学院大学「ダイニングコモンズ」で、栄養満点ランチを
大阪府堺市にある帝塚山学院大学は、見晴らしの良い丘の上にキャンパスをもつ大学です。ダイニングコモンズは、2021年に誕生した同大学の学生食堂。その特長は、「食」を研究する食環境学部が、プロデュースを担当しているところです。専属の管理栄養士と学生が運営するダイニングコモンズで、栄養たっぷりのランチをいただいきました。
のんびりバスに乗って、丘の上のキャンパスへ
南海電鉄の「泉ヶ丘」駅からバスに乗り、10分ほど揺られていると、大学最寄りのバス停「はるみ小学校前」に到着。バスから降りれば、すぐそこにキャンパスがあります。大学名を掲げる校門を通って、なだらかな坂を上っていくと、ダイニングコモンズがある本館が左側に見えてきます。

キャンパスは、バス停「はるみ小学校前」から徒歩すぐ。大学名が書かれた校門を目印に

坂を上って左側に現れるのが、ダイニングコモンズが入っている本館
本館の中に入ると、右側にクリエイティブコモンズ、左側にダイニングコモンズがあります。食券の販売機があるので、どちらが食堂かすぐにわかるはず。伺った日は、メニューのサンプルを置いたショーケースも出ていました。

本館1階のエントランス。手前がショーケースで、奥が食券の販売機

ショーケースにはランチA・Bのサンプルが。エネルギー量などが掲示されています
この日は、ランチA・B(450円)、ラーメン(390円)、丼orパスタ(390円)などのメニューが掲げられていました。ランチA・Bは、メインのおかず・ごはん・汁物・小鉢1つを含めて450円とのこと。今回は、このお得なセットを注文することにします。ランチAのメインは「スパニッシュオムレツ」で、ランチBは「餃子の野菜あんかけ」。野菜がたくさん摂れそうな、ランチBの食券を購入しました。ちなみに、ごはんは大・中・小から選択可能。価格は変わりません。

食券の販売機は、現金・キャッシュレスに対応。ご飯の大・中・小はここで選択します

看板には「唐揚げ、フライドポテトtake out OK」の文字。テイクアウト用のお弁当も販売しています

広々としたダイニングコモンズ。お盆を取って食券をカウンターへ
カウンターに食券を出して、メインのおかず・ごはん・汁物をよそっていただいた後は、ショーケースから自分で小鉢を1つ選びます。この日の小鉢は6種類。生野菜サラダ、パンプキンサラダ、冷奴、プチケーキなどが並んでいます。どれもおいしそうでさんざん迷いましたが、結局「白菜とほうれん草お浸し」をお盆にのせました。

小鉢のショーケース。こちらにも、エネルギー量などが掲示されています
野菜たっぷり! 栄養バランスばっちりランチ
お盆を持って窓際の席へ。健康に良さそうな定食を、さっそくいただきます!
揚げ餃子が4つも入ったメインのおかずは、温かくて優しいお味。野菜あんかけには、椎茸、ニンジン、もやし、玉ねぎ、キャベツ、豚肉などが入っています。汁物は、大根とお揚げが入ったお味噌汁。小鉢の白菜とほうれん草のお浸しには、カニ風味のかまぼこが入って彩りを添えています。
このセットだけで、10種類以上の野菜やお肉を食べることができました。お腹いっぱいの満足感に加えて、いろいろな栄養をしっかり採った満足感で、充実した気持ちになりました。

「餃子の野菜あんかけ」(ごはん小)450円。小鉢は「白菜とほうれん草お浸し」
選べる小鉢で、楽しく健康的な食事を
今回は日替わり定食のランチを注文しましたが、ラーメンや丼orパスタも毎日メニューが変わります。1週間の献立を見ると、台湾ラーメン、豚たま丼、ミートソーススパゲティなど、多彩なラインアップでわくわくします。
ショーケースに並んでいる小鉢は120円で注文ができるので、ラーメンや丼に小鉢をプラスして、足りない栄養を採ることも可能です。もしくは、杏仁豆腐、ケーキ、みたらし団子などのスイーツが入った小鉢を選んで、デザートにするのも良いでしょう。「甘いものが食べたい」という気持ちを小鉢で満たすことで、余計な間食や食べ過ぎを防げそうです。
食環境学部プロデュースのもと、管理栄養士が運営を手掛けているとあって、栄養バランスの整ったごはんが食べられる学生食堂でした。ほとんどのメニューにエネルギー量が提示されているので、ダイエットを意識している人にもおすすめです。もちろん、味も量も申し分ないので、栄養やダイエットに関心がなくても満足できるはず。もしかしたら、そんな人でも、注文した料理のエネルギー量をなんとなく眺めたり、小鉢をあれこれ選んでいるうちに、健康的な食事に関心が出てくるかもしれません。そんな可能性も感じることができました。

ダイニングコモンズのフロア。学生の中には、2階のステューデントコモンズで食べる人も