週末、皇居の周りを散歩していると、走っていない自分がなんだか恥ずかしく思えてくるぐらい、大勢の皇居ランナーたちが走っている。そんな彼らがランニング後、足しげく通う店があるという。「鹿屋アスリート食堂」だ。
飲食店の企画・経営をする株式会社バルニバービ、トップアスリートが多数在籍する鹿屋体育大学、鹿児島県鹿屋市からなる産学官連携プロジェクトとして発足し、スポーツ栄養学に基づいた「一汁一飯三主菜」を基本としたバランス食を提供している。
今回訪れた神田錦町本店は、東京メトロ東西線「竹橋駅」3b出口より徒歩3分。首都高速道路の下をくぐり抜けた先にある。
店内はやわらかい陽が差し込むモダンな空間。さりげなくイスに掛けてあるブランケットに思いやりを感じる。建物の3・4階はロッカールーム、シャワールームになっているので、手ぶらで食堂に来る皇居ランナーの姿も多く見受けられた。
さて、肝心の食事だが、注文方法が少々変わっているので、まずは下記をご覧いただきたい。
メニュー表の中から、ごはん(アス米or白米)とおかず3種類を選び、オーダーシートに記入。お味噌汁は必ずついてくる。
おかずは月替わりで、常時15種類のメニューを用意しているとのこと。
「なかなか選べず、後ろに並んでいる方に迷惑をかけてしまうのでは・・・」
心配な方は、栄養管理士おすすめの組み合わせに従えば安心だ。無論、優柔不断な私は「美肌代謝UPチョイス」に従って注文した。
[左上]ジャガイモのスパニッシュオムレツ、[右上]アス食カレー、[中央]ほうれん草と柿の白和え、[左下]アス米、[右下]あさりの味噌汁
一品一品が異なる和食器に盛られた、彩り豊かな料理たち。いずれも塩分控えめだが、素材の味がしっかりしているので美味しい。また、チョイス名どおり、美肌づくりや代謝アップに欠かせない栄養素を豊富に含んでいる。
ジャガイモがギッシリと詰まったスパニッシュオムレツと、上品な味わいの白和えからは、美肌づくりに欠かせないビタミンCをたっぷりと摂ることができる。
鹿屋産イクヒカリの胚芽米にキヌアや押し麦など数種類の雑穀を配合したアス米は、代謝を助けるビタミンB群、鉄、食物繊維などが白米より多く含まれた、栄養バランス抜群のオリジナルブレンド米だ。なお、ビタミンB群はお味噌汁にも含まれている。
さらに代謝を促してくれるのが、スパイスの効いたアス食カレー。食べると体がポカポカと温かくなってきて、ご飯もおかずもグングンすすむ。食欲をそそる香りも相まって、あっという間に完食してしまった。
「今日は肌と体にいいことしたなぁ」
満足感に浸りながら帰宅すると、ポケットに突っ込んでいたレシートを取り出した。
「あれだけ食べて970円は安い!・・・って、あれ?」
なんと、カロリーと栄養素が記載されているではないか!
充実した食事だったにもかかわらず、糖質、脂質がかなり抑えられていたことにも驚きだ。
ちなみに「鹿屋アスリート食堂」は都内だと、有楽町、品川、両国にも店舗がある。鹿屋市には研究開発本部があり、大阪市では「バランス食堂&カフェアスショク」としてお店を構えている。
アスリートの方はもちろん、健康・美容に関心のある方はぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。