ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2017.8.1
  • author:渡辺彩

大阪大学「HANDAIロボットの世界」で“生身”のロボットに出会う!

過去ロボカップに出場したロボットがずらり

大阪大学総合学術博物館で開催されている大阪大学総合学術博物館第21回企画展「HANDAI ロボットの世界-形・動きからコミュニケーション そしてココロの創生へ-」に行ってきました!実は、大阪大学では、ヒューマノイドやアンドロイドの研究が盛んに進められていて、国際的にも有名なんです。

展示会場は4つのセクションに分かれているのですが、最初のセクションでは、アンドロイド研究の第一人者、石黒浩先生の作品に出会えます。次の第2、第3セクションでは、人工筋のテクノロジーを駆使したロボットとコミュニケーション・ロボット、そして最後のセクションには、ロボットの世界大会、ロボカップに出場した歴代ロボットが展示されています。

入り口では、等身大のレオナルド・ダ・ヴィンチそっくりのアンドロイドがお出迎え。。しっとりきめ細やかな肌の質感、人生の年輪を感じさせる皺、艶やかな髭の一本、一本にいたるまで人間にそっくりに作られています。じっと見つめられると心の奥底まで見透かされたような気分になって、思わず目をそらしたいような気分になっちゃいます。

入り口に座すレオナルド・ダ・ヴィンチのアンドロイド

入り口に座すレオナルド・ダ・ヴィンチのアンドロイド

肌の質感や血管まで緻密に作られている

肌の質感や血管まで緻密に作られている

 

あまりの精巧さに驚いてしまうのですが、大阪大学ではマシンとしてのロボットよりも、ヒューマノイドやアンドロイドなど、生物に迫る迫力のあるロボット研究が進められているんです。レオナルド・ダ・ヴィンチの他には、この研究の第一人者でもある石黒浩先生お嬢さんを模したというアンドロイドを見ることもできます。今にも話しだしそうなあどけない顔立ち。自分そっくりのアンドロイドをじっと見つめるお嬢さんの写真も見ることができますよ。

石黒教授のお嬢さんがモデルのアンドロイド。石黒教授のアンドロイド第1号でもある

石黒教授のお嬢さんがモデルのアンドロイド。石黒教授のアンドロイド第1号でもある


さらに歩みを進めると全身にセンサーが付いている子ども型ロボットが展示されています。彼らは話をしたり、うなずいたり、頬に手を当てて考えごとをしてみたり、まるでみんなで重大な議論でもしているかのようです。でも、これは、実際にロボット同士がコミュニケーションをしているわけではなく、すべてランダムな動きなんです。話しかけているロボットに呼応して、別のロボットがうなずくわけではありません。ただ、人の目には、まるで互いにコミュニケーションをしているように映ります。まだロボットに感情があるわけではありませんが、人間が喜怒哀楽の感情を表す時に見せる仕草や表情を巧みに表すことができる子ども型ロボット。そばに一体置いておけば、癒やしになるかもしれませんね。

子どもを模したロボット。板の部分はすべてセンサーなのだそう

子どもを模したロボット。板の部分はすべてセンサーなのだそう

 

コミュニケーション・ロボットの一種

コミュニケーション・ロボットの一種

 

不思議なことに人間は、本物の人間に注意をされると腹立たしく感じることがありますが、こうした人間そっくりのロボットに叱責されると同じアドバイスでも受け入れやすいという研究結果もあるそうです。近い将来、人間のようなロボットと共生する中で、コミュニケーションそのものが変化を遂げる時代がやってくるかもしれないですね。

このように大阪大学では、脳科学や心理学などに代表される心の分野にもロボットが深く関わってくることを目指して研究が進められています。

次のブースには、人間にそっくりというよりは、いかにもロボットらしい質感の、でも動物に近い感じのロボットが展示されています。猫やヒョウを思わせるロボットは、今にも走り出しそう!ただし、皮や毛はついていないので、骨格だけが展示されているような感じがします。これらのロボットには、空気圧人工筋という技術が使われていて、スムーズに関節を動かすことができるんです。現段階では猫のように素早い動きをするわけではないのですが、スムーズでしなやかな動きが可能なんです。

PnueHoundという小型犬のようなロボット。動いている様子は側のモニターで見ることができる

PnueHoundという小型犬のようなロボット。動いている様子は側のモニターで見ることができる

 

こちらも人工筋を使ったロボット。従来のモーターよりも柔軟性に富む

こちらも人工筋を使ったロボット。従来のモーターよりも柔軟性に富む


最後のセクションには、ロボットのサッカー世界大会ロボカップに参加した歴代のロボットたちが展示されています。なかには、阪大生が奮闘して作ったサッカーロボットも陳列していました。
これまでに大阪大学と大阪工業大学のジョイントチーム「JoiTech」が2013年のロボカップヒューマノイド・アダルトサイズ部門で、見事優勝を果たしているとのこと! さらに阪大は、2017年のロボカップジャパン標準プラットフォームリーグ (SPL)でも優勝。次は、今秋開催されるロボカップでの優勝を狙っています。ちなみに、今年は7月27日(木)から30日(日)に名古屋でロボカップが開催されました。

 

過去ロボカップに出場したロボットがずらり

過去ロボカップに出場したロボットがずらり

 

人間に肌や髪の細部にいたるまでそっくりに作られたロボットやしなやかな人工筋と空気圧で動くロボット、プログラミング技術を競うロボカップに出場するサッカーロボット。しなやかに動き表情豊かな顔を見つめていると、なぜだか親しみがわいてきます。

この展示会は、阪大のロボット研究の歴史に触れるとともに、将来、人間にそっくりな、そして人間の感情を揺さぶるようなロボットが身近に現れた時の社会について考えさせられるものでした。さらに、ロボットを通して人間はどうあるべきか、人間とは何なのか、根源に迫る哲学の世界にも誘ってくれるんです。

「HANDAIロボットの世界」は、8月5日(土)まで開催されています。入場は無料。子どもから大人まで、どなたでも入館できます。めったに見ることができない“生身”のロボットたちに会いに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

(取材協力:大阪大学21世紀懐徳堂


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