キラキラのクリスマスシーズン、みなさんどう過ごしましたか?
あらゆる場所でイルミネーションやら、セールやらが繰り広げられていましたが、ほとゼロがご紹介するのは2017年4月に誕生した「大阪工業大学梅田キャンパスOIT梅田タワー」で開催されたクリスマスイベントです!
OIT梅田タワーの普段の姿は、以前こちらでお伝えしたとおり。ロボティクス&デザイン工学部があるほか、一般の方も楽しめるレストランなどが入っています。今回のイベントも、たくさんのご家族や高校生が楽しんでいました!
提供:大阪工業大学
建物に入ると、1階奥に白い不思議な展示が!これは「コビト(妖精)のやどりぎ」という作品で、素材はなんとダンボールです。
1階ギャラリーに現れた“やどりぎ”
この展示は、梅田を中心に開催されていた「梅田スノーマンフェスティバル2017」にロボティクス&デザイン工学部の学生有志が出展していたもの。ロボット工学科、システムデザイン工学科、空間デザイン学科のメンバーからなるダンボールプロジェクトチームの作品です。
「クリスマスが近づくとコビトたちは木にかざりつけをはじめました―」と物語仕立てになっており、絵本の世界のようです。
空間デザイン学科の学生によるイラスト。ストーリーが横に続いている
雪化粧をした大きな木。コビトたちがあちこちに
さすが工業大学といった仕掛けも。
手を近づけると、かわいらしい扉が開く
小さな家の中にはコビトが隠れていました。仕掛けのあるポイントにはセンサーのついた手のマークがあり、手とセンサーが一定の距離になると動く仕組みです。プロジェクトチームの学生さんが仕組みを説明してくれるほか、訪れた子どもたちに遊び方を教えていました。扉が開くという以外にも、コビトがまわったり、飛び出してきたりと、子どもたちはがっちり心をつかまれていました。
一方、取材に訪れた日は、毛糸で雪だるまを作り「スノーマンブローチ」「スノーマンキーホルダー」として持ち帰ることができるワークショップを開催(期間限定のため終了)。そろってコートにブローチをつけて帰る家族連れも見かけました。ほっこりしますねー。
もこもこの雪だるま
また、作品の奥には大画面モニターが。なぜか少年がほうきを振り回しています。
画面の中で雪や星が踊っています
これはほうきの動きに反応し、画面のカラフルな星が動く仕掛けになっているもの。MESH(メッシュ)という、さまざまな機能を持ったブロック形状の電子 「MESHタグ」を、この場合はほうきに取り付けることにより、ほうきを動かす→モニター横に設置したパソコンに信号が送られる→モニターが動くという、かなりざっくりですがそんな仕組みになっているそうです。
ほうきを上に振れば画面の上部で星がキラキラと降り注ぎ、ほうきで床を掃けば、画面下に星が現れます。確かにおもしろい!少年、いつまでもほうきを離しませんでした。
他にも、ピタゴラ装置的な展示に多くの人が足を止めていました。赤い観覧車の下でボールがさまざまなルートをたどるボールマシンです。
ボールはどこへ…?興味津々
解説パネルによれば、理科離れが進む中、「工学」の楽しさを子どもたちに伝えるには?という課題に対して学生が研究し、デザイン画からダンボールによる試作を重ねて完成させたといいます。
以前子どもたちに公開した際、ねらい通り「ボールが入る仕組みがおもしろい!」「作ってみたい!」という感想が聞かれたそうですよ。
「梅田スノーマンフェスティバル2017」にはもう1チーム、空間デザイン学科の学生有志が参加しています。ユニクロOSAKAとのコラボ企画で、ユニクロOSAKA店内に懐かしさを感じる“紙風船”を使った雪だるまを展示していました。
大学の一般向けイベントは、地元の人しか足が向かないことも多いと思いますが、梅田の中心部にキャンパスがあることで、自然と訪問者数も伸び、反響をダイレクトに受け取れるのが、学生にとって何よりのメリットといえそうです。
これからもどんなイベントが行われるのか、ぜひチェックを!