ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(後編)

2016年2月12日 / 学生たちが面白い, 大学を楽しもう

前回「講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(前編)」で、大阪大学日本酒サークルが主催した「第2弾スキになる日本酒」の第1部の様子や、日本酒サークルの活動についてお伝えしました。今回はその第2部として行われた、試飲会についてのレポートです。

第1部では、大阪大学にゆかりのある秋田の酒蔵、秋田銘醸、新政酒造、小玉醸造の3つの解説が行われました。第2部ではこれら酒造の酒に、サークルオリジナルの日本酒「hajime」を加え、本格的な試飲会を開催しました。

サークルのオリジナル日本酒、「hajime」。日本酒初心者を意識し、アルコールは抑え目。

サークルのオリジナル日本酒、「hajime」。日本酒初心者を意識し、アルコールは抑え目。

法被を羽織って準備万端。

法被を羽織って準備万端。


椅子が片付けられ、会場の4隅に各日本酒の試飲所が設置されます。参加者も今か今かとその時を待ちます。

待ちきれなさをひしひしと感じます。

説明ののち、いよいよ試飲スタート。和らぎ水もあるので安心。

説明ののち、いよいよ試飲スタート。和らぎ水もあるので安心。


第1部の講演とは打って変わり、にぎやかな声に包まれる会場。酒蔵ごとに4種類の銘柄が置かれ、ぐるぐると人の流れができます。自分もその流れに乗り、全種類コンプリートをめざして回りはじめました。

現存する最古の酵母「6号酵母」の親元、新政酒造が手掛けるその名も「No.6」。

現存する最古の酵母「6号酵母」の親元、新政酒造が手掛けるその名も「No.6」。


とはいえ、今回は取材の身。酔いも回りもほどほどに、参加されている方の姿を少し観察してみると、想像以上に若い方の姿が目につきます。

会場の大部分は学生らしき姿で埋まっていました。

会場の大部分は学生らしき姿で埋まっていました。


もちろん、お酒が好きそうな年配の方の姿もありますが、参加する前はどちらかというと年配の方が多そうなイメージだったので、少し意外でした。大学構内で行われたということもありますが、着実に大阪大学内で日本酒サークルの活動、ひいては日本酒の存在が着実に認知されているのか…と感じ入りました。

シメの挨拶を行う小山代表。みんな、ちゃんと聞きましょう。

シメの挨拶を行う小山代表。みんな、ちゃんと聞きましょう。


楽しい時間はあっという間。小山代表が閉会を告げるシメの挨拶を行い、名残惜しい雰囲気に包まれながら今回のイベントが無事終了。講演と試飲会、なかなか欲張りな構成のイベントでしたが、知識欲と飲酒欲の両方を満たせる大満足なイベントでした。一介のお酒好きとして、こんなイベントがもっとあったら…とつい期待をしてしまいます。今後の大阪大学日本酒サークルの活躍には目が離せません!

講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(前編)

2016年1月29日 / 学生たちが面白い, 大学を楽しもう

日本の主食として古代から利用されている穀物、米。その歴史の中で、さまざまな利用法が編み出されてきました。その中でも好きな人にはたまらないのが日本酒。そんな日本酒の魅力を伝えるための、試飲可能な(!)大阪大学で行われた講演会にお邪魔しました。

忘年会、新年会と続いた肝臓を休め、ひと段落付いた1月の後半。向かったのは大阪大学の豊中キャンパスにある、大阪大学会館アセンブリー・ホール。今回ここで行われるのは、大阪大学のとあるサークルによる「第2弾スキになる日本酒」というイベントです。名前からして、お酒好きを刺激するこのイベントを主催するのは「大阪大学日本酒サークル」のみなさんです。そもそもなぜ日本酒のサークルなのか?代表の小山さんにお話を伺いました。


どのような目的を持ったサークルなのですか?
「そもそもこのサークルは、2012年に発足したもので、日本酒好きの初代の代表の方が、ほかの大学の方との飲み会で話すうちにできたものです。目的はざっくりいうと、日本酒の魅力を伝えること。特に、大学生の方にその魅力を知ってほしいです」

大阪大学日本酒サークルの代表、小山晴己さん(経済学部経済経営学科・3回生)。

大阪大学日本酒サークルの代表、小山晴己さん(経済学部経済経営学科・3回生)。


主にどのような活動をされているのですか。

「今回のような講演会や試飲会もなのですが、仲良くしていただいている酒蔵さんでの酒造体験などを行っています。それに、京阪神を中心とした大学と日本酒連合を作ってお互いに補完し合ったり。日本酒の味わいに触れるだけでなく、理解するきっかけを提供するようにしています。その中で、参加していただいた方や自分たちを含め、さまざまな人と関わっていければと思いますね」


最近では新聞やラジオなど、メディアにも取り上げられることが多くなったそう。酒蔵と共同開発した日本酒の販売や、デパートへの出店など、活動の範囲がどんどんと広がっています。

現在、サークルの人数は60名ほどだそう。

現在、サークルの人数は60名ほどだそう。


今回行われたイベントは2部構成で、1部が講演、2部が試飲会です。1部のテーマは「秋田の銘醸地化と大阪工高醸造科」。パッと見? となりますが、これには大阪大学という大学がお酒と深い関わりがあることに関係しています。

段々と席が埋まってきました。

段々と席が埋まってきました。


今回、お話しされたのは大阪大学適塾記念センター所属の、松永准教授。大阪大学とお酒にまつわる展示や研究を多くされています。
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さて、いよいよ始まった講演会。秋田のお酒と大阪大学にどのような関係が? と思いますが、これは大阪大学の前身である大阪高等工業学校に醸造科があったことが大きく関係しています。以前放送されていた連続テレビ小説「マッサン」の主人公もここの出身。日本のお酒の世界に、大きな影響を与えた学校です。この講演会で紹介される秋田の酒蔵では、そこの卒業生たちによる酒造りによって、大きく発展していった歴史があります。今回名前が挙がったのは、「秋田銘醸」「新政」「小玉醸造」の3つ。日本酒好きの方なら耳にしたことがあるかも?

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そして開始してからしばらくすると、何やら不穏な動きが。

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参加者に配られたのは小さなカップ。この講演会、紹介されている酒蔵のお酒を飲みながら聞くことができる、なんとも親切な作りになっています。大阪大学ゆかりの人たちが、苦心して生み出した秋田の日本酒。講義を聞きながら味わうと、より味がわかる…ような気がします。

第1部が終わると、いよいよ試飲会の第2部へ。こちらの様子は「講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(後編)」でじっくりと紹介しますので、乞うご期待!

大学で挙式はアリか!? in関西学院大学

2016年1月18日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

社会人になって早数年、この頃一気に増えたのが友人の結婚式ラッシュ。去年も2件の結婚式に参加しました。あいつもいよいよ家庭人か…と勝手に感慨深くなるものです。そんな中、ちょっと変わった結婚式に参加してきました。

大学時代からの友人から来た結婚式の案内。会場名を見てみると、関西学院大学という見慣れた名前。どうやら挙式を母校で行うとのことで、記事にさせていただきました。

関西学院大学は1889年に設立された、兵庫県でも古参の大学の1つ。キリスト教、プロテスタント系の流れをくむ大学として知られています。そのため、キャンパス内にはチャペルもあり、キリスト教にまつわる科目も多々。アメリカの建築家、ヴォーリズが手掛けた見事な西洋建築が親しまれています。正門から覗く時計塔と中央芝生の姿に、懐かしさを覚えます。附属の中高から進学する学生も多く、そんな人たちは大学に対して愛着も(おそらく)深いものがあります。今回の新郎である友人もおそらくその1人。 

結婚式は、西宮市上ケ原キャンパスのチャペルと、併設されている関西学院会館を使って行われます。大学での挙式は、関西なら同じくキリスト教系の同志社大学、変わったところで龍谷大学の仏前式などもあるようです。通われていた方なら一度目にしたことがあるかもしれません。

学生時代、土日に大学に行くとたまにその様子を見ることができましたが、まさか自分が参加するとはその時思ってもいませんでした。


3年ぶりに足を踏み入れたキャンパスは、当たり前ですがほとんど変わっていませんでした。挙式は、正門に入ってすぐ横のチャペル、ランバス記念礼拝堂で行われます。受付でプログラムを配り、しばし。参加者も大学時代の友人が多く、ちょっとした同窓会のよう。

卒業生に人気があるのは、こういった気安さがあるからかもしれません。
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牧師資格を持った教員が誓いの言葉を促す。

牧師資格を持った教員が誓いの言葉を促す。

新郎新婦の退場。このあとシャボンシャワーに見舞われていました。

新郎新婦の退場。このあとシャボンシャワーに見舞われていました。


チャペルから出た後は、関学名物の中央芝生で一堂に会して記念撮影を行います。土日とはいえちらほら人影があり、かなり注目されます。

並んで記念撮影。写ってないですが、背後に時計台があります。

並んで記念撮影。写ってないですが、背後に時計台があります。


式の後は、隣にある関西学院会館で食事を行います。学生時代、まるで縁のなかった場所ですがかなり綺麗で豪勢。知らんかったぞこんなところ…。
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皿の柄まで校章と関学尽くし。

皿の柄まで校章と関学尽くし。


コース料理を楽しんでいると、さりげなく学校のシンボルの三日月が登場するなど最後まで関学を意識させる結婚式でした。

見えづらいですが十字架の飾りつき。

見えづらいですが十字架の飾りつき。

アピールしてくる三日月。

アピールしてくる三日月。


あまりイメージの湧かなかった大学での結婚式ですが、なじみのある場所であるからか変な非日常感があり、かなり興味深い体験でした。キャンパスの建物など、統一感があることも良い雰囲気を出して、これはアリです。卒業生の方もそうでない方も是非ご一考を。

 

夜に語る大学の魅力

2015年10月21日 / ほとゼロからのお知らせ, トピック

先日、Facebookの告知でもご紹介したように、ほとゼロ編集長が一般の方の前でお話しする機会がありました。今回はその様子を、同行した編集スタッフの目からお伝えします。果たして、大学の魅力は伝わったのか!?

木曜日の夜、会社終わりの19時にお邪魔したのは四ツ橋駅近くのビヘイビアという、企画やブランディングのコンサルタントを手掛ける会社。ここでは、月に一度ほどの割合で、「四ツ橋夜会」というビジネス交流会を行っています。毎回様々な業界の人たちが講師となり、自分たちの専門分野について講義する。それを受けて、人とのつながりを広げていこうという会です。その講師に、今回われらが編集長が選ばれました。

準備中。緊張の面持ち?

準備中。緊張の面持ち?

一見堅そうなこのイベントですが、気軽に参加がウリということで、最初からビール片手に行われます。緊張気味の編集長も、少しは気持ちがほぐれたか。

開始時間が近づくにつれ、だんだんと人が増えてきました。この日は大体20人ほどが集まりました。19時になり、いよいよ開始。

まずは、仕事内容を紹介。

まずは、仕事内容を紹介。

講演の内容は、このホームページのサブタイトルでもある「おとなも大学を使っちゃおう!」と題した、一般の方向けの大学情報。京都大学が運営する水族館や、関西学院大学の三田屋本店など、大学にある魅力的な施設を紹介しながら、普通の人でも、結構大学って面白いとアピール。

三田屋本店の話題には、会場がざわつく。

三田屋本店の話題には、会場がざわつく。

単純な紹介だけにはとどまらず、なぜこういった活動をしているについてもお話ししました。2018年以降、18歳人口が激減する2018年問題。それに伴う大学の閉鎖危機。それまでに、いかに大学が新しいビジネスモデルを見つけ出すか。そこに活路を見出していくというお話もさせていただきました。
講演終了後の質問タイムでは、個々の大学の状況や、おいしい学食まで、幅広く質問が行われました。

その後は参加者全員で食事の時間。名刺を交換し、お酒にまどろみながら話も弾みました。この講演をきっかけに、もっとほとゼロの読者が増えれば…。とりあえず編集長、お疲れ様でした!

大阪の知性を支えるこの一品! 大阪大学の天津麻婆丼

2015年10月19日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

誰しも青春の味や、思い出の味を持っているかと思います。その中でも学生食堂の食べ物は結構上位に来る存在ではないでしょうか。高校、大学の学食にお世話になった人は、なにかしら思い入れの深いメニューがあるはず。今回は大阪大学の学食で、そんなメニューを体験してきました。

 

秋晴れの日、ある取材で大阪大学にお邪魔した際、その他に何かネタはないかと担当者の方に聞いてみると、学食のあるメニューの名前が返ってきた。その名も天津麻婆丼、通称「テンマ」。
阪大生にはなじみのメニューで、卒業してから思い出に上げる方も多いのだとか。それなら、ぜひ体験してみよう!ということで、提供している食堂のある大阪大学の豊中キャンパスへ。

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豊中キャンパスの正門にそびえる大学名。

 

豊中キャンパス内にはいくつかの食堂があるが、天津麻婆丼の提供される図書館下食堂には一際学生が集まるそうだ。グラウンドも近く、部活に所属している学生たちでにぎわうとのこと。

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図書館の下にあるから図書館下食堂…。

 

お昼ごろには長蛇の列ができるということで、少し時間をずらして14時ごろに行くことに。それでも、結構な人の入り。無事注文を済ませると、目の前にデカい器が。

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これが「テンマ」だ!450円なり。

 

ごはんの上に卵・あんかけ・麻婆を乗せた実に男らしい一品。最近弱ってきた胃腸が耐えられるか心配しながら食べてみると、ボリュームのあるごはんはもちろん、上の卵も中々分厚い。とはいえ、濃い目の味付け、丼物なだけあってかなり食べやすい。勢いのまま食べ終わったが、これは確かに…腹が膨れる。大阪大学といえば旧帝国大学の1つで、日本トップクラスの実力を誇る大学。どちらかというとマジメで堅実そうなイメージだが、その名物は意外に体育会系だ。

 

味・量がハイスペックで、食べる時間もかからない。学生さんが手早く腹を満たせる、まさに満足メニューだ。この一杯が日本の頭脳を支えているのだろうか…。膨れた腹を抱えながら、そんなことを考えた。とりあえず、今日の夕飯は入りそうにない…。

大学グッズよろず紀行 ~スイーツ事件編~

2015年9月14日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

以前、大阪梅田の紀伊国屋で行われていた大学グッズ販売イベント、「学市学座」で購入した、大学発商品についてご紹介しました。その後、3大学のカレーを勝手に対決させたりしましたが、今回は残りの商品をまた勝手にレポートしていきたいと思います。
スパイス漂うカレー対決からしばらくして、そういえばほかにどんなものを買ったのかな?と思い出しながら探してみると…。(参照:大学グッズよろず紀行 ~グッズ紹介編~独断対決第2弾:大学カレー対決2015

 

ゼリー、そしてチョコレート

ゼリー、そしてチョコレート

確か、買っているときは「カレーばっかりなので甘いものも押さえておこう」ぐらいの認識だったと思うのだが、それにしても絶妙に統一感が無い…。当時の自分を不思議に思いました。とにかく、今回はこの甘い物たちをご紹介します。

まず最初に紹介するのが、兵庫県、関西学院大学の「関西学院オリジナルパッケージ 神戸モロゾフチョコレート」。缶入りで、シンボルの時計塔がドンと目立っています。作っているメーカーは、神戸の有名メーカー「モロゾフ」。個装されているので、お土産として配りやすそう。少し甘めのミルクチョコレートが、昼時に下がっていた血糖値を上げてくれました。

中は個装されたミルクチョコレート

中は個装されたミルクチョコレート

出身大学かつちょぴり長めに通っていたこともあって、個人的に何かと思い入れのある大学ですが、生協にやたらと関学グッズが売っていたな…と懐かしい気分になりました。一貫校から上がってきた学生も多く、帰属意識の高い大学なのかもしれません。そういえば当時はライターもありましたが、このご時世でもまだ売っているのだろうか。

シンボルの時計塔がドン。大胆なビジュアル

シンボルの時計塔がドン。大胆なビジュアル

お次は青森県、弘前大学の「ひろだいアップルデザート」。ゼリーの中に大学の研究に使われている、藤崎農場で栽培されたリンゴが使われています。品種は、みなさんおなじみの「ふじ」ですが、実はこの品種、藤崎農場で生まれた品種なんです。このあたりはさすが青森の大学!
見た目からゼリーがメインのスイーツかと思っていたのですが、盛り付けてみるとりんごがかなりたくさん入っており、りんご入りのゼリーというよりゼリー入りのりんごのよう。

カットされたリンゴがゴロゴロ入っています

カットされたリンゴがゴロゴロ入っています

1つしか購入していませんでしたが、とりわけながら編集部で試食。りんごがしゃきしゃきしていて、酸味がしっかりとして爽やか。材料にアップルワインが使われているせいか、コク(のようなもの)も感じます。甘すぎず、酸っぱすぎず、大人が食べてもかなりおいしいと好評でした。

コンビニで売ってたら買う、と好評

コンビニで売ってたら買う、と好評

大学発商品レビュー、今回は甘いものオンリーでのご紹介でした。統一感のない2商品でしたが、分析しながら食べてみると、なんとなーくその大学の性格が見えてきたように思います。やはり奥が深い、大学発商品…。

昼間から酔っ払え!大学ビールIN真夏の中之島!

2015年8月31日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

暑い夏もそろそろ終わる…と思いきや、残暑がなかなかひかない今日この頃。暑いとついつい飲んでしまうのがビール。今夏に空けた本数はもはや数えきれず。今回、仕事の名目で変わったビールを楽しんでみました。東海地方のドン、名古屋大学と、最近勢いを増す立命館大学のビールを紹介します。

 

大阪の街中で、一番の景色、そして憩いのスポットはやはり中之島でしょう。中央公会堂の悠然としたたたずまい、水面とビルのコントラスト、整備された庭園…。いつも人で賑わうのもわかります。オフィス街の真ん中ということもあって、昼休みに訪れる勤め人も多いことでしょう。で、そんな中之島でビールの撮影+味見を敢行。

執念の再販、「名大ビール」

まずは愛知県犬山の犬山ビールと提携した、名古屋大学の「名大ビール」。種類はピルスナーとヴァイツェンです。ピルスナーは世界で一番一般的なビールで、日本でビールといえば大体がこの種類です。ヴァイツェンは苦味が少なく、香りが強いのが特長。

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大学を背景とした力強いデザインのラベル。

まずはピルスナーをいただきます。少し強めの苦味が爽やかで、高温多湿の日本の夏にうれしい味。普段ビールが好きな方が飲みやすい感じです。対するヴァイツェンは華やかな香りが特徴で、フルーティーな印象。こちらは、ちょっとビールの味が苦手な方がチャレンジするのに向いていそうです。

 

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ピルスナー、スタンダードなお味。少し苦味が強いかも?

 

実はこの名大ビール、以前の提携先が醸造を取りやめたために一度販売を停止していました。しかし、すぐさま新しい提携先を見つけて新しく販売したそう。名古屋大、そんなにお酒が好きなのか…。

酒は地域の潤滑剤、地域連携の「IBR(アイビール)」

お次は、立命館大学の「IBR(アイビール)」。いばらぎキャンパスの完成を記念したこのビールは、学生たちが主体となり、地域連携の一環として造られました。ヴァイツェンとレッド・エール、こちらも2種類のビールがあります。

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ラベルのデザインも学生さん考案です。

 

スクールカラーの赤を感じさせる、レッド・エールから試飲。コクと苦みがかなり強いビールです。キンキンに冷やしてガンガン飲むよりも、ゆっくり落ち着いてしっかりと味わいながら飲むのに向いていると思います。ビールがお好きな方なら、かなり気に入る部類ではないでしょうか。もう一方、名大ビールと同じくヴァイツェンですが、IBRの方が甘みを強く感じました。どちらかといえば女性向けの印象です。

 

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レッド・エール、色も味も普段飲むビールと全然違います。

 

先ほどちらりと触れたように、このビールは立命館大学の学生さんたちの提案で造られました。ほかにもワインを造っているとのことで、その呑兵衛な発想がとても将来有望に感じます。

 

大学とお酒ネタ、順調に続いていますが、まだまだネタが尽きることはなさそうです。最初こそ「お堅い大学にお酒が!」と驚いていたのですが、今では「大学って酒好きなんじゃないか?」という疑念が生まれつつあります。味見で少しほろ酔いながら、そんなことを思っていました。

「ウナギ味のナマズ」は本当にウナギ味か!?実食体験レポ!

2015年8月26日 / 大学発商品を追え!, 大学の知をのぞく

前回の記事では、今話題の近畿大学の「ウナギ味のナマズ」について、学術的な見地からのお話をお伝えしました。しかし、それよりも肝心の味は?という点が気になった人は多いはず。そのあたりに抜かりはありません。今年の7月24日、土用丑の日限定で販売されたナマズの蒲焼、実食してきました。(参照:ウナギの危機を救う ウナギ味のナマズ誕生

養殖ナマズを取り上げると決めてから、困っていたのが実食について。販売しているところが少なく、難しいかな…と思っていたところに、土用丑の日に、しかも梅田の「近畿大学水産研究所」に限定で食べられるとの情報を見つけ、ここぞとばかりに乗り込みました。

ご年配や大学生らしき人が多い中、スーツ姿の人もちらほら・・・

ご年配や大学生らしき人が多い中、スーツ姿の人もちらほら・・・

この「近畿大学水産研究所」には以前、「近大マグロ」を食べに行ったこと(参照:近大マグロを食す!)がありますが、今日も変わらず盛況でした。11時から開店ですが、開店前にはいつも100人以上が並ぶこともあるそうです。
今回の「ナマズ重」は限定30食だったので、念には念をと9時から店の前へ。かなり早くから行ったおかげで前の方に並べました。ちなみに「ナマズ重」には、前もって予約カードが配布されており、私も手に入れることができて一安心。

苦労して手に入れた予約カード・・・

苦労して手に入れた予約カード・・・

ここからはひたすらに時が過ぎるのを待つばかり。ふと後ろを向くと、ズラリと並ぶ行列が見えます。持久戦を乗り越え、いよいよ開店。席に案内され、あとは目的のブツが運ばれてくるのを待つだけ!そしていよいよ…。

これがナマズ重だ!お値段2,200円

これがナマズ重だ!お値段2,200円


ナマズ重のほか、小鉢やお吸い物がついています。心を落ち着け、ついに実食。
「確かにウナギっぽい!いやウナギか!」という第一印象。しかししばらくすると「あ、別の魚かな?」と口の中が混乱。しかし、全体的にはかなりウナギに近いのではないでしょうか。

近くで見ると、違いが分かる?

近くで見ると、違いが分かる?

落ち着いてもう一度味わってみると、皮の香ばしさや脂の雰囲気はほぼウナギ。しかし、ナマズの身が結構しっかりしているのか、身が厚いところになるとウナギとは違った味わいがあります。とはいえ、あのとぼけた顔のナマズがこんなに洗練された味になるのか…と驚きました。日本人の味へのこだわりは半端ないですね。

マスコミもたくさん取材に来ていました

マスコミもたくさん取材に来ていました

日本人の魚好きは、DNAレベルで根付いているのでしょうか。マグロやウナギの数を減らすほど貪欲ですが、一方は完全養殖を、もう一方は似た味の魚を創り出す…執念に近いたくましさ?を賑わう店内を見てふと感じました。
将来さまざまな味を気兼ねなく楽しめる、そんな贅沢な時代がやってくるのも時間の問題かもしれません。
ところで、ナマズの蒲焼も関西風と関東風に分かれるのだろうか…。

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