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ヘルシーなランチやドリンクが楽しめるイマドキなお洒落カフェ、武庫川女子大学「ENSEMBLE」

2022年9月15日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

武庫川女子大学の中央キャンパスにある学食のひとつ、「ENSEMBLE(アンサンブル) slow(スロウ)」「ENSEMBLE brisk(ブリスク)」は、まるで街中のカフェのようなメニューが楽しめるスポットです。

正門から入り、空中通路を使って道路の向こう側のエリアへ。創立者である公江喜市郎氏の名を冠した「公江記念館」は、2020年に完成した8階建ての新しい校舎です。この「公江記念館」の1階にドリンクメニューを提供する「ENSEMBLE slow」があり、2階の「ENSEMBLE brisk」はランチタイムにデリメニュー、カフェタイムにスイーツが楽しめます。

「ENSEMBLE slow」「ENSEMBLE brisk」へは中央キャンパス内の公江記念館をめざしましょう

「ENSEMBLE slow」「ENSEMBLE brisk」へは中央キャンパス内の公江記念館をめざしましょう

「ENSEMBLE slow」(1階)の店内

「ENSEMBLE slow」(1階)の店内

「ENSEMBLE brisk」(2階)の店内

「ENSEMBLE brisk」(2階)の店内

 

まずは、ランチタイム中の「ENSEMBLE brisk」を訪問。大きなガラス窓から自然光が差し込み、明るく開放的なスペースです。隣接した学生ラウンジでランチを楽しんでいる学生さんたちもいますね。学生ラウンジにはテラス席もあります。ランチタイムメニューは、デリプレートとサラダプレートの二種類がありました。いずれも500円です! 

〈キャプション〉学生ラウンジでは、授業の合間にランチタイムを楽しむ学生さんの姿が!

学生ラウンジでは、授業の合間にランチタイムを楽しむ学生さんの姿が!

学食の概念を覆す?!「TOKIMEKI」をテーマとしたお洒落な学食

学食の概念を覆す?!「TOKIMEKI」をテーマとしたお洒落な学食

 

デリプレートは、ごはんとメインのおかずに加え、2種類のサイドがワンプレートに盛り付けられています。メインとサイドは日替わりでいろんなメニューが登場します。メインは3種類の中から一つをチョイスでき、この日は、ガパオライス、サバマサラ、唐揚げレモン煮が用意されていました。どれもおいしそうで迷いましたが、今日の気分はサバマサラ! メインを選んでカウンター前でしばし待ち、プレートを受け取ります。彩りよくきれいに盛り付けられているプレートに、気分が上がりますね!

「order」にて注文し、その場でお会計(電子決済も可能)。その先にある「pick up」で商品を受け取りましょう

「order」にて注文し、その場でお会計(電子決済も可能)。その先にある「pick up」で商品を受け取りましょう

 

プレートのおすすめポイントは、栄養価の高い黒米などをブレンドしたごはんに、セロリとキャベツのマリネ、豆とコーン入りのポテトサラダと、身体にうれしいメニューが揃っているところ! もちろん味にも満足です。メインのサバマサラは、脂ののったサバにカレー味がマッチして美味でした。ボリュームは控えめですが、ヘルシーで美味しいランチを味わえて、心と身体が喜んでいるよう。さらに健康志向の人は、たっぷりの野菜と日替わりスープ、パンがセットになったサラダプレートをどうぞ。

「ENSEMBLE brisk」はランチタイムを過ぎると、濃厚ふわとろプリンやケーキ、パフェなどデザートがいろいろ揃うカフェタイムに。ランチの満足度からすると、デザートにも期待大! 機会があればぜひ賞味してみたいものです。

キッチン内には、その日のメイン料理がラインナップ。彩り豊かな野菜がたっぷり盛り付けられて完成!

キッチン内には、その日のメイン料理がラインナップ。彩り豊かな野菜がたっぷり盛り付けられて完成!

 

食後は、「ENSEMBLE slow」でドリンクを飲んでみましょう。黒で統一されたカウンターにはたくさんの小物が飾られ、洗練された雰囲気です。エスプレッソ・アメリカーノ、有機アールグレイティ(各170円)といった定番メニューのほか、ほうじ茶ミルク、自家製ジンジャーエール、エスプレッソロマーノ、パインモヒートソーダ、各種スムージーなど、気になるドリンクメニューがいろいろ。レジ横には、ちょっとつまめるお菓子も販売していました。今回は、ヘルシーなランチを食べた後なので、健康を意識してグリーンスムージー(370円)を選んでみました。小松菜、キウイ、バナナ、ソイミルクがブレンドされたスムージーです。カウンターの目の前にあるスムージーマシンでブレンドされ、色鮮やかな緑のスムージーが出来上がりました。

健康を意識したスムージーやヘルシードリンクが楽しめます

健康を意識したスムージーやヘルシードリンクが楽しめます

レジ横にはフランス菓子で有名なカヌレやブルードネージュが並んでいました

レジ横にはフランス菓子で有名なカヌレやブルードネージュが並んでいました

心にも身体にも嬉しいグリーンスムージー

心にも身体にも嬉しいグリーンスムージー

 

出来立てのスムージーを持って、カフェ内の席へ。テーブル席、カウンター席のほか、ゆっくりとくつろげるソファ席もあります。大学内とは思えないお洒落なインテリアです。

さて、座り心地のいいソファに座って、スムージーをひと口。冷たくてなめらかな咽ごしがいいですね! ブレンドされた野菜と果物の相性もバツグンで、美味しさがぎゅっと詰まっています。ほどよい甘さで後味はすっきり。食後にほっとひと息つけました。

「ENSEMBLE slow」店内には、ソファ席のほか、自主学習ができるスペースも壁際に完備

「ENSEMBLE slow」店内には、ソファ席のほか、自主学習ができるスペースも壁際に完備

 

ランチもドリンクも満足度が高く、こんな素敵な場所が学内にあるなんて、イマドキの大学の進化に驚きです。 

ラーメン好きなら見逃せない! オリジナルメニューも食べられる大阪学院大学のがっつりランチ

2022年7月5日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

キャンパス内に有名飲食店がある大学も最近では珍しくありませんが、大阪発の人気ラーメン店がプロデュースする学食があることをご存知ですか? 大阪学院大学には、「人類みな麺類」「くそオヤジ最後のひとふり」「世界一暇なラーメン屋」などを運営するUNCHI株式会社による学食「人類みな飯類」があるのです!

「人類みな麺類」といえば、行列の絶えない店として関西のラーメン好きにはよく知られており、今や関東にも店舗を拡大している人気店です。UNCHI株式会社代表取締役の松村貴大氏が大阪学院大学の卒業生であるという縁から、同社初の学食プロデュースが実現したのだとか。

 

大阪学院大学は、JR東海道本線「岸辺」駅、阪急京都線「正雀」駅のどちらからも徒歩5分というアクセスしやすい場所にあります。キャンパスは、赤レンガ調で統一された建物に木々の緑が映え、瀟洒な佇まいの中に心を落ち着かせてくれる雰囲気があり、ちょっとひと休みしたくなるような気持ちのいい空間です。

学生さんだけでなく、一般の方の利用も可能。

学生さんだけでなく、一般の方の利用も可能。

 

お目当ての「人類みな飯類」へは、12号館をめざして行きましょう。食堂の壁には、「大阪学院大学」×「人類みな麺類」の大きなコラボ看板。喫食エリアは明るく広々としたスペースですが、お昼のピークタイムには学生さんでいっぱいになります。さすが人気ラーメン店ですね。

母校愛に溢れた看板!

母校愛に溢れた看板!

 

喫食スペースに沿って廊下を奥に進み、白い暖簾をくぐれば、すぐ右手に券売機があります。メニューを見てみると、OGU(大阪学院大学)ラーメンがありました。ここの学食でしか食べられないオリジナルメニューがあるのです。並が570円、大が640円。通常の店舗よりもかなりリーズナブルな価格です! 学生たちを応援してくれる学食プライスですね。磯ラーメンやにんにくラーメン、ピリ辛ラーメンなど数種類の味があるので、何度通っても飽きずにランチを楽しめそう。そして、「人類みなパスタ」(並630円)、「チャーシューパスタ」(並730円)と、意外なことにパスタメニューもありました。がっつりランチを食べたい人はラーメンと一緒に、「炙りチャーシュー丼」や「特製醤油の卵かけご飯」などのご飯メニューをどうぞ。丼は小から大までサイズが選べます。

国産A5和牛や釜で炊いたご飯など、こだわり食材がラインナップ。いざ!

国産A5和牛や釜で炊いたご飯など、こだわり食材がラインナップ。いざ!

通常の店舗よりもリーズナブルに、学食価格なのが嬉しい!

通常の店舗よりもリーズナブルに、学食価格なのが嬉しい!

ごはんの大盛りや替え玉は1回までが無料!嬉しいサービスです。

ごはんの大盛りや替え玉は1回までが無料!嬉しいサービスです。

 

パスタや丼も気になるけれど、今回はやっぱりオリジナルラーメンをチョイス。食券を購入してカウンターで出し、出来上がりを待ちます。番号を呼ばれたら、カウンターで受け取り。ラーメンは店名の刻印が入った木製のお盆に載せられており、学食ではなく本格的なラーメン店を訪れているような気分になります。

平日の昼間には行列ができるので、12時前に行くのがおすすめ。

平日の昼間には行列ができるので、12時前に行くのがおすすめ。

 

ラーメンの上には、チャーシューとメンマ、ネギのトッピングがのっています。まずはスープをひと口。ダシの旨みが口の中いっぱいに広がる醤油ベースのスープは、後味すっきりで、最後まで飲み干せそう。ほぼストレートな麺はモチモチした弾力があり、喉越しも良くてスープとの相性が抜群! チャーシューは薄めのタイプですが、肉の旨みがしっかりと感じられます。メンマは極太ながら柔らかいので食べやすく、味がよく染みてGOOD。ラーメンの完成度の高さに驚きながら食べていると、あっという間に完食してしまいました。

 

こんな本格ラーメンを毎日でも食べられるなんて、学生さんがうらやましいですね! 他のメニューも食べにまた訪れたくなりました。

「厳選して作った最高の定食をリーズナブルな価格で食べてもらうこと」をコンセプトに掲げる。

「厳選して作った最高の定食をリーズナブルな価格で食べてもらうこと」をコンセプトに掲げる。

厳かにクリスマスの訪れを祝う関西学院大学のアドベント(待降節)を楽しもう。

2019年12月17日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

関西学院大学では、2019年12月2日、西宮上ケ原キャンパス、西宮聖和キャンパス、神戸三田キャンパスの3ヶ所同時に、毎年恒例のクリスマスツリーの点灯式が行われました。イエス・キリストの降誕を待ち望む、アドベント(待降節)の期間の訪れを告げるための行事です。

ヴォーリズ建築の美しいキャンパス。点灯式では日中の姿とまた違った雰囲気が楽しめる

ヴォーリズ建築の美しいキャンパス。点灯式では日中の姿とまた違った雰囲気が楽しめる

 

3つのキャンパスの中で最もおすすめのビュースポットは、何といっても上ケ原キャンパス

キャンパスのシンボル的存在である時計台の前にある大きなヒマラヤ杉が、たくさんのライトで彩られてクリスマスツリーに変身。スパニッシュ・ミッション・スタイルの時計台がイルミネーションの光の中に浮かび上がる、幻想的な情景は必見です!

 

点灯式の時間が近づくと、ツリー前には約1000人の参加者。キリスト教徒でなくても、誰でもウエルカムなので、学生はもちろん、家族連れで訪れる人の姿も見られました。

 

参加者に配られたろうそくに火が灯され、いよいよ式が始まります。キリスト教の教義にもとづいた行事だけに、吹奏楽部の演奏からはじまり、参加者らが歌う賛美歌が流れ、聖書の朗読、祈祷と、点灯式は厳かな雰囲気の中で進められていきます。静かな祈りが捧げられるこの場に立てば、キリスト教になじみがない人でも敬虔な気持ちがきっと心に感じられるでしょう。

学生や家族連れ、近隣に住む外国人の方などさまざまな人々が集い、ひとときを共にした

学生や家族連れ、近隣に住む外国人の方などさまざまな人々が集い、ひとときを共にした

 

関西学院の舟木讓院長からは、「平和を創造するために」と題したクリスマス・メッセージが語られます。イエス・キリストが世界で最も弱い存在である赤ちゃんとして世に現れたことに触れ、「平和を実現するために忘れてはならないのは、赤ちゃんのように人の助けなしでは歩めない弱者の視点ではないでしょうか。すべての人にとってやさしい社会が実現できたときに、本当の意味で平和な社会だといえると思います。このクリスマスの季節に、改めて私たちに与えられている平和を実現するための努力とは何なのか、共に思いを致したい」と述べられました。

 

このようなお話を聞くと、本来のクリスマスとはただにぎやかに騒ぐだけのイベントではないのだな、と気づかせてくれます。たとえキリスト教徒じゃなくても、例えば平和や家族の絆などについて考える良いきっかけになるかもしれませんね。

ろうそくのあたたかな光がキャンパスに灯る

ろうそくのあたたかな光がキャンパスに灯る

 

舟木院長のお話が終わると、いよいよツリー点灯です。点灯ボタンを押すのは、院長や大学、高等部、中等部、初等部の学生ら6名。参加者も一緒にカウントダウンし、ツリーに

明かりが灯ると歓声がわき起こりました! 幻想的な雰囲気の中、賛美歌「もろびとこぞりて」の歌声が静かに響き、クリスマスムードが高まります。

 

1回生の学生は、「こんなに本格的な式だと思わなかった」と初めて参加した点灯式に驚き喜んでいる様子で、その風景を写真に収めていました。何度か参加しているという地元の女性は、「商業的な街のクリスマスイベントとは違って、心が洗われる感じ」と話し、一緒に訪れた小学生の女の子は「とても、きれい」と笑顔。卒業以来、初めて点灯式に足を運んだ卒業生は、「受験前、大学から送られてきたクリスマスツリーの絵葉書を部屋に飾り、勉強の励みにしていました」と懐かしい思い出を語ってくれました。

初めて参加したという1回生の3人。静かな雰囲気を楽しんだ

初めて参加したという1回生の3人。静かな雰囲気を楽しんだ

 

あちこちでツリーを前に写真撮影する姿が見られ、皆さんそれぞれ笑顔で点灯式を楽しまれていました。ツリーの点灯は、毎日16時半~22時半、25日まで。聖歌隊、ハンドベルクワイア、バロックアンサンブルによるクリスマスコンサートなど、在学生以外でも参加可能なイベントも開催されます。

コンサートが行われるランバス礼拝堂

コンサートが行われるランバス記念礼拝堂

金色と赤のライトがヒマラヤ杉を彩る

金色と赤のライトがヒマラヤ杉を彩る

 

にぎやかなクリスマスも楽しいけれど、いつもとは違うクリスマスをぜひ体験してみてください。

龍谷大学のベジタブル料理コンテスト!ハイレベルな料理の数々に驚き!

2019年12月3日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

龍谷大学瀬田キャンパスの開学30周年を記念して、農学部「ベジタブル料理コンテスト」が開催されました。コンテストのテーマは、SDGs(持続可能な開発目標)を促進するベジタブル料理。京野菜・近江野菜を1つ以上使用することが条件で、日本の伝統ある食文化“1汁3菜”の創作料理のアイデアと味で競います。

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バラエティ豊かな料理に審査員も感心。優勝は京都の高校生チーム!

瀬田キャンパスで学園祭が行われていた10月26日、1次予選を勝ち抜いた、高校生から社会人までの7チームが最終審査に臨みました。

 

審査員には、NHK「きょうの料理」の出演者として知られる料理研究家の大原千鶴氏、ミシュラン三つ星の料亭「一子相伝 なかむら」店主の中村元計氏など食への造詣が深い面々が登場。

審査員の方々がずらり

審査員の方々がずらり

 

名の知れた食の専門家に審査されるとあって少し緊張ぎみな参加者たちも、調理時間がスタートすれば真剣に食材と向き合って調理を進めていきます。調理時間は約2時間。調理台の上には、各チームが用意した色とりどりの野菜をはじめ、さまざまな食材が並びます。これらの食材がどんな料理に生まれ変わるのでしょう。とても楽しみです。

調理室には参加者たちの熱気があふれた

調理室には参加者たちの熱気があふれた

素材がどのように生まれ変わる!?

素材がどのように生まれ変わる!?

 

手際よく食材を切っていくチームもあれば、普段は料理をし慣れていないのか慎重に包丁を使う高校生チームも。限られた時間内に1汁3菜を完成させるにはチームワークも重要。事前にシミュレーションをきっちり行ったのか、どのチームも役目を分担して着実に料理を仕上げていきます。全チームが時間内に盛り付けまで終えて、無事に料理を完成。いよいよ審査です。

 

レシピや調理のアイデアをプレゼンした後に、審査員が試食。イタリア料理の食材と知識を生かしながら和のメニューを仕上げたチームがあれば、大人のお子様ランチをテーマにした彩りも美しい品々、腸の能力をアップする健康メニューなど、それぞれの料理はこだわりが満載。

アピールポイントをプレゼン

アピールポイントをプレゼン

審査員も興味津々。どんな食材を使ったのか尋ねたり、調理のポイントなど、試食をしながらさまざまな質問が飛び交う

審査員も興味津々。どんな食材を使ったのか尋ねたり、調理のポイントなど、試食をしながらさまざまな質問が飛び交う

 

「おいしい」との言葉が出れば、調理チームのメンバーはとびきりの笑顔! どの料理も完成度が高く、試食終了の時間を押しそうになるほど審査員は熱心に試食されていました。

 

そして、最も審査員の票を集めた優勝チームは「桂高等学校」。準優勝が社会人のチーム「うんとこさ」でした!

 

優勝した桂高等学校チームは、「京の伝統野菜を守る研究班」で活動している高校1~3年生の3人。外国人をもてなす京のビーガンフードをテーマに、すべての料理に京野菜もしくは自作のメンマを使用。金時にんじんのおいなりさん、京水菜の白和えなど京野菜をふんだんに使ったメニューを作成しました。

優勝した桂高校のメニュー。金時にんじんのおいなりさん、特製豆腐ハンバーグ、京水菜の白和え(ゴマ風味)、里芋、九条ねぎの京子カブおろし味噌汁、不思議なメンマ

優勝した桂高校のメニュー。金時にんじんのおいなりさん、特製豆腐ハンバーグ、京水菜の白和え(ゴマ風味)、里芋、九条ねぎの京子カブおろし味噌汁、不思議なメンマ

優勝した桂高校のメンバー。とびきりの笑顔です。

優勝し笑顔を見せる桂高校のメンバー

 

自信作のみそ汁は、里芋と九条ネギの食感とぶつからないように、おろした京小カブを入れたのがポイントだとか。調理時の火加減を試行錯誤したり、豆腐ハンバーグの成型がうまくできずに何度も練習したり、最終審査を迎えるまでも苦労があっただけに、優勝という結果は「とてもうれしい」と喜んでいました。

準優勝うんとこさのメニュー。大人のお子様ランチ(お揚げのコロッケ風、ラタトゥイユ、春菊と京こかぶのポタージュ、キャロットラぺ)

準優勝うんとこさのメニュー。大人のお子様ランチ(お揚げのコロッケ風、ラタトゥイユ、春菊と京こかぶのポタージュ、キャロットラぺ)

 

審査員の講評では、大原氏が「想像を超えるレベルのものばかり。それぞれ工夫されていた」、中村氏が「みんなの料理に対する思いが伝わった。プロの料理人の目から見ても、おもしろいと思うアイデアがあった」と述べ、ハイレベルな料理に感心されていた様子。

正直なところ、ベジタブル料理というと健康的だけれども地味なのでは…と先入観を持っていたのが、こんなに美味しそうでバラエティに富んだ料理が並ぶなんて、予想外の驚きのあった料理コンテストとなりました。

SDGsポスターコンテストや農学部の収穫物販売も。

この日は料理コンテスト以外にも30周年記念イベントとして、高校生・龍谷大生から募集したSDGsポスターも展示されていました。環境問題など社会が抱える問題の解決に向け、普段行っている活動や学習成果について発表する場として、環境に優しい農法の提案や産学連携での蜂蜜プロジェクトなどを展示。若い世代が世界的な問題の課題に向けて真剣に取り組んでいるのはとても心強く感じますね。

農学部を擁する龍谷大学ならではの活動報告が多く掲示されているのが印象的

農学部を擁する龍谷大学ならではの活動報告が多く掲示されているのが印象的

 

会場から出てみると、にぎやかに学園祭が開催されていました。そこでは、農学部生が主体となっているサークル「龍谷FARM」が作るイモを使ったサツマイモスティックを発見。ホクホクした食感のサツマイモは甘くて美味しかったです!「龍谷FARM」はなんと200人超の学生が所属しており、農家の方とのつながり、知識を養いつつ新しい農法や品種改良にチャレンジしているサークルです。

農学部産の収穫物を販売しているブースでは、お米ヤジャガイモ、玉ねぎ、ニンニクのほか、ちょっと珍しいバターナッツも販売していました。

サツマイモスティック

サツマイモスティック

自家製の収穫物販売ブース

自家製の収穫物販売ブース

 

龍谷大学の特に農学部のさまざまな活動の一端に触れ、もっとどんな活動をしているのか知りたいと思えた一日でした。

人工知能で社会はどう変わる? 関大シンポジウムで考える、私たちのこれから

2019年10月31日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

AI(人工知能)をはじめ、科学技術がますます発展していくなかで、私たちの生活は今後大きく変化していくと予想される。これら変化をどう受け止め、未来都市はどのようになっていくのだろうか。関西大学東西学術研究所のシンポジウム『AI×哲学×デザイン 未来都市としての大阪を考える』に訪れ、各分野の専門家の知見から、未来の世界を読み解くヒントをもらった。

人間の知能の発達と人工知能の関係

大阪大学先導的学際研究機構特任教授・浅田稔先生は、人工知能に関する数々の研究について語った。浅田先生は、自律ロボットによるサッカー競技、ロボカップの創設者の一人であり、レオナルド・ダ・ヴィンチを再現した精巧なアンドロイドを作ったことでも知られている、認知発達ロボティクスの第一人者だ。

浅田先生2

浅田稔先生は、人工知能の“育て方”について語ってくれた

 

人工知能の発達に大きく寄与したのは、ビッグデータと深層学習の二つだと、浅田先生はいう。深層学習とは、人間の神経細胞の仕組みを模したシステムで、人工知能に学習させる手法のこと。スマートフォンの音声認識や車の自動運転技術といった私たちの身近にある最新技術にも、深層学習を活用した人工知能が使われている。

 

この深層学習は、視覚・感覚情報に強く、画像認識ではすでに人間の精度を超えているが、運動情報には弱い。「運動させるために一千万回の試行をさせようとすると、ロボットは壊れてしまう」。では、人間の赤ちゃんはどのように運動しているのかというと、社会的環境の中でいろんな情報を得ることによって試行の回数を減らしているのだと先生はいう。

 

また、学習するうえで運動経験が非常に重要な要素だという話のなかで、仔猫を使った実験事例が紹介され、これがとても印象深かった。生後2週間の双子の仔猫のうち、一方は自分で動けるようにし、もう一方は動くことができない環境に置いた。数週間後、崖のビジュアルを見せると、自分で動かない仔猫は崖の前で止まらずに歩いていったという。これは、視覚情報が入っているにもかかわらず、物理的に解釈ができていないから。身体運動があることによって、視覚情報の意味が分かるということだ。“頭ではなく身体で憶える”という、非科学的にも思えるようなことが、実は科学的に重要な意味を持つのだと驚かされた。

 

人間の発達は、未だに解明されていない部分が多い。人間の赤ちゃんは母親の中にいる胎児のうちから、あくび、前屈などのいろんな運動が始まり、触覚・視覚・聴覚といった感覚もすでに得ており、生後1年でさまざまな行動を学習していく。生後5ヶ月でロボットが運動する際の順逆モデルを学習し、生後1年で食べるマネをするなどの“ふり遊び”、ロボットでいうところの内的シミュレーションができるようになる。

 

「1年でこれらすべてを学習できるロボットを作れと言われたら無理」と、浅田先生は断言する。なぜなら、なぜ赤ちゃんがこれだけのことをできるのか、という謎自体が解明されていないからだ。浅田先生の主要研究分野である“認知発達ロボティクス”とは、こうした人間の知能が創発・発達するメカニズムを解明することであり、これをロボット育成に活かす分野になる。現在、先生は、赤ちゃんの月齢別のロボットを製作し、課題を解明していこうと研究を進めている。

会場風景

会場には、幅広い世代の人たちが訪れた

知を総合してめざす、都市・環境の未来

関西大学文学部教授・三村尚彦先生は、「科学と哲学・思想、デザイン・アートといった知の総合によってめざせるものは何か」というテーマのもと、哲学の視点から考察を行った。

 

三村先生が将来の都市や生活世界について考えるための手がかりとしたのは、現代美術家の荒川修作とそのパートナーであるマドリン・ギンズだ。荒川修作は欧米でも非常に評価された現代美術家で、岡山県の『奈義町現代美術館』、岐阜県の『養老天命反転地』、東京都三鷹市の『三鷹天命反転住宅』などの作品で知られる。斜面や波打つ床、球体の部屋などで構成されるこれらの作品は、荒川+ギンズの独特な感性によって作られた、異彩を放つ空間だ。何の予備知識も持たずに訪れた人は、きっと驚き混乱するだろう。

 

彼らは自分たちのことを“コーデノロジスト”だと称し、「科学・芸術・哲学を総合して実践していくことによって、新しい価値観、本当に生きやすい世の中、もしくは本当に生きやすい世の中を感じ取る人間を作り出すのが役割」だと言った。環境や住空間を新たにデザインし直すことで人間を徹底的に改変しようとしたのだ。

 

また彼らは、『三鷹天命反転住宅』に住めば人は死ななくなる、とも言った。この住宅で味わうバランスを崩すという非日常的な感覚は、身体の中心にある重心が外に出て行く“生命の外在化”を引き起こす。これによって“私”が外に出ていき、あらゆる場所が“私”になるのだと、彼らは主張するのだ。さらに、荒川は自著のタイトル『Architectural Body』を「建築する身体」と訳し、「我々の日常的な行為は全部建築するということなんだ。建築することによって、新しい生命の構築へと向かいたい。そのプロセスを通して法律や制度、倫理や道徳を変えたい」と考えを述べている。三村先生は、「建築する身体とは新しい生命を構築すること、あるいは意識や心の創発と同じことだと思う」と語った。

三村先生2

三村尚彦先生は、生命の捉え方について新たな視点を提供してくれた

 

アンドロイド『ALTER』を開発した人工生命の研究者である、東京大学の池上高志先生は、荒川がやっていたことと『ALTER』は関係が深いと発言している。この発言が出た理由を、三村先生は「人工生命というのは、自律化が根本的に必要です。自律的にふるまうシステムは生命だと、池上先生は考えたのではないか」と推察する。そして、「人間も機械もこれから人工生命化していくだろう。境界線はあまりない。人間が機械化していって命の概念などが変わっていったら、倫理や道徳は大幅に変わるだろう」との池上先生の考えを披露した。

 

さらに先生は、単に良い建物を作るとか、システムをより良いものにすることで、今、直面している問題を解決していくという、都市・環境における一般的な近未来ビジョンに疑問を呈した。

 

「荒川・ギンズが願ったように、科学や哲学、芸術などを総合することによって、都市そのものを生命化する方向性を考えてみたらどうか。人だけではなく、町全体、空間全体にも生き生きしているという表現が当てはまる。単に活発というのではなく、生命化する。町や空間が内部にダイナミックな力を持つことで、新しい倫理や価値が生み出されていくのではないか」。三村先生は、都市・環境について、そんな未来を思い描いている。

時代に必要とされるデザインとは

最後に登壇したのは、京都造形芸術大学情報デザイン学科教授・服部滋樹先生だ。先生は、デザインの歴史を紐解きながら、デザインの世界における未来像について語った。

 

服部先生の話は、「赤い」「中は白い」「甘酸っぱい」「子どもの頃、母がすりおろしてくれた」といったキーワードから連想するものは何かという問いかけからはじまった。答えは“りんご”。キーワードの中で注目すべきは、「母がすりおろしてくれた」というもの。表面を表すだけでなく、このキーワードのように、記憶や思い出をどう引き出すかということにデザインが活用される場合が増えているという。

 

かつて20世紀は、物や形を表すのがデザインだった。戦後の復興期だと焼け野原の状態から生活を生み出していくことが、工業化が進むと不便を便利に変えることが、デザインの主な役割だった。デザイン=機能性の時代だ。

 

70年代のベビーブームの時代には嗜好性が広がっていき、中身は同じでも表層を変え、デザインは機能性から豊かさへと変化していく。90年代になると、デザイン=経済。社会はバブルに突入し、この頃のデザイナーの使命は誰も見たことがないものをデザインすることだったという。消費のためというより、時代の象徴性をつくるというミッションが与えられた時代だった。

 

そしてバブル崩壊後、「モノとコト」という時代から、「ヒト→コト→モノ」というものづくりの在り方に変化していったと服部先生は考察する。ヒトが出会い、コトが生まれ、コトのためにモノが生まれる、というものづくりの在り方だ。かつては仮想ターゲットを設定して、ものづくりが行われていたが、目に見えない相手よりも、目の前にいる相手とどうものづくりをするかというのが「ヒト→コト→モノ」の流れではないか、という。

服部先生

服部滋樹先生は、デザインのこれまでとこれからについて教えてくれた

 

現在、デザインが生まれるプロセスの中でも変化が起きている。デザインは形を作っているだけではなく、リサーチ、調整、検証、解体、編集、再構築、アウトプットという流れのなかで生まれてくる。ユーザーは、アウトプットされたものを広告で見ているだけ。ものを見る目を持っている人が多ければ広告だけで商品を理解してもらうことができたが、インターネットでものを買う人が多くなった現在、「ものの本質がわからず、値段でものを見ている人の方が多くなっているのではないか」と先生は感じている。ものづくりの本質を伝えていかないと、もの自体が伝わらないのではないか、そういう時代になってきているようだ。

 

また、広告を信じない人の増加も見受けられる。たとえば、スーパーマーケットの売り場で野菜のパッケージに貼られている生産者の顔写真を見たことがある人も多いだろう。本来なら、商品の説明をするシールが貼られていればいいはず。生産者の顔写真は、リサーチのパートに含まれるような“作るプロセス”のひとつだ。“作るプロセス”とは、誰が、どんな場所で、どんな思いで、どんな技術で作っているのか、というようなこと。もの自体に理解が及ばなくなったとき、あるいは広告を信じない人が増えている今、背後にある“作るプロセス”にこそメッセージがあり、それをどのように伝えるかが大事になっている。

 

服部先生は、「デザインでよく出てくるブランディングという言葉を漢字で表すと、“物語”であると思う。物が語る時代から、物を語る時代になっているのが現状。そして、楽しく語るべき。参加してみたいという気にならないと手に取らないので、良き参加者をどう作っていくのかが重要だ」と今のデザインの現状を分析。デザインの世界でもイノベーティブな未来像をどう作っていくべきか、という課題があると語った。

新しい時代を生きる私たちに必要なこと

最後に、三人の登壇者に加え、関西大学文学部准教授・門林岳史先生を進行役に総合討論が行われた。中でも印象的だったのは、それぞれ表現は変われど、「狭い専門分野でとどまらず、分野を超えて展開すること」「研究を楽しむ、遊びを忘れない」という発言をしていたこと。各分野の第一線で活躍する研究者やクリエイターが、現代社会においてさまざまな場面で求められている“効率化”とは逆の方向性を大切にしていることを意外に感じた。しかし、そういった回り道や遊び心がないと得られないものがあると、彼らは経験から実感しているのだろう。変化が著しく余裕のない時代を生きる私たちにとって、必要な心構えではないかと感じた。

 

また、各登壇者の発表や総合討論で触れられていたように、科学技術の進歩にともなった新たな道徳・倫理の確立が欠かせないのだとよく分かった。たとえば、臓器移植や遺伝子検査による胎児の選別など、すでに私たちの身近なところに、以前は議論されることのなかった道徳・倫理の問題が存在している。今後、AI等のさらなる技術革新によって、考えるべき道徳・倫理の問題が新たに出現していくのだろう。私たちは新たな科学技術をただ漫然と享受するのではなく、それらの技術を社会でどのように位置づけて利用していくのか、社会的なコンセンサスを図るために、社会の一員として考えていく必要がある。今回は、そんな気づきを与えてくれたシンポジウムであった。

総合討論

門林岳史先生を進行役にした総合討論で、イベントは締めくくられた

【大阪産業大学 ふじカツ】ボリュームたっぷりの揚げたてカツランチでエネルギーをチャージ!

2019年10月29日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

大阪産業大学の学食が全面リニューアルしたという、気になるニュースを入手。以前編集部では16号館2階の学食のレポートを掲載しましたが、なんとそのお店を含む学内の5つの学食すべてが新しく生まれ変わったとのことで、実地調査してきました!


5つの学食の中から今回ピックアップするのは、16号館2階にある揚げ物専門店「ふじカツ」です。ボリュームたっぷりのメニューで、男子学生に大人気だとか。それも当然。店のコンセプトは、体育会系の男子学生の胃袋をガッチリつかむことなのです。

ふじカツ入り口

ふじカツ入り口

 

どんな店かと入ってみると、木目調のインテリアで統一され、大きな和照明が印象的です。男子学生に人気だとはいえ落ち着いた雰囲気の店内なので、これなら女性でも入店しやすいですね。安くて美味しいだけじゃなく、インテリアにまでこだわっているところが、さすが今どきの学食です!

入店すると大きな照明が目に入る

入店すると大きな照明が目に入る

窓が大きく、開放感もある

窓が大きく、開放感もある

 

メニューは、トンカツ、チキンカツ、白身フライ、ハムカツと、フライもの尽くし。なかでもダントツに学生人気を集めているという、ふじカツ(トンカツ)とジャンボカツ(チキンカツ)各480円 を注文してみました。トンカツソースは激辛ソースに変更も可。ただし、けっこう辛味が効いているので辛いのが苦手な人は要注意です。ほかに、+10円でおろしポン酢、味噌ソースが選べます。ライス大盛りは+50円。

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激辛ソースにしたい場合はカウンターで直接伝える

激辛ソースにしたい場合はカウンターで直接伝える

 

券売機でチケットを購入して、カウンターで受け取ります。出てきたカツの予想以上の大きさにビックリ。お皿いっぱいに盛られたカツの存在感に圧倒されます。

看板メニューのふじカツ(トンカツ)

看板メニューのふじカツ(トンカツ)

 

このボリュームのカツに、ごはん、おみそ汁、サラダが付いてワンコイン以下とは…。しかも、カツは嬉しい揚げたて!熱々のカツをほおばると、サクサクした衣の中にはジューシーなお肉。ごはんをもりもり食べられる美味しさです。

こちらがジャンボカツ(チキンカツ)、通称「ジャンチキ」。今回はソースを激辛に変更

こちらがジャンボカツ(チキンカツ)、通称「ジャンチキ」。今回はソースを激辛に変更

 

周囲の学生たちは、大盛をチョイスする率が高め。さすが食べ盛りの学生です。こんなボリューミーなランチを食べれば、午後からも頑張れるスタミナがバッチリつきそうですね。学生たちに支持されているのが納得のお店でした!

お昼の時間帯になると大勢の学生が集う

お昼の時間帯になると大勢の学生が集う

 

せっかくなので他の学食もちょっとのぞいてみると、ふじカツと同じ16号館の1階には「JOLIE」。街中のカフェのようなかわいいインテリアの店内で、パスタやパン、デザートなどが楽しめます。

「JOLIE」の入口

「JOLIE」の入口

かわいらしい壁紙

かわいらしい壁紙

「JOLIE」のパン。種類があって楽しい

「JOLIE」のパン。種類があって楽しい

 

さらに、本館地下1階にはカフェテリア式の「ぷろーじっと!」、12号館には中庭に面した開放的なテラス席が人気の「ラ・フォーレ」。東西に長いキャンパスの東側まで足を延ばすと、クリスタルテラス2階には全面ガラス張りの明るい「Sky Blue」。その日の気分によって、それぞれ個性的な店舗から選べるのがうれしいですね。

「ぷろーじっと!」も行列ができる人気店

「ぷろーじっと!」も行列ができる人気店

健康長寿のための知識を楽しく学ぼう。武庫川女子大学『食べて! 歌って! Enjoy食育』講座。

2019年10月24日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

人生100年も現実となってきた超高齢化社会の日本。ただ長生きするのではなく、いつまでも健康で豊かな人生を過ごしたいですよね。武庫川女子大学 国際健康開発研究所では、健康長寿のためには正しい食生活が欠かせないとの考えのもと、さまざまな研究活動、情報発信、食育の実践活動などを行っています。研究所内のHealthyは一般公募によるスタッフも参加し、理想的な食生活をめざして食の教育を広める活動をするグループです。今回は、Healthy主催の特別食育講座『食べて! 歌って! Enjoy食育』が開催されるということで、会場にお邪魔してきました。

会場の武庫川女子大学甲子園会館

会場の武庫川女子大学甲子園会館

 

会場は、NHK朝ドラ「まんぷく」の舞台として有名になった、武庫川女子大学甲子園会館です。会場には60名ほどの参加者。当初40名の参加者を募集したところ、希望者多数のために急遽60名まで増員したとのこと。健康的な食事について知りたいという人はたくさんいるようです!

素敵な雰囲気の建物内観

素敵な雰囲気の建物内観

長寿地域の食生活ってどんなもの?世界での研究活動で分かったこと。

講座は、研究所所長 家森幸男先生の講義『世界に学ぶ! 食べ方上手』からスタート。世界で長寿を誇る地域の食生活を調べた研究結果から、健康長寿のためのヒントが得られるお話です。

国際健康開発研究所の所長 家森幸男先生

国際健康開発研究所の所長 家森幸男先生

 

とくに興味深かったのは、100歳以上の高齢者の割合が高く、世界一の長寿地域と言われたこともある沖縄から移住した人が多かった、ハワイ・ヒロとブラジル・カンポグランデを調査した事例です。「ハワイ・ヒロが沖縄を超える平均寿命で世界有数の長寿地域となったのに比べ、ブラジル・カンポグランデは日本の平均寿命より17年も短命である」という驚きの結果が出たそうです。この2つの地域の差は、食生活。ハワイ・ヒロの場合、「蒸し料理中心で食塩摂取量は沖縄の半分に近く、大豆や魚、果物を豊富に食べ、脳卒中や心臓死が少なかった」といいます。一方のブラジル・カンポグランデは「肉料理に偏った食事によって塩分・脂肪過多であり、沖縄食文化のひとつである魚介・大豆の摂取頻度もかなり低く、生活習慣病の割合が高くなっている」ことが分かりました。食生活の変化が寿命に大きな影響を与え得ることがよく分かる事例ですね。

ヨーグルト効果で健康長寿を実現するヨーロッパの村

また、100歳超えの長寿者が多く住むというヨーロッパのグルジアの村の食生活も紹介されました。この地域の食生活での一番の注目ポイントは、毎日、どんぶり一杯ほどのヨーグルトを食べていること。「ヨーグルトは、カルシウム、マグネシウム、カリウムを豊富に含みます。日本の免疫力が低下した高齢者が毎日ヨーグルトを食べると、インフルエンザの抗体値が上がったという研究結果から、免疫力強化に効果があることが分かっています。また、マグネシウムは血管細胞のイオン・バランスを整えてくれる効果があり、生活習慣病のリスクを下げますが、日本人のマグネシウム摂取量は摂取推奨量を満たしていないのが現状です」といいます。

食育の5つのポイントとは

Healthyが掲げる食育の5つのポイントは、①食事バランス、②適塩、③適脂、④多菜、⑤マグネシウムを豊富に含む食材の摂取。マグネシウムを豊富に含む食材については、「“まごわやさしいヨ”と憶えてください」と、家森先生。“ま=まめ(大豆)、ご=ごま(種実)、わ=わかめ(海藻)、や=やさい(野菜)、さ=さかな(魚介)、し=しいたけ(きのこ)、い=いも、ヨ=ヨーグルト”の摂取をお勧めされていました。しっかりした研究結果に基づいたお話を聞くと、食生活についてきちんと考えないといけないな、という気持ちになりました。

豊富な食材が使われた適塩ランチを実食!

講演が終わればちょうどお昼時。皆さんお待ちかねの健康ランチです。

健康ランチ

 

メニューは以下のものになります。

主食:おやこ大豆の混ぜごはん

主菜:鯛のトマト甘酢ソース

副菜:野菜ときのこのカレー炒め、海の幸・山の幸!乾物と根菜の煮物、野菜たっぷり洋風みそ汁

デザート:紅茶のキウイ・ぶどう寒天

献立を考えたのは、食育についての知識をHealthyで学んだ“食育先生”というグループ。大学生から大人の方までバラエティに富んだメンバーが登場し、みんなで「いただきます!」。食育先生が解説をしてくれる献立のポイントを聞きながら、食事タイムの始まりです。

“食育先生”のみなさん

“食育先生”のみなさん

 

まず驚いたのは、一食の食塩相当量がわずか2.3gしかないのに、物足りない味だと感じないこと! まわりの参加者からも、「塩が少ないのに薄くなくて、おいしいね」という感想が聞こえてきます。素材の味がしっかり活かされ、カレーや甘酢がほどよいアクセントとなり、いつもより薄味でも充分においしくいただけます。普段の食事ではずいぶん濃い味に慣れ過ぎているんだな、と反省…。

 

そして、いろんな種類の食材が使われており、とても栄養バランスの良い食事です。「うちの食事にはきのこや海藻が足りないかな」「野菜をもっと摂らないとね」と、参加者の皆さんは食べながら自身のいつもの食卓を振り返っている様子。実際に食べてみることで、理想の食生活がどんなものか実感できます。

 

レシピを教えてもらえたので、「おいしいから家で作ってみよう」と話している参加者も。これだけ多彩な献立を毎日の食卓に用意するのは難しいかもしれないけれど、少しでも意識するきっかけになりそう。本日の献立にはない他のメニューが載ったレシピ集も配られたので、ぜひ実際に作ってみたいですね!

栄養バランスの良い料理のレシピ集

栄養バランスの良い料理のレシピ集

楽しく学んで、食生活を見直すきっかけに。

食後は、食育に関する知識が楽しく学べるクイズ大会です。クイズの成績によってお土産にもらえる品物が選べるということで、盛り上がる参加者たち。

 

さらに、武庫川女子大学の音楽学科有志による『浜甲カンタービレ』がイベントに華を添えてくれます。「まんぷく」主題歌のコーラスを聞かせてくれたほか、参加者も一緒に美しい音色のトーンチャイムを演奏したり、なごやかなひと時が過ごせました。

浜甲カンタービレのみなさん

浜甲カンタービレのみなさん

参加者もトーンチャイムで演奏に加わった

参加者もトーンチャイムで演奏に加わった

 

最後に、Healthy代表であり、東海大学健康学部の准教授でもある森真理先生から、「今日学んだことを一つでもいいから誰かに伝えてください。それが健康長寿のための食育活動を広めることにつながります」と閉会の挨拶。森先生の「健康は人任せにしない」という言葉が心に残り、このイベントで教わったことを参考にして自身の食生活を見直してみようという気持ちになりました。

Healthy+代表、東海大学健康学部准教授の森真理先生

Healthy+代表、東海大学健康学部准教授の森真理先生

お土産

お土産

 

 

追手門学院大学の新キャンパスで、自慢の釜炊きごはんを食べよう!

2019年6月18日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

大阪府茨木市にある追手門学院大学に今春、新たなキャンパスが誕生しました。従来の茨木安威キャンパスから約2kmに位置する、茨木総持寺キャンパスです。正三角形のメタリックな学舎は、美術館かと思うようなアートな雰囲気。そのすぐ隣にある建物は、広々としたスペースの学食『追手門学院食堂』です。一般道路の歩道から直接アクセスできる開放的な学食は、普通のレストラン感覚で気軽に入店OK。その利用しやすさから、幼児を連れた親子や熟年夫婦、女性グループなど、年齢層もさまざまな一般客の姿が多く見られます。

校舎

特徴的な形が目を引く、追手門学院大学の新キャンパス

食堂外観

『追手門学院食堂』はガラス張りで開放感バツグン

 

学食を運営しているのは、『まいどおおきに食堂』でおなじみの株式会社フジオフードシステム。同社社長が追手門学院大学の卒業生ということで出店が実現したそうです。

 

この学食の最大の魅力は何といっても、釜炊きのごはん! つやつや光るごはんは噛むとお米の旨みが感じられ、食欲が増していく美味しさです。定食類はごはんの量の調節ができ、男子学生はお茶碗いっぱいのごはんをモリモリ食べていました。

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かまどの存在感がすごい!

 

一番人気は、日替わりメニュー。日替わり定食450円のほか、本日のお魚定食500円、日替わり丼400円があります。来訪時、日替わり定食のメインは油淋鶏、日替わり丼はチャーシュー丼でした。日替わり定食は、2つの小鉢付き。サラダや酢の物、冷奴、キンピラゴボウなどの中から自由にチョイスできます。ワンコインでお釣りがくるコスパの良さに加え、一汁三菜で栄養バランスも良いなんて、こんな食堂が近所にあれば足繁く通いたくなりそう。平日朝の時間帯は、ごはんとおみそ汁、2種類の選べる小鉢で、280円の朝定食も提供しています。

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日替わり定食はメイン+小鉢二つでおかずがいっぱい!

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日替わり丼は、肉々しいチャーシュー丼!

 

学食内の一角には、ドリンクやスイーツが楽しめる『OG CAFE』があり、コーヒー100円~。おすすめは、豆乳やおからを使用した体にやさしいスイーツ、神戸発の“はらドーナッツ”です。プレーン120円、シナモン150円など。素朴でなつかしい味のドーナツをお供に、食後のティータイムを楽しんでみてはいかが。ちなみに食堂は、大学生だけでなく併設する中学・高校生も使用するので、12時半から13時半ぐらいの間はかなり混みあいます。この時間帯はできるだけ避けた方がよさそうですよ!

カフェ

ついつい長居したく『OG CAFE』

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やさしくてなつかしい味に、気持ちがほこり♪

 

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