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大人が自分のネガティブな感情に向き合うコツは?名古屋大学情報学研究科の川合先生に聞いてみた

2024年7月23日 / この研究がスゴい!, 大学の知をのぞく

2024年4月に名古屋大学から、こんな研究結果が発表されました。「怒りを感じたときは、その状況を紙に書き、クシャクシャにして捨てたりシュレッダーにかけたりすると鎮まる」。本当にそんなことだけで怒りが鎮まるの?そもそも、どのような仕組み?この研究結果を発表した名古屋大学の川合先生に、インタビューしてみました。

「怒りを書いて捨てると気持ちが鎮まる」って本当?

まず今回、川合先生が発表した研究とその結果の概要を大まかに解説します。

結論としては、「怒りを覚えたとき、なぜそういった気持ちになったのかを紙に書き出してから、その紙を捨てたりシュレッダーにかけたりすると怒りが収まりました」とのこと。

実験は次のような方法で行われました。

 

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1.  実験参加者(大学生100名ほど)に、指示したテーマで文章を書いてもらう
2.  1.の内容に「大学生が書いた文章とは思えない」と酷評をした用紙を渡す
3.  実験参加者に、2.を見てどう感じたか、それはなぜかを紙に書いてもらう
4.  3.で書いた紙を参加者自身で30秒間、じっくり眺めてもらう
5.  3.の紙を手でクシャクシャに丸めて捨てる・シュレッダーにかける・ただ裏返しにしておく、の3つを実施し、怒りがどの程度収まったか比較する

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評価した用紙。文章の内容を問わず、全員にこの評価で返却したそう

 

結果はこちら。横軸の「Baseline」が実験前、「Provocation」が酷評を見たとき、「Post-writing」が怒りを感じた状況を紙に書いた後となっています。縦軸の「Anger experience」は感じた怒りの度合いで、白い丸は紙を裏返したとき、黒い丸は紙を処分したときを指しています。

画面左のExperiment 1がゴミ箱に捨てたとき、画面右のExperiment 2がシュレッダーにかけたときの結果を示している(提供:川合先生)

 

白い丸と黒い丸の位置をそれぞれで見比べてみると、その差は歴然。怒りを感じるまでは白い丸も黒い丸も同程度の怒りを感じていますが、その後は黒い丸、つまり紙を処分したときのほうが明らかに怒りの度合いが減っています。

 

なお、紙をゴミ箱に捨てても、シュレッダーにかけても、同じくらい怒りを抑えられる効果があったそうです。

それは「ただのモノ」ではない?認知科学とプロジェクションとは

ところで、こんなユニークな研究をするに至った背景はどういったものがあったのでしょうか? 川合先生に尋ねてみると、さまざまな要素が関わっていることがわかりました。

 

――そもそも、なぜ今回の実験をしようと思われたのですか?

 

「私が十数年取り組んでいる研究テーマの1つに、『怒り』があります。普段は運転中に感じる怒りや高齢者の怒りなどを調べているのですが、さまざまな調査研究をしているうちに、腹が立つ気持ちを抑えたい、怒りをコントロールしたいと思っている人がかなり多いとわかってきました。

 

実は、怒りを抑制することは大切だといったことはローマ時代の書物にも記載があるものの、現在に至るまで怒りの効果的な抑制方法はほとんど見つかっていません。少し前からアンガーマネジメントという考え方も注目されてきていましたし、手軽にできる怒りの抑制方法はないかと考え、今回の実験を行うことにしました」

 

――今回の実験では、「書く」「眺める」「捨てる」という3STEPが重要だとのことですが、この「眺める」というのは何のために行う工程なのでしょうか?

 

「自分が書いた紙に、意味を重ねるためですね。認知科学で言う『プロジェクション(投射)』という考え方を活用しています」

 

――「認知科学」という言葉は初めて聞きました。どんな学問なのでしょうか?

 

「認知科学は、心の働きをコンピュータの処理になぞらえて理解しようとする学問です。コンピュータは、キーボードで何かを打ち込むことで入力という処理がされて、画像が出たり音が出たりという出力がされますね。それと同じように、人間の心を考えるんです。

 

人間があるモノを見て、これはこういうものだと判断するまでには、まず目から入ってきた情報を脳が処理し、記憶と照合するという流れがあります。たとえば私たちはリンゴを見ただけで『おいしそうだな』と思いますが、ではなぜ食べてもいないリンゴを『おいしそうだな』と思えるのでしょうか?……これを追究するのが認知科学です。

 

認知科学は世界的に見てもまだ新しい学問で、その歴史も60年ほどです。よく似ていると言われる心理学と比べると、方法論もまだそれほど固まっていません。でも、だからこそ色々な研究ができる面白い学問なのです」

 

――だから、今回のような研究もできたのですね。では、“プロジェクション”とは?

 

「簡単に言うと、モノや人に自分なりの意味を重ねて見る働きですね。青山学院大学の故・鈴木宏昭先生が提唱した考え方です。

 

たとえば一見何の変哲もない古いマグカップでも、ある人にとっては『小さいころから使ってきた大切なマグカップで、誰にも譲れない』といったように、お金にはかえられない価値があるモノとして感じることがありますよね。それは、その人がマグカップに対して特別な意味や価値を投影しているからなんです。

 

宗教もわかりやすい例ですね。神様の姿はどこにも見えませんが、信者達は『いる』と思っていて、古くから伝わる慣習に従ったり、財産を寄付したりしています。無神論者や他の宗派の人から見れば理解が難しい行為でも、信者にとってはとても価値のある行いなのですね。

 

プロジェクションについては、『ラバーハンド錯覚実験』という実験でも興味深い結果が出ています。まず自分の片腕を衝立で隠し、その隣に偽物の腕を置いてその腕を触ったり動かしたりする様子を見せて、偽物の腕が自分の腕のように感じる状態にするのです。そのうえで偽物の腕を叩かれると、痛みを感じた人がいたそうです。つまり脳が偽物の腕に見える情報を重ねた結果、『自分の腕だ』と認知してしまうんですね」

ラバーハンド錯覚実験の話は、なんだか脳のバグのように感じる……

 

――とても面白いですね。プロジェクションを私たちの暮らしに取り入れると、どういった効果が期待できますか?

 

「はい。プロジェクションが起こることを知っていれば、誰かに嫌な思いをさせる、あるいは自分が誰かから嫌な思いをさせられないで済むのではないかと考えています。

 

たとえば私のデスクにあるぬいぐるみたちは、他の人から見ればただのぬいぐるみです。でも、私からすれば、これは去年の卒業生のAさんが持ってきてくれた大事なもの、これは数年前に何かでもらったもの、といったように、全て違う意味を持つモノたちなのです。

 

つまり私なりにぬいぐるみたちに対する愛着やこだわりがあるわけで、勝手に捨てられたら困ります。そういったことが自分にも他人にもあるとわかれば、相手の気持ちになって物事を考えやすくなり、お互い気持ちよく接せられるのではないかと思いますね」

お話を伺った後に「これは川合先生が大切にしているぬいぐるみだから、優しく触ろう」といった気持ちになれたのも、プロジェクションの1つだろう

 

――確かに相手が持っているモノがただのモノではないとかれば、相手やそのモノに対する接し方も変わりますね。

 

「そうですよね。それにプロジェクションの考え方を応用すれば、人間がモノのどこに意味を見いだしたり、価値を与えたりしているのかがわかりますから、たとえばビジネスとして新しいサービスを開発するときにも大いに役立つのではないでしょうか」

大人が自分のネガティブな感情に向き合うには?

プロジェクションという言葉は耳慣れない言葉でしたが、例を聞くと「確かにそうだな」と思うことがたくさんありました。

 

では、このプロジェクションを意識的に行えるようになれば、自分の気持ちもコントロールできるのかも?川合先生に聞いてみました。

 

――プロジェクションは、物事に自分なりのフィルターをかけて見るようなことですよね。ということは、イラッとした出来事があったときも意図的にプロジェクションを行うことで、気持ちが落ち着けられるのでしょうか?

 

「そうですね、今回の研究結果と同じような効果が期待できるのではないかと思います。

 

自分の感情は目では見えませんし、『怒りという感情を消す、鎮める』とだけ言うと抽象的で想像しづらいので、怒りを覚えてもなかなか抑えられないでしょう。しかしそれを紙に書くなどして形として見えるようにして、その紙を処分すれば『怒りを消す』という行為が可視化できますからね」

 

――ちなみに怒りを覚えたとき、近くに紙とペンがない場合はパソコンやスマホを使っても良いでしょうか?

 

「はい、紙に書いて捨てたときと似た結果になると考えられます。

 

今ちょうど、デジタル媒体でも似た結果になるのか調査しているところですが、パソコンだったら、メモ帳などに怒りを覚えた理由を書いて眺め、名前を付けて保存した後にゴミ箱に入れれば似た結果になるでしょう。

 

タブレットでも同様のことが言えそうです。最近はタブレットをノート代わりに使う人も多いので、タブレットにペンで書いたものを眺めてから削除すれば、ある程度の効果が出るのではないかと」

 

――ではSNSに「こんなことがあった、ムカつく!」と投稿した後に、その投稿を削除するのはどうでしょう。要するにそれも「怒りの客観視」ではないかと思いますが……。

 

「データをとったわけではないので感覚的な話になってしまいますが、SNSに短文で愚痴を吐いて消しても、思うような効果が得られないかもしれませんね。

 

実は他の実験でも、怒った理由を客観的に書くのではなく『ムカつく』といったように簡潔に書いていた場合は、それほど怒りは抑えられなかったという結果も出ています。やはり、今回の実験のようにどういう状況で、なぜ怒りを覚えることになったのかをしっかり書いて眺め、そのうえで書いたものを処分することが重要そうです」

 

――ちなみに、先生なりの怒り発散術があれば教えてください。

 

「心理学でいう『再解釈』を心がけています。これは物事を別の角度から捉えなおすことなのですが、これを活用して腹が立った状況をそうでない状況に捉えなおしていますね。

 

たとえば電車で足を踏まれたときはムッとしますけど、その人は妊婦さんで足元が見えなかったのかもしれないとか、お年寄りで足がふらついてしまったのかもしれないと考えるようにするのです。

 

もちろん、なかなか難しいこともありますが……なるべくそういった考え方をしようと心がけていますよ」

 

 

 

***

 

日常生活を送る中でついカッとなったり、腹が立ったりすることは誰しもあるもの。でもその気持ちをなくそうとするためには、怒りに身を任せるのではなく、自分のネガティブな感情にきちんと向き合うことが大切なのかもしれませんね。

 

そうした意味でも、今回川合先生が発表した「怒りを感じた状況を紙に書いて眺め、処分する」という方法は効果がありそうです。怒りを覚えたときは、まず紙とペンを探すという習慣を身に付けたいものです。

人類や技術の“はじまり”に出会える場所。名古屋大学博物館

2024年6月13日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

博物館は、どちらかと言えば「見る」時間が長くなる場所。でも名古屋大学博物館には、見て、触って、聞いてと、全身で楽しみながら学べる資料がたくさん!しかも、「日本でここだけ」の貴重な展示も多いとか。

名古屋大学に行ったことはあっても博物館は完全にノーマークでした……そんな展示が見られるなら!と、さっそく出かけてみました。

元・図書館を博物館に

博物館の外観

 

名古屋大学博物館は、国内5番目の大学博物館として2000年4月にオープンしました。

 

この建物はもともと「古川記念館」という名前で、名古屋大学の中央図書館として活用されていたもの。その後に新たに中央図書館が作られ、図書館としての役目を終えたことから、名古屋大学にゆかりのある資料を展示する博物館として再出発しました。

 

取材時に対応してくださった、門脇誠二先生(名古屋大学大学院環境研究科 教授)によると「収蔵点数は26万点ほどに上ります。大学所蔵の学術標本に、教員や卒業生が携わった多数の研究・開発の成果、教員からの寄贈コレクションなど貴重なものがそろっています。さらに、地域社会への還元も大切なミッションとして考えています」とのこと。どんな未知のものと出会えるのか、期待が高まります。

2階の常設展示室の様子。大きなマッコウクジラの標本がインパクト大!

 

建物の2階は「岩石・化石から学ぶ地球と生物の進化」「電子回折装置と名古屋大学電子顕微鏡開発の歴史」など5つのカテゴリーにわかれた常設展示室です。

 

3階は年1~2回の特別展が行われるスペース。常設の「ノーベル賞コーナー」があり、名古屋大学が輩出したノーベル賞受賞者の研究についても学ぶことができます。

受賞対象となった研究に関する実物模型なども見ることができる

 

「日本でここだけ!」を間近で

常設展示のなかで特に注目したいのは「国内でここだけ」「国内初」の貴重な資料。名古屋大学は、世界的な自動車メーカーもあり、モノづくりが盛んな東海地方を代表する国立大学であることから、さまざまな機器の開発にも携わってきました。

 

たとえば、日立製作所が1941年に開発した電子顕微鏡「HU-2型」。日本で最初の本格的な電子顕微鏡として作られた試作品2台のうち一方が、1942年に名古屋大学に設置されました。以降、学内では電子顕微鏡の研究・開発が盛んに。現在も研究は続けられており、最先端の電子顕微鏡開発にも大いに貢献しています。

どことなく、現在使われている顕微鏡のシルエットを彷彿とさせますね

 

博物館の入り口には、ドローンのプロトタイプもあります。こちらは1988年に、名古屋大学の教員と日立造船とが共同開発した、世界初の民生用ドローンです。

ダクテッドファン型 垂直離着陸(VTOL)実験機。大人の身長以上の高さがあり、迫力満点

 

これほどの大きさがありながら民生用とは驚きですが、今日使われている小型のドローンと比べると、進歩の度合いを実感できますね。

 

一方、歴史を遡って石器時代の資料にも注目を。こちらは175~30万年前の原人や旧人が使っていたとされる、人類最古のハンドアックス(握斧)です。名古屋大学の調査団が、1968年~1989年にかけてケニアやタンザニアなどの東アフリカで発見・収集した資料で、国内ではここにしか収蔵されていないのだとか。

じっくり見比べてみると、刃の形も少しずつ違うことに気づく

 

さまざまな時代の「はじまり」を表す資料を見ていると、それだけで人類や技術の壮大な進化の歴史を感じられます。

手でふれて楽しむ展示も

館内をめぐっていると展示物が思いのほか近くにあり「あまり博物館っぽくないな」と感じます。それもそのはず、館内は前身である名古屋大学中央図書館時代のつくりのままであるからです。

 

特に2階の常設展示室は、読書スペースとして活用されていた場所。最初から博物館としてつくられた訳ではないからこそ、展示品との距離が近くできているのでしょう。ガラスやショーケースで囲われている資料は比較的少なく、中には手で触れられるものもあります。

展示室中央に鎮座する骨格標本

 

ぜひ手ざわりを確かめてみたいのが、常設展示室中央のクジラの全身の骨格標本。全長は12mにもなります。これは2009年に名古屋港に流れ着いたマッコウクジラを名古屋大学が標本にしたもので、顔や歯、脊髄など、全身どこでも触ることができます。

背骨の部分。大きさは言うまでもないですが、太さや密度もスゴイ!

 

触ってみると、ゴツゴツ&ザラザラ……軽石やサンゴのような感触でした。骨格標本の展示をしている博物館は数あれど、本物をじっくり触れるのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

 

ちょっとテイストの違う“触れる展示”もありました。こちらは、アザラシ型のロボット「パロ」。名古屋大学の卒業生が開発したロボットで、現在は国内外の児童養護施設やデイサービスセンター、病院などで、セラピー目的で導入されています。「世界で最もセラピー効果のあるロボット」として、ギネス世界記録でも認定されています。

ポーランドでも、ウクライナ避難民の心のケアのために活躍しているそう

 

ふわふわの体を撫でてみるとかわいい声で鳴いたり、手足を動かしたりしてくれて、とっても癒やされます!多くの人に愛されている理由がわかる気がしました。

学生発案の催しも要チェック

名古屋大学博物館は、子どもから大人まで参加できるイベントが充実していることも特徴です。年に1~2回の特別展に合わせたワークショップや、近隣のショッピングモールで収蔵資料を展示する「出張博物館」、屋外での自然観察と博物館での学習・実験を組み合わせた「フィールドセミナー地球教室」といったイベントを開催しています。フィールドセミナーでは、参加者と講師とで、名古屋市近郊に化石や鉱物の採集に行ったこともあるそうです。

 

また、展示室を会場にコンサートを開くこともあります。歴史ある資料に囲まれながら音楽を聴く…という体験ができる博物館は、筆者は初めて知りました!

館内でのコンサートの様子

 

こうした活動ができているのは、学生ボランティア団体「MusaForum(ムーサ・フォルム)」の協力が大きいそうです。名古屋大学博物館には、他大学の学生も含めて約140名のメンバーが在籍。イベントのアイデア出しから運営までを、活発に行っているとのことです。

 

今回、博物館を案内してくださった門脇先生からは、次のようなお話も伺うことができました。

「実は愛知県には“県立博物館”がありません。ですからその代わりというわけではありませんが、当館では地域の自然史や愛知のモノづくりにかかわる資料を多数展示したり、ワークショップやフィールドセミナーといったイベントも頻繁に開催したりしているんですよ」

 

なるほど、だからこそ展示のジャンルが幅広く、ユニークな催しも多いのですね。取り組みが功を奏し、創設当初は年間数百人にも至らなかった来館者が、現在では年間3万人を越えているとのこと。これからもおもしろい企画が登場しそうです。ふらっとお出かけする感覚で、定期的に訪れてみてはいかがでしょうか。

ご当地を感じるメニューも!おいしいパンとコーヒーが楽しめる、名古屋大学「CAFE BLANC」でホッと一息

2024年3月5日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

「旧帝大」のうちの1校で、東海地方を代表する大学である、名古屋大学。広々としたキャンパスには、何軒ものカフェやレストランがそろいます。なかでも注目は、駅からすぐの場所にある「ジェンダー・リサーチ・ライブラリ」と、併設の「CAFE BLANC(カフェ ブラン)」。いつ訪れてもおいしいパンとコーヒーが楽しめるとのウワサを聞き、さっそく伺ってきました!

「ジェンダー・リサーチ・ライブラリ」とは?

地下鉄「名古屋大学」駅の1番出口を出てそのまままっすぐ進むと、茶色の建物が見えてきます。こちらは、「名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ(GRL)」。名前の通り、ジェンダー問題を取り扱った書籍が多数そろっている図書館です。

学生以外でも閲覧・利用可能。企画展やブックトーク、講演会などが開催されることも

学生以外でも閲覧・利用可能。企画展やブックトーク、講演会などが開催されることも

 

小さな図書館ですが、多種多様な文献を収集・展示しており、フェミニズムやジェンダー問題に関心を持つ人々の学びの場として親しまれています。このジェンダー・リサーチ・ライブラリに併設されているのが、「CAFE BLANC」です。

CAFE BLANCはガラス張りの外観と、窓に描かれたパンのイラストが目印

CAFE BLANCはガラス張りの外観と、窓に描かれたパンのイラストが目印

 

読書の合間の食事にもぴったりなサンドイッチやドリンク、“名古屋”を感じるメニューがそろいます。学生や教職員、地元の人々でにぎわい、ランチタイムには満席になることも珍しくありません。

野菜たっぷりのメニューで栄養補給!

ランチにおすすめなのが、種類豊富なサンドイッチ。胚芽パンにハーブチキンと数種類の野菜を挟んだ「SANDWICH 1」(530円)など、8種類ほどを毎日店内で手作りしています。サンドイッチはパンのすみずみまで具が詰まっていて、食べごたえばっちり。希望すればホットサンドにしてもらうこともできるので、気分に合わせて食べ方を変えるのも良いですね。

 

お供のコーヒーには、「こくまろブレンド」(レギュラー350円)をどうぞ。豆は、名古屋市内のカフェ「ゴルピーコーヒー」のものを使用しています。ゴルピーコーヒーは、コーヒー豆の焙煎競技会で日本一に輝いたことのあるオーナーが営む人気店。酸味・苦味が控えめの優しい味で、サンドイッチの豊かな風味を引き立ててくれますよ。

「SANDWICH 1」と「こくまろブレンド」

「SANDWICH 1」と「こくまろブレンド」

 

もう少しボリュームが欲しい!という方は、「スープランチセット」(500円・フォカッチャ付き)を追加してみてください。スープランチセットは、具だくさんのスープにフォカッチャ2個が付くお得なメニュー。ヘルシーで食べごたえがあり、栄養チャージにもぴったりです。数量限定なので、早めの時間に行くと良いかもしれません。

撮影日は、オクラやごぼうなどの野菜と春雨が入ったスープが登場した

撮影日は、オクラやごぼうなどの野菜と春雨が入ったスープが登場した

 

これぞ、名古屋の味!おやつパンも要チェック

ちょっと小腹が空いたときに訪れて、カフェ時間を楽しむのもおすすめです。おやつに、「コッペアソート」(370円)はいかがでしょうか。ふわふわのコッペパンに、ピーナッツバターとあんバターを挟んだメニューです。

 

特にあんバターは、名古屋のモーニングには欠かせない小倉トーストを彷彿とさせる、「あんこ+バター」が手軽に楽しめる一品!「はちみつレモン(ソーダ割)」(470円)などお好みのドリンクもオーダーして、ほっこりおやつタイムを過ごしましょう。

ピーナッツバターは濃厚な味わい、あんバターは甘すぎない仕上がりで、ぺろりと完食できる

ピーナッツバターは濃厚な味わい、あんバターは甘すぎない仕上がりで、ぺろりと完食できる

 

ほかにも店内では、「パン・オ・ショコラ」(300円)を始めとした菓子パンやキッシュ、タルト、クッキーなども販売しています。店内でパンやコーヒーとゆっくり過ごす人もいれば、クッキーだけをテイクアウトする人もいて、思い思いの使い方ができるカフェでした。名古屋大学に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

ショーケースにはバラエティ豊かなパンが並ぶ。明日の朝ごはんに買っていくのも良いかも?

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