大阪工業大学梅田キャンパスにて、夏休み最後の土曜日、8月25日に小学生を対象にした“次世代ものづくり”の体験イベント「OITサマーキッズカレッジ」が開催されました。
来場者数は950名にも上る大盛況!さまざまなプログラムに参加し、“次世代ものづくり”に熱くチャレンジする親子で賑わいました。
“次世代ものづくり”に親子でチャレンジ!
このイベントでは、「レゴでロボットカーをつくってプログラムを動かそう」や「野菜で電気をつくろう」などのプログラムを、ロボティクス&デザイン工学部の学生が中心となって企画。
子供たちの科学・情報技術に対する関心を高め、学習意欲の向上や創造性、知的好奇心の育成を目指し、全部で25のプログラムが催されました。
各プログラムは、プログラミングや機械工作、電子工作など高度な技術を駆使したものなのですが、親しみやすいよう工夫を凝らしたオリジナル教材などを使っており、子供たちが楽しく取り組めるものばかり。スタッフ総勢150名が参加者をサポートしました。
4つの注目プログラム
25のプログラムは、事前予約が必要なものと、当日自由に参加できるものがあります。なかでも面白そうだった4つのプログラムをご紹介します!
1.「レゴでロボットカーをつくってプログラムを動かそう」
レゴブロックを使ったオリジナルロボットカーを、レゴ社の「マインドストーム」というソフトでプログラミングすることで動かします。
パソコン上で、ロボットカーはあらかじめ大阪工業大学の学生たちが用意してくれているのですが、ソフトを使うのは子供たち。ブロックのような絵を組み合わせることでプログラミングでき、ロボットカーが決められたコースを思いのままに動くようにします。
さまざまな命令を組み立ててシナリオを作るのですが、一筋縄ではいきません。子供たちは思うように進まないと、「なんでだろう」と考えプログラムを変えてみたりして、「Try&Error」の醍醐味を体験していました。
2.「親子ではじめるプログラミング」
ずらっと並んだパソコンのモニターに真剣に向かう親子連れ。興味はあるけれど、なんだか難しそうといった子供たちにプログラミングを教える内容です。
プログラミング言語は「Scratch」というものを使うのですが、日本語で書かれた命令をクリックし、猫などのアニメを動かすだけで、本格的な概念を学べます。
2020年から小学校の授業でプログラミングが必修化されることもあり、保護者の方も熱心に聞き入っていました。
3.「プログラムでNAOを動かそう」
NAOは、小型のヒューマノイド(人間型)ロボット。頭と両手足にセンサがあり、2つのカメラでモノを見ることができます。簡単な会話ができ、頭と手足を動かすこともできます。
パソコンの操作画面で、機能に対応したブロックをつなぎ合わせてNAOを動かすのですが、ここでは、順序立てて一つひとつの動作をできるようにしていくのがプログラミングだということを学びます。
可愛い2体のNAOが相手なので、小さな子も気軽にチャレンジしていました。
4.「パソコンで絵を描いてオリジナルプレートをつくろう」
CGソフト(Adobe Illustrator)を使ってパソコン上に好きな絵を描き、そのデータをレーザーカッターでアクリル板や木材に彫刻。オリジナルプレートを作るプログラムです。
パソコンをあまり触ったことがない子供でも、自由に絵や文字を描いて形にできるので、手軽に達成感が味わえると人気でした。
この他にも野菜や金属板を使って電池を作る「野菜で電気をつくろう」や、本物のクワガタムシをじっくり観察して、好きな画材を使って絵画を描くなど、多種多様なプログラムが用意されていました。
野菜で電気をつくろう
親子で参加できる体験学習「OITサマーキッズカレッジ」は、遊びながら学べる、夏休みのフィナーレを飾るのにふさわしいイベントだと感じました。
来年も開催があればぜひご家族で出かけてみてください!