街と人が共創できるプラットホームへ
2019年7月17日(水)、武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスにて「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」オープンを記念するメディア内覧会が開催されました。
「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」の外観
武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスは、今年の春に開校されたばかり。「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」とは、建物の1階の共創スタジオにつくられた、約265平方メートルの物販スペースと約309平方メートルのカフェスペースからなる産学共創店舗です。
無印良品が大学キャンパスに出店するのは初めてとのこと。注目度も高く、たくさんのメディアの記者たちが集まりました。
たくさんの記者たちでにぎわうカフェスペース
この日、登壇したのは、㈱良品計画代表取締役会長の金井政明氏、武蔵野美術大学学長の長澤忠徳氏、「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」店長の伊藤篤史氏の3名です。
今回の武蔵野美術大学と無印良品との共創店舗の出店は、「造形から育まれる『創造的思考力』を現実社会の課題解決に応用した新しい価値づくり」を目指している武蔵野美術大学の考えに無印良品が共感し、スタートしました。
㈱良品計画代表取締役会長の金井氏
金井氏は、日本国内外で広げている同社の活動を例にしながら、「地域の人の役に立つお店作り」というモットーや「モノや情報があふれている現代で、それらに振り回されずに自らがコントロールしながら生活をしていくには、デザイン的な思考や創造力が必要になる」と語りました。
武蔵野美術大学学長の長澤氏
一方、開校90年を迎える武蔵野美術大学は、市ヶ谷キャンパスを開校することで、念願だった「社会との共創ができるプラットホーム」として、無印良品と手を取り、具体的に販売・運用できる場を確保できたそう。学びを教育というカテゴリーから経済活動というカテゴリーへ拡大する第一歩が踏めたと、喜びを表しました。
「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」店長の伊藤氏
最後に、「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」店長の伊藤氏は、店舗の概要や目標とする店舗作りについてお話されました。
市ヶ谷はオフィス街でありながら教育機関も多く点在する街です。また、江戸城のお堀の外に位置していたことから、昔からの住人が多いのも特徴。そんな街の特徴から浮かび上がったのは意外と「日用品店やスーパーが少ない」「子どもが多いのに遊べる場がない」などの課題でした。
そこで、日常的な商品の品ぞろえ、心地よい空間の提供、世代や立場を超えて利用できる仕組みづくり、地域のお店を巻き込みながら盛り上げられる仕組みづくりなどを包括する「地域の役に立てる店舗」を目指していくといいます。
「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」店内を紹介!
まずは、「暮らしの基本商品」「日用品」売場。おなじみの文具や日用品、食と食にまつわるキッチンウェアなど、日々の生活に必要な実用品が並びます。売場の間には広いスペースがあり、今後イベントが開催されていく予定です。
家具から食糧品まで、商品が幅広く揃っているので、大体のお買い物がここだけで完結するのは、まさに住民ファースト!
オープンイベントスペース
誰もが工作を楽しめる「com Studio」では、素材や廃材を使った工作が楽しめます。電動ドライバーやアイロンなどの貸し出しも行う予定で、家族連れでモノづくりが楽しめます。今後は、定期的にワークショップも開催予定。
公園などの遊ぶ場所が少ない市ヶ谷では、貴重なふれあいの場所になりそうですね。また、DIY好きな方や夏休みの工作の宿題をする場としてもにぎわいそうです。
com Studio
学食としても使える「Café」では、素材の味を生かした数量限定の日替わりセットやどんぶり、お弁当やサンドイッチなどを販売。営業時間は平日の朝7時半から21時まで(土・日・祝 10:00~20:00)。一般開放しているので、社会人の方が出社前や就業後に立ち寄ることもできます。
また、広いテーブルスペースは、イベント会場としても使われる予定です。
Café
武蔵野美術大学と自治体や企業と連携して商品販売ができる「Open Market」。現在は、ハンドドリップコーヒーや地元のお店のパンなどを販売しています。プロがその場で淹れてくれるコーヒーで、ゆっくりカフェタイムを楽しむのもいいですね。
Open Market(店内)
また、外のオープンデッキには、常設ではありませんが、学生による飲食ブースやアクセサリー作品などの販売ブースが出店する予定です。この日は、院生が代表を務める団体がスープの屋台を出店していました。
オープンデッキ(屋台)