2019年に学院創立 80 周年を迎えた武庫川女子大学。その記念事業として、大学の最寄駅「鳴尾・武庫川女子大前」駅(10月1日「鳴尾駅」から名称変更)で建設を進めていた「武庫女ステーションキャンパス」がついにお披露目!記念式典に行ってきました。
鳴尾の駅といえば、同大の大学院建築学専攻の学生がデザインを提案し、リニューアルしたのも記憶に新しいところ。さらに同大は、阪神電鉄と地域社会の発展に貢献する包括連携協定を結び、キャンパスの整備を進めてきました。
駅にキャンパスができたと聞いて、一体どこに?と思っていたのですが、敷地として活用されているのは駅東側の高架下約2200 平方㍍。3つのゾーンにわかれており、今回お披露目となったのはその1つ目、コミュニティ創出ゾーンです。
大学と地域、企業、住民が互いに情報発信や交流をする場がコンセプトで、大学のキャラクターにちなんだ「Lavy’s Café」、レクチャールーム、みなと銀行、企業と学生の交流の場「知るカフェ」がオープンしました。
あとの2つ、「武庫女ステーションキャンパス・アネックスⅠ」(健康維持・増進ゾーン)、「同アネックスⅡ」(教育支援ゾーン)は、年内にオープン予定です。
式典では瀬口和義学長が「1万人近い学生の大半が利用する玄関口。ぜひ地域の方も立ち寄っていただき、街の活性化に役立てたい」と抱負を述べ、テープカットが行われました。
キャンパス前にて
約50名収容のレクチャールームでは、オープンカレッジ(生涯学習講座)が行われます。この立地を活かして通勤客向けに平日19時から始まるものや、「キラキラ大人女子力アップ講座」「健康・美姿勢講座」と女子大主催らしい講座も多く、なんだか気になるものばかりです。
その隣はみなと銀行。街情報誌が置かれていたり、ギャラリーがあったり、カフェのような内装がきれい!地域の方向けのセミナーも開催予定です。
ロビーにはギャラリーがあり、短期大学部生活造形学科の作品を展示中
みなと銀行の横にはオリーブの木を囲む休憩スペースも
「知るカフェ」は、大学1年生から気軽に社会人と交流できる場として、東大、京大、有名私大などをはじめ、その近隣に17店舗を展開しているキャリア支援スペース。企業担当者と直接会話できる「知るカフェ交流会」が定期的に行われ、アプリで開催スケジュールをチェックできるとか。
女子大の店舗としては日本初出店
さらに学生はドリンク無料、Wi-Fiも使えるという…。こんな場所、学生のときほしかったなぁ、とうらやましく思いつつ、最後に「Lavy’s Café」へ。
同大のキャラクターLavy(ラビー)ちゃんにちなんだお店
黒とグリーンを基調としたクラシックな雰囲気
ここでは注文を受けてからつくるパンケーキと、世界の高級ホテルで採用されているサンフランシスコ発のティーブランド「マイティーリーフ」を使ったドリンクが楽しめます。キーマカレーといったランチメニューも豊富。情報感度の高いご近所マダムや女子大生がさっそく訪れていました。
たっぷり300ml!フルーツハイビスカス792円(税込)
メレンゲと生地を合わせたふわっふわのパンケーキ、キャラメルナッツ968円(税込)。とろける味わいとハイビスカスティーの甘酸っぱさが好相性
「たくさんの人が活動し、交流を深めることができる明るい駅前になれば」と同大広報室の関本直子さん。駅近のキャンパスは数あれど、駅にあるというのは誰でも利用しやすく、お出かけ前や帰りに、ちょっとのぞいてみようかということもできます。わざわざ大学に行くのはちょっと…という人も、普段利用する立地にあれば、大学をより身近に感じられるようになるかもしれません。
11月からは、看護学部の教員に気軽に相談できる「健康相談ひろば」(月1回・無料)がはじまる予定。病院に行くほどでもないけど、という方もウェルカムです。
おいしいカフェに学べる講座、健康相談。大学のリソースを活かした、地域にとってなかなかありがたい存在になっていきそうです。