朝食時やランチ後、午後休憩のコーヒータイムが毎日のルーティンという人は多いはず。その味もさることながら、一口飲んだ瞬間のリラックス効果や、ふわ~っと広がる香ばしい香りもコーヒーの魅力ですよね。今回は、50年以上の歴史がある早稲田大学の公認サークル「珈琲研究会」が開発したオリジナルブレンドコーヒーが飲めるという同大学歴史館内の「Café Clio(カフェ・クリオ)」に行ってきました。
気軽なミュージアムをめざし「Café Clio」を併設
「Café Clio」の入る早稲田大学歴史館は、早稲田キャンパスの1号館1階にあります。最寄り駅の東京メトロ東西線「早稲田駅」からは徒歩5分ほど。この日は同駅から近い南門からキャンパスへ。門から続く並木道を直進し、最初の角を右折します。
會津八一記念博物館(右手)と8号館・法学部棟(左手)に挟まれた並木道
正面にそびえ立つ早稲田大学のシンボル、大隈記念講堂を仰ぎ見ながら足を進めると、左手に見えてくるのが早稲田大学歴史館。歴史館の角に、「Café Clio」の小さな黒い看板が立っているので目印に。
「Café Clio」の小さな黒い看板。おしゃれ♪
早稲田大学では、キャンパスそのものをミュージアムにすることを目標としており、既存の坪内博士記念演劇博物館や會津八一記念博物館に加え、2018年、1号館1階に3つ目のミュージアム「早稲田大学歴史館」が開館。同大学の歴史に関する資料や情報を、デジタル媒体も取り入れながら展示しています。
その際に「いつでも立ち寄って楽しめるミュージアム」をめざし、「Café Clio」や早稲田グッズショップが併設されたそうです。なお、店名のClioは、歴史館にちなみ歴史を司るギリシャ神話の女神の名から付けられたとか。
早稲田大学歴史館の入口。趣きある扉が印象的
苦みの中にほんのり甘味の「珈琲研究会ブレンド」
扉を開けるとコーヒーの香ばしい香りが漂ってきます。早速、奥のカウンターでお目当ての「珈琲研究会ブレンド(550円)」を注文。合わせるフードは「特製ホットドック(650円)」に。ドリンクはコーヒーだけではなく、「紅茶(550円~)」や「クリームソーダ(680円)」「自家製レモネード(650円)」なども。フードは「ピザフリッタ(580円)」もあり、「シフォンケーキ(680円)」や「濃厚アイスブリュレ(550円)」といったデザートも充実しています。
珈琲研究会ブレンドは、ブラジル産の豆をメインに3種の豆がブレンドされているそうで、同研究会の学生が試行錯誤の末に完成までこぎつけた唯一無二のオリジナルブレンドコーヒー。一杯ずつ丁寧にハンドドリップし提供してくれます。
一口、口に入れると、深煎りのコクと苦みが広がりつつ、ほんのり甘味も感じられ、「美味い!」と心の中でつぶやきながら堪能。とにかくバランスがよくて飲み飽きません。
珈琲研究会ブレンド。上品なカップ&ソーサーが優雅な時間を演出してくれる
続いて、特製ホットドックを実食。プリっとしたソーセージは、噛んだ瞬間、肉汁が溢れ出るほどのジューシーさで、カリッと焼かれたコッペパンと相性抜群でした。付け合わせのサラダもシャキッと新鮮で抜かりなし!
手を汚さず食べられるように、特製ホットドックにはワックスペーパーが用意されている
ホットドックを食べ終えるとなんだか甘いものが食べたくなり、季節のアイスクリームを追加注文。2種類の味が選べるようになっていたので、旬の栗とバニラをセレクト。栗アイスは栗の実の食感が楽しく、バニラアイスは甘すぎず重すぎずちょうどい~。そして、さりげなく添えられたビスケットの塩気とアイスの甘さが最高! あっという間に完食でした。
可愛い見た目の季節のアイスクリーム
ゆったり落ち着いた雰囲気が心地いい
「Café Clio」は、落ち着いた雰囲気の店内でゆったり過ごせるのも魅力です。この日は、学生から年配の方まで幅広い年齢層が利用していました。
安定感があって驚くほど座り心地のいい椅子は、リラックス気分を倍増させてくれます。そして、流れるBGMは、「お客様にコーヒーを五感で楽しんでもらいたい」という想いから、珈琲研究会の学生が「コーヒーに合う音楽」をさまざまなジャンルの中から厳選しているんだそうです。思わず長居してしまったのは、コーヒー効果だけではなくBGMの演出もあったんですね。
静かで落ち着いた雰囲気の店内。アルバイトスタッフも、珈琲研究会所属の学生が勤めているそう
メニューも雰囲気も掛け値なしにおすすめの「Café Clio」。早稲田界隈にお出かけの際は、ぜひ訪れてみてください。