大阪大学といえば、関西ではもちろん、全国的にも有名な国立大学です。そんな大阪大学に通う阪大生のイメージといえば、「真面目」「コツコツ」「努力家」。お笑いが頭に浮かびがちな大阪にあるものの、あまり大阪っぽくない実直なイメージが根強くあります。
たしかに真面目、でも阪大はみんなが思っているよりもおもしろい! というのを強く発信しているサイトがあります。その名も「OUlife」。
「阪大生の阪大生による阪大生のための超絶自由なエンタメメディア」を標榜するこのサイト。いったいどんな人が運営しているのでしょうか。
今回はOUlife編集部にお話を伺いました!
そもそもOUlifeって?
OUlifeは2014年から運営されている「阪大生の阪大生による阪大生のための超絶自由なエンタメメディア」です。運営しているのはもちろん、阪大に通う阪大生。サイトから漂う雰囲気に、阪大=真面目なイメージがあった私は「えっ、阪大?!」と思ってしまいました。
OUlifeトップページ
こちらがOUlifeのトップページ。記事一覧を見ても、「阪大美女スナップ」という連載に、阪大周辺の「インスタばえするカフェ」紹介といった阪大やその周辺のお役立ち情報、ソニー株式会社内で社内ベンチャーを立ち上げたOBへのインタビュー記事など、興味を惹かれるタイトルがズラリ。このサイトの手にかかれば、大学発のグッズ紹介であっても、何やらエッジが効いています。
OUlifeの記事(一部)
【阪大グッズ】宇宙を支配する数式リング、阪大珈琲ができるまで
http://oulife.net/post-13396
「好きなものを自分で作りたい」そしてソニーの事業責任者へ——阪大OB對馬さんに迫る
http://oulife.net/post-13121
【新入生企画】阪大館下ゴチ!!!
http://oulife.net/post-13638
メンバー一覧も一筋縄ではありません。
いったいどんな学生が運営しているのか、さっそくコンタクトをとってみました。
今回取材にご協力くださったのは、現在OUlifeの代表である後藤慶祐さん(法学部3年次生)とOUlife渉外担当のひめじンゴさん(大学院基礎工学研究科1年次生)。
OUlife代表 後藤慶祐さん
OUlife ひめじンゴさん
自然豊かな阪大豊中キャンパス内にあるカフェテリア「坂」でOUlifeについて伺いました。
めざせ阪大生に役立つこと! で始まったOUlife
OUlifeを運営する運営団体そのものの始まりは少し古く、2011年ごろから活動をスタート。その頃はメディアサイトの運営ではなく、阪大生ならなじみ深い石橋商店街を中心に、阪大生対象のクーポンを制作する団体だったそう。
そして2014年から、阪大に関するさまざまな情報を発信するメディアサイト「OUlife」をスタート。
現在運営の中心を担う3名を含め、12名がメンバーとして活躍中です。
――OUlife運営のルールというのはあるのでしょうか。
後藤さん「基本的にメンバーがやりたいと思ったことを発信しています。制約はゆるくて、阪大生が関わっていればほぼOK。やりたいことがあるメンバーが手を挙げて、人が足りなければ他のメンバーが手を貸すなど、まず何か『やってみよう』の精神で運営しています」
――ちなみに、お二人がOUlifeに参加したきっかけは?
下田さん「たまたま友人がOUlifeのプレゼント企画に当選したことで存在を知りました※。サイトを見ておもしろそうだと感じ、連絡をとったのがきっかけです」
後藤さん「僕はバイト先にいた女性スタッフが美女スナップに出ていることを知り、そこからOUlifeに出会いました。その前は別のサークルに所属していたのですが、そこは細かなルールがたくさんあったところで。OUlifeはいい意味で緩く、メンバーの裁量が大きいので新鮮に感じましたね」
※ちなみにこのときプレゼントされていたのはチェックシャツ。阪大といえばチェックシャツ!という連想から選ばれたプレゼントだったそう。
やりたいことを誰かと叶える「やってみよう」の精神
メディアサイトといえば、どういう情報を出すかなどを第一に考えるもの。しかしOUlifeで一番大切にしているのは、メンバーが「何をやりたいか」なんだそう。
下田さん「僕は、一人じゃちょっと入りづらいな、と思うようなカフェや居酒屋といった飲食店にメンバーと取材に行ったりしています。どうしても一人じゃ勇気が出ないことも、取材ということを通して実現できたりする。ちょっと不安だな、と感じる人はまず事前に調べる人が多いと思うのですが、そういう人にちょうどいい情報を提供できるのではないかなと。やりたいことはある、でも一人で実現するのはなかなか難しい、勇気が出ないということを、他のメンバーと一緒になることで達成するというのがOUlifeならではのところ。本当にやりたいことがあるなら、どんどん来てほしいと思います。たとえばYouTuberになりたいとかでも大歓迎です!」
後藤さん「今期から代表という立場になって、よりやりたいことができるようになったと思っています。メディアサイトの利点って、たとえばただの一学生じゃなかなか会えない人にも、取材という切り口でお話を聞けたりするところです。取材対象者にさまざまな話を伺うことで、メンバー自身が刺激を受けたり将来について考える機会になったりと、得るものがたくさんあります。そういう経験ができるところがよさだと思います」
阪大、実はもっともっとおもしろい!
大学に関わっている人間としては、阪大がおもしろい大学だというのはよく感じています。けれど一般の人はどうでしょうか。
お二人に伺うと、「まだ阪大のおもしろさが知られていない」というもどかしさ、足りなさを感じるとのこと。
後藤さん「阪大生はたしかに真面目な人が多いと思います。けれど、言葉をかわしてみると、実はかなりユニークな一面を持っているという人も大勢います。阪大の先生や研究もそうです。そういった、まだ気付かれていないと感じる阪大のおもしろさを発掘していきたい」
下田さん「これは受け売りなのですが、阪大を“おもしろがる”ことをめざしています。ネタはたくさんあるので、どんどん掘り起こしていきたい。そうして『阪大のことを知りたいならOUlifeを見よう』となってくれることが一番の目標ですね」
――ありがとうございました!
取材を終えてみて、「阪大は、もっとオモシロくなる。」という言葉どおり、実直なイメージの裏にある個性やおもしろさを発掘したいという思いと、その根底には阪大に通う学生のためになるようにという精神を強く感じました。
阪大生のためのメディアではありますが、学生だけではなく、外から見ても「いま阪大ってこうなっているのか!」と新しい発見があるサイトです。いずれ「OUlifeのあの記事見た?」なんて会話がそこかしこで聞こえてくるのも、そう先の話ではないのかもしれません。
OUlifeはこちらから
http://oulife.net/