突然ですが、神戸市にいくつの大学があるか、皆さんご存じですか? その数なんと24校!これは政令都市の中でも2番目の多さなんだとか。
そんな“大学都市”神戸にある7つの大学と神戸市がタッグを組み、大学や神戸の街そのものについて知ってもらおうという企画「大学都市KOBE!発信プロジェクト」がグランフロント大阪ナレッジキャピタルのアクティブラボ内で開催!
今回は1月22日(月)から開催中の神戸松蔭女子学院大学の展示やワークショップを見学させていただきました。
神戸の地元企業と連携したさまざまな展示やワークショップを展開
神戸松蔭女子学院大学は、まちづくりを通した地域活性化や商品開発、ファッションなど幅広い分野を学ぶことができる大学です。
取材に伺った1月27日は、「カップリングビオラ」の押し花を使ったレジンクラフト体験ができるワークショップを開催。子どもから大人までさまざまな人がブースに訪れオリジナルキーホルダーの制作をしていました。
「カップリングビオラ」とは、2種類のビオラの組み合わせをライフスタイルとともに提案するもの。色彩学を学ぶ学生が色の持つイメージや相性を考えてビオラ苗を組み合わせて作ったものです。ただ綺麗な組み合わせというだけではなく、色の持つイメージなどからどういう方にオススメかなど、「空間を彩る」提案をしています。
色の組み合わせからオススメのライフスタイルまでも提案
もともと苗を育てる花農家の方々も、さまざまな組み合わせの花苗を販売していました。しかし、農家の方々は花を育てるプロではありますが、色彩に関してのプロとは限りません。
色の組み合わせも花の開花時期などを考慮し、組み合わせたものが多く、より良い組み合わせがあるのではないかという思いがあったようです。
「それを聞き、色彩学を学んだ学生の知恵を応用できないかと考えたんです」というのは、これらのプロジェクトを指導している都市生活学科の花田美和子教授。
ビオラの色合いは提案したいライフスタイルや実際の花の色を見て学生が考えます。そして花農家の方と連携し、開花時期が近く、植え合わせが可能な組み合わせを探っていくのだそうです。
この日は「カップリングビオラ」の説明パネルや「KOBE“にさんがろく”PROJECT」で作った商品の展示が主でしたが、期間中展示やワークショップの入れ替えを行い、さまざまな魅力を発信していくのだそう。
「KOBE“にさんがろく”PROJECT」とは、神戸の産農水産物を素材に若者のアイデアと企業のノウハウを活かした新たなプロダクトを作ったり、農漁業者と協力し、アイデア商品作りを行い、神戸の魅力発信を行おうというプロジェクト。
今回展示されていたのはこのプロジェクトで制作されたアクセサリーやベビーギフトです。
こちらのピアスは「ヘタに真珠」という、野菜のヘタやタネを使い可愛いアクセサリーを作るプロジェクトのもの。
使用している野菜はお店で購入できるごく普通のもの。このアクセサリーはなんとカボチャのタネを使ったものだそう。タネを取り出し、丁寧に洗浄してアクセサリーにしているそうです。
木のような風合いも淡い黄色もすべて天然。
こちらのアクセサリーに使われている真っ白なタネも、タネ本来の色だというから驚きです。
トマトのヘタをつかったイヤリング
凝ったデザインのスタイ
自然素材のにぎにぎ(仔馬)と赤ちゃんの名前入りのロゼット
こちらは、平成28年度の「KOBE“にさんがろく”PROJECT」でグランプリを受賞した「有馬ブルー & Berry Baby Bib」のベビーギフト。
農福連携のオーガニックコットンで作られており、染料は有馬温泉の金泉や商品にならないブルーベリーを活用するなど、すべてが神戸発の商品です。pHを調整することでピンクからグレーまで色のバリエーションが豊富なのが特徴です。
ビオラの押し花を使ってオリジナルアクセサリーを作るワークショップ
さて、上記で紹介したカップリングビオラをアクセサリーにできるという今回のワークショップ。
なんだか難しそうですが、実際に体験してみると約15分ほど、あまり気負わず制作することができました。
作り方は
- 1.好きな色のビオラの押し花を選ぶ
- 2.裏にUVレジンを塗り、キーチェーンをつけるための丸カンをつけて硬化
- 3.表にもUVレジンを塗り、ラインストーンやラメで飾り付け
- 4.硬化させてチェーンをつけたら完成!
以上です。
レジン初心者でも簡単に作ることができました。
硬化中。UVで固まるタイプなので硬化もすぐ
当日はブースを通りかかった親子連れの方や、小学生くらいの女の子など、さまざまな方がアクセサリーづくりを楽しんでいました。ビオラの押し花は1つとして同じものがないため、皆さん真剣に花選びをし、飾り付けを楽しんでいました。ワークショップに参加された方の中には、研究内容に興味をもつ方も。プロジェクトに携わった学生との交流も見られました。
レジンクラフト体験は1月のみですが、2月17日・18日にはお気に入りの文字を書いてオリジナルバッグをつくるワークショップが行われます(予約不要。両日先着30名まで)。
大学の勉強や研究なんてなんだか難しそう…と思いがちですが、意外と身近なテーマや生活に役立つアイデアが詰まっているもの。もしグランフロントに行く機会があれば、ブースに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
新たな発見があるかもしれませんよ?