今年の5月29日~6月5日の間、大阪・梅田の紀伊国屋で「学市学座」という大学グッズを取り上げたイベントが行われていました。日本各地の大学のオリジナルグッズ、およそ400点が販売されており、その中でも売れ筋の商品を手に入れてきました。
やはり強し、総長カレー
グッズで目立っていたのは食品、特にカレー系の充実度。売れ筋一位はやはり、というか、話題に大きく取り上げられたこともある京都大学の「総長カレー」でした。当時の総長プロデュースのちょっと高級志向のカレーです。京大内のレストランでも提供されていて、大学の名物として定着している感があります。
見た目から高級感あふれます。肉がでかい!
しかし、それに追随したのがこちらの「山食カレー」。なんでも、慶應義塾大学の三田キャンパスにある食堂のカレーを再現したものだとか。奇しくも、カレー人気が東西でわかれた形です。学生たちの胃袋を支え続けてきた伝統の味というところも、総長カレーとは好対照です。
3食入りで、ボリュームもたっぷり。
もう一つ、気になったカレーとして買ってきたのが、信州大学が開発した「信大きのこカレー」。長野市と大学が協働で開発した、地域の食材を活かしたながのブランド郷土食だそうです。官学が連携したグッズも、大学発商品ならでは。身近なところから、研究の成果を感じることができます。
長野県産のぶなしめじ・りんごの使用がアピール。
「研究」から生まれた商品
カレー続きで重たくなってきたので、次はスイーツの紹介を。こちらは青森県にある弘前大学のグッズです。青森といえば…ということで、りんごを使用した「ひろだいアップルデザート」ですが、ここが大学ならでは!というところか、大学内の農場でできたりんごを使用しているとのこと。
日本の最先端のりんごが感じられる…!といえば大げさか。
りんご?くま?謎のキャラクターがパッケージを飾るこちらは、松本大学のグッズ「信州アルクマそば」。一見ただの袋そばですが、実はこのそば粉に秘密があります。地元の食品会社との協力し、そば製粉時に無駄になってしまう皮の部分を使用したのだとか。廃棄部分を再利用するという、環境にも配慮したエコな商品です。
信州産のそば粉100%!信大のカレーといい、長野は郷土愛が強いのだろうか…。
グッズを一通り見ていくと、大体2つのパターンに分かれているのが分かります。一つは、グッズ自体が大学をアピールするためのもの。今回でいうと、京大の総長カレーや慶應の三食カレーががそれにあたると思います。大学の名物として、広く認知してもらう…そのような意図が感じられます。
もう一つが、大学で行われる研究の一環として生まれたものです。企業や公的機関と連携したり、学生たちが企画に参加することもあります。大学でどのようなことが行われているのか、一般の方が知るための懸け橋になることも多く、一風変わったユニークなグッズが印象的です。
意外と身近、大学の味
以上、食い気に走った結果、食べ物オンリーの紹介となりましたが、このほかにも定番のノート、マグカップ、大学オリジナルキャラのぬいぐるみなど、バラエティ豊かなグッズが販売されていました。グッズを通じてですが、大学って思ったよりもとっつきやすいところがあるんだな…と、ひとり勝手に納得しています。大学グッズに興味が湧いた方は、近所の大学に運んで、一風変わったお土産を探してみては?
今回、紹介だけにとどまりましたが、近日に試食レポの模様をお届けします。勝手に対決企画も実施しますので、こうご期待!