遠出がしにくい今日このごろ。近所を散歩したり、ジョギングしたりしていると、道端や花壇の花を見かけることも多いのではないでしょうか。でも、花の名前まではちょっとわからない…。“花より団子”の筆者ですが、なんとiPhoneカメラをかざすとお花の名前を教えてくれる『ハナノナ』という無料アプリがあると知り、さっそくダウンロードしてみることに。
このアプリは、千葉工業大学の人工知能・ソフトウェア技術研究センター(STAIR Lab)が開発し、2020年4月7日より、iPhoneアプリ版「ハナノナapp」の無料提供をスタート。同5月29日時点で約28万回のダウンロードを達成したそうです。
現在はiPhoneのみダウンロード可。Web版もあるので、androidの方は是非そちらを利用してみてください
まずは、起動してみましょう。
ホーム画面。シンプルで見やすく可愛らしいデザインです
気になるのはズバリ!操作方法ですね。
とくに会員登録は不要で、水色で書かれた「同意して始める」をタップするとすぐに使える仕様となっています。
ホーム画面を横にスライドするとこの画面が表示されます。膨大な花の写真を人工知能がディープラーニング(深層学習)で学習し習得した分類能力で、お花の名前を自動判定してくれます
さらにスライドすると、この画面に。写真を撮って保存あるいはSNSなどにシェアもできます
はじめて触れてみた感想は、「機械音痴の私でもストレスなく使える気がする!」です。
操作が簡単で機能がシンプルなところもGOODです。さらに電波が通じないところでも利用できるので、僻地や海外でも?!使えるところもうれしいですね。
ところで、世界には何種類のお花があるのでしょうか。
調べてみたところ、花が咲く植物は世界中で20万種あるといわれています。
(ちなみに、『ハナノナ』では現時点で分類できるのは770種だそうです)
手と足の指で数えることができる程度しかお花を知らない筆者は、これからこの『ハナノナ』を使ってまずは10個のお花を探しにいこうと決意しました。
梅雨入り間近ということもあり、撮影日はあいにくの雨。
遠出はできないので、生活圏内でお花を探す冒険に出かけてみました。
職場付近をウロウロしていると、見つけました!若い世代に人気のシンガーソングライター「あいみょん」の曲にもある“マリーゴールド”。名前を知っているのに使ってしまいました。
これはカメラモードで撮影しました。『アフリカン・マリーゴールド』だとは初めて知りました。このアプリがなければ知りえなかった知識ですね
次はよく利用するスーパーの前の花壇のお花。これはサーチモードで。
サーチモードには判定の精度を測るフィルター精度のスライダーが搭載されています。これは、人工知能(AI)が認識する花の名前の判定の“正確度”であり、認識する花によっては精度によって判定結果が変わることもありました。
あえて精度を低くすると判定の範囲が広がり、正確さは低いけれど似ている花の名前が挙がってくるのがおもしろい!
同じお花をサーチモードで複数検知できるようにしてみました。
コスモス37%と40%は明らかに間違いですね
さらに同じお花をカメラモードで撮影してみました。シャッターボタンをタップするとお花の詳細を検索できるWikipediaへのリンクが表示されています。
いくつかカメラモードを試しましたが、Wikipediaが表示される場合とされない場合があります
そして最後は、今の時期を代表するお花、“紫陽花”。
おハナノ名はわかっているのですが、かざしたくなるぐらい綺麗な紫陽花でした。
サーチモードでも試しましたが、これはフィルター精度を0~100%どれにしても「セイヨウアジサイ」と判別されました。人工知能(AI)も紫陽花はどの精度でも胸を張って“紫陽花”だと教えてくれました
サーチモードで検索するもよし、カメラモードで撮影し、Wikipediaで追加情報を確認したり、SNS等で共有するもよし。
自身のお花図鑑を作るのもよし、家族や友達にシェアするのもよし、シンプルな機能ですが楽しみ方が色々ありそうです。
2017年のサービス提供から着々と認識できる花の数や性能の向上をしている『ハナノナ』。気になるのは、今後の展望ですね。同大によると、認識できる花を1000種類を超すまで拡大していく方針のようで、高山植物など日常ではなかなか出会うことができない花も認識できるよう努めていくようです。
これに花言葉まででてくる機能ができたら、ステキだよなぁと妄想を膨らませる筆者でした。
みなさんも是非気軽に試せる『ハナノナ』で、日常に彩りを取り入れてみてはいかがでしょうか。