寄付で返礼品がもらえるといえば「ふるさと納税」。実はふるさと納税のように、寄付への返礼品を用意している大学があります。大半は大学オリジナルグッズですが、中にはユニークな返礼品がもらえる大学も。そこで、ほとゼロ編集部が独断と偏見で選んだ、特徴的な返礼品がある大学の寄付金制度を紹介します。
〈東北大学〉
国公立大学には珍しい手厚い返礼品付き「東北大学基金」
国公立大学では珍しく、手厚い返礼品制度を設けているのが東北大学。まず、1,000円以上の寄付でおしゃれなプチギフトがもらえます。
大学にゆかりがある商品から好みのものをチョイス。コーヒーとお茶は2023年4月にリニューアルしたそう
さらに、個人で年間(4月~翌3月)に10万円以上の寄付をすると、「プレミアム返礼品」ももらえます。ラインナップには卒業生が手掛ける商品や、メーカーとのコラボグッズ、産官学連携商品が並びます。卒業生が携わる商品にお酒が多いのは、農学部がある東北大学ならでは。
■東北大基金 https://www.kikin.tohoku.ac.jp/
※返礼品についてはこちら https://www.kikin.tohoku.ac.jp/donator/thank-you-gift
〈芝浦工業大学〉
圧巻の200品以上!「SHIBAURA GIFT」
2021年にスタートした「SHIBAURA GIFT」で扱う返礼品は、その数なんと216品!※2023年10月11日時点
卒業生とのコラボ商品だけでなく、ホテルグルメにブランドの鍋や時計、さらには天体望遠鏡も(ちなみに寄付額30万円…!)。
個人的にツボだったのは校舎を模したナノブロックのセット。ちょっと欲しいかも……
中には大学らしく、デザイン工学科の「ものづくり演習授業」で誕生した商品もありました。こちらは桐箱の専門店とコラボしたスピーカー。
授業で生まれたスピーカーは、デザイン性が高いだけでなく、桐の材質を活かしているのがポイント
ほかにも商品紹介ページを見て、「この企業の代表は芝浦工大のご出身なのか」と知ったり、「こんな授業があるのか」と発見したり。大学の寄付金の返礼品カタログを見ていることを忘れるくらい、情報豊富なサイトです。
■芝浦工業大学寄付サイト https://www.shibaura-kifu.com/
〈東洋大学〉
5,000円から寄付ができる「Team TOYO募金」
東洋大学の返礼品も、卒業生が代表を務める企業の商品や、オリジナルグッズが50種類ほど並びます。選べる返礼品は10,000円以上の寄付が多いなか、東洋大学は5,000円の寄付で返礼品までもらえるのはうれしい限り。食品が多いのが特徴で、30,000円でボイル毛ガニ(2尾)なんていう返礼品も!
金額から選べるのが便利。ちなみに5,000円の寄付ページには、こだわりの食品5品が並んでいました
商品ページには卒業生のお名前だけでなく、学生時代のエピソードやメッセージが記されているのも特徴。「学生運動の時代で友人たちと活発な議論を繰り広げた」「今も駅伝の応援に駆けつけています」というような話を、親戚の話を聞くように読み込んでしまいました。結果、なんだか親近感を感じるという、大学の戦略にはまっているような…!?
これまた個人的に気になった「駅伝たすき型タオル」。駅伝ファンにはたまらない返礼品ではないでしょうか
■Team TOYO募金 https://kifu.toyo.ac.jp/howto/gift/teamtoyo/
※東洋大学寄付サイト(寄付全般の情報)はこちら https://kifu.toyo.ac.jp/
ここまで紹介した3大学のほかにも、栄養や健康を意識したレシピ本や調理器具を揃える「女子栄養大学」や、協定締結の自治体商品を扱う「北海道科学大学」というように、返礼品から“らしさ”が伝わる大学も。
寄付は卒業生でなくてもOK。これまで知らなかった大学の一面を返礼品で知り、そこで興味を持って寄付をするというのも、アリなのかもしれません。
なお、大学の寄付についても、「ふるさと納税」と同じく税制上の優遇措置があります。こちらは確定申告が必要なので、各大学の寄付金ページで確認することをお忘れなく。