前半に続いて、新宿高島屋で開催された大学の物産展『大学は美味しい!!』フェアで手に入れた食材を使って、晩ごはんを作ってみました。贅沢に3大学の商品を使ってコラボレーション。まずは商品の説明から。
晩ごはん
千葉大学 園芸学部「ノンメタポーク」
東京大学 農学生命科学研究科「スモーク牡蠣の醬油仕立て」
東京農業大学 国際食糧情報学部「JAS認証 有機栽培こしひかり」
きれいな薄切りロース(200g)880円
メイン食材は千葉大学の “ノンメタポーク”。製品だけじゃなくて、食材まで大学で作るんですね。びっくりです。ノンメタの由来はノンメタボリックからきていて学生さんの話によると、食べた人間がメタボリックでなくなるのではなく、豚自体がノンメタボリックということでした。特殊な微生物で豚の腸内環境を整えることによって肉質が良くなり、余分な脂肪がなく美味しく食べられるということです。とても健康な豚らしい。確かに、不健康な豚より健康な豚を食べたい。
海洋深層水仕込みの牡蠣(120g)1,620円
続いてこちらは、牡蠣のスモーク醤油。植物プランクトンと海洋深層水と再生可能エネルギーについて研究をしている学部の商品なのですが、研究内容をどうやったら牡蠣に繋がるのか想像がつかないので調べてみました。
ざくっと説明すると、海の植物プランクトンを利用して、沙漠の地を良くしよう!という研究で、海洋深層水は清浄性があるので、そこに着目して牡蠣を浄化した商品開発につながったそうです。研究内容と商品のギャップが大きい…。でも、私のような一般人にも親しみやすくて美味しい商品を作ってくれるなんて、心が広いし本当にすごい。
化学肥料、農薬不使用のお米(3合)475円
最後は東京農大のコシヒカリ。株式会社じょうえつ東京農大という会社を起ち上げていて、研究活動と連携した商品づくりが盛ん。米だけでなく野菜や漬け物、そば、乾燥野菜、甘酒など東京農大ブランドの商品をいくつも作っています。学生も実習で畑に出て収穫や製品づくりを手伝うそう。
ホームページではお米の定期便などの通販もしていて、大学が利益を生み研究に使うというサイクルが出来ているようです。国際食料情報学部で、めざす方向とやっていることが合致しているのでカッコいい。たくましい学部ですね。
作ってみました。大学は美味しい!!定食
素材のことを知って作るとワクワクしますね。良い食材は料理するだけで楽しい!牡蠣はごま油を垂らすと美味しいと書いてあったのでちょろっとかけました。豚肉は、豚のおいしさが分かるように味付けは塩コショウのみでキャベツと炒めて、白米は土鍋で炊きました。
お米もつやつや~
さっそくお米をひと口。甘いです。そしてくっきりした味わい。普段食べるお米より気のせいか野性味のようなものを感じます。力強いというか。けしていやな感じではなく、なんかお米ってこういうものなのかも。米で米が食べられるというやつかもしれない…。白米には鈍感なのですが、うま!ってなりました。
豚のおいしさを引き出したつもり
続いてノンメタポークのキャベツ炒め。薄切りロースなのですが、お肉ふわふわ。そしてジューシー。硬くない。そして肉の旨みー!噛めば噛むほど旨みが出てきます。豚もそんなに得意ではないのですが美味しい。なんでしょう…。風味も違うし食感も違う。決定的にいつもの豚と違うのは、さっぱりしています。ギトギト感ゼロです。炒めていたら脂が結構出てきたのですが、気にならない。むしろ豚の油でコーティングされたキャベツが美味しい。塩コショウでここまでおいしいのか…。素材の力すごい。
あつあつごはんにオン!がおすすめ
最後は、牡蠣のスモーク。ひと口でぶわっと広がる、牡蠣ー!スモークー!美味しいー!ぎゅぎゅぎゅっとこれでもかと旨みが凝縮されています。旨みのかたまり。すこし垂らしたゴマ油が風味を格段に上げていて、ごはんと食べるとマジで至福です。ビールでもいいかも。缶詰の牡蠣スモークは塩辛かったりしますが、この牡蠣はマイルド。バランスが絶妙です。全体的に米が進みます。大学の食材でここまでおいしい晩ごはんになるとは思いもしなかった…。
どの大学の商品も開発の軸がはっきりとしているので、とがった商品が多くとてもおもしろかったです。そして、とにかく美味しい。素材や作り方にこだわっているので、自動的に美味しくなるというイメージです。一般のメーカーにはできないような、大学ならではの商品力を感じました。また、安全面に気遣った商品も多いので、食にこだわる方におススメです。これから大学発の食が広まって、普段から買えるようになれば嬉しいなと思う商品ばかりでした。
ごちそうさまでした!