ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

大学に夢中になろう! ほとゼロプロデュースの雑誌『関西の大学を楽しむ本』発売!!

2016年5月26日 / ほとゼロからのお知らせ, トピック

“おとなも大学を使っちゃおう”をスローガンに、大学のさまざまな取り組みをレポートする「ほとんど0円大学」。この「ほとゼロ」の考え方や、これまで培ってきた情報網をフルに使い、企画・制作に全面協力した雑誌『関西の大学を楽しむ本』が2016年5月26日(木)に、京阪神エルマガジン社より発売されました。楽しくってタメになる、おとなのための大学案内である本誌の魅力を、発売を記念して特別に紹介させてもらいます!

■5つの切り口から大学の楽しさをレポート!

『関西の大学を楽しむ本』では50近い大学が登場し、紹介する取り組みはなんと80件以上!! とにかく中身の濃い誌面にしたのは、大学が楽しい! といっても、その内容は非常に奥が深く幅が広い、これをしっかりと伝えたかったから。実はこれでもだいぶ厳選しているんです。

本誌では、これら取り組みを3つの章で紹介しています。最初の章は、本誌のタイトルでもある「関西の大学を楽しむ」。ここでは5つの切り口から、大学ミュージアムや芸術系大学のギャラリー、キャンパス内の美しい建物など、大学の魅力的なスポットと取り組みを伝えます。中には、大学が運営する水族館なんてものも登場し、大学の意外な一面に驚いてもらえるはずです。
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■大学のグルメと学びをテーマに総力特集!

続く章は「関西の美味しい大学」。ここでは章のタイトルからもわかるように、キャンパス内にあるレストランや大学発の商品など、大学の美味しいを総力特集。近年、近大マグロのヒットで、大学発商品にスポットライトが当たるようになりましたが、実はこれ以外にも魅力的な商品がいっぱいあるんです。取材と兼ねて、いくつか実食しましたが、本当に美味しいものばかりでした!
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そして最終章は、大学の本分である学びをテーマにした章「おとなの学び最前線」です。大学の市民講座というと、年輩の方ばかりが参加するイメージがありますが、実は今、大きく変わろうとしています。誌面には、仕事帰りにお酒を飲みながら研究者の話を聴けるプログラムや、最先端の研究施設で体験学習できるイベントなどが登場。 子どものときの勉強はあまり楽しいものではなかったかもしれません。でも、おとなになってからの勉強はこんなにも心が弾むものなんですね。取材を通じてそれを発見しました。
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他にも、私が書いた大学活用コラム「関西の大学を楽しもう!」や、掲載大学の場所を紹介する「関西の大学を楽しむ地図」なども収録。関西の大学をディープに楽しめる一冊になっています。大学の面白さは、アミューズメントパークとも観光地とも違います。少し地味ではあるけれど、知的で多様性に富み、心の芯からワクワクできる、そんな大学ならではの魅力を楽しむために、ぜひ『関西の大学を楽しむ本』をご一読ください!

ゾウを超える人気者登場!? 京都精華大が仕掛ける、新たな動物園の楽しみ方

2016年5月16日 / 大学の地域貢献

リニューアルにより2015年度の来園者数が100万人を突破した京都市動物園。そのニュースを聞き「そういえば、もう何年も動物園に行ってないな」と思った私。童心に帰って動物と触れ合うのも悪くない…とリサーチしたところ、何やら子どもたちに人気の新エリアがあることが判明した。

動物園で稲刈り、ホタル鑑賞、ザリガニ釣り?!

2009年からの7年がかりのリニューアルで、動物の展示を旭川動物園のように生態環境を再現する方式に転換した京都市動物園。園内を歩いていても、頭上に設けられた通路を悠々と歩く猛獣、木登りを繰り返すレッサーパンダ、ラオスからやってきた4頭のゾウへの餌やりなど、大人も子どももワクワクする動物との距離が近い動物園に生まれ変わっていることを実感できた。

さらに京都市動物園職員の和田さんによれば、体験型環境教育エリア『京都の森』がリピーター獲得にひと役買っているという。ここは京都の里山の自然環境を再現したエリアで、棚田を中心に琵琶湖疏水から引いた小川が流れ噴水池へと注ぎ、ホンドキツネ、クマタカなど京都に生息する30種以上の動物を展示する舎が揃っている。

実はこのエリアの開発に準備段階から、とある大学のゼミ生たちが授業の一環として関わっているという。それが、京都精華大学人文学部・板倉ゼミの学生たちだ。

彼らは京都各地で里山暮らしなどの体験を通じて研究活動を行ってきた環境フィールドワーカー。その経験を『京都の森』の水質検査や棚田・屋上庭園作りに役立てただけでなく、動物園内での子ども向けワークショップにも協力。棚田での田植え・稲刈り、生き物調査、噴水池でのザリガニ釣りやアシ笛作り、イチモンジタナゴの定点観測、ゾウのウンチから作るハガキなど、バラエティ豊かな内容を月3〜4回ペースで開催しているという。
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棚田では地元小学生を招いて田植え・稲刈りを実施。今年6月には京都ほたるネットワークの協力でホタルの成虫を放つ予定で、ホタルの子孫がずっと暮らしてくれるよう、幼虫の餌となる貝・カワニナの育成も京都精華大学の学生により進められている。


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動物園で環境教育をしたくても、職員だけでは人出不足。学生さんが担い手となってくれるのはありがたいことなんですよ。学生側は動物園でフィールドワークができる。我々は学生の協力で来園者にワークショップを提供できる。互いにウインウインのこの関係、これからも続けていきたいですね。(京都市動物園『生き物・学び・研究センター』課長補佐 和田晴太郎さん)


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京都では社寺が保護する森林が動植物を守ってきました。そんな京都独自の自然環境を研究してきた我々と、京都固有の動植物を見せるゾーンを作りたいという京都市動物園の想いが繋がり、今回のプロジェクトが実現しました。『京都の森』には、学生が保護して介護・餌やりした野生動物も展示されています。(京都精華大学人文学部 総合人文学科 環境未来コース 教授 板倉豊先生)

噴水池に出没するタカハッシーに子どもたちは興味津々

学生たちの活躍はワークショップだけに留まらない。週1回、京都市動物園を訪れ職員に混じって『京都の森』の環境を進化させ続けているのだ。中でも2年連続で『京都の森』に関わり、主に噴水池で活動している高橋君は、京都在来種の魚・イチモンジタナゴの繁殖プロジェクトに関わり、産卵に必要な貝の養殖に取り組む。噴水池の中を胸まで水に浸かって作業している姿は、まるでネッシーならぬタカハッシー。他の学生とともに水辺の生き物観察のワークショップも行っており、一部の子どもたちからはゾウ以上の注目を集めている。

「京都の人は琵琶湖疎水との関わりが深いですよね。その水で育つ在来種にどんな動植物がいるのかを、京都の森を通じて知っていただければ。またワークショップをきっかけに何度も来園して、京都の森の成長を感じてもらえれば嬉しいです」
と想いを語る彼を中心に、2015年度は16名の京都精華大学生が『京都の森』に関わった。この協力体制は2016年度以降も継続予定。学生の協力で、京都市動物園がさらに楽しくなりそうだ。
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学生たちが京都市動物園の職員たちと取り組む地道な水質調査や水質改善活動のおかげで、園内の噴水池にはイチモンジタナゴが卵を産みつける二枚貝が着実に成長している。

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『京都の森』プロジェクトに関わるメンバーたち。左から京都精華大の高橋君、吉田君、西村さん、板倉先生、奥田さん、京都市動物園の和田さん。「外来種駆除を目的に噴水池でザリガニ釣りワークショップをしたときは、子どもたちが大喜びでしたね(吉田君)」「私は動物園の屋上庭園を担当。また京都の森で育てたお米を炊いて食べたのが思い出深いです(西村さん)」「ワークショップでの子どもたちとの触れ合いが楽しく、事前準備や勉強も苦になりませんでした。草食動物の糞に含まれる食物繊維から紙を作るワークショップは、特に子どもたちの反応がよかったです(奥田さん)」

大学カレー界のレジェンド、京都大学の「総長カレー」を食べに行った

2016年4月1日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

マグロもいいけど、カレーもね。

大学から生まれた人気商品というと、近大マグロを頭に思い浮かべる人が多いと思う。たしかにこのマグロはスゴイ。スゴイのだが、このマグロが話題になるより前から、大学発商品の代名詞として扱われていた人気商品があるのを、皆さんはご存知だろうか。そう、それこそが京大が生んだ食の至宝「総長カレー」である。

発売以来売れに売れて、今や30万食以上を売り上げているこのカレーは、まさに大学カレー界のレジェンド。カレーといえば京大、京大といえばカレーッ!!……とは、さすがに言わないけれど、京大が誇るこの人気カレーの魅力について今回はご紹介しよう。

総長カレーはいかにして生まれたか。

総長カレーの誕生は、今をさかのぼること11年前。当時、第24代総長だった尾池和夫先生を「より身近に感じたい」という声が学生たちからあがり、尾池先生がカレー好きだったためカレーフェアを開催。そこで一番人気だったカレーを、学内にあるレストラン「カンフォーラ」で限定販売したところ人気だったため、定番メニュー化したのが総長カレーなのだという。ちなみに総長カレーの開発には尾池先生も監修として関わっており、味は先生のお墨付きである。

 

そしてその後、このカレーの人気を聞きつけたKBS京都の申し出により、大学生協と共同で総長カレーのレトルトが開発・販売されることに。これが大学発商品の先駆けとして、さまざまなメディアにも取り上げられ話題になった。

 

つまり総長カレーは、学生たちから総長へのラブコールが結実した商品なのである。そういう意味では、総長カレーはインパクト狙いや語呂を重視したネーミングではなく、総長カレーとしか言いようのないくらい、総長カレーは総長カレーなのである。なんか書くと、ややこしいけれど。

愛はわかった、味はどうだ?

前置きが長くなってしまった。肝心の味はどうなのか、せっかくなので京大に足を運び、カンフォーラで食べてみた。

 

ちなみに余談ではあるが、カンフォーラでは、京大と早稲田が開発したビール「ホワイトナイル」の生ビールを飲むことができる。このビールについては、「幻の小麦が生んだ京都大学×早稲田大学の共同開発ビール『ホワイトナイル』【前編】【後編】」にまとめているので、ぜひこちらもご一読をいただきたい。

吉田キャンパス

カンフォーラはラテン語で「くすのき」の意味。京大の時計台の前にあるくすのきから名前がとられた

ナイルシリーズ

ナイルシリーズには、古代小麦を使ったビール、発泡酒などがラインナップ

 

で、話を戻して、カンフォーラに入ってメニューを見てわかったのだが、レトルトで販売されている総長カレーはビーフカレーのみだが、店ではそれに加えて、ステーキカレーとシーフードカレーも提供していた。

 

まずはオーソドックスにビーフカレーを……とも思ってみたが、総長カレーの誕生秘話を調べてみると、最初はステーキカレーだったという一文を見つけたことを思いだし、急遽ステーキカレーに変更。ちなみに値段は、ビーフ、ステーキともに756円(税込み)で、シーフードのみ702円(税込み)。ビーフカレーの値段で、ステーキとカレーが食べられるなんて、何ともトクした気分である。

 

しばし待って提供されたカレーは、テーブルに置かれる前からスパイスのいい香りが鼻孔をくすぐる。皿の中央に鎮座するステーキは、トッピングという域を超えたサイズ。これは食べる前からテンションがダダ上がりである。

総長カレー

総長カレーのステーキカレー。ごはんは白米と五穀米を選択でき、写真は五穀米をチョイス

カンフォーラ内観

カンフォーラ内観。フローリングの床が美しく、明るい店内は開放感があって学外の人でも入りやすい

 

さぁ、いよいよ実食……うまいッ!!……うん、たしかにうまい、でも、なんかいつも食べているカレーとチガウ。お母さんの味じゃないし、インド人がつくる味でもない。クラシック音楽と銀色のカレーを入れる魔法のランプみたいな容器(調べてみたらグレイビーボートと言うらしい)がよく似合う感じだ。早い話、超本格的な欧州カレーなのである。

 

メニューを見てみると、「小麦粉を使用せず、香味野菜と8種類の香辛料(グローブ、カルダモン、シナモン、コリアンダー、ターメリック、クミン、唐辛子、マスタード)とトマトで仕上げたスパイシーなソースに、りんご・バナナで甘みを、ココナッツミルクでコクを加えたカンフォーラオリジナルの総長カレー」とのこと。そういえば、けっこうシャバシャバしている。そして、複雑で芳醇なお味。あ、これはココナッツミルクの風味か……。ちなみに、私はこういう説明書きを読むと、俄然おいしさが増すように感じるタイプである。

 

結論として、このカレーは間違いなくうまい。ただし、普段、食べ慣れているカレーを想像して口に入れると、いささか面食らってしまう可能性がなきにしもあらずである。

 

従来のカレーのイメージにとらわれない自由な味。なんとも「自由の学風」を標榜する京大らしいカレーではないか。ぜひ、カレー好き、京大好き、総長好きの方はもちろん、食にこだわりを持つ多くの方にも味わって欲しい。リッチかつスパイシーな味にノックアウトされること間違いなしである。

驚異のスズメ

食後、キャンパスで出会ったスズメ。驚くほど人に慣れており、隣に来てもまったく逃げない。京大はスズメまで違うのか……

京都国際マンガミュージアムで知った、ジャパンクールの底力!

2016年2月3日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

外国人に一番人気な大学博物館はどこ? そんな恐ろしくマニアックな質問をされたら、私なら迷わず京都国際マンガミュージアムの名前を答えるだろう。京都精華大学と京都市の共同事業であるこのミュージアムは、ジャパンクールの代名詞の一つ、マンガを題材にしており、海外のガイドブックでも紹介される人気スポットである。今回はこのホットな大学スポットに行ってきたのでレポートをお届けしたい。

京都国際マンガミュージアム(以下マンガミュージアム)に訪れたのは、よく晴れた1月終わりの火曜日。ド平日、しかも午前だったにも関わらず、館内にはけっこう人がいて、中には白人の観光客の姿も。

京都国際マンガミュージアムの外観。緑色のグランドとクリーム色の建物がオシャレ

京都国際マンガミュージアムの外観。緑色のグランドとクリーム色の建物がオシャレ

館内に入るとオリジナルマスコット「マミュー」がお出迎え。けっこうでかいぞ!

館内に入るとオリジナルマスコット「マミュー」がお出迎え。けっこうでかいぞ!

 

実はこれまでに何度か訪れたことがあるのだが、いつ来ても木造の建物が心地よくて落ち着く。ちなみにこの建物は龍池小学校という小学校をリノベーションしたもの。そのため、使い込まれた木の床や石づくりの階段など、小学校らしさが今も残っている。館内には「龍池歴史記念館」という部屋があり、そこに小学校時代の思い出がいっぱい詰まっているので、訪れた際には、ぜひこちらも見てもらいたいものだ。

館内は落ち着いており、マンガを読むには最適の雰囲気

館内は落ち着いており、マンガを読むには最適の雰囲気

龍池小学校の歴史がつまった「龍池歴史記念館」

龍池小学校の歴史がつまった「龍池歴史記念館」

 

1階、2階ともに壁という壁にマンガのぎっしり詰まった本棚が並んでおり、この迫力こそがまさに“マンガ”の“ミュージアム”といった感じである。館内を見回すと、立ち読みしている人がいれば、通路にある椅子に座って読んでいる人もいる。訪れた日は寒かったのでいなかったが、晴れたあたたかい日にはグラウンドで読む人もたくさんいるようだ。博物館というと、なんとなく高尚で襟を正して見て回らなくてはいけない印象をもってしまうが、ここはなんとも自由である。

2階で面白いものを見つけた。漫画家たちのサインとともに並ぶ、利き手の石膏型である。そのなかに、怪物くんや忍者ハットリくんで有名な藤子不二雄(A)先生のものを発見! 子どものとき見ていた、あのマンガ(私はアニメ派だったが)が、この手から生まれたと思うと、何とも感慨深いものを感じてしまった。

著名な漫画家たちの手の石膏型。無言の迫力がある

著名な漫画家たちの手の石膏型。無言の迫力がある


膨大な冊数のマンガに目を奪われがちだが、マンガミュージアムはミュージアムというだけあって展示もしっかりしている。展示は基本的に2種類、マンガの歴史やつくり方など、いろいろな角度からマンガを取り上げる<メインギャラリー・常設展示>と<企画展示>である。

訪れたときは、「江戸からたどる大マンガ史展~鳥羽絵・ポンチ・漫画~」と「原画´(ダッシュ)展示シリーズ 青年マンガの世界」の企画展示がやっていたので、両方とものぞいてみた。

多彩な切り口でマンガを紹介する<メインギャラリー・常設展示>

多彩な切り口でマンガを紹介する<メインギャラリー・常設展示>

「江戸からたどる大マンガ史展~鳥羽絵・ポンチ・漫画~」の会場エントランス

「江戸からたどる大マンガ史展~鳥羽絵・ポンチ・漫画~」の会場エントランス

原画'(ダッシュ)の一枚。描く線の太さや筆のタッチまでがよくわかる

原画'(ダッシュ)の一枚。描く線の太さや筆のタッチまでがよくわかる


「江戸からたどる~」は、江戸時代の戯画や鳥羽絵本から昭和初期のマンガを展示。マンガというと手塚治虫以降を想像しがちだが、日本人のユーモアはそれ以前から十分にあったようである。市川団十郎の死を悼む女性たちと一緒に泣くネコや、壮大なスケールで描かれた魚と青物との戦い…、どの絵(マンガ?)にもまじまじ見入ってしまう面白みがあった。

「原画´(ダッシュ)〜」は、以前からマンガミュージアムで精巧な複製原画を研究・制作する原画'(ダッシュ)プロジェクトというものがあり、その新作原画’(ダッシュ)を展示する展覧会。これまでは少女マンガを中心に展示していたが、今回は初の青年マンガになるとのこと。原画というものを、これまで見たことがなかったのだが、ホワイトによる消し跡であったり、別で描いたものを切り貼りしていたり、こういうふうにできてるんだ、と素直に感動した。誇張でなく、漫画家の息づかいみたいなものが感じられる展示だった。

ちなみにこの両企画展示だが、「江戸からたどる〜」は2月7日(日)まで、「原画´(ダッシュ)〜」は2月9日(火)までの開催とのこと。興味のある方は週末に出かけてみてはいかがだろう。

他にも、全国的にめずらしい紙芝居小屋や海外のマンガコーナー、巨大な火の鳥のオブジェなど、書き加えたいことがたくさんあるのだが、正直いってキリがない。1日たっぷり遊べる場所なので、続きはぜひ自身の目で見て体験してもらいたい。日本のポップカルチャーの底力を、きっと実感してもらえるはずである。

開館日には毎日紙芝居が開催され、張りのある声が館内に響く

開館日には毎日紙芝居が開催され、張りのある声が館内に響く

金土日祝にはニガオエ絵コーナーも

金土日祝にはニガオエ絵コーナーも

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全長約11メートルの巨大な火の鳥。(C)手塚プロダクション

 

非公開の館長室には館長・養老孟司氏の針金アートが!

非公開の館長室には館長・養老孟司氏の針金アートが!

 

大学はこう使え! 第6回実はこんなに面白い大学スポーツ!

2016年1月13日 / コラム, 大学はこう使え!

今年の箱根駅伝は、昨年に引き続いて青山学院大学が往復完全優勝を果たした。私は酔っぱらいながらTVを見ていたので記憶があやふやなのだが、でも、みなさん、本当におめでとうございました。

この箱根駅伝に限らず、冬は大学スポーツがひときわ盛り上がるシーズンである。駅伝、サッカー、ラグビー、それにアメリカンフットボールなどなど。こういった大学スポーツを楽しむには、どうしたらいいのか。今回は、これをテーマに気ままに書いていこう。

今年もたくさんのドラマを見せてくれた箱根駅伝。写真は今年の優勝校、青山学院の選手たち(左から久保田和真さん、一色恭志さん、神野大地さん、小椋裕介さん)。

今年もたくさんのドラマを見せてくれた箱根駅伝。写真は今年の優勝校、青山学院の選手たち(左から久保田和真さん、一色恭志さん、神野大地さん、小椋裕介さん)。

 

大学スポーツ観戦では、母校愛を楽しむべし。

贔屓な球団やサッカーチームがあるように、大学スポーツでも特定の大学を応援する人が大半である。そして多くの場合、ご贔屓は母校のチームになる。実際、大学スポーツを観戦するとひしひし感じるのだが、とにかく母校愛がすごいのである。

 

たとえば、以前観戦しにいった東京六大学野球の早慶戦では、それぞれの校歌がはじまると、何百人が一斉に立ち上がり肩を組んで歌っていた。あいにく私は早稲田、慶應、どちらの出身でもないので、その輪に入ることができなかったが、旧友たちとワイワイしながら母校を応援するというのは、なかなか楽しそうだった。

早慶戦には、老若男女さまざまな世代が観戦にきていた。

 

旧友とワイワイしたいなら同窓会でいいし、スポーツを楽しむならプロスポーツで十分。そんなひん曲がった(?)考えの人もいるだろう。確かに、単純な競技レベルでいうと、大学よりプロの方が高い場合が圧倒的に多い。しかしそうであっても、大学スポーツにはマネできない魅力がある。それは、4年という限られた年月で行われるからこそ生まれる、ドラマや成長の物語である。

 

選手は4年という短い月日のなかで、新人、中堅、ベテランと猛スピードで自分のポジションを変えていくし。チームも毎年主将が変わり、そのたびに新しく変わっていく。この激しい新陳代謝によって、いろんな物語が生まれるわけである。

 

さらに、選手たちはこの短い年月の中で、急速に愛校心を育んでいく。どの選手も程度の差こそあれ“大学を背負って立つ”意識をもって試合にのぞむようになる。面白いのは、クラブ、ではなく、大学、なのだ。これはいろいろ取材をしたが、どこもそうだった。とくに強豪チームの方が、この意識が強いように感じられた。

 

おそらくだが、ファンは選手がこの母校愛を持って試合に出場していることを知っているから、同じ母校のものとして熱心に応援したくなるのではなかろうか。そして、この母校愛を持つ選手、ファンが集まるからこそ、強烈な一体感が生まれるし、これが最高に心地よいのだろう、そんな気がするのである。

情報収集はインターネットが◎。

次に、どうやって大学スポーツの情報を集めればいいかについて説明していこう。といっても、これは至極簡単で、今のご時世、ウェブサイト、Twitter、Facebookでかなりの情報が出回っている。なので、母校名+興味のあるスポーツ名でウェブ検索をかければいい。雑な方法ではあるが、実際これが一番手っ取り早いのだ。

 

ちなみに力の入っているクラブ(主に強豪チーム)の公式サイトには、選手や監督のメッセージ、試合結果、場合によってはマネージャーによるブログなんてものまで載っている場合がある。こういった情報を見ていると、クラブに愛着が湧くので、興味のある人はぜひ調べてみて欲しい。

 

また、試合結果や公式戦のスケジュール、過去の大会記録といったものを調べたい場合、各大学スポーツの公式戦を運営する連盟や協会の公式サイトを見てみるのがいい。ちなみに、この連盟や協会というのは、箱根駅伝なら「関東学生陸上競技連盟」、東京六大学野球なら「東京六大学野球連盟」がそれに当たる。なお、「東京六大学野球連盟」は一部有料の公式アプリや有料のオフィシャルTVを配信していたり、グッズ展開がかなり充実していたりと、商魂たくましくて、個人的にけっこう好きである。

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関東学生陸上競技連盟のHP。主催する大会の情報が掲載される。

 

東京六大学野球連盟のHP。情報が充実していてこれを読むだけでも楽しい。

 

 

他にも、すべての大学ではないが、大学スポーツ新聞を発行している大学がある。ここにはかなり濃い情報が載っているので、大学スポーツにハマったなら、ぜひこれもチェックすることをおすすめしたい。

 

なんにせよ、大学スポーツには、大学スポーツの良さがあるし、これはプロスポーツでは味わえないものなのだ。情報だって調べれば簡単に手に入る。書き忘れていたが、プロと違って観戦料も無料もしくは格安である。気軽に楽しめるものなので、まずはだまされたと思って、一度、観戦してみて欲しい。ハマる人はハマると思うゾ。

 

大学はこう使え! 第5回冬の大学は夜を楽しめ!!

2015年12月14日 / コラム, 大学はこう使え!

寒い…。気がつけば冬である。これだけ寒いと一歩も外に出たくなくなるし、できれば一日中コタツのなかでゴロゴロとしていたい。うらやましいぞ、ネコ! にゃんこ! ……しかしである、そうはいっても、冬には冬のいいところもあるのである。ことに大学だと、キャンパスを色とりどりの電飾でかざりつけるイルミネーションだ。幻想的に光り輝くキャンパスは、この時期しか見られない大学の冬の風物詩。今回はこのキャンパスイルミネーションについて、いろいろと語らせていただこう。

キリスト教系大学を中心に開催。

そもそもイルミネーションのはじまりだが、これはマルティン・ルターが森の中に輝く星に感動して、木にたくさんのろうそくをくくりつけて再現しようとしたのがはじまりだとか。そんな経緯があるからか、キャンパスイルミネーションはキリスト教系の大学に多い。

有名どころを挙げるなら、上智大学、青山学院大学、同志社大学、関西学院大学など。ほら、すべてキリスト教系である。ただ、全部がキリスト教系かというと、そうでもない。キャンパスイルミネーションで最大規模と言われている35万個ものLEDでキャンパスを飾りつける徳島文理大学なんかは、裁縫専修学校が前身であり、キリスト教系大学ではない。また、学生たち主導のイルミネーションプロジェクト「埼玉イルミ」に取り組む、埼玉大学も国立大学である。近隣にキリスト教系大学がないからとあきらめず、まずはダメ元で探してみるのがいいだろう。

同志社大学今出川キャンパスのイルミネーション。高さ23メートルの巨大なヒマラヤスギがイルミネートされる。開催期間:2015年11月20日(金)~12月25日(金)

同志社大学今出川キャンパスのイルミネーション。高さ23メートルの巨大なヒマラヤスギがイルミネートされる。開催期間:2015年11月20日(金)~12月25日(金)

同志社大学京田辺キャンパスのイルミネーション。高さ15メートルのモミノキが神秘的に輝く。開催期間:2015年11月30日(月)~12月25日(金)

同志社大学京田辺キャンパスのイルミネーション。高さ15メートルのモミノキが神秘的に輝く。開催期間:2015年11月30日(月)~12月25日(金)

徳島文理大学の「文理ナリエ」。35万個のLEDでキャンパスが輝く姿は圧巻。開催期間:2015年12月3日(木)~2016年2月14日(日)

徳島文理大学の「文理ナリエ」。35万個のLEDでキャンパスが輝く姿は圧巻。開催期間:2015年12月3日(木)~2016年2月14日(日)

昼間とはひと味違う夜の大学。

では、このキャンパスイルミネーションだが、どこがどう面白いのだろう。まず挙げられるのは、普段とはまったく違うキャンパスの姿を楽しめること。そもそも夜のキャンパスを眺める機会はそうないうえ、各建物が光に包まれている様子はかなり美しい。とくに伝統校の場合、学内に文化財に指定されている歴史的建造物もあり、それらがライトアップされる姿はかなり見ものである。

なお、これらは一般の人にとってはもちろん、学生にとってもかなりグッとくるようだ。いつも見慣れているキャンパスの見慣れない姿に「感動した」という話をこれまで取材の中で何度も聞いたことがある。

ねらい目は点灯式とクリスマス。

キャンパスイルミネーションを実施する大学のなかには、その年最初に光を灯す日に点灯式を催す場合がある。点灯式は学生たちによるハンドベルの演奏や聖歌隊の合唱など、クリスマスをイメージさせるプログラムが多い。美しいイルミネーションと相まって、ちょっとステキな一夜になるので、時間が合うようならこの日をねらって行ってみるのがいいだろう。

ちなみに点灯式は11月中〜下旬くらいによく開催される。つまり、私がモタモタしているせいでコラムのアップが遅くなり、今年は大部分の点灯式が終わってしまったことになる。ほんと、これについては申し訳ない…。ただ、キリスト教系の大学の場合、点灯式とは別にクリスマスや、その直前にイベントを開催するところがあるので、興味のある人はお目当てのイルミネーションに行く前にチェックしておいて欲しい。

青山学院大学の「クリスマスツリー・点火祭」。美しいツリーをひと目見ようとたくさんの人がキャンパスに集まった。ツリーのライトアップは1月5日(火)まで行われる

青山学院大学の「クリスマスツリー・点火祭」。美しいツリーをひと目見ようとたくさんの人がキャンパスに集まった。ツリーのライトアップは1月5日(火)まで行われる

音楽学部の学生たちによるコンサートで盛り上がる、徳島文理大学の「イルミネーション点灯式」

音楽学部の学生たちによるコンサートで盛り上がる、徳島文理大学の「イルミネーション点灯式」

観光地じゃない、だからいい。

キャンパスイルミネーションについてアレコレと語ったが、最後に私が実際に足を運んでみて感じたことについて伝えておきたい。

キャンパスイルミネーションは確かに美しい。しかし、観光地が地域をあげて行うイルミネーション(ルミナリエなど)には規模も凝り方もどうしても負けてしまう。でも、私はそれでいい、それがいい、と思っている。

というのも、観光地のように、大勢の人が押し寄せるわけではないので、非常に時間の流れがゆっくりとしている。そののびやかで幻想的な空間こそが、キャンパスイルミネーションの一番の魅力のように思うからである。私自身、ぶらぶらとライトアップされたキャンパスを見て歩いて、こころが解きほぐれるような感覚をおぼえた。

繰り返すが、どこぞの有名な観光地ではないのだ。気合いを入れず、ゆるい気持ちで足を運んでみて欲しい。大学がもっと身近に感じられるだろうし、とてもいいリフレッシュになる。さぁ、今こそ勇気を出してコタツから抜け出す時である!
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大学はこう使え! 第4回“読書の秋”は大学図書館で!

2015年10月9日 / コラム, 大学はこう使え!

大学の知的な雰囲気を楽しむうえで、図書館は格好のスポットである。とくに秋といえば、読書の秋ともいうわけで、足を運んでみるのにとくにおすすめのシーズンなんじゃないだろうか。というわけで、今回のテーマは大学図書館! この施設の活用法について気ままに書かせてもらおう。

調べてから使おう大学図書館。

文部科学省のデータを調べてみると、2014年の段階で学外者の利用を認めている大学図書館はおよそ全体の93.7%。ここまでいくと、ほとんど、とは言わないまでも、だいたいの図書館は学外者が使えると言っていいように思う。

ただ、ここで注意しておかないといけないのは、学外者が利用できるといっても、その利用規約は館によってまちまち。地域住民のみ限定して開放しているところもあれば、有料の図書カードをつくらないといけないところもある。はたまた、利用はできるけど、本の貸出はNGというところもあるのだ。これについては、ぜひご自身が行こうとしている大学図書館のHPを事前に調べとくのがいいだろう。

大学図書館ならではの強みと魅力。

利用するのに何かしらの制限があるかもしれない、と書くと、面倒くさがりの人はだったら公立の図書館に行くよ! と思われるかもしれない。でも、待って欲しい。大学図書館には、大学図書館ならではの魅力があるのである。

まず一つは環境。大学図書館は、当然、大学のキャンパスの中にある。大学に足を運んだ人なら頷いてもらえると思うのだが、大学のキャンパスは緑が多く、知的な雰囲気があってステキなのである。この雰囲気を楽しみつつ、ときには読書後に学生食堂に立ち寄るなど、そんな使い方が大学図書館ならできる。

さらに、大学図書館は傾向として、自校の学部学科と関連する資料が充実している。学生や教員は、自校の学部学科と関連する学問領域について日々研究・学習している。そういう人が中心となって使っていると、自然と関連する書籍が増えていくようなのだ。だから、デザイン関連の本を借りたいときは芸大の図書館に、法律関連の本を読みたいときは法科大学院がある大学の図書館に、といったように使い分けをするのもいいかもしれない。
図書館
関西大学図書館は、関西有数の蔵書数を誇り、大学と連携協定を結んでいる自治体在住の方々に対する市民利用を実施している。詳しい利用方法はこちら

快適に利用するために、知っておいて欲しいこと。

大学図書館を気持ちよく使うために、いくつか知っておいて欲しいことがある。一つは、学生たちのテスト期間前の利用はなるべく避けること。これはわざわざ説明するまでもないが、テストが近づくと、たくさんの学生が図書館に押し寄せるわけで、これと鉢合わせしないようにした方がいい。

逆におすすめしたいのは土曜日の利用である。土曜日は開講している授業が比較的少ないため、キャンパスにいる学生もまばら。おまけに、多くの社会人は休日なので、使うのにもってこいなのである。なお、日曜日・祝日になると休館しているところが多い。時折、通信教育課程のスクーリングなどの兼ね合いで開館している場合もあるが、けっこうレアなケースと思っておいていいだろう。

そして、利用するうえで忘れてはならないのが、夏(8〜9月)と冬(2〜3月)の長期休暇の存在である。この期間、大学図書館の開館日時は不定期になる。そのため、この期間の利用を考えるなら、事前にHPで開館状況をチェックしておくのが無難である。ちなみに、長期休暇期間を利用して、受験生に自習スペースとして大学図書館を開放する大学もある。もし偶然、受験生と居合わせたら、それは恐らくそういうことなのでやさしく見守って欲しい。

他にも大学図書館での本の探し方やら、びっくりするほどオシャレな大学図書館の紹介など、伝えたいことがもう少しあるのだが、長すぎる文章は好まれないので、今回はここまでにしておく。続きは、またどこかでコラムにまとめたいと思う。

ともかく、秋である。読書をするにしても、家のベッドより知的な空間で楽しんだ方が気分も盛り上がる。ぜひ近くの大学図書館に足を運んで、読書の秋をいつもよりもっとずっと楽しんで欲しい。

大学はこう使え! 第3回いろいろ楽しい大学祭!!

2015年9月18日 / コラム, 大学はこう使え!

秋といえば芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋など、いろいろと言われているが、忘れちゃいけない秋がある。そう、大学祭の秋、である。学生たちのエネルギーや、大学ならではの魅力がギュッとつまった、この大学の一大イベントを楽しむためのポイントについて、今回は思いつくがままに伝えていきたい。

 

大学祭には、大学祭の魅力がある。

まず大学祭といえば、学生たちによる屋台や芸人、アーティストによるライブをイメージする人が多いように思う。たしかに、学生たちがつくるたこ焼きやチョコバナナは祭りっぽくて楽しいし、大学祭のライブは通常のライブよりも割安である。ちなみに、けっこうな数の大学祭のライブチケットが「チケットぴあ」で販売している。興味がある人はチェックして欲しい。

 

……と、いきなり話がそれてしまった。そうではなくて、まず伝えたいのは、大学祭の魅力はこういったお祭り的な内容だけではないということ。実は大学の専門領域をうまく活かした出しものや展示などがけっこうあるのだ。

 

たとえば、東京外国語大学の「外語祭」。ここでは「語劇」といって学生たちが自分の専攻する言語による、かなり本格的な演劇を披露しているし、「専攻語地域料理店」という専攻する言語の文化圏の料理を提供する屋台を出したりしている。また東京農業大学の「収穫祭」だと、収穫した野菜の無料配布や、研究室やサークルでの加工食品の販売などを実施している。

 

こういった学びを活かしたエンタメは、専門分野が明確な単科大学だけではない。総合大学だってけっこうやっている。それに大学によっては、学祭実行委員や学生有志が自校の専門領域と関わる分野の知識人や文化人を招いて講演会を開催するところがあり、しかもこれら講演会には無料なものも少なくないのだ。

 

極端なことをいうと、屋台でりんご飴や唐揚げを買うだけなら、別に大学に行かなくてもいい。縁日でいいのだ。では、なぜ大学祭に行くのか、それはやっぱりここにしかない“学びを活かした何か”があるからではないかと、私は思うのである。

 

語劇_朝鮮語

衣装や演出も本格的な外語祭の「語劇」

エンパナーダ

「専攻語地域料理店」で提供されたスペインの軽食「エンパナーダ」

収穫祭1

東京農業大学の入口に掲げられた収穫祭の文字

収穫祭2

収穫祭では来場者に大根を無料で配布

  

お気に入り大学祭は、ウェブサイトで探せ。

さて、エンタメいっぱい、アカデミックな魅力たくさんの大学祭であるが、全国に約780大学があり、おそらくこれらすべての大学で開催されているわけである。しかも大学によっては春・秋2回だとか、キャンパスごとに開催だとかがありその開催数は膨大である。

 

こんないっぱいある大学祭から自分好みのものを探すとなると、それだけでクリックのしすぎで爪から血がにじんでしまうのではないだろうか。これを未然に防ぐためにおすすめしたいのが、大学祭の情報サイトの利用である。

 

大学祭の情報サイトで活発に情報を発信しているのは「学園祭に行こう!」である。このサイトは開催する月・地域、イベントで大学祭をまとめており、各大学の紹介ページには公式HPと大学祭特設サイトへのリンクが貼ってある。情報の羅列で検索がかけられないのが玉に瑕だが、つくりがシンプルなため非常に使いやすいサイトになっている。

 

また、首都圏だけに限定するならレッツエンジョイ東京の「学園祭グランプリ2015」も魅力的だ。このサイトは、そもそも大学祭ナンバー1を決めることを目的にしたサイトなのだが、その延長線上で首都圏の大学祭の開催スケジュールが掲載されている。過去のグランプリ大学をはじめ受賞大学を同サイトで見ることができるので、それを手がかりに面白い大学祭を探してみるのがいいだろう。

 

学園祭に行こう!

大学祭の総合情報サイト「学園祭に行こう!」

学園祭グランプリ2015

大学祭No.1を決めるキャンペーンサイト「学園祭グランプリ2015」

 

 

最後に、大学祭そのものではなく、大学祭の目玉企画である“ミスコン”に特化したサイトというものをご紹介しよう。有名どころだと「MISS COLLE」や「misscon.jp」などがそれに当たる。

 

これらサイトは各大学のミスコン候補の写真やプロフィールを見られるのはもちろん、なんとウェブ投票までできてしまう。だから、お気に入りの美女に清き一票を投じ、グランプリを獲るかどうかを会場に見に行く。そんな変化球的な大学祭の楽しみ方が、このサイトを使うとできてしまうのだ。

 

MISSCOLLE

ミスコレに特化したウェブサイト「MISS COLLE」

misscon.jp

企業とのコラボコンテンツが充実「misscon.jp」

 

 

他にもいろいろと書きたいことがあるのだが、気が付けばだいぶ文字数がいってしまった……。とにかく、大学祭はいろいろ楽しいし、ちょっと探せば自分好みのイベントや楽しみ方を見つけ出すことだってできる。だから、ぜひぜひ足を運んでみて欲しい。さまざまな魅力が詰まった大学祭を体感すれば、大学をきっともっと好きになれるはずである。

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