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災害を起こす自然現象を体験!京都大学公開ラボ!

2016年11月16日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

ドアが全然開かない・・・!これは確実に逃げられない。そんなちょっとドキッとする体験ができてしまう、京都大学のイベントに行ってきました!テーマは自然災害。研究施設である宇治川オープンラボラトリーにて、年に1度体験できる公開イベントです。

地震や津波、異常気象・・・。自然災害への関心が高まる一方、経験したことがないとそれがどのような影響をもたらすか、なかなか実感できないもの。京大では、さまざまな自然災害を学んでもらおうと、毎年10月下旬に宇治川のそばにあるラボを一般公開しています。

京阪電車の黄檗駅を最寄りとする宇治キャンパスから、シャトルバスに揺られること約30分。少し人里離れた場所に、宇治川オープンラボラトリーはあります。

のどかな雰囲気。親子の参加者が多数

のどかな雰囲気。親子の参加者が多数


宇治川オープンラボラトリー敷地内には、とてつもなく大きい実験棟にかっこいい設備が並んでおり、この日は20人程度のグループで順に見学しました。

最初に体験したのは第1実験棟での「降雨流出」。

第1実験棟へ

第1実験棟へ


1時間に200㎜という豪雨を体験してきました!傘や地面にザザザーっと打ち付ける雨粒の力に参加した子どもたちはおおはしゃぎ!

こんな感じで体験中!

こんな感じで体験中!

雨の中なんとか撮れました

雨の中なんとか撮れました

 

また、降水量を測る装置も見せてもらいました。

水が入ると“ししおどし”のようにカタンとなる仕組み。1回の動きで0.5㎜の降水となる

水が入ると“ししおどし”のようにカタンとなる仕組み。1回の動きで0.5㎜の降水となる


次に同じ実験棟で「流水階段歩行」を体験!建物の地下に水が流れ込んだら?という実験です。

高さ3mの階段模型を上って避難

高さ3mの階段模型を上って避難


ドドドーッとすごい勢いで流れる水に逆らいながら上るのですが・・・これがなかなかしんどい!地上での水深が40㎝以上になった水が流れこんでくると、成人男性でも階段を上れなくなるため、体験では比較的歩きやすいようにしているそうです。

手すりで体を支えながら進む

手すりで体を支えながら進む


両脇に手すりがあり、胴長靴をはいて、落ち着いて上るからできるようなものの、これが突然の災害、手すり無し、人々大パニック、荷物多い、おまけにヒールの高いパンプスだった日には・・・とても上れそうにありません!ゾッとします。

さて次は、第2実験棟に場所を移し「浸水ドア開閉」の体験です。

ドアの向こうに水がたまってしまったら・・・?水圧で開けにくくなるのは分かっていますが、実際どうなんでしょうか?

まずは30㎝の水深でチャレンジ。小学校高学年、中学生ぐらいになると開けられる子もいるようで、男性ならある程度力をかければ開けられていました。

5~6歳ぐらいの子だとびくともしません・・・

5~6歳ぐらいの子だとびくともしません・・・


私はというと、2㎜ぐらい開いたかも・・・逃げられない(泣)

次は水深40㎝に。先ほど軽々開けていた子どもたちも難しいようで、男性陣も相当力を入れてドアに体当たりぐらいしないと開けられませんでした。

なんとかドアを開ける男性

なんとかドアを開ける男性


このような場に遭遇したくはありませんが、火事場の馬鹿力でなんとかなるような重さではなかったです・・・。

災害などのとき、自分だけは大丈夫、ここまでは水はあがってこないだろう、と脳に正常性バイアスがかかってしまうとはよく言われますが、できる限り、すぐに安全な場に逃げることが大切なんですね。

最後に訪れた第3実験棟では、巨大な水槽が現れました!

右側に延びているのは、長さ45m、高さ2m、幅4mという西日本最大級の水槽

右側に延びているのは、長さ45m、高さ2m、幅4mという西日本最大級の水槽

 

これは人工的に津波を起こすことができる装置です。大きな板を前後に動かすことで、さまざまな規模の津波をつくることができます。

防潮堤に見立てた板も水槽内に設置

防潮堤に見立てた板も水槽内に設置


先生から津波のメカニズムの説明があった後、実際に津波を起こす実験を見ることができました。
水槽内の水がぐっと盛り上がったかと思うと、パァァン!と防潮堤に波がぶつかるものすごい音と、砕けた波の高さにみんなびっくり。

東日本大震災のとき、釜石市を襲った第1波、第2波、第3波を再現した様子も見せてもらいました。第1波はおとなしくても第2波が大きいことがわかり、安心してはいけないことが実感できます。

震災時は防潮堤が崩れ、周りにあった土砂が街に流れ込んでいきました。先生によれば、防潮堤を強くするため、震災後は周りに土ではなく石やブロックを置くことで改良を重ねているそうです。

メインの体験は以上の4つ。他にも、土石流の実験装置や都市水害のメカニズムがわかるジオラマ模型、気象観測体験もできるなど、楽しい実験装置がいろいろ!
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新しいおもちゃを見るように子どもたちは喜んでいました

この宇治川オープンラボラトリー公開ラボは、毎年10月下旬に開催されている「京都大学宇治キャンパス公開」イベントの一つ。宇治キャンパスに戻れば、公開講座や大人も子どもも参加できるワークショップがなんと40件近く行われています!

甲子園球場16個分の広大な敷地に、自然科学系の研究拠点が並んでいるので、イベント内容はすべて理系。とはいえ、超文系の私でも、おもしろそう!と思うものばかりです。

キャパス入口は芝生が広がり、公園のような雰囲気

キャパス入口は芝生が広がり、公園のような雰囲気


次の開催は来年にはなってしまいますが、季節のいい時期に家族と、友だちと、たくさん学べる1日を過ごしてみては。

クッキングライブも体感!京都・大谷大学の新学食&カフェレポ!

2016年10月31日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

前回に引き続き、進化し続けている大谷大学の話題をレポート。2016年9月にリニューアルされた学食と新しくオープンしたカフェに行ってきました!

地下鉄烏丸線の北大路駅を降りたら大谷大学はすぐそこ。少し歩くと賀茂川にも行けます。

常に賑わっている三条や四条と比べ、ゆったり時間が流れているこの街では、河川敷をのんびりお散歩、というのも学生にとっては日常風景。北大路駅前にはいろいろなお店があり、とてもいいロケーションです。

そんなキャンパスに、新教室棟「慶聞館(きょうもんかん)」の中央・南エリアが完成しました。1階にあるこちらのカフェは一般の方も利用ができて、テイクアウトも可能。焼きたてパンやドリンクメニューも充実しており、お菓子やフライドポテト、唐揚げなどもあります。

おいしそうな香りが漂うカフェ

おいしそうな香りが漂うカフェ

先生たちも訪れます

先生たちも訪れます

大学のロゴマークが入ったベーグルサンド

大学のロゴマークが入ったベーグルサンド


時間帯によってパンの種類が次々と変わるのもうれしいポイント。テイクアウトして賀茂川沿いでゆっくり食べられたらさぞ幸せでしょう・・・!

カフェのテイクアウトメニューのチキンプレート

カフェのテイクアウトメニューのチキンプレート


さて、次は学内食堂です!

「慶聞館」の向かいにあるリニューアルされた学食は、白と木目を基調にした明るい内装がすてきでした!

木のインテリアは、新教室棟の建設のため伐採された樹木を再利用

木のインテリアは、新教室棟の建設のため伐採された樹木を再利用

 

まずは食券を買ってカウンターへ!

まずは食券を買ってカウンターへ!


メニューは、日替わりのAランチ450円、ハンバーグカレー390円、大谷天津丼(スープ付)400円など学生のお腹を満たしてくれるメニューがそろっています。特に大谷天津丼などは注文を受けて目の前で調理されるため、シェフの華麗なフライパンさばきも楽しめます!

大谷天津丼。調理中の様子をライブで見ることができます!

大谷天津丼。調理中の様子をライブで見ることができます!

ふわとろ~

ふわとろ~

Aランチ(430円)のハンバーグは、ご飯とお味噌汁付き。彩り鮮やか

Aランチ(430円)のハンバーグは、ご飯とお味噌汁付き。彩り鮮やか

3回生の学生たち。大谷天津丼とランチセットがやっぱり人気!?

3回生の学生たち。大谷天津丼とランチセットがやっぱり人気!?

 

引き続きメニューを見ていたら・・・
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「昔話盛りカレー」なるものを発見! ご飯が650gと書かれてますが、体育会系学生向けの大盛りってことなんでしょうか!?

誰か注文していないかなときょろきょろしていたら、「うわ~~」という驚きの声と共に男子学生さんが運んできたのは・・・
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手前=ふつうサイズカレー
奥=昔話盛りカレー

ちょっと分かりにくいので・・・↓

スプーンもなんか大きい・・・

スプーンもなんか大きい・・・

 

無事、完食したそうです。

そんなサプライズもある大谷大学の学食やカフェは、学生で混み合う昼休み(12:10~13:00)を避けての利用がオススメ!
慶聞館の1階の吹き抜けをちらっと見るだけでも圧倒されます。
伝統を大切にしながら、新学部開設に向けキャンパス全体も生まれ変わりつつある大谷大学。これからも注目です!

最新のキャンパスってこうなってます!大谷大学「慶聞館」

2016年10月28日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

京都の大谷大学に、2016年9月、新たな教室棟「慶聞館(きょうもんかん)」の中央・南エリアが2018年4月のグランドオープンに先駆けて誕生しました。地上5階建て、近代的なガラス張りの建物に京都らしいシックな色合いです。かっこ良くておしゃれな建物で、学生さん達がうらやましい!興味津々で見学させていただきました。

大谷大学は、国の登録有形文化財に指定されている「尋源館(じんげんかん)」がシンボルの歴史ある大学です。
大谷大学には文学部と短期大学部がありますが、2018年度には社会学部、教育学部が新設される予定。これからの時代に合わせたキャンパス作りが進められています。

尋源館

尋源館

 

その一つが今回ご紹介する「慶聞館」。スタイリッシュな外観ながら、どこか“和”な雰囲気も感じさせる建物で「尋源館」や他の施設ともマッチしています。

これが学び舎とは・・・!

入るとすぐの広々としたフロアには、おしゃれな椅子やソファー、海外の空港にありそうなカフェ。焼きたてのパンがどんどん運ばれていました。(カフェや学食は一般の方も利用可能!)

1階フロアの「学生ロビー」

1階フロアの「学生ロビー」

 

学生がよく利用する教務課や学生支援課、キャリアセンターなどの事務室も1階に集まっており、ガラス張りでとても入りやすい雰囲気。

自分の学生時代を思い出すと、事務室はキャンパスのあちこちに点在していたし、壁の向こうで入りづらい場所でした・・・。こうして集約されているとすごく便利!

さらに館内は吹き抜けになっており、なんとも快適な施設。いいなぁという言葉しか出てきません!

明るい光が差し込む吹き抜け

明るい光が差し込む吹き抜け

 

さて、新築のにおいがするガラス張りのエレベーターに乗り込み、まずは5階へ上がってみました。

吹き抜け横の廊下には、コモンスペースと呼ばれる、グループワークやミーティングに適した共有スペースが設けられています。

コモンスペースは学生が自由に活用できる

コモンスペースは学生が自由に活用できる

 

机やホワイトボードが並び、少人数用スペースもあり。ホワイトボードや様々なデバイスからモニターに投影してグループワークができるようになっています。

同じく5階の先生の個人研究室エリアを通り抜けると、マルチスペースが現れました。こちらはじゅうたんが敷かれ、ソファーも落ち着いたデザイン。先生方の打ち合わせや学生の自習利用はもちろん、学会のレセプションなどもできるそうです。

各階にあるこのマルチスペースは、机と椅子のデザインがそれぞれ違うものになっていて、すでにお気に入りの場所で勉強中の学生がちらほら。
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マルチスペースは落ち着いた空間からカジュアルな空間と様々に設置

また、ここからは尋源館がとてもきれいに見えるんです! 「赤レンガ」の眺望を大切にした空間です。
たびたび尋源館は見ていますが、この角度は初!

歴史を感じられるビュースポット!

歴史を感じられるビュースポット!

 

また、こちらは2、4階にあるサブゼミスペースと呼ばれるところです。プロジェクタとホワイトボードがあります。

開放的な2階のサブゼミスペース

開放的な2階のサブゼミスペース


特に2階は、開放的な空間でプレゼンテーションをしたり、他の学生の発表を近くで見学できたりします。見られていると緊張しそうですが、そんな経験が刺激となり、学生の大きな成長につながるのかもしれません。

各教室もやはりガラス張り。集中力がアップしそうです!

ピリッとした空気がこちらにも伝わってくるよう

ピリッとした空気がこちらにも伝わってくるよう

通常は一般教室。机を持ち上げるとPC教室に早変わり

通常は一般教室。机を持ち上げるとPC教室に早変わり

新教室棟建設にあたり、伐採された樹木が再利用されている

新教室棟建設にあたり、伐採された樹木が再利用されている

他にも、フレキシブルスツール(腰掛け)やフレキシブルテーブルといった、学生が自由に動かして利用できる設備がたくさん。

実は、今回取材したのは慶聞館の「中央・南エリア」と呼ばれる部分で、「北エリア」は現在も建設中。完成後は慶聞館の向いにある研究施設とブリッジでつながり、より学生の学びを活性化させることが期待されています。

図書館や博物館のある施設と連結ブリッジでつながる(写真はイメージ)

図書館や博物館のある施設と連結ブリッジでつながる(写真はイメージ)

 

北エリアは2018年4月完成予定。全エリアのオープンが楽しみです!

さて、一通り見学を終えたところで、2限目終了の時間が来たようです。吹き抜けにある階段から、ランチに向かう学生たちが降りてきました。

1階のカフェか学食に続々と向かう模様

1階のカフェか学食に続々と向かう模様

 

なんと大谷大学では、学内食堂も慶聞館と同時期にリニューアルオープンされたんです。
すごい大盛りのカレーがあるとかないとか・・・!
というわけで、次回はカフェと学食のグルメレポートをお届けします!

後編はこちら!

京大の教育研究施設を一挙公開!「京大ウィークス」に行こう!

2016年10月3日 / まとめ, トピック

「京大ウィークス」は、10月上旬から約1ヶ月間、京大の教育研究施設が一般に公開されるイベントです。調べてみると、北海道から九州まで、こんなにたくさん京大の施設があるなんて!とびっくりしてしまいます。
残念ながら事前申込が終わってしまったイベントもありますが、まだまだ参加可能なイベントがあるので関西圏を中心にピックアップしてご紹介。未知なる世界をぜひ楽しんでみてください。

※要事前申込のイベントは、申込多数の場合抽選となるものもあります。お早めにどうそ☆


生態学研究センター 一般公開「学校で習わない生き物の不思議」
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2016年10月15日(土)13:45~16:00【対象:小学生以上/要申込】
会場:生態学研究センター (滋賀県大津市)

生態学研究センターは、生態系や生物多様性の保全、地球環境問題に対処するための研究を推進させるため、全国共同利用施設として1991年に設置された。今回のイベントでは、教科書には載っていない、けれど面白い生き物の暮らし方、生態系などをわかりやすく紹介。天気が良ければ自然観察会も。

参加費:無料(要事前申込)
定員: 60名
申込受付期間:受付中~10月13日(木)17:00
URL http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/


原子炉実験所 (大阪府泉南郡熊取町)
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①アトムサイエンスフェア講演会【対象:中学生以上】
2016年10月22日(土)13:30~16:00
会場:熊取交流センター(煉瓦館)コットンホール

1963年に設置された原子炉実験所は、核エネルギーと放射線の利用についての研究教育活動を進めている施設だ。講演会では実験所での研究などをわかりやすく紹介。今回は、アジアで初めて元素命名権を与えられた113番元素(ニホニウム)の発見について、森本幸司氏(理化学研究所)による講演を予定している。

参加費:無料
定員: 180名(当日先着順)
URL http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/public/asf/

②アトムサイエンスフェア実験教室
2016年10月30日(日)13:00~16:00【対象:小・中学生/要申込】
会場:原子炉実験所

小・中学生を対象とした科学実験教室。アトムや放射線の世界を、簡単な実験を通して体験!他にも科学の楽しさを感じられるさまざまなイベントが用意されている。

参加費:無料(要事前申込)
定員: 50名
申込受付期間:10月11日(火)~10月24日(月)
URL http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/public/asf/


宇治キャンパス公開2016
「宇治でみつける科学のドキドキ」
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10月22日(土)、23日(日)9:30~16:30
会場:宇治キャンパス

宇治キャンパスは、主に自然科学・エネルギー系のラボが集まるキャンパスだ。公開日には小さなお子さんから大人まで楽しめる体験型公開ラボ、公開講演会、総合展示を開催。自由に体験・見学可能で、各日先着700名に記念品がプレゼントされるスタンプラリーも実施する。

参加費:無料
URL http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/open-campus/2016/

宇治川オープンラボ 公開ラボ「災害を起こす自然現象を体験する」
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2016年10月23日(日)10:00~16:00【対象:小学生以上/要申込】
会場:宇治川オープンラボラトリー(京都市伏見区)

宇治川オープンラボラトリーは、数多くのユニークな実験装置がある世界有数の施設だ。防災研究はもちろん、消防、警察などの研修も実施している。公開ラボでは「流水階段歩行」「浸水ドアの開閉」などの体験学習や「土石流実験」などを通して、水害の恐ろしさを学ぶことができる。

参加費:無料(要事前申込)
定員: 400名程度
申込受付期間:受付中~10月14日(金)
申込先 http://rcfcd.dpri.kyoto-u.ac.jp/openlab/


潮岬風力実験所 大気観測の実体験
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2016年10月29日(土)10:00~12:00
会場:潮岬風力実験所(和歌山県東牟婁郡)

本州最南端、潮岬にある実験所。台風や竜巻、豪雨などの異常気象を観測・研究している。この日は野外の実験場で、気温、湿度、雨などの地上気象観測、上空の大気状態の観測などを実体験できる。過去に潮岬付近の上陸した台風や竜巻の紹介も。

参加費:無料
定員: なし
URL http://rcfcd.dpri.kyoto-u.ac.jp/frs/swel/SWEL.htm


京大農場オープンファーム2016
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2016年11月3日(木・祝)9:00~16:00
会場:農学研究科 農場本場(京都府木津川市)

90年近い歴史をもつ農場が、2016年4月に高槻から木津川市に移転。移転後初のオープンファームとなる。「作物生産のサイエンス」を基本テーマに、農場ツアー、農業体験実習、農場農産物の即売などを行う。自然にふれる楽しい1日となりそうだ。

参加費:無料
定員:あり(パネル・器具展示、農場農作物即売以外は要申込)
申込期間:受付中~10月20日(木)
URL http://www.farm.kais.kyoto-u.ac.jp/


花山天文台 一般公開&ギャラリーウィーク
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2016年11月5日(土)13:00~20:00
会場:花山天文台(京都市山科区)

設立80年以上の歴史を持つ天文台。45cm屈折望遠鏡、18cmザートリウス望遠鏡、70cmシーロスタット望遠鏡を用いて、太陽・太陽系天体の観測が行われている。一般公開日では、詳細な太陽画像のほか、星空の鑑賞や、宇宙を立体視で体感できる4次元シアターなど、さまざまな宇宙の姿を楽しめる。また、天文台を舞台としたアート作品の展示やワークショップを開催するギャラリーウィークも同日開催。

参加費:無料(要事前申込)
定員:300名
申込受付期間:9月29日(木)~10月20日(木)

URL
【一般公開】
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/
【ギャラリーウィーク】
ギャラリーウィーク実行委員会
http://rs.usss.kyoto-u.ac.jp/galleryweek.html


いかがでしたか?

他にも愛知県犬山市の霊長類研究所、鹿児島県の桜島火山観測所など名前だけでなんだか好奇心をそそられる施設がたくさん!ほとゼロでは、「宇治川オープンラボ公開ラボ」をレポート予定☆豪雨や土石流などの実験を体験してきたいと思います!お楽しみに~。

※画像はすべてイメージです。

 

ヴォーリズの建築美を堪能。関西学院大学の西宮上ケ原キャンパス。

2016年8月31日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

明治から昭和にかけて、伝道、教育、医療、そして事業家・建築家として活躍し、日本建築史にその名を刻むウイリアム・メレル・ヴォーリズ。

滋賀・近江八幡を拠点とし、学校教育にも尽力していたことから、関西の大学にはヴォーリズが手がけた建物が数多く現存しています。

中でも関西学院大学の西宮上ケ原キャンパスはその代表格の一つといえるでしょう。

キャンパスではすべての建物がスパニッシュ・ミッション・スタイルという建築様式で統一されています。

ヴォーリズは視覚効果も計算し、正門から広大な芝生広場、時計台、後にそびえる甲山を基軸に校舎を左右対称に配置したといわれ、緑と建物が見事に融合したランドスケープごとヴォーリズの世界観を楽しめます(建物内は立ち入り禁止なのでご注意を)。

正門からまず目に入るのは、図書館として建築されたシンボル的存在・時計台。

モザイクタイルのドーム天頂、アーチ型の窓、飾り柱頭付きの細い柱が作る連続アーチなど随所に美しい意匠が施され、誰もがうっとり心を奪われるはず。

2階の窓の上には、関西学院のスクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」の文字が

2階の窓の上には、関西学院のスクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」の文字が


さらに内部も必見。落ち着いた雰囲気の1 階フロアから、2 階の関西学院大学博物館へと続いています。

重厚感のある時計台内部

重厚感のある時計台内部

2階の博物館は天井や窓にも注目

2階の博物館は天井や窓にも注目


博物館には、1929年に移転したキャンパスの前後それぞれを詳細に再現したジオラマや、写真、映像、冊子などで関西学院のあゆみを紹介。年2回の企画展では、学院所蔵の文化財や美術品が公開されています。

関西学院発祥の地、原田の森キャンパスを再現(現在の神戸市灘区、王子動物園周辺)

関西学院発祥の地、原田の森キャンパスを再現(現在の神戸市灘区、王子動物園周辺)

 

また、正門から入ってすぐにあるのはランバス記念礼拝堂。

物語に登場する教会のよう

物語に登場する教会のよう

 

入り口上部の薔薇の花を象った窓、壁に施された繊細なアラベスク模様などが特徴です。学院のキリスト教行事のほか、卒業生の結婚式はこちらで行われます。

あたたかな雰囲気に包まれる

あたたかな雰囲気に包まれる

 

さらに意外と知られていないのが、外国人住宅とハミル館。

外国人住宅は現在も9棟が外国人教員の住居などに使用されています。窓や屋根、かわいらしい玄関など、細部のデザインが異なっています。見比べながら静かに見学を。

外国人住宅の1棟。こんなおうちに住んでみたい・・・!

外国人住宅の1棟。こんなおうちに住んでみたい・・・!

緑に囲まれた住宅。こちらも物語に登場しそう

緑に囲まれた住宅。こちらも物語に登場しそう


ハミル館は関西学院に現存する校舎の中で最古の建築物。日本メソジスト教会日曜学校教師養成所として建てられました。

八角形の塔状部が印象的な建物で、現在は総合心理学科の心理学研究室として使用されています。

献金者にちなんで「ハミル館」と命名された

献金者にちなんで「ハミル館」と命名された

 

訪れるたびに思うのですが、近隣の家族連れがのんびりと過ごし、子供たちが中央芝生を走り回る姿は幸せそのもの。卒業生の結婚式に遭遇できたらさらにうれしい気分になります。

統一感のあるキャンパス全体を楽しむだけでなく、ヴォーリズ建築の細部にまで注目しながら、じっくり眺めてみるのもおすすめです。

Photo by:藤岡みきこ

インチキでエネルギッシュ?!大阪大学の先生が紐解く昭和歌謡。

2016年7月28日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

2016年はビートルズ来日から50年。当時を知らない世代としては、ここから日本の音楽シーンは劇的に変わったんだろうなーみたいなイメージがなんとなくある。
が、実はそうではないらしい。
グランフロント大阪のナレッジキャピタルにて開催された公開講座「裏口から入門する昭和歌謡」をレポート。

ナレッジキャピタルの「超学校シリーズ」は、カフェでアルコールを飲みながら登壇者の話が聞けて、さらに参加費500円という公開講座だ。

今回のテーマは「昭和歌謡」。

「昭和歌謡」と聞いて、イメージするのはどんなものだろうか?
懐かしさ、優しいメロディー、穏やかな歌詞。三丁目の夕日的な世界というか、そんな言葉が浮かぶ人も多いと思う。

登壇した大阪大学の輪島裕介准教授(大阪大学大学院文学研究科音楽学専修)が言うには、そんな柔なイメージではなく、エネルギッシュで、なにかインチキくさいものとして昭和歌謡を振り返ってみたいとのこと!

さらに、有名な作曲家や作詞家、歌手を中心とした見方でなく、3つのキーワード「リズム」「大阪」「カタコト」を切り口にしたいという。

キーワードからは一見何も想像できないけれど、それが“裏口”というわけですね。

国立大の文学部の中では唯一、音楽学が学べる阪大。輪島先生の専門は、近代日本大衆音楽史、アフロ・ブラジル音楽研究など

国立大の文学部の中では唯一、音楽学が学べる阪大。輪島先生の専門は、近代日本大衆音楽史、アフロ・ブラジル音楽研究など

世界に届いたこの「リズム」。

まず先生から飛び出した言葉は「マンボブーム」(日本にマンボブームってあったんですね・・・)。1955年頃のこと、日本人がノリノリのマンボで踊りまくっていた時代があった。

ビクターのラジオ番組から人気に火が付き、ダンスホールで発展。味を占めたビクターはマンボの次はこれがくる!と毎年のようにNEWリズムのプロモーションをかけていったそう。

最初のヒット曲「エル・マンボ」鑑賞中。踊りながら指揮をする姿も見ていて楽しい

最初のヒット曲「エル・マンボ」鑑賞中。踊りながら指揮をする姿も見ていて楽しい


「ロックンロール」や『の~もひで~お♪』の原曲『バナナ・ボート』が流行ったのはこの後。ロックよりもマンボの方が先に世界で流行しており、ラテン音楽を中心に音楽史を見直すことはとても重要なんだとか。

中でも先生注目のリズムは「ドドンパ」。『東京ドドンパ娘』という曲も作られて大ヒットした(結構インパクトがあって、一度聞いたら頭から離れなくなります; 気になった方はYouTubeで検索してみてください)。

「ドドンパ」は東南アジアで当時流行していた「オフビートチャチャ」というリズムが日本に輸入されたことが始まりだ。

このリズム、日本人が踊るには少し高度だったので、ダンサーの要望を受けて踊りやすいよう独自にアレンジされていった。しかも当時のダンスホールはラテンではなくジャズ専門のバンドが主流のため、見ようみまねで“ラテン風”になるようにして生まれたのがこの「ドドンパ」だった。

先生は「見本を正確に真似したのではなく、そういうリズムになってしまった、その場の要求の中から生まれたことがおもしろい」。

さらに「せっかくなのでこんなのも・・・」と先生がモノクロ動画を再生したところ、なにやら外国の美女2人組が踊り出し・・・「ダダンッパ♪ダダンッパ♪」と歌い出した!

「ドドンパ」って言ってる?!

これはイタリアの曲(1961年)で、来日したイタリア人作曲家が日本のブームを見て持ち帰ったのでは?という仮説があるそう。

世界にはばたいたドドンパすごい!

「大阪」が牽引した、歌って踊る音楽。

そんなドドンパが生まれたのは、大阪の堂山にあった「クラブ・アロー」というダンスホールとされる。

大正後期~昭和初期の大大阪時代から、大阪にはダンスホールなどの文化が花開き、「音楽」は聴くというよりも歌ったり踊ったり、とにかく全身で楽しむものだった。

※写真はイメージ

※写真はイメージ

 

阪神間モダニズム、宝塚歌劇などの文化もあったので、洋風の音楽を楽しむことにかけては東京よりも大阪や関西の方が先進的だったそうだ。

ジャズバンドが競い合う中、作曲家・服部良一(1907~1993)が活躍し、笠置シヅ子(1914 ~1985)がパワフルに彼の歌を歌った。二人とも、大阪のモダン文化を吸収して育っている。

「わてほんまによーいわんわ♪」でおなじみの大阪弁歌謡『買い物ブギ』のほか、輪島先生曰く戦前の大阪ジャズの最高傑作『ラッパと娘』など、ものすごいパワーある楽曲が次々と生み出されていった。

♪『ラッパと娘』



一方、東京ではアメリカのヒット曲の日本語カバーが定着しつつあった。それに反し大阪では「お金持ちの家ではない、外遊したこともない、たたき上げの服部のような作曲家がこれだけ洗練されたオリジナル曲を書いたことがすごい」と先生。

「外国のものをなるべく正確にとりいれるというよりは融通無碍な感じが大阪的。ありあわせでなんとかするというか、自分たちに合うようにアレンジしていった」。
ドドンパしかり、さまざまなものを吸収&アレンジしてブームを作った当時の大阪文化。のびのびとした自由な気風と活力が伝わってくる。

あの大物につながる「カタコト」歌謡。

休憩を挟み、会場に流れたのは欧陽菲菲の『雨の御堂筋』。

『雨の御堂筋』を鑑賞中

『雨の御堂筋』を鑑賞中


作曲はザ・ベンチャーズなので、台湾出身の歌手とアメリカのバンドが、大阪の歌を歌っているという不思議さがある。
輪島先生は「歌い方も英語っぽいカタコト風だが、違和感なく聴いてしまうし、それが魅力の一つといってもいい。ヒデとロザンナ、アグネス・チャンなど、日本語を母語としない人の曲は結構ある」。確かに。

しかし、「古い歌はもっと日本らしかったのに」と眉をひそめる人もいるかもしれない。

先生から言わせればそれは違うらしい。日本語を母語にしない人が日本語で歌う、そういう発音で歌うという系譜は、実は古い。

1931年、『酒が飲みたい』というそのまんまな曲がヒットした。歌ったのはジャーナリストとしてアメリカから来日したバートン・クレーン。たまたま宴会で歌っていたところをコロムビア社にスカウトされた。

♪『酒が飲みたい』


『しゃけがのみたひ~(酒が飲みたい)♪』と彼にとってはこうしか歌えないわけだが、なんとそれを真似る日本の歌手が登場したという。

先生が再生したのは1934年に発表された『ダイナ』。
『oh,Daina~♪わっとぅぁしのこいびぃとぉ~♪(私の恋人)』といかにも外国の人が歌ったようなカタコト風!

♪『ダイナ』


歌っているのはディック・ミネという人なのだが、日系人ではなくわざと“日系人風”な名前をつけた徳島出身のバンドマンだ。

カタコト風になるよう、日本語の歌詞をアルファベットで書いて、英語っぽい綴りに見えるところはそのまま英語っぽく歌うということにしたらしい。

なんかふざけてる?!と笑ってしまいそうだが、先生いわく「少なくとも流行りの歌についていえば、昔の方がより無邪気で外からきたものをすごくありがたがったり、よく分からずにいつの間にか別のものにしていたりという咀嚼力があった」。確かに無邪気に楽しんでる感じはします!

カタコトは60年代にもリバイバルし、アメリカのポップ歌手ジョニー・ティロットソンが日本語と英語両方で吹き込んだ『涙くんさよなら』などがヒットした。

そして「70年代でいえばこれしかないでしょう!」と先生が最後に聴かせてくれた曲は・・・

キャロルの『ルイジアナ』!!
永ちゃん!

※写真はイメージ

※写真はイメージ


ディック・ミネと同じく「日本語の歌詞をアルファベットで書いて歌っている」と先生。
「実は、ロックンロールのフォーマットをカタコト風の日本語に落とし込むという点において、これは30年前のディック・ミネとそんなに変わらないんじゃないかと」。

この英語風な歌い方って、今も活躍するあの人やあの人にも受け継がれてるなぁ。

「昔は日本的なものがあったが、最近はロックだなんだと洋風なものになっている、という見方で大衆歌謡史を考えるのはなかなか限界がある」。

時代にそって、何でもどんどん新しいものになっている、と考えてしまいがちだが、先生は「外からきたものを取り入れたり変化させたり、というやり方は、実はそんなに変わってないのかもしれない」と締めくくった。

マンボからロックまで、音楽で昭和を駆け抜けた90分間。ここには書ききれなかったお話もたくさん!「昭和歌謡」そのものという“点”ではなく、当時の世界の文化や意外なつながりが、輪島先生によって編まれていき、壮大な歌謡歴史絵巻ができあがっていった。

※写真はイメージ

※写真はイメージ


おとな向けに分かりやすい講義が目白押しの「超学校シリーズ」は、事前の知識や興味がなくても(あるに越したことはないが)気軽に参加でき、想像以上のおもしろさや刺激に出会える場。

通勤中、暇つぶしにネットニュースなどを読み飛ばすのが習慣になってしまっているが、こうして腰をすえ、1つのテーマをじっくり聞く時間がとっても貴重なように思えた。

今後の開催についてはナレッジキャピタルのWEBサイトをご覧ください。

夏休みの自由研究はコレに決まり!大阪大学を体験しよう!

2016年7月13日 / まとめ, トピック

夏休み中、自由研究にぴったりのイベントがさまざまな大学で開催されているのをご存知でしょうか?!今回は大阪大学の公開講座を紹介します。子どもたちにとっては、学問の最前線に触れるチャンス!付き添いのおとなも夢中になってしまうかも?!

江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!

2016年8月9日(火)14:00~15:30【対象:小学生全学年/要申込】
会場:大阪市まちづくり情報発信施設「アイ・スポット」(淀屋橋odona 2階)
2


江戸時代に読み書きされていた「くずし字」。この講座では、本物の江戸時代の本にさわれたり、浮世絵の中の文字を読んだり、自分の名前を江戸時代のひらがなで書くことができるそう。歴史や古い文学がぐっと身近になるはず。当サイトでもレポートしたくずし字学習アプリKuLAの紹介もあります。

講師: 山本 嘉孝(大阪大学大学院文学研究科講師)
参加費:無料(要事前申込)
定員:小学生とその保護者1名、ペア12組 ※申込者多数の場合は抽選
申込受付期間:7月11日(月)〜25日(月)
詳細 http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/events/2016/7030

高校生のための公開講座「双曲平面の幾何学」

2016年8月10日 (水)10:00 ~12:00【対象:高校生・一般/申込不要】
会場:大阪大学理学部E棟4階E404大セミナー室(豊中キャンパス)
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「双曲平面」の世界を知る公開講座。先生によれば、「双曲平面」の世界は円板で、“そこに住む「双曲平面人」は円の外周に近づくと本人たちの気づかないうちにどんどん小さく縮んでいってしまうので、彼らの主観ではどれだけの距離を進んでも外周までたどり着くことはできません”とのこと・・・。頭に「?」がいっぱいになっても、この日、その「?」が「!」に変わるはず。

講師:松本佳彦(大阪大学大学院理学研究科助教)
参加費:無料
問合わせ:大阪大学理学研究科数学専攻 kouhou@math.sci.osaka-u.ac.jp
詳細 http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/seminar/2016/08/6976

体験!こどもミュージアム@大阪大学【対象:小学校4・5・6年/要申込】

会場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館3Fセミナー室(豊中キャンパス)
参加費:無料
申込受付期間:ハガキにて。7月25日(月)必着
詳細 http://www.museum.osaka-u.ac.jp/2016-07-07-10702/

①ブロックでレスキューロボットを作って動かそう!
2016年8月22日(月)13:00~14:30
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ロボットにこうしてほしい、と伝えるために必要なのが「プログラミング」です。この講座では、2人で1チームになり歩くレスキューロボットを作り、プログラミングソフトでロボットを自由自在に動かすことができます。ロボットが動いている仕組みを学べます。

講師:大阪大学レゴ部 (大阪大学公認学生団体)イザラなみ(大阪大学人間科学部2年)
定員:14名

②化石のレプリカを作ろう!
2016年8月 23日(火) 13:00~14:30
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レプリカとは本物とそっくりの模型のこと。研究者や博物館では化石のレプリカを作るお仕事もあるそう。この講座では、大阪大学のキャンパス内から見つかったマチカネワニの歯化石のレプリカを作ることができます。マチカネワニの全身骨格化石も博物館で見ることができますよ!

講師:半田 直人(大阪大学 総合学術博物館 研究支援推進員)
定員:16名

③江戸時代人、西洋に学ぶ ~1日適塾生 体験教室~  
2016年 8月 24日(水) 13:00~14:30
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大阪のビジネス街に残る適塾。江戸時代、ここで多くの若者がオランダ語を勉強し、学校や病院の先生となり日本の近代化をリードしました。この日は適塾の塾生になりきって、彼らがどのように外国に学んだのか体験することができます。

講師:松永 和浩(大阪大学適塾記念センター准教授)
定員:10名

液晶を楽しもう!【対象:女子中高生/要申込】

2016年8月23日(火)14:00~15:30
会場:カフェラボ(グランフロント大阪内ナレッジキャピタル北館1F)
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液晶といえば、携帯電話、ノートパソコンなど私たちの身近にあるディスプレイ。実はそのディスプレイの中には、トロトロの液体物質が詰まっているんです。液晶ってどんな物質なのか?なぜディスプレイに用いられるのか、実験も交えた解説を聞くことができます。

講師:久保孝史(大阪大学大学院理学研究科教授)
参加費:500円(ワンドリンク付)
定員:35名(申込先着順)
申込先:ナレッジキャピタル http://kc-i.jp/
申込受付開始は7月25日(月)にWEB公開

素粒子を見るルーペ

2016年8月24日(水) 14:00~15:30 【対象:小学校5・6年/要申込】
会場:大阪市まちづくり情報発信施設「アイ・スポット」(淀屋橋odona 2階)

私たちは何からできている?特別なルーペで見てみると、見えるのはまず細胞。さらに近づくと分子が集まっています。さらにさらに・・・と大きくすると最後に突き当たるのが「素粒子」。さて「素粒子」ってどうやって“見える”の?どんな研究しているの?好奇心がわいてきたらコチラです。
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講師:山中 卓 (大阪大学大学院理学研究科教授)
参加費:無料(要事前申込)
定員:小学生5-6年生とその保護者1名、ペア12組※申込多数の場合は抽選。
申込受付期間:2016年7月19日(火)〜8月8日(月)
詳細 http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/events/2016/7032

いかがでしたか?ここで紹介したのはほんの一部!ぜひ大学を活用して夏休みを充実させてくださいね。
※写真はすべてイメージです。

イスラム風ヴォーリズ建築を見に、大阪医科大へ出かけよう

2016年6月6日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

高槻市駅を出て京都へ向かう阪急京都線から、ちらりと見える建物があります。今回のフォトアルバムの舞台、大阪医科大学の別館(歴史資料館)です。

こちらはウィリアム・メレル・ヴォーリズによる設計で、関西に数多く現存している建物の一つ。大阪医科大学の前身、大阪高等医學専門學校の講堂として、1930年に本館、解剖館とともに竣工しました。その後、学舎の建て替えが進む中この別館だけが残り、当時の面影を伝えています。

2003年には高槻市初の国の有形文化財に。現在は歴史資料館として一般公開されています。
#_ST79145
#_ST79156#_ST79258


ご覧のように、アカデミックな雰囲気と、イスラム様式のアーチやアラベスクが印象的。古代ギリシャとともに医学のルーツとなった、中世イスラム世界が原点になっているのだとか。

#_ST79181
#_ST79189

内部には2006年に復元再生した階段式の教室(階段講堂)があります。2階まで吹き抜けのつくりですが、かなり急な階段からは緊張感が漂ってきます。

教壇上にある照明は、現在は取り壊された本館入り口から移設した創設当時からのもの。世界最古の大学といわれているボローニャ大学の講義風景を表現したレリーフは、旧解剖館に飾っていたものです。
#_ST79167
#_ST79168

旧解剖館にあったものを復元した階段講堂のステンドグラス。アラベスクモザイクをもとにしたカラフルなデザイン。
#_ST79245
#_ST79214#_ST79221


外側に広がった階段は、学生が混雑しないようにと工夫だとか。職人が手仕事した味のある手すりや窓、天井など、随所にあるカーブのデザインが優しいアクセントに。

洋風なイメージのあるヴォーリズ建築ですが、こちらはまた違った趣があります。大学らしい品位と威厳を感じに出かけてみてはいかがでしょうか。

Photo by 中森 健作

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