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愛読間違いなし!大学の枠を越えた龍谷大学の オウンドメディアサイト「Mog-lab(もぐらぼ)」が面白い。

2018年8月2日 / 大学を楽しもう, 大学PRの世界

龍谷大学が食と農の楽しさを伝えるWEBマガジン「Mog-lab(もぐらぼ)」というオウンドメディアサイトを2017年11月に立ち上げました。

昨今、大学の広告・広報戦略として、オウンドメディアの活用が進んでいますが、「Mog-lab」は大学の公式サイトとは切り離し、大学名も大々的に掲載していないとのこと。その狙いをうかがうため、龍谷大学を訪ねました。

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身近な内容で読みやすく、早くも愛読者が多数

 

Mog-labは龍谷大学初のサテライトサイトで、学長室(広報)と農学部が中心となって運営。およそ週2回のペースで更新されています。

 

食と農に関するトピックスが掲載されているというと、「学部の研究や取り組みの紹介なんでしょ」と思いますよね。Mog-labは違います。

 

食材のおいしさの秘密、京都をはじめとする料理店の紹介、グルメ紀行と、大学が運営するサイトとは一線を画す内容。筆者も大好きなお酒の話も盛りだくさんなのです。

 

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「大学のサイトは堅いという先入観があり、閲覧者も学生や受験生、保護者などに限られてしまいます。そのためMog-labはまったく別のサイトとして、幅広い方々に情報を発信することを目的にしました」と広報担当の橋本和美さん。

 

コンテンツも誰もが気軽に読めて面白い内容にこだわり、更新時の話題やスマホでの見やすさ、写真の美しさにも配慮しているそうです。

 

テーマを「食と農」に設定したことにも狙いがあります。

 

「今、人びとの食と農への関心度は非常に高く、広く情報を発信するサイトとしては格好のテーマです」。そうと語るのは、うま味研究の第一人者でMog-labに記事を定期連載している農学部教授・伏木 亨先生。

 

うま味研究の第一人者、農学部教授・伏木 亨先生

うま味研究の第一人者、農学部教授・伏木 亨先生

「私自身、研究やシンポジウムなどを通じて、食と農への関心の高さをヒシヒシと感じています。とくに東日本大震災以降、豊かさを取り戻すひとつとして食が影響していることや、ユネスコ無形文化遺産に和食が登録されたことなどが関心を高める要因となっているのではないでしょうか」と先生は分析します。日本的な豊かさへの関心が、より高まってきているのかもしれません。

 

ネタは無限大!食と農はあらゆる要素につながっている

 

さらに食と農は、時代、社会、経済、歴史、文化、アート、スポーツと、多様な要素とも紐づいています。農学部教務課の糸井照彦さんは「龍谷大学は農学部をはじめ、9学部あるので、さまざま視点から記事の作成が可能です」と、同大がもつリソースに自信をのぞかせていました。

 

確かにカテゴリーは「味わう」「文化・歴史」「豆知識」「ビジネス・企業」と、バラエティに富み、内容も興味深いものがずらり。

 

例えば、伏木先生は『岩牡蠣とホヤを生で食べる喜び』『ラーメンは和食か?』といった食通でもある先生のグルメ記事、鼻かぜが味覚を狂わせた『嗅覚を失った話』といったご自身の体験などをアップ。さらに『ビールのつまみはなぜ塩からい』というような、知っているようで知らない食の豆知識も教えてくれます。

 

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Mog-lab編集部が京都の有名ラーメン店に麺を提供する麺屋さんを紹介する『あなたの知らない麺の世界』といったレポートや、グルメ雑誌の編集長も務めた卒業生がつづる食べ歩き・飲み歩きなども今までの大学のサイトにはなかった内容といえるでしょう。

 

今まで考えたことがなかった・・・!という視点が見つかる

今まで考えたことがなかった・・・!という視点が見つかる

 

金曜日にはお酒の話題を発信。ディープな飲み歩きスポットが見つかるかも?

金曜日にはお酒の話題を発信。ディープな飲み歩きスポットが見つかるかも?

 

ブランディングや学生獲得の新しいカタチに

 

一方で、先生方の記事は研究や学会で発表された内容がベースなので、情報の確実性、信頼性は抜群。「大学名は大きく出してはいませんが、龍谷大学が発信するものとしての正確さ、責任は堅守しています」と糸井さんはいいます。

 

検索・閲覧結果を分析すると、専門性の高い記事もヒット数が多いそうで、「勉強や研究などの調べ物を通じてMog-labにヒットしたことで、読者になっていただいた方もいらっしゃると思います」と橋本さん。

 

もちろん、研究をはじめアカデミックな内容、知的好奇心をそそる情報を発信することは、龍谷大学の知名度向上、ブランディングにもなるため、高校生はもちろん、社会人入学など優秀な学生の獲得につながるのではと伏木先生は期待しています。

 

今後は学生や卒業生、産学連携などの関係者と、記事のライターを増やしていく予定。食と人生、歴史上の人物の好物、オリンピックとスポーツ栄養、お酒と宗教、農業体験記など、内容もさらに濃く、面白く、充実させていくそうです。

 

筆者もためになったことを誰かに話したくなったり、登場した場所やお店を訪れてみたくなったりして、さっそくスマホにブックマークしました。ちょっとした空き時間に読めるのもいいところ。Mog-lab、要チェックです!

 

 

これからの「女性活躍」を牽引!大阪大学シンポジウムに行ってきた!

2017年4月11日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

“働き方改革”や“女性活躍”という言葉、最近よく耳にしますね。企業など働く場だけではなく、大学でもその社会的課題を解決しようという動きが生まれています。そこで2017年2月に開催された大阪大学のシンポジウムを取材しました。

女性活躍が社会問題解決の一手に!

今回お邪魔したのは、大阪大学シンポジウム「共創の好循環へ ―女性が輝く関西をめざして」。定員を超える約400名が来場した注目度大のイベントでした。

シンポジウムでは、元厚生労働事務次官の村木厚子さん(大阪大学男女協働推進センター招へい教授)、西日本電信電話株式会社代表取締役社長の村尾和俊さんの講演が行われ、村木さんは世界と日本の女性活躍の動向について、村尾さんは関連会社の女性技術社員の活躍について、ユーモアたっぷりにお話。

多くの参加者が熱心に聞き入った

多くの参加者が熱心に聞き入った


続いて、大阪大学の西尾章治郎総長、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所※の米田悦啓理事長、ダイキン工業の澤井克行執行役員が、それぞれの取り組みを紹介し、村木さん、村尾さんを交えてのパネルディスカッションも行われました。
※創薬科学研究による知識、技術の創造、健康、栄養及び食品に関する研究等を行う。

パネルディスカッションでは質疑応答も

パネルディスカッションでは質疑応答も


では、今、なぜ女性活躍が必要なのか。シンポジウムによると、日本の人口減少に理由があるようです。少子化や高齢化はもちろん、生産年齢(15歳〜64歳)人口と呼ばれる、社会を支える人の数が減り続けていることが問題となっています。

しかも生産年齢人口の約半分を占める女性は出産や育児などで、仕事をしていない、または辞めてしまう人が多く、生産力は低くなってしまう。だからこそ、女性が出産後も育児中も活躍できる環境やシステムが不可欠なのです。

さらにシンポジウムでは、環境を整えることは、女性を優遇するという意味ではなく、男性にとっても、またどんな立場の人にとってもメリットにつながることが話し合われました。

大阪大学がはじめる新たな事業とは?

では、そんな社会状況をふまえた阪大による取り組みとはどんなものでしょうか?

取り組みについて話す大阪大学の西尾総長

取り組みについて話す大阪大学の西尾総長

 

実は大阪大学は10年以上にわたって、医薬基盤・健康・栄養研究所とダイキン工業株式会社と連携し、共同研究を進めてきました。

その実績もあり、この3機関を共同実施機関として、文科省科学技術人材育成補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」(平成28年度~平成33年度)に採択。

この事業は主に“リケジョ”とも呼ばれる女性研究者の活躍を推進するもので、共同研究や人的交流、学び直し・学位取得を図る「女性研究者循環型育成クラスター」を形成し、その仕組み、運用方法を3機関が拠点とする北摂から日本の産学官連携、女性活躍に広げていくことが目標です。

リケジョ、リケママが未来を担う!

大阪大学ではプロジェクトの運用がさっそく始まっており、女性研究者がプロジェクトリーダーを務める共同研究は5つの分野で実施中。国立大学最大規模の学内保育園があるので、ママ研究者も多いといいます。

また、大学と企業、企業と研究機関など複数の機関に所属して活躍、給与をもらえる「クロスアポイントメント」という制度も導入。職場で研究を続けながら大学で学び直し、学位を取得することも安心して行えるのです。そんな女性研究者が身近にいれば、女子学生にとっては憧れのロールモデルになるはずです。
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さらに阪大では、ダイキン工業で女子学生向けのインターンシップを行ったり、女子中高校生に向けたリケジョセミナーの開催、現役リケジョによる魅力発信も行っています。

というのも、「リケジョは就職や活躍が難しい」と思っている受験生や保護者が未だに多いことが理由の一つ。もちろん、女性研究者の活躍の場がもっと整えば、リケジョを目指す人は増えるでしょう。

2018年度からはこのプロジェクトに新たに7つの企業、研究機関が参加をする予定です。日本の未来の希望にもなるこのプロジェクトに期待したいですね。

取材協力:大阪大学21世紀懐徳堂

荘厳な空間で極上フレンチ。 同志社大学「french restaurant will」

2016年8月10日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

京都御所が鎮座する「都の中心」に創立して140余年の同志社大学。

重要文化財に指定されている草創期からの赤れんがの学舎、日本建築史にその名を刻むウイリアム・メレル・ヴォーリズが手がけた建物が現存。

近年建てられた学舎もれんが造りにこだわり、歴史と伝統を物語る建造物と美しく調和しています。

クラーク記念館などキャンパス内も見どころたっぷり(同志社大学提供)

クラーク記念館などキャンパス内も見どころたっぷり(同志社大学提供)

 

 

「こんな素敵なキャンパスで学べるなんてうらやましい」と思いつつやって来たのが、2004年竣工の学舎「寒梅館」です。

名称は同志社の創立者・新島襄が詠んだ漢詩「寒梅の詩」に由来。授業や研究だけでなく、地域交流にも活用されており、映画やコンサートなどを定期開催。

また、敷地に足利将軍家の邸宅「花の御所」があったことから室町時代の遺構・遺物が数多く出土し、館内に常設展示されています。

さて、前置きが長くなりましたが、今回の訪問の目的は寒梅館7階にある「french restaurant will」です。

直通エレベーターの扉が開いた瞬間、活気あふれるキャンパスとは一線を画す別世界に。

切妻屋根の三角を活かした天井、クラシカルな設えが荘厳なムードを演出。大きな窓からは今出川キャンパスや京都御所、相国寺、五山の送り火のひとつ大文字山などを見渡せ、ロケーションも抜群です。
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料理は厳選素材を卓越した技で見事なひと皿にして提供。旬にもこだわり、ランチは月2回、ディナーは月1回、内容が変わるとか。

この店でしか飲めない地ビール「寒梅館」をはじめ、同志社ブランドのワインや日本酒も揃っています。
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これだけ贅沢な空間で、これだけ本格的なフレンチとくれば、お値段が気になりますが、ランチコースが2,600円から、ディナーコースが3,250円からと、とてもリーズナブル。

クチコミで評判が広がり、近隣の方や観光客でつねにいっぱい。

ウエディングもよく行われ、貸切も多いので、お問い合わせ、予約が必須ですが、大切な記念日に、自分へのご褒美に、ぜひご利用を。格別な時間を過ごせるはずです。
※掲載価格はすべて税込です。

これは使える!関西外大のイタリアン「アマーク・ド・パラディICC」

2016年7月15日 / 美味しい大学, 大学を楽しもう

京阪枚方市駅からバスに揺られること、ほんの数分。

「ここは外国?」と錯覚するほどインターナショナルな関西外国語大学。充実した留学プログラムで知られ、年間約2,200人の学生を海外に送り出しています。また、海外からは年間約740人の留学生を受け入れ、各国の学生がキャンパスを行き交っています。

そんな関西外大でひときわ目を引く施設がICC(インターナショナル・コミュニケーション・センター)。

国際交流や地域交流の拠点で、ウッドデッキの中庭やガラス張りの教室など、大学のイメージを覆すおしゃれさ。その1階に「アマーク・ド・パラディICC」があります。

モダンで開放的な店先

モダンで開放的な店先


店内は大きな窓から光が燦々と差し込み、イギリスのデザイナーユニット、バーバー・オズガビーが手がけたポップなチェアは見た目も座り心地も満点です。


メニューは京阪神で多くの飲食店を展開する「バルニバービ」のイタリアンなので折り紙つき。しかも学食価格となれば、食べる前からワクワクしてきました。

カラフルでこの空間にいるだけで楽しい!

カラフルでこの空間にいるだけで楽しい!


さっそく看板メニューであるピッツァの一番人気マルゲリータをオーダー。

キッチンにはナポリから直輸入された薪窯があり、オーダーごとに一枚一枚焼き上げてくれるんです。これって、もう学食の域を超えていませんか。

約450℃の高温で瞬時に焼き上げる

約450℃の高温で瞬時に焼き上げる

食欲をそそる香りが・・・!一番人気のマルゲリータ990円

食欲をそそる香りが・・・!一番人気のマルゲリータ990円


運ばれてきたピッツァは、薪の香りが香ばしく、外はパリッ!中はモチッ!とろけるチーズもたまらなく、ペロリと完食!


ピッツァは10種類以上揃い、サイズもほどよいので、みんなで何種類も頼んで食べるのがいいかも。他にもパスタやアンティパスト、ドルチェ、ワインなどがずらり。

2~3人でシェアできるディナーセット4,320円

2~3人でシェアできるディナーセット4,320円

パフェ550円

パフェ550円


学生だけでなく、ランチやカフェタイムはご近所のママや子ども、ディナータイムは会社帰りのサラリーマンやOLに人気があるのも納得です。

緑に囲まれたテラス席はペット同伴OK。夏にはビアガーデンも開催されます。

また、地域交流にも貢献しようと、子ども対象のピッツァ作り教室が行われ、好評なんだとか(不定期開催)。
いろいろ使えておいしい、楽しいお気に入りのイタリアンに決定です。

ピッツァ作り教室は口コミで人気が広がり、定員がすぐいっぱいになってしまうそう

ピッツァ作り教室は口コミで人気が広がり、定員がすぐいっぱいになってしまうそう


※掲載価格はすべて税込です

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