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ピアノは“女子のたしなみ”? フェリス女学院大学でジェンダーの観点からクラシック音楽を考える。

2023年9月5日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

梅雨の晴れ間となった6月17日(土)、横浜市内のフェリス女学院大学山手キャンパスで同大学主催の「ジェンダーでクラシック音楽を考える」というイベントが開催されました。

 

「ジェンダーとクラシック音楽?」。筆者は正直、その結び付きや関係性がまったくわかりませんでした。だからこそ知りたいという好奇心が湧き、あまり経験のないクラシック音楽の生演奏にも惹かれてイベントに参加してきました。その模様をレポートします。

ジェンダーとクラシック音楽との関係

対談された井上先生(左)と吉原先生(右)

対談された井上先生(左)と吉原先生(右)

 

2023年4月、ジェンダー教育・研究拠点として同大学内に新設された「ジェンダースタディーズセンター」。その開設記念の一環として催されたのが今回のベントです。1部は「音楽家にとってのジェンダー、音楽教育のジェンダー化とは?」がテーマの対談、2部は同大学音楽学部の教員と学生による「ジェンダーとセクシュアリティからクラシック音楽を聴きなおす」をテーマにした演奏会が開かれました。

 

対談の登壇者は、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究などを専門とするハワイ大学教授の吉原真里先生と、音楽学、音楽文化史、音楽社会学を専門とするお茶の水女子大学准教授の井上登喜子先生です。

 

クラシック音楽は19世紀のヨーロッパで生まれた音楽で、実はジェンダー規範と結び付きが強いといいます。そもそもクラシック音楽は、ジェンダー化された歴史・文化の中で発展してきた音楽だというのです。

 

当時に活躍した有名な音楽家として一般的に知られているのは、モーツァルトやベートーヴェン、シューマン、リスト。たしかに男性ばかり。一方で、同時代にクララ・シューマンのように優れた女性ピアニスト兼作曲家や、ピアノ曲「乙女の祈り」の作曲者バダジェフスカのような作曲の才能に溢れた女性音楽家がいたことはあまり知られていません。女性の社会的地位が低かった当時、彼女たちの才能が正当に評価されなかったという側面もあるのかもしれません。こうした背景を受けて、日本のクラシック音楽界も男性中心のビジネスになっているそうです。

 

井上先生からは、ジェンダーにまつわるご自身の経験が語られます。「楽曲研究をする場合、かつては、『女性作曲家の作品を研究したい』と言うと周りに止められました。『そんな二流の音楽を研究しても意味がない。研究するならキャノン(古典的名作や傑作)だ』と。偉大な男性作曲家の作品なら研究価値があるとされてきたんです」。研究の対象となる音楽家や楽曲にもジェンダーバイアスがあることに、正直驚いてしまいました。

日本のクラシック音楽におけるジェンダーステレオタイプ

中村大三郎の屏風絵「ピアノ」(左)、『レッスンの友』の表紙(右上)、ヤマハ音楽教室の様子が映されます

中村大三郎の屏風絵「ピアノ」(左)、『レッスンの友』の表紙(右上)、ヤマハ音楽教室の様子が映されます

 

「クラシック音楽におけるジェンダー化はピアノが象徴的です」と話す吉原先生。19世紀のヨーロッパでは、ピアノを習い、弾くことは、“女子のたしなみ”“女子としての教養”と位置付けられていて、家庭内でピアノを弾く行為自体が女性的だと認識されていたというのです。

 

スクリーンに映されたのは、日本画家の中村大三郎の屏風絵「ピアノ」。日本でも、江戸時代にオランダから持ち込まれたとされるピアノが、大正時代には上流階級の女子のたしなみになっていたようです。「振袖でピアノを弾くのはさぞかし大変だったんじゃないかと思います(笑)」と吉原先生。日本のクラシック音楽におけるジェンダーについて事例を織り交ぜながら話が進みます。

 

吉原先生は今、「ピアノのお稽古と日本人」をテーマにした本を書くためにさまざまな調査をしているそう。そこらから見えてきたのは、ピアノ=女の子というジェンダーステレオタイプ(固定的な思い込みやイメージ)だといいます。「例えば1963(昭和38)年に創刊されたピアノ・レッスン誌『レッスンの友』のバックナンバーで表紙を飾っているのは女の子率が圧倒的に高いですし、1962(昭和37)年~1983(昭和58)年までNHKで放送されたピアノのレッスン番組『ピアノのおけいこ』に出演してピアノを習う子どもは女の子が多いんです」。

 

井上先生からはある問いが会場に投げかけられました。「小中学校の音楽の授業を思い出してみてください。習うのは、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど男性作曲家の曲がほとんどではありませんでしたか?」。筆者は、「わかるわかる」と深くうなずいてしまいました。井上先生は、「音楽教育もジェンダー化されている」と話します。こうした教育を通して、多くの人がクラシック音楽といえば男性作曲家や彼らの曲をイメージするようになってしまうと警鐘を鳴らします。「音楽は『作曲する人』『演奏する人』『聴く人』がいて成立する芸術。音楽教育自体を考える必要があると思います」と井上先生は語気を強めました。

 

会場のフェリス女学院は、音楽学部を擁し、音楽教育の現場でもあります。女子大における音楽教育のメリットについても議論がなされました。女子大は、女性に高等教育を提供するのが目的の場。だからこそ、意識的にジェンダー教育・研究がなされやすい環境といえます。「そうした環境で音楽の専門知識や技能・表現力を磨くことができるだけでなく、音楽を『作曲する人』『演奏する人』『聴く人』すべてがジェンダーに基づいていることを体感的に学べる貴重な場所だと思います」と吉原先生。

 

プロの音楽家をはじめ男性中心のビジネスになっているクラシック音楽界では、クラシック音楽に関わる仕事をする人も男性中心だといいます。「今後はもっと多様になるべき」と話す井上先生はこう続けました。「例えば、学生だけでオペラの舞台製作をすることになったとします。歌手や演出家、舞台監督などの手配、営業や広報活動などさまざまな仕事が発生しますが、そうしたことを『女子だけ』で経験できるのは女性のリーダーシップ教育にもつながります」。井上先生のこの言葉は、参加していた学生たちへのエールにも聞こえました。

「BLM」や「#MeToo運動」によるクラシック音楽界の地殻変動

クラシック音楽界の将来に向けた話で盛り上がった対談後終盤

クラシック音楽界の将来に向けた話で盛り上がった対談後終盤

 

昨今、世界を揺るがしている「Black Lives Matter」や「#MeToo運動」といった社会運動などを受けて、クラシック音楽界をはじめとするアメリカの芸術界が地殻変動的に変わりつつあるといいます。

 

吉原先生のご著書『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?─人種・ジェンダー・文化資本』は、約20年前にアメリカのクラシック音楽界で活躍する多数のアジア系アメリカ人音楽家へのインタビューを通して書かれたもの。当時はまだ女性としてさまざまな偏見や障壁を感じているにもかかわらず、構造的差別についてフェミニズムのような政治的な言語や理論を使って語るアジア人音楽家はとても少なかったそうです。

 

「今、20年越しに同じ人たちにインタビューさせてもらい変化を調査しているのですが、以前と比べると、ジェンダーや人種などが持つ構造的な力を理解して、積極的に異議申し立ての発言や行動や連帯をする音楽家が増えています」と吉原先生。クラシック音楽界ではより積極的に演奏者や指揮者に女性を登用する動きも出てきているといいます。さらにここ数年で、「オーケストラやオペラカンパニー、コンサートホールなどを運営する人」「コンサートプログラムを作る人」「コンサートを企画する人」などこれまで男性中心だったクラシック音楽に関わる仕事、特に運営に携わる人の多様化も進んでいるようです。

 

井上先生いわく、意思決定を下すリーダー的ポジションで女性が活躍する姿も見られるようになったそう。国内外にいる女性指揮者を例に挙げて教えてくれました。「米国のメジャー・オーケストラの音楽監督を務めた初の女性指揮者マリン・オルソップは有名ですし、指揮者の世界的登竜門『ブザンソン国際若手指揮者コンクール』で日本の沖澤のどかさんが優勝したニュースは記憶に新しいところです」。女性をはじめ多様な人がもっと参入できるようになればクラシック音楽文化がよりダイナミックに生き生きとしたものになっていくのかもしれません。

 

クラシック音楽界におけるジェンダーにまだまだ課題はありつつも、最後は希望が持てるお二人の話で対談は締めくくられました。

クラシック音楽の心地の良い世界へ

「トゥナイト」を歌い上げる土屋先生(右)と西先生、ピアノは音楽学部副手の峯梨良さん

「トゥナイト」を歌い上げる土屋先生(右)と西先生、ピアノは音楽学部副手の峯梨良さん

 

休憩を挟んで2部に。司会を務めた音楽学部の土屋広次郎先生の軽妙なトークに会場からは何度も笑いが起きていました。演奏会では、「男性作曲家の影となった女性作曲家」「アメリカ近代作曲家たちとセクシュアリティ」という2つのテーマの基にセレクトされた計7曲を堪能。

 

最初の曲はバダジェフスカの「乙女の祈り」。清らかでのびのびとした旋律が会場中に響き渡りました。次はクララ・シューマンの歌曲「3つの詩より<風雨の中を彼がやって来た>」。講師の西由起子先生が美しいソプラノで情熱的な恋の歌を歌い上げます。当時に思いを馳せながら聴く彼女たちの作品は感慨深いものがありました。その後も素晴らしい演奏や歌が続き、ただただ聴き入るばかりでした。

 

「男らしく」「女らしく」といったジェンダーバイアスだけでなく、クラシック音楽のように、身近にありながらも気づかないジェンダーがあると学ぶことができたイベント。演奏会の余韻に浸りながら山の手キャンパスを後にしました。

東大駒場Ⅱキャンパスに誕生した新たな形の学食「ダイニングラボ・食堂コマニ」

2023年8月29日 / 話題のスポット, 大学を楽しもう

東京都目黒区にある東京大学の駒場Ⅱキャンパス。新旧の建物が同居する同キャンパス内に2022年10月、「おいしい食事 × はずむコミュニケーション × ユニークな研究」をテーマにした新たな学食「ダイニングラボ」が誕生しました。この学食内で営業する「食堂コマニ」は、最近、雑誌やラジオなどさまざまなメディアにも取り上げられ話題になっています。「ラボ?」「食堂?」一体どんな学食なのか──。現地取材に向かいました。

コロナ禍を機に進んだ、学食イノベーション

施設内で迎えてくれたのは、東京大学生産技術研究所前副所長であり、食堂ワーキンググループ(WG)座長として「ダイニングラボ」の構想段階から携わってきた吉江尚子教授と、「食堂コマニ」の運営事業者兼ディレクターの玉田泉さん。早速、お二人に「ダイニングラボ」、そして「食堂コマニ」誕生のきっかけから現在の様子までを伺いました。

吉江尚子教授(右)と玉田泉さん(左)

吉江尚子教授(右)と玉田泉さん(左)

 

ダイニングラボは東京大学生産技術研究所(生研)の学食がリニューアルして生まれた施設。生研は、 教授、准教授、講師など約250人が所属し、約150の研究室を擁する日本最大規模の大学附置研究所で、国内外から1,000人を超える研究者たちが集まり、“明日の暮らしをひらく”さまざまな研究を行っています。

 

「生研は、学術的な真理を深め、極めるとともに、社会とのつながりも大切に考え、『知』の社会実装を実現するべく幅広い研究活動を展開しています。伝統的に専門分野の垣根を超えた協働にも力を入れてきました。そうした中、コロナ禍で本所の学食の運営事業者が撤退したことをきっかけに学食イノベーションの機運が高まっていきます。これを受けて、前任の副所長が発足させた食堂WGを引き継ぎ、“学内コミュニケーション活性化”を一つのテーマに新たな学食の構想が始動しました。これが『ダイニングラボ』が生まれるきっかけでした」(吉江教授)

 

その後、さまざまな大学の学食の調査結果などを踏まえながら、生研にふさわしい学食が検討されたといいます。構想の具体化を加速させたのは、食堂WGメンバーの一人である川添善行准教授のニューヨークでの体験でした。川添准教授いわく、スタートアップ界隈では、優秀な人材が会社を選ぶ基準に「健康意識の高い食事」があり、イノベーションをうたう生研にこそ、こうした「食」が必要だと感じたそうです。

コミュニケーションが生まれる新たなプラットフォームへ

ここで、学食の輪郭を形作るにあたり、伴走者として加わったのが(株)テーブルビートの佐藤俊博さんと「丸の内ハウス」統括マネージャーの玉田泉さん。東京駅新丸ビル内にある、食を通じて人が集い、憩うダイニングスペース「丸の内ハウス」を手がけたお二人で、「食堂コマニ」の運営事業者でもあります。

 

「川添先生の体験も踏まえて、食堂WGメンバーの方々と、『学食から未来が変えられたら』という話からスタートしました。最初は“日本の食文化を伝える学食”という案があがったのですが、そこから“学内コミュニケーション活性化”も含めて発展し、最終的においしく健康的なごはんが食べられるだけでなく、学食の枠に収まらない新しい形の学食を目指すことに。研究者同士や学生、さらには一般の方々も交えた交流や、ユニークな研究の話などが自然に生まれ、さまざまなイノベーションを生み出していく“ラボ”にもなればと考えました」(玉田泉さん)

 

こうして「ダイニングラボ」のコンセプトは、「おいしい食事 × はずむコミュニケーション × ユニークな研究」に決定し、建築家でもある川添准教授と松繁舞氏  (元・生研特任助教)による空間設計のもと工事が進められ、2022年10月、「食堂コマニ」とともにオープンを迎えました。

全国のこだわり食材でつくる愛情ごはん

(左上)「ダイニングラボ」の入口。画家の佐藤真生さんがデザインしたキャラクター「コマニちゃん」が迎えてくれます。(右上)入口左手の壁には楽しい絵が。オープン記念に「生研を豊かにするダイニングラボの徹底活用法」と題し教職員にヒアリングしながらフリーハンドで描かれた絵だそう。(下左右)カジュアルなキャンプチェアやローテーブル、さらに親子連れに喜ばれそうな小上がりもあり、多様な空間が共存しています

(左上)「ダイニングラボ」の入口。画家の佐藤真生さんがデザインしたキャラクター「コマニちゃん」が迎えてくれます。(右上)入口左手の壁には楽しい絵が。オープン記念に「生研を豊かにするダイニングラボの徹底活用法」と題し教職員にヒアリングしながらフリーハンドで描かれた絵だそう。(下左右)カジュアルなキャンプチェアやローテーブル、さらに親子連れに喜ばれそうな小上がりもあり、多様な空間が共存しています

 

ダイニングラボ内で営業する「食堂コマニ」は、教員や職員、学生だけでなく、誰でも利用が可能。地域の人にも徐々に知られてきていて、最近では親子連れなどがよく訪れているそうです。毎日利用している学生もいて、「コンビニでおにぎりを買わなくなった」「コマニで食べるようになって調子がいい」などの声も聞かれるといいます。それもうなずける食材へのこだわりを玉田さんが教えてくれました。

「できるだけシンプルに調理して素材本来の味を活かすように心がけています」と玉田さん

「できるだけシンプルに調理して素材本来の味を活かすように心がけています」と玉田さん

 

「食材や調味料は、オーガニックや無添加のものを全国各地の生産者さんから取り寄せています。例えば、お米はトンボやカエルがいるような豊かな田んぼで育てられ、天日干しされた有機栽培米。野菜は全国の契約農家さんから直送いただいています。食事を通して、生産者とつながり、郷土食をはじめとする文化や地域を知る場にもしていきたいですね」(玉田さん)

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(上)オーガニック野菜の具沢山豚汁定食(950円)、小鉢(100円)、(下)和歌山「山利」のしらす丼定食(1000円)を取材後に堪能。素材の味がしっかりとして発酵食品の旨味もたっぷり。お腹も心もすっかり満たされました

(上)オーガニック野菜の具沢山豚汁定食(950円)、小鉢(100円)、(下)和歌山「山利」のしらす丼定食(1000円)を取材後に堪能。素材の味がしっかりとして発酵食品の旨味もたっぷり。お腹も心もすっかり満たされました

 

気になるメニューの一例を紹介すると、鶏の唐揚げや焼きサバなどをメインにした「本日の定食」(1,000円)や、大きめのおむすびが2個とあおさのお味噌汁がセットになった「おむすび定食」(700円)、照り焼きやつくねなどメインが変わる「わっぱ飯定食」(1,000円)、充実の小鉢も付いた「しらす丼定食」(1,000円)など。いずれもシンプルな定食ですが、選りすぐりの食材と無添加の調味料を使い、手間暇と愛情が込もったご馳走です。

研究者同士のつながり、「人」や「知」との偶発的な出会い

(左上)「はし休めプチトーク」の告知チラシ。(右上)第三回「はし休めプチトーク」で講演した梶原優介教授。(左下)壁の棚は、研究の多様性を一覧できる生研ライブラリーに。食にまつわる書籍も並んでいます。(右下)棚にも飾られた各研究室の研究内容を紹介するクリアファイル。「はし休めプチトーク」参加者にもれなくプレゼントしているそうです!

(左上)「はし休めプチトーク」の告知チラシ。(右上)第三回「はし休めプチトーク」で講演した梶原優介教授。(左下)壁の棚は、研究の多様性を一覧できる生研ライブラリーに。食にまつわる書籍も並んでいます。(右下)棚にも飾られた各研究室の研究内容を紹介するクリアファイル。「はし休めプチトーク」参加者にもれなくプレゼントしているそうです!

 

“ラボ”機能も拡大中で、コミュニケーションの創出を目的に、教授や学生を巻き込んだ多彩なイベントを頻繁に開催していると話す吉江教授。今年1月から月1回程度のペースで続く、ランチタイムの「はし休めプチトーク」は、生研の教授による15分程度の研究紹介で、一般の方も含めてそこに居合わせた誰もが参加可能。トーク後の活発な質疑応答などを通して、交流が生まれているといいます。

「本所の所長と、同キャンパス内にある先端科学技術研究センターの所長も参加して、両研究所のメンバーが交流するティーイベントも企画中です」と吉江教授

「本所の所長と、同キャンパス内にある先端科学技術研究センターの所長も参加して、両研究所のメンバーが交流するティーイベントも企画中です」と吉江教授

 

「こうしたイベントの他にも、研究成果につながる実験的な試みも実施しています。7月末に、期間限定で、ダイニングスペースに毛細血管スコープを置いて、食事に来られる方にご自身の毛細血管を見ていただきます」(吉江教授)

 

「これに合わせて、『食堂コマニ』では、血管を強くする効果が期待されるイチョウ葉エキスとヒハツというスパイスを使ったメニューも提供する予定で、今は開発の最終段階です」(玉田さん)※取材時

 

「ここができたことで、おいしい食事はもとより異分野の研究者同士が食事しながら会話をしたり、普段は接点のない教員の話を学生や本所の事務方、さらには一般の人が聴けたりする機会が生まれています。さまざまな人が交流し、混じり合うことでこの場からイノベーションが起きることを期待しています」(吉江教授)

 

今後は、ゲリラ的なイベント開催も考えているといいます。「おいしいランチを食べに行ったら、幸運にも最先端の研究の話が聴けた」なんていう思いがけない出遭いがあるかもしれません!

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