緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだ自宅で過ごす時間が長い今日この頃。何より気になるのは運動不足です。意識的に散歩に出かけたりはするものの、どうも体力が落ちてきたような……。こんな調子で夏が乗り切れるのか、不安がよぎります。
そこで今回は、スポーツ×アート×テクノロジーの融合により、正しいフォームで効率的に、しかも楽しく自宅トレーニングが行えるというwebアプリ「Biosignal Art」をご紹介します。
立命館大学が運動解析技術、順天堂大学が運動監修、東京藝術大学COI拠点(革新的イノベーション創出プログラム)が音楽監修を担当し、新型コロナウイルスによる生活習慣の変化に対応するため約1か月(!!)という驚きの短期間で開発されたそう。立命館大学のメンバーの筆頭には、「URAが推薦する、注目の研究者」でご登場いただいた岡田志麻先生のお名前も。
運動不足まっしぐらの筆者がさっそく体験してみました。
Biosignal Art
https://www.biosignal-art.net/index.html
Biosignal Artトップページ
「Biosignal Art」はPCのGoogle chromeで動作するwebアプリ。PC内臓または外付けのwebカメラが必要ですが、リモート会議やZOOM飲み会用に買ったものが使えそうです。
説明を読んでみると、新型コロナウイルスで日常が変化する中、運動不足で健康を損なう方々がいることを危惧して開発されたとのこと。トレーニング動作を点数化し、動作の良し悪しが音楽に現れるということだけど……。
まだ全貌が見えてこないので、さっそく体験してみましょう。スタートボタンをポチッとな!
簡単な準備運動だが、すでに筆者の日常の運動量を上回っている
まずは準備運動。再生される動画に合わせて、各自サボらずやっておきましょう。
全身を動かしていい感じにほぐれてきました。次に進むとトレーニングの選択画面ですが、2020年6月1日現在は「スクワット」が公開されていて、今後コンテンツが増えていく模様。ということでさっそくスクワットに挑戦!
webカメラの映像で自分のフォームを確認しながらスクワット。オプションでガイド線を表示させたり、動画をリプレイする際に流れる音楽を切り替えたりできる
「1、2、3、4・・・」という声に合わせてゆっくり腰を落とし、また伸ばしていきます。1セット10回、時間にして1分。太ももに効いてる感じ!
お待ちかねの結果発表。10回×10点で100点が満点です。
筆者のスクワットの点数は?
まあ、そんなもんでしょう……。
動画の方も見ていきましょう。軽快な音楽とともに先ほどのスクワットがリプレイされます。
本当は赤線のところまで腰が落ちていないといけない
フォームがよろしくない時は容赦なく「Bad」の文字が浮かび上がり、BGMにもザリザリザリ……とノイズが。ふむふむなるほど、動画でフォームを解析して、それに合わせて音楽や視覚効果が変化するというわけですね。
おもしろい! けど、この結果は悔しい!
そもそもスクワットの正しいフォームって……? と思ったら、前のページにちゃんとお手本の動画があるじゃないですか。
お手本を見ていると、太ももと地面を平行にすることがいとも簡単なことのように思える
OK、バッチリです。膝を揺らさない、しっかり腰を下げる、リズムに乗る!
ということで、正しいフォームを意識して再挑戦!
太ももに限界を感じつつ、結果は……
おっ! ちょっと良くなった!
さっきよりも腰を深く落とすことを意識した
BGMが澄んだ音色になり、Goodの文字も(1回だけですが)いただきました。
お疲れさまでした!
平時ならばジムなどで指導を受けることもできますが、今はなかなかそれも難しいので、こうやって自宅にいながら効率的なフォームを添削してもらえるのは非常に助かりますね。100点満点の時どんな音楽が聴けるのかも気になります。
これを機に運動習慣をしっかり身につけて、来たるべき夏バテも元気に乗り越えたいと思います。みなさんもスクワットでどんな音楽を奏でられるか、試してみては?