鬼に金棒、理系学生に就職ノウハウ。
日本全国の大学が発行する広報誌を、勝手にレビューしてしまおうというこの企画「大学発広報誌レビュー」。第16回目となる今回は、神奈川工科大学が発行する「Kait」を取り上げます。
神奈川工科大学は神奈川県厚木市に本拠地を置き、工学部、創造工学部、応用バイオ科学部、情報学部、看護学部の5学部を設置する理系大学です。
今回ご紹介する「Kait」。構成やデザイン面ではオーソドックスな大学広報誌の様相を呈しているものの、目を引いたのは最新号の特集企画、「満足度の高い就職の実現を目指して」です。
一般的に文系と比較して就職に有利であると言われることの多い理系大学。かといって、例えば難易度の高い一部上場企業のみを受験したり、自らの専門分野に特化した研究職だけを志望したりすれば、俄然ハードルは上がることとなります。
より「満足度」の高い就職を実現するには、やはり現代における就職活動のノウハウをしっかりと身につけておかなくてはならないことは言うまでもありません。
「Kait」最新号の特集では、教員採用試験への対応を筆頭に、就職活動の全体スケジュールや、活動のポイントを紹介するなど、在学生はもちろん、保護者にも向けた内容となっています。
理系学生に人気の高い教職についても触れる
就職活動のノウハウをポイントごとに解説
理系の強みに甘んじることなく、就職活動のノウハウを見につけて「鬼に金棒」とする。大学での学びが「学ぶこと」そのものが目的でなく、いかに「学びを世の中で生かす」ことであると考えるなら、「Kait」の届ける情報は、新たな理系大学のスタンダードと言えるかもしれません。