ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2021.1.19
  • author:Midori

お茶の水女子大学生の学生団体『まめでんき』に聞いた!フェムテックを通じて伝えたいこと

生理痛やPMS(月経前症候群)などの月経困難症による労働力の低下による経済的損失は年間6828億円ともいわれている。この数字から、何かしらの女性特有のカラダの不調を抱えながら、働いている女性は多いことが想像できる。さらに調べを進めると、この問題をテクノロジーで解決しようとするサービスの存在を知る。それが今回ご紹介する『まめでんき』に欠かせないキーワードである「フェムテック(Femtech)」である。

まずは、フェムテックについて、知っていただきたい。

フェムテックとは、女性(Female)と技術(Technology)を掛け合わせた造語であり、女性特有のカラダの問題(生理、妊活、不妊治療、産後、更年期障害など)をテクノロジーで解決しようとする商品やサービスのことを指す。近年、海外をはじめ、日本においても多様な広がりを見せている。

具体例を挙げてみよう。例えば、月経管理アプリ。メジャーなアプリといえば、「ルナルナ」だろうか。月経状況を記録することで、生理日や妊娠しやすい日などを把握できる優れモノだ。また、骨盤底筋トレーニング用のグッズ(スマホアプリと連動可)や月経カップ(膣に挿入して経血をためるシリコンタイプの製品)など数多くのプロダクトが開発されている。2020年7月には、日本初のフェムテック専門の路面店「fermata store in New Stand Tokyo」が誕生した。この動きからもわかるように、フェムテックが咲いている。

そこで、「フェムテック」をキーワードに0円大学で取り上げられるテーマを調べたところ、とある学生団体にたどり着いた。それが、今回ご紹介するお茶の水女子大学の学生団体「まめでんき」である。フェムテックに関する活動をしている学生団体は、現状少なく、貴重なお話をお聞きできる機会となった。

2019年に友だち3名で発足し活動。 TwitterとInstagramでのフェムテックに関する情報 発信をはじめ、学内イベントやオンラインイベントも実施している

2019年に友だち3名で発足し活動。 TwitterとInstagramでのフェムテックに関する情報 発信をはじめ、学内イベントやオンラインイベントも実施している


今回、コロナ禍ということもあり、オンラインで取材を行った。『まめ
んき』として、何をしたいのか、何を伝え たいのか、自分たちの言葉でまっすぐに語ってくれたので、ぜひみなさんに知っただきたい。

メンバーはイラスト順より、左からゆめさん、ひなこさん、かほさんの3名である。

メンバーはイラスト順より、左からゆめさん、ひなこさん、かほさんの3名である。


筆者:まず、活動をはじめることとなったきっかけを教えてください。


ゆめさん:きっかけは、大学の授業の一環で参加した、多様性をテーマにした「MASHING UPカンファレンス」というイベントです。そのイベントのトークセッションで登壇したFermataのCEO Aminaさんのお話で、はじめてフェムテックを知りました。終了後、3人で意見交換するなかで、フェムテックと出会った衝撃と感動を伝えたいとAminaさんへ話をしに戻りました。そこで、「方向性は全くわからないけど、何かフェムテックに関する活動がしたい」と伝えました。Aminaさんは「私たちができることは、サポートするよ。とりあえずオフィスに遊びにおいでよ」と仰ってくださって。それから、どんな団体名にするかやどんなことをしていきたいのか、3人で少しずつ決めて行きました。

筆者:すごい行動力ですね。フェムテックを知れた衝撃と感動を伝えたいという想いに駆られたのは、みなさん日ごろそれぞれがフェムテックに関することに関心があったように思えます。

ゆめさん:私自身、生理不順などで悩んでいたこともあり、生理について家族と話すなど、以前から関心はありました。悩みや不安があるからこそ、フェムテックという存在がより輝いて見えたのかもしれません。


ひなこさん:かなか話しにくい話題ですが、性交渉に関する情報少なさやそれらをアダルトなこととして切り取られてとに違和感をおぼえていました。活動を通じて、実際にセックストイを作った経験のある方にお会いしたのですが、性をエロとして消費するのではなく、生活と切っても切れないものとして尊重し、全ての人のセクシュアルヘルスに配慮して真剣に向き合っていることがわかりました。このように、製作者の経験や気持ちがこもったプロダクトがフェムテックとしてこの世に登場していることに勇気づけられました。

かほさん:自分が当たり前だと思っていたことが、「これって変だよ」って声をあげてくれる人たちがいるということに気づけました。例えば、活動をはじめる前は、ナプキン一択だったんですよね。それに対してまったく疑問にも思わなかったんです。活動を通じて、月経カップとか吸水ショーツとか、様々な商品があることに気づけました。そのおかげで、自分自身の選択肢の幅が広がったし、実際に試してよかったことは周りにシェアできています。

筆者:様々な気づきや得たことがあったんですね。ところで、学生団体発足後、早々に学内イベントを実施されていらっしゃいますね。どのようなイベントだったのでしょうか。

ゆめさん:2020年1月16日 「Femtechの世界への誘い(イザナイ)~衝撃的な出会いの共有~」と題し、お茶の水女子大学にて学内イベントを行いました。イベントではフェムテックのプロダクト製品の展示やAminaさんによるトークセッション、テーマを決めて話し合うワークショップを行いました。イベントはAminaさんのご提案がきっかけで行うことになりました。まだ学生団体を立ち上げたばかりでしたので、自分たちが活動を通じて何をしたいのか、何を伝えたいのか、模索しながらイベント内容を深めていきました。

イベントには50~60名が参加し、ワークショップには10~20名が参加したんだそう。fermataの方々がイベントの内容についてアドバイスして下さったり、イベントで展示するグッズ(生理やセクシャルウェルネス、そして妊娠、更年期などライフステージに合わせた製品)などを貸してくださったりと多くのサポートしてくれたんだそう

イベントには50~60名が参加し、ワークショップには10~20名が参加したんだそう。fermataの方々がイベントの内容についてアドバイスして下さったり、イベントで展示するグッズ(生理やセクシャルウェルネス、そして妊娠、更年期などライフステージに合わせた製品)などを貸してくださったりと多くのサポートしてくれたんだそう

 

(左)イベントにて展示された妊活デバイス『kegg』。膣の粘液を測定して妊娠の可能性を正確に測ることができる(右)イベントにて展示された『EVE』のオーガニックの吸水性パンツや月経カップ、コンドーム

(左)イベントにて展示された妊活デバイス『kegg』。膣の粘液を測定して妊娠の可能性を正確に測ることができる(右)イベントにて展示された『EVE』のオーガニックの吸水性パンツや月経カップ、コンドーム


ひなこさん:私たちのイベント責任者になってくださった先生も、もちろんなんですけど、様々な先生方が取り組みを喜んでくださいました。「大学と企業が共同で何か活動することは簡単ではないけれども一個人としては社会的に意義があることに挑戦することに賛成だし、応援している」と感想をいただいたりしました。


かほさん:驚くことに、先生方から「フェムテックに関する記事をみつけたよ」とメールをいただきました。そのメールでのやりとりが嬉しかったことを覚えています。イベントのことでいうと、トークセッションで“性に対する悩みはなんですか”などのテーマで話し合いの場をつくりました。参加した方から「ふだん友だちと雑談ではなかなか話さないテーマだけど、このように話してもいい場を提供してくれて楽しかった」とコメントをいただきました。

筆者:実感できる成果があったというのはとてもうれしいことですね。最後に身体的悩みを抱えている女性たちに、なにかメッセージをいただけないでしょうか。


お三方より:私たち自身も『まめでんき』の活動を通じて、フェムテックに関する様々なことを知ることができています。例えば、生理ことや性のことなどに関してもそうです。知ることで気づくこがとても多く、生理用品ひとつをとっても使う人に寄り添った製品が多くつくられていることがわかりました。また、SNSやnoteを調べたりすると月経カップを実際に使用してどうだったか記事にしている方などもいます。こんなふうに少し調るだけでみえる世界がかってくるのではないかと思います。婦人系の病気や性に関する悩は、なかか口にだすのは抵抗があるかもしれません。話したくないんだったら、まだ話さなくいいと思います。わかってほしいという気ちが沸いてきたら、わかってれるコミュニティがあることを知ってほしいです。話せるなとか話したなとかそ思ったと き、私たちを思い出してれたらうれしいです。

筆者:ありがとうございました。お話を聞いていてとても応援したい気持ちになりました。

『まめでんき』には“ほのかな明かりをともしたい”という想いが込められている。そのやさしい想いを持った3人の目標は、まず身近な友人や同窓生に、フェムテックを知らない人がいないようにしたい、というもの。去年は婦人科で悩む女性をサポートするポータルサイト『ジネコ』とイベントの共同開催を実施。学生と産婦人科の助産師の方々と婦人科系の悩みをお話するオンラインイベントにて司会進行役を務めたんだそう。

私自身も自分の女性性に対して改めて考えるきっかけとなるおはなしでした。

 

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