芝浦工業大学 豊洲キャンパス内に、2022年9月にオープンしたレストラン「銀座シシリア豊洲店」は、国際的建築家 坂茂(ばん しげる)氏が設計したレストラン。店内からは、大学のシンボル的存在の美しい花壇のある大階段が見え、階段を超えた向こう側には運河が流れる……そんな魅力的な場所にあります。
再生紙の紙管を主体材料としてつくられた店内
銀座シシリア豊洲店は、50年続く銀座の老舗イタリアン「銀座シシリア」の伝統的な味が楽しめるお店。店内の天井や間仕切り壁をはじめ、家具にも再生紙でつくられた紙のパイプ「紙管」が使われ、あたたかみのある雰囲気。店内の3面は下から上に開くシャッターガラスになっていてすべて開けると、まるで外にいるかのような開放的な雰囲気になります。
波を打ったような天井が印象的
椅子や間仕切りにも紙管を使用。窓はフルオープンにできる
豊洲キャンパスの周辺には高層マンションやオフィスビル、学校、商業施設などがあり、小さな子どもがいる若い家族世帯も多く住むエリア。そのため学生はもちろん、子ども連れや社会人の方々が、気軽に立ち寄りやすいようにと、オープンなシャッターガラスを採用することで、外と内の境目をなくしたつくりにしたそうです。
奥には大階段の花壇が見える。カラフルな椅子もオリジナル
椅子にまで紙管がアクセント。徹底したこだわりが随所に見られる
一度は座ってみたくなる変わったデザインの椅子も
「銀座シシリア豊洲店」にきたら、やっぱりコレ!
店内が上質な雰囲気のため、とても高そうな印象を受けるのですが、実は料理はどれもリーズナブル。たとえば、ナポリタンスパゲッティセット スープ付(一般750円)、ラザニア(一般800円)、ランチプレート(一般900円)と、通いやすい価格になっています。注文方法も、学食らしく呼び出し用ブザーが鳴ると料理を自ら取りに行くフードコートスタイルです。ちなみに、芝浦工業大学の大学生や教職員には、さらにリーズナブルな価格で提供しているのだとか。
今回は、銀座本店でも人気な海老のナポリタンスパゲティ(一般1,280円)と、ピザ(マルゲリータ 一般880円)をオーダーしました。
ナポリタンは、銀座本店の50年続く伝統の味。濃厚なケチャップが使われ、細切り玉ねぎに、ピーマン、マッシュルームにベーコンと、王道の具材。麺はナポリタンらしく少し太めなので、食べ応えがあります。お洒落なレストランのパスタは一般的に麺が少ない印象ですが、こちらのパスタの麺の量は200gと、おいしくいただきながら、お腹いっぱいになりました。
ディナー時に提供される「エビのナポリタン」。ランチの「ナポリタンスパゲティ」にはエビなしで750円とリーズナブル
また、スパゲティ以外にも銀座シシリアはピザが名物。一般的なピザは丸い形をしていますが、四角い形をしています。
1950年代のイタリアにはさまざまな種類のピザがあったそうです。なかでも、シチリア島のパルレモでは「スフィンチョーネ(別名シシリアンピザ)」と呼ばれる四角いピザが、庶民のフードとなり現在でもストリートフードとして愛されています。
そんなシチリアに伝わる「スフィンチョーネ」が由来の銀座シシリア四角いピザ。重たくないので、ついパクパク食べてしまいました。行かれた際はぜひ試してみてください。
特徴的な四角いピザ
季節ごとのメニューも出していて、今なら夏季限定ビアテラスを開催。開放的なテラススペースで、肉料理を中心としたBBQメニューがいただけます。ビアテラスは8月31日(木)まで開催中。この夏の思い出に、いかがでしょうか。
1日限定 20 食のビアテラスセットは、豚ロース、鶏肉、ソーセージ、スペアリブ、野菜とすべて国産食材のセットメニュー(4人1 組5,000 円 ※要予約)。腕利きのシェフが厨房でちょうど良い具合に焼いて出してくれるので、煙が気になる人も、小さな子どもがいるご家族でも快適にBBQ料理が楽しめます
ラフに立ち寄れて、くつろげるレストラン
開放的な空間で、おいしいランチやディナーが味わえる「銀座シシリア豊洲店」。周辺には運河や大階段の花壇などもあり、散歩コースの休憩スポットとして活用しても心地いいスポットだなと感じました。味や外観は本格的なレストランなのに、価格はリーズナブル。フラッと立ち寄りやすい雰囲気もあり、リピートしたくなる要素満載のお店でした!