皆さんは“英語”に対してどんな思いをお持ちでしょうか?
「苦手……」「勉強してみたいけどどうすればいいのか分からない」というネガティブな感情をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。わたしもその一人。
そんなわたしが今回お邪魔させていただいたのは近畿大学「英語村E3[e-cube]」。英語村という名前の通りコミュニケーションは全て“英語”で行われます。
はたして英語が苦手なわたしが、英語村でなにかできるのでしょうか。
英語で遊ぼう!
英語村は通常、近畿大学の学生・教職員(またはその同伴者)のみが利用できる場所ですが、夏休み・早春期間には一般公開があるとのことで、今回行ってきました。
木のぬくもりを感じさせる建物、一歩足を踏み入れるとそこは日本ではなく「英語村E3[e-cube]」。ここでは日本語は一切禁止! 聞こえてくる会話はもちろん全て英語です。
一般公開期間中、毎日13:00からアクティビティが行われています。
この日はOsaka Entertainmentと題し、大阪の観光地に関するクイズが出題されました。それを同じテーブルに座ったチームで回答していき、ポイントで勝敗を争います。
まずはチーム名を決めていきます。
大阪を表す英単語を挙げていき、その中からチーム名を決めます。わたしはdeliciousチームになりました
チーム名が決まると、どんどん出題されるクイズにチームで話し合い、答えを導いていきます。英語で出題という前提を除いても難しいクイズが続々と出題されました。例えば大阪城にある西の丸庭園の入場料は? という問題(正解は200円!分かった方いらっしゃいますか?)など。大阪の観光地の中でもコアな場所に関する問題もあり、知識豊富な参加者の方々でも首をかしげることが多々ありました。
導き出した答えをチームの代表者が発表
前述した通り、英語が苦手なわたし。どんなクイズが出題されているのか画面に表示されている画像、そして雰囲気からなんとか感じ取りながら参加していきます。自分の伝えたい言葉が出てこないもどかしさはありましたが、同じチームの方々のご協力でなんとか乗り越えていくことができました。
1時間みっちりのアクティビティはあっという間に終了。参加者のみなさんはそのまま、参加者同士でお話し。本当にみなさん楽しそうです。
どうして英語村?
ここで参加者の方にお話しを伺いました(特別に日本語でお願いいたしました。本当はダメなんですけど……)。
「わたしは1回の一般公開期間に3~5回ぐらいのペースで、5年ほど参加しています。こうしてネイティブの講師と英語で話せる機会を無料で提供してもらえるのはとても嬉しいです。孫にも勧めて、一緒に来たこともあるんですよ。
ここではだれかと話すためには英語を使わなくちゃいけない。話せないことがもどかしくて、もっと勉強しなくちゃいけない!って思えるんですよ」
と女性の方。こんなにアクティブなおばあちゃんがいたら、お孫さんもいい刺激になりますね!
もう一人、女性の方にお話しを聞きました。
「英語を習ってるんですけど、外で英語を話す機会ってあんまりないの。ここには5年ほど前から年に2回ぐらい来てるけど、習った英語で話せるのがすごく嬉しいです。外国人の講師の方とのおしゃべりも楽しいです」
お話ししてくれた通り、外国人講師の方と臆することなく話していらっしゃる姿が印象的でした。
英語村みたいな施設がもっとあればいいのにね、とお話しを伺った方々はおっしゃっていました。
たしかに英語しか話しちゃだめ!という講座はあるものの、英語村のように英語しか話せない“施設”があるというのはめずらしい気がします。
建物丸々日本語禁止!となると、「英語を話さなければ!」という気持ちへ切り替えやすいものです。日本であって、日本ではないという実感が持ちやすいというか。教室のドアをくぐるだけでは感じられない気概みたいなものを感じることができました。
英語村を楽しんでみる
ここで、慣れないことをして疲れた頭に糖分補給をしようとカフェメニュー注文口へ向かいました。
注文方法はいたって簡単!スタッフの方に欲しいものを伝えるだけ!
……ですが、もちろんここでも全てが英語で行われます。どう伝えればいいのか全く分からず戸惑っていると、スタッフの方が優しく教えてくれました。
黒板に書かれた通り読み上げていくと注文できました
メニュー用紙がオシャレ!
ひと息ついて、まわりを見渡すと当たり前ですが全てが英語表記です。
過去に英語村で特別講演を行った著名人のサイン
ゲームをプレイする際ももちろん日本語禁止!
手前に見えるのは日本の漫画作品が英訳されたもの
英語村の営業スケジュールとパンフレット
さいごに
英語村に来て思ったのが、やはり英語は話せるに越したことはないということ。英語を話せると、ただ単に話せる言語が増えるだけではなく、積極性も増すように思います。今回参加されていた方々も積極的にコミュニケーションをとり、外国人講師ともジョークを交えつつ談笑されていました。しかし、わたしはみなさんがなにに笑っているのか分からずじまいでした……。
日本にいる限り、英語を話せなくても困りませんが、話せた方が楽しいに決まってる、そう実感した一日でした。