ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2024.10.3
  • author:谷脇栗太

ほとゼロ10周年記念トークイベント「珍獣Night」11月2日開催! 生き物にとっての〈私〉を3人の生物研究者が語る一夜

「ほとんど0円大学」は今年でなんと10周年。この節目の年に読者のみなさまともっとお近づきになりたい!ということで、一般向けとしては初のトークイベントを開催いたします。おなじみの連載企画「珍獣図鑑」で取材させていただいた生物研究者3名をお招きして、ときにユルく、ときに熱く語っていただく企画となっています。

本日は、11月2日(土)に大阪の会場とオンラインで同時開催される「珍獣Night」の見どころを一足早くご紹介します!

 

◆ほとんど0円大学10周年記念トークイベント「珍獣Night」◆

日時:2024年11月2日(土)18:00~20:00

会場:MOTON PLACE(大阪・天満橋)・オンライン同時開催

参加費:会場500円(おみやげ付き)/オンライン無料

お申し込み締切:10月29日(定員に達し次第締め切らせていただきます)

詳細・お申し込みについては特設ページをご覧ください。

 

人間の常識は通用しない!? 生き物にとっての「私」に迫る

「珍獣図鑑」は、滅多にお目にかかれない珍しい生き物や、身近だけれど意外と詳しく知られていない生き物の研究者にお話を伺い、そのユニークな生態や最新の研究を紹介する名物コーナー。2020年にスタートし、これまで30種近くの生き物たちの生き様と、それに向き合う研究者のまなざしを紹介してきました。

 

そんな珍獣図鑑から生まれたのが今回のイベントです。テーマは「生き物にとって〈私〉とは何か?」

 

多くの人間にとって、〈私〉はただ一人、揺るぎないものという感覚があるもの。だからこそ、自己実現や人間関係といった悩みが尽きないわけで……。けれど生物の世界を覗いてみると、一生のうちに姿を大きく変えたり、いくつもに分裂したり、多数の個体が集まってひとつの生き物のように振る舞ったり、他の生物に寄生したり、寄生されたりと、〈私〉のあり方は決して一様ではないことに気付かされます。

 

それぞれの生物たちは一体どんな〈私〉を生きているのか? そもそも、生き物はどのようにして〈私=自己〉を獲得してきたのか? イベントでは、ナマコ研究者の一橋和義先生、アリ研究者の後藤彩子先生、変形菌研究者の増井真那さんをお呼びして、それぞれの生物の〈私〉について語り明かしていただきます。

ナマコ、アリ、変形菌の研究者によるクロストーク

「珍獣図鑑」でもとびきりユニークで驚きに満ちたお話を聞かせてくださった3名の登壇者を、過去の記事を振り返りながらご紹介していきましょう。扱う生物も研究内容もばらばらな3名のトークがどんなふうに展開されるのか、当日をぜひお楽しみに!

ナマコ研究者 一橋和義先生(東京大学医学部附属病院 助教)

ナマコの音受容を研究し、ナマコの生態を歌った楽曲も発表している一橋和義先生。「珍獣図鑑(18):省エネだけど意外に大胆! ナマコの生き方「なまこも~ど」のススメ」では、海底の砂や泥に含まれるわずかな有機物を食べて暮らす省エネな生き方の秘密や、敵に襲われると消化管を吐き出す、毒をふりまくといったアグレッシブな一面を教えていただきました。とくに印象的だったのは、「人間とナマコは、ストレスに対する反応など似ている部分もある」というお話。ドロドロに溶けたり分裂したり、人間とは程遠いように思えるナマコはどんな〈私〉を生きているのか、さらに詳しく伺いたいと思います。

アリ研究者 後藤彩子先生(甲南大学理工学部 准教授)

アリ科の昆虫を研究し、女王アリだけでも数万匹を飼育する後藤彩子先生。珍獣図鑑(14):交尾は生涯一度きり。なのに10年以上産卵を続ける女王アリの秘密にせまる」では、社会性昆虫であるアリの繁殖分業のバリエーションや、10 年以上にわたり精子を体内に貯蔵して産卵し続けるという女王アリの驚くべき能力について伺いました。とくにキイロシリアゲアリは、複数の女王が協力してひとつの巣を作るという特異な生態があるそうです。巣全体で子孫を残すためにそれぞれ特化した役割に従事するアリたちですが、個と集団の間にどんな〈私〉を見出すことができるのでしょうか?

変形菌研究者 増井 真那さん(慶應義塾大学先端生命科学研究所(修士課程))

変形菌とはアメーバの仲間の単細胞生物で、不定形な変形体からキノコのような子実体へと変身し、胞子を飛ばして繁殖するというユニークすぎる生態の持ち主。増井真那さんは幼少期から変形菌の研究を続けています。「珍獣図鑑(10):アメーバ状からキノコのように変身! だけど菌類じゃなく動物でも植物でもない、不思議でカワイイ単細胞、変形菌」 ではその生態とともに、増井さんが変形菌の研究をはじめたきっかけなどについても伺いました。小学3年生のときから取り組んでいる研究テーマがズバリ「変形菌の自他認識」――変形菌はなぜ、どのように自己と非自己を認識しているのか、というもの。自身の姿を変えて世代交代するばかりか、他の個体と混ざり合うこともあるという変形菌の〈私〉についてたっぷり伺います。

 

会場参加者には特別なおみやげをプレゼント!

というわけで、10周年記念トークイベント「珍獣Night」のお知らせをお届けしました。ユルっとしつつもディープな、ほとゼロらしい一夜をお届けできるように準備を進めています。

 

そしてなんとなんと、会場参加の方にはおみやげとして、今回登場する生き物いずれかのアクリルキーホルダーをプレゼント! 鋭意制作中ですのでこちらもお楽しみに。

もちろん、遠方の方はオンライン配信をぜひご利用ください。一同、皆様とお会いできるのを心待ちにしています!

 

トークイベント「珍獣Night」特設ページ

 

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