ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2016.4.25
  • author:高村 四郎

大学発広報誌レビュー番外編 「学生LINKジャーナル」

記者が現場で取材し記事を書くからこそ、リアリティが生まれる。

関西の学生による、
本格的ジャーナリズムへの挑戦。

日本全国の大学が発行する広報誌を、勝手にレビューしてしまおうというこの企画「大学発広報誌レビュー」。今回は、番外編として、関西の学生が本格的ジャーナリズムに取り組むフリーペーパー、「学生LINKジャーナル」を取り上げます。

発行団体としての「学生LINKジャーナル」が発足したのは2012年、朝日放送OB小関道幸氏の呼びかけにマスコミ業界へ内定していた関西の学生たちが応える形で発足しました。約2〜3ヶ月に一度のペースで、現在までに16号が刊行されています。

2016.4号(16号)

2016.4号(16号)


コンセプトである「学生と社会の架け橋に」の通り、誌面は学生フリーペーパーでよくあるファッションチェックや学生アンケート等ではなく、積極的に時事問題に切り込んでいくというもの。例えば最新号の特集は「学校と教育 学内カーストの影」、前号である第15号の特集は「戦争と平和 安保法制、成立」といった具合。

現代社会を取り巻くさまざま問題に果敢に切り込む。

現代社会を取り巻くさまざま問題に果敢に切り込む。


取材も綿密に行われており、第15号では辺野古の現実を伝えるために沖縄まで足を運んだというから驚きです。デザインに若干の拙さは感じるものの、編集方針も明確で文章も骨太。とてもじゃないが「学生レベル」とあなどることはできないクオリティです。

なにより「学生LINKジャーナル」が価値あるメディアだと感じるのは、単に背伸びをしてジャーナリズムの真似をするのではなく、しっかりと「学生」という目線に軸足を置きながら記事を展開しているということです。現代を生きる若い学生たちが社会をどのように見ているのかが、一つ一つの記事からリアリティを伴って伝わってきます。

記者が現場で取材し記事を書くからこそ、リアリティが生まれる。

記者が現場で取材し記事を書くからこそ、リアリティが生まれる。


「学生と社会の架け橋に」。このコンセプトに基づいて発行される「学生LINKジャーナル」は、同じ学生たちに社会に潜むさまざまな問題に関心を持ってもらうメディアであるとともに、大人たちにとっても、未来を担う若者たちがこの社会をどのように見ているのかを知ることができる、つまり双方向の「架け橋」であると言えるでしょう。


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