ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2016.7.22
  • author:南 ゆかり

郊外型大学ミュージアムで深呼吸。大阪大学総合学術博物館

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交通至便で、豊かな緑に囲まれ、レトロ建築で、しかもゆったり過ごせるカフェがある。そんなミュージアムなら、フラッと出かけたくなるでしょ? それが大阪大学総合学術博物館だ。

郊外を満喫するミュージアム。

緑の中に立つ待兼山修学館

緑の中に立つ待兼山修学館


いや、もちろん展示も素晴らしいのだが、まずは外堀から。大阪大学総合学術博物館は、豊中市待兼山町にある大阪大学豊中キャンパスにある。博物館の建物として常設展示が行われているのは、待兼山修学館という1931年に建てられたレトロ建築。大阪大学医学部の前身である大阪医科大学の附属病院だった建物で国の登録有形文化財にもなっている。ゆるやかな坂を上ると緑の木々の中から建物が現れてくる様子は、ちょっとしたリゾートみたい?!

館の後ろには、標高77.3メートルの待兼山がある。遊歩道以外は一般開放されていないため、里山の自然がそのまま残された場所。館内の展示室や屋上から、その風景を望むことができるようになっている。

館の入口手前には、テラス席のある「ミュージアム・カフェ坂」が。ランチ、軽食、スイーツ、ドリンクなどのメニューがあり、ご近所の方にも人気だそう。館内を巡った後には、ぜひ一息いれて。

カフェの横にはミュージアムショップも

カフェの横にはミュージアムショップも

マチカネワニや真空管計算機―。

それでは本題の展示内容を。大阪大学総合学術博物館には、同大学が創立以来収集保存してきた学術資料約166万点のうち、選りすぐった560点あまりを常設展示で一般に公開している。また、春と秋には大学の教育研究の成果を基にした特別展・企画展を開催している。

常設展示の目玉は、なんといってもマチカネワニの全身骨格の化石。1964年に豊中キャンパスで発見された約45万年前の化石は、日本にもワニがいたと当時の人たちを驚かせた。その後の研究で新種のワニだとわかり、この化石は世界的に貴重なタイプ標本になった。温帯性のワニは珍しいため、いまだ謎が残っており、その解明に向けて研究が続行中という。発掘の様子や研究の歴史がよくわかる展示だ。

大迫力のマチカネワニ!

大迫力のマチカネワニ!


ワニ以外にも、待兼山の自然、大阪大学の精神的源流である適塾や懐徳堂、大阪大学で活躍した研究者とその業績などの展示がある。とくに注目したいのは、1939年につくられた電子顕微鏡国産第1号機や日本のコンピュータ開発のさきがけとなった真空管計算機の実物展示。メカ萌えでなくても、ちょっと感動する。日本の科学技術の発展を支えた大阪大学の研究者たちの情熱が伝わってくるからか。

1939年製作の電子顕微鏡。日本の重要科学技術資料に認定されている

1939年製作の電子顕微鏡。日本の重要科学技術資料に認定されている

ノーベル賞受賞の湯川秀樹など研究者の業績が紹介されている

ノーベル賞受賞の湯川秀樹など研究者の業績が紹介されている

 

科学と出会う豊富なイベント。

大阪大学総合学術博物館では、イベントも豊富に開催されている。特別展などの展示に関連したテーマで学内外の講師が語る「ミュージアムレクチャー」のほか、夏休みに開かれるこども向けの体験教室「体験!こどもミュージアム@大阪大学」は毎年人気だ。自然大好きという方なら、季節ごとに開かれている待兼山の植物観察会「植物探検隊@待兼山」に参加してみてはいかがだろう。

また、さまざまな研究分野で活躍する大阪大学の研究者が講師になって、一般向けに科学の話題を提供する「サイエンスカフェ@待兼山」も人気のメニュー。1~3月にかけて月に2、3回、土曜の午後に開催。途中にカフェブレイクがあり、コーヒーを片手にサイエンスを楽しめる。

「サイエンスカフェ@待兼山」の1コマ。熱心なリピーターも多い

「サイエンスカフェ@待兼山」の1コマ。熱心なリピーターも多い

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さまざまな切り口でwelcomeのミュージアム。開催予定の展覧会情報なども含め、ぜひWebサイトやSNSをチェックしてからお出かけを。日祝は閉館日なのでご注意ください。

取材協力:大阪大学21世紀懐徳堂


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