早いもので、2021年も残すところわずかとなりました。
メディア、人権、アートに珍獣、数学、サイエンス、大学発商品‥ などなど、今年もさまざまな記事をお届けしてきた「ほとんど0円大学」。2021年、もっとも読まれたのはどんな記事でしょう?
年末恒例の、ほとんど0円大学の年間ランキング、トップ10の発表です。
※PV数(閲覧回数)によるランキング
《10位》 画家・山口 晃の独特すぎる表現はどこから? 京都芸術大学 公開連続講座「日本芸能史『型と創造』」レポート
画家の山口晃さんによる講義のレポートです。すべてが画家自身の実践に裏打ちされた、絵の「型と創造」にまつわる探索。その奥行きははかり知れません。 記事はこちら!
《9位》 福島県立医科大学の医師がレッスン。コロナうつ予防に役立つ『笑いヨガ』をやってみた
笑いの効用は、うつ予防に認知症予防、痛みの軽減、アンチエイジング‥。「笑う門には福来る」のも道理です。
笑いは感情じゃない、行動だ。おかしくなくても笑え! 記事はこちら!
《8位》 松坂桃李が大学広報マンに!NHK土曜ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』誕生秘話を聞く
大学の広報マンが、次々に巻き起こる不祥事に振り回され、追い込まれていくブラックコメディー(NHK総合、2021年4月~5月放送)。ドラマにこめた思いを、制作プロデューサーにお聞きしました。 記事はこちら!
《7位》 珍獣図鑑(10):アメーバ状からキノコのように変身! だけど菌類じゃなく動物でも植物でもない、不思議でカワイイ単細胞、変形菌
ユニークな生物の研究を紹介するシリーズ『珍獣図鑑』からランク入り。「変形菌」の研究にいそしむのは、5歳で変形菌に魅入られ、7歳にして研究の道に入りこんだ現役大学生。その研究成果を語ります。 記事はこちら!
《6位》 珍獣図鑑(9):日本から35年ぶりに新種エントリー! ゴキブリの概念を覆す美麗種、ルリゴキブリ
「人が嫌う虫を研究したい」と、南の島で瑠璃色の新種ゴキブリを発見した研究者(とゴキブリ)が登場します。
珍獣も珍獣ですが、研究者も研究者です。(褒めています) 記事はこちら!
濃い顔ぶれが続きます。
《5位》 珍獣図鑑(8):見た目はクワガタ、暮らしは海、大人は断食…これがウミクワガタの生きる道
ウミクワガタ=海のクワガタ…そんなド直球なイメージで泳いでいるクワガタを想像したけど、写真を見てビックリ。色以外ほぼ正解ですやん! なにこれ、溺れないの? と心配になっちゃうほどクワガタなんですが…いったい何者なんですか?…記事本文はこちら
『珍獣図鑑』シリーズに登場する生き物はどれも言葉を失うヘンテコさですが、ダンゴムシの仲間でありながらクワガタ風の外見を獲得しているというこの虫も、多くの人の心をとらえたようです。
《4位》 活火山がないのに有馬温泉が湧くのはなぜ?その謎を解明した、神戸大学マグマ学者に聞いてみた。
温泉が恋しい季節になった。箱根や草津温泉など関東の温泉地に思いを馳せると、活火山がセットになって浮かんでくる。しかし関西の温泉に思いを馳せると…あれっ、近畿には活火山ってないのではー?! 温泉といえば活火山から生まれていると思い込んでいたけれど、そうじゃない温泉もあるらしい。…記事本文はこちら
「いい湯だな~」と有馬温泉に浸かっているみなさん! その湯の熱さは、有馬の地下プレートの “若さ” と “軽さ” に由来しているようですよ。
《3位》 研究者の質問バトン(3):ネアンデルタール人はどうして絶滅したの?
ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は、約40万年前に出現し、約4万年前に絶滅したと考えられている化石人類。進化史上では私たちホモ・サピエンスと同じ時代を生きてきた「きょうだい」とも言える存在です。なぜホモ・サピエンスが現代まで生き残り、ネアンデルタール人が絶滅したのか…記事本文はこちら
いろいろな仮説が立てられていますが、何せ昔のことで、なかなかシッポがつかめないもよう‥。
《2位》 クレーンゲーム攻略の鍵は「物理」の教科書にあり。鹿児島大学・小山教授が伝授するプライズゲットの技と心得
クレーンゲーム。「これは取れるだろう」と思っても実際やるととれない。クレーンゲームでプライズを上手くとれるようになったら楽しいはずだ…そう思っていたとき、「クレーンゲームのプライズゲットを力学的に考察する」という話題を講義にとりいれている物理学者がいることを知った。…記事本文はこちら
クレーンゲームに挑戦する際の心得は「心、技、体、物理」なのだそうです。
そして、1位は・・
《1位》 珍獣図鑑(14):交尾は生涯一度きり。なのに10年以上産卵を続ける女王アリの秘密にせまる
「地球上の全人類の重さと全アリの重さはほぼ同じ」というトリビアを聞いたことのある人は多いと思う。この話が本当かどうかはさておき、この世界には途方もなくたくさんのアリが今も暮らしていることは間違いない。そんな膨大な生息数を支えるべくせっせと産卵を続ける女王アリの生態について、甲南大学の後藤彩子先生にお聞きした。…記事本文はこちら
アリ社会の厳格な分業制と生殖戦略に、自然界の厳しさがかいま見えます。「もっと結婚飛行したい」とかいう甘い願いを抱く余地はなさそうです。
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「ほとんど0円大学」の記事は全体に味が濃い目ですが、トップ10にはとりわけ個性の強い顔ぶれがそろった印象です。
昨年と同様、コロナに翻弄されて大変な一年でしたが、今後も大学が発信するさまざまな発見や驚きに出会い、楽しんでいただければ幸いです。
みなさま、本年もありがとうございました。よき新年をお迎えください。
<ご参考>
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