知ってますか?「大学のお金」の使いみち。
大学を運営する為の「お金」のうち、大部分を占めるが「国から与えられるお金(運営交付金・補助金)」と「学費」。国公立大学だと前者が、私立大学では後者の比率がそれぞれ大きくなります。
「国から与えられるお金」と聞くと、まるで自分のサイフは痛まないように聞こえてしまうかもしれませんが、これだって国に収めた税金から分配されているわけですから、間接的には運営交付金や補助金だって立派な「自分のお金」というわけです。
ところが、こうして「自分のお金」で運営されている大学にも関わらず、多くの学生や保護者の方々の中には、大学がどんな風にお金を使っているのか、よくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。その理由の多くは以下の3つではないかと思います。
①どの資料を見ればよいのかわからない
②企業会計と学校法人会計のちがいがわからない
③専門用語がわからない
ほとんどの大学はオフィシャルホームページに年度ごとの決算報告を掲載しているはずです。しかしながら、どこにアップされているかもわかりにくい上に、どういうシステムなのかもわからない数字と専門用語がびっしりと羅列されている……。考えるだけでも気が遠くなりそうです。
このように、わかりにくい「大学のお金」を親切に読み解いてくれるのが、京都産業大学が発行する広報誌「サギタリウス」。毎年7月号に大学のお金に関する特集を組んで、前年度のお金の使い方を詳しく紹介しています。
毎年7月に「大学のお金」をテーマにするサギタリウス
例えば2013年度は「課外活動・奨学金支援」なら4.9億円、「施設関係・設備関係」なら41.6億円などなど、具体的な金額を提示しながら、そのお金がどのように使われたのかを説明。他にもコラムで「学校法人会計と企業会計のちがい」や「資金収支計算書」「消費収支計算書」「貸借対照表」といった大学の財務諸表の見方について解説するなど、京都産業大学の学生・保護者はもちろん、他大学の学生・保護者であっても読めば腹落ちる充実の内容に仕上がっています。
イラスト・写真も交え、わかりやすく説明している
生々しいお金の話だからといって包み隠すのではなく、わかりやすく正直に解説する。もちろん1円の使いみちまで教えてくれるわけではありませんが、これなら毎年100万円以上の学費を大学に納入する学生・保護者も納めた学費の使途に納得がいくのではないでしょうか。