城下町や兼六園など、北陸の観光地として親しまれている石川県金沢市。北陸新幹線の開通も伴って、以前にも増して注目されている観光地のひとつです。伝統工芸や風情ある町並みが有名ですが、この金沢の魅力を金沢に住む学生たちの目線から再発掘するのが、金沢美術工芸大学の「kanavi」です。
金沢美術工芸大学の「kanavi」は、同大学に通う学生の「目利きの視点」で金沢のアートや生活クラフトを紹介するというデジタルマガジン。
内容は、学生が気になる金沢の作家やショップを紹介する「大好きな作家さんを訪ねて」や、「街にあふれる不思議アート」などのほか、金沢にある個性的なお店やカフェを紹介したページなどもあります。
発行されているのは2016年8月現在、6号まで。すべて無料で読むことができます。
マガジンそのもののダウンロードは「ライブラリ」の一覧ページから。
それぞれのマガジンは前から順に読む以外に、目次から気になる記事を選んで読むことも可能です。
目次ページ。右下のリストマークをタップすると目次を見ることができます
「kanavi」vol.1より。このページではムービーの再生も可能
記事のデザインは紙の雑誌のようですが、スマートフォンなどで見ることを想定して読みやすいようにレイアウトされていたり、所々でムービーの再生ができるなど、デジタルならではの要素も組み込まれているのが特徴です。
「kanavi」vol.1より
たとえばこちら。写真右下にあるアイコンをタップすると、紹介されているアトリエを360度ぐるりと見渡すことができます。
「kanavi」vol.1より
またこちらは、金沢にあるアートギャラリーを紹介するページ。こちらでは興味のあるアートスペースをタップすると、マップが開いて場所を確認することができます。
説明そのものがタップで開く仕組みになっているページもあり、ピンクのフキダシをタップすると……
「kanavi」vol.6より。金沢にあるカフェを紹介するコーナーの一部
このように説明が。下の黄色い部分を上にひっぱるようにスワイプすると、お店の詳細が出てくるという懲りよう。
見ている人を飽きさせない工夫が随所に施されています。
毎号さまざまな工夫がされ、読んでいるだけでも楽しめるデジタルマガジン。
「大好きな作家さんを訪ねて」では、学生ならではの視点で、堅くなりすぎず、それでいてそれぞれの作家さんのこだわりなど、紙面全体できちんとポイントを抑えたインタビューがおもしろかったです。
また、おもしろいだけではなく、金沢に行ってみたくなる紹介は必見です。
スマートフォンを使って、話題の金沢をちょっと違った角度から楽しんでみてはいかがでしょうか。