今やLINEがなければコミュニケーションがままならない……というと、さすがに言い過ぎだが、それでも若者はもちろん、おじさまやおねぇさまもLINEをフツーに使うようになってきた。このLINEにかかせない「LINEスタンプ」をいろいろと見ていると、大学発のものがけっこう多くあるのをご存じだろうか?
今回は、大学発のちょっとイケてる&ユニークなスタンプを紹介したいと思う。これって大学活用術か?と思う人がいるかもしれないけれど、これも活用術なのである(断言)。もし心の琴線に触れるスタンプが出てきたら、迷わずにポチって欲しい。
とってもカワイイ♡ 大学キャラクターのスタンプ
まず紹介したいのは、大学LINEスタンプの王道中の王道、大学キャラクターを使ったスタンプだ。これはキャラクターが、そもそもかわいい場合も多く、クオリティが高い。明治大学の「めいじろう」のスタンプなんかは第二弾まで出ており、人気がありそうだ。横浜市立大学の「ヨッチー」も同じく第二弾までスタンプがつくられている。こちらについては、LINEスタンプというコミュニケーションツールの1パーツでありながら、いっさい文字を入れないという潔さが心地いい。おまけに、シチュエーションが、かなりとがっていて、個人的には第二弾に入っている「風邪を引きながら犬を散歩させるヨッチー」がツボだった。
単に大学キャラクターを押し出すだけでなく、ご当地っぽさをプラスしているものもあった。山口大学の「ヤマミィ」のスタンプはまさにそれで、山口弁のセリフとともにつくられている。これが、なかなかかわいいのだ。流通科学大学の「りゅうか」のスタンプも同様で、神戸弁を全面プッシュしている。キャラクターのかわいさに、方言のかわいさが掛け合わされる、つまりカワイイ×カワイイ=正義なのである(謎)。
授業、クラブ、団体でスタンプを作成
大学全体でなく授業やクラブ活動でLINEスタンプをつくっていることもある。
実践女子大学国文学科の授業「中古文学基礎演習2」でつくる「実女訳ひとこと百人一首」は、まさにそんなスタンプの一つだ。このスタンプは学生たちが百人一首からお気に入りの歌を選んで、個々人で解釈し思い思いに表現している。スタンプの特性上、会話に使えなくてはいけないのだが、そこに百人一首のエッセンスをプラスするというウルトラCな芸当に惜しみない拍手を送りたい。歴女におすすめである。
神戸大学合気道部のドット絵スタンプというのも面白い。ファミコンソフトのキャラを彷彿させる粗めのドット絵は、懐かしさが一回りして新しい印象がある。また、日本大学柔道部のキャラクター「赤象」をモチーフにしたスタンプも見つけた。赤象という、どストレートなネーミングとデザインに、柔道部の無骨さと男らしさを感じさせる(女子柔道部との共通キャラならゴメンナサイ)。この無骨なキャラが、しょげたり、喜んだりするのは、なかなかキュートである。
またクラブ活動ではないが、学園祭実行委員会がつくるスタンプというものも散見できた。北大祭事務局がつくった、北大祭公式キャラクター「ふっとうくん」のスタンプは、ハンドメイド感があり、やさしい雰囲気が特徴的。どことなくタッチが、ふなっしーに似ている。東京大学の駒場祭委員会のマスコット「こまっけろ」のスタンプも同様に、手作り感があってあたたかみがある。こちらは色がふなっしーだ。そういえば最近テレビで見ないが、ふなっしーは元気にしているのだろうか。
愛される学長や先生もスタンプに!
まだまだ大学発LINEスタンプはあるのだが、記事も長くなってきたので、ここらへんで締めにしたい。最後をかざるのは、人物をモチーフにしたスタンプだ。
札幌学院大学のスタンプは、白ひげをたくわえた学長と大学キャラクター「ブラウニーくん」の異色コラボだ。このスタンプ、第二弾、第三弾があり、なんとこっちは学長のみでつくられている。グッバイ、ブラウニーくん。学長の愛され具合に脱帽である。また北海道大学名誉教授、松田従三先生のスタンプというのも発見した。説明書きを読むと、研究室20周年を祝って作成したとある。なんかほっこりしていい感じである。
駆け足でレビューしてみたが、まだまだ大学初のLINEスタンプはたくさんある。母校のものであれば、学生時代の友達とのやりとりに使えば盛り上がること間違いナシだ。そうでなくても、ユニークなものがたくさんあるので、話のネタになるかもしれない。大学の特色が出ているものも多いので、ぜひ一度チェックしてみてほしい。