世は空前絶後のユーチューバーブーム。気がつけばテレビタレントよりも、ユーチューバーの方がお子さんたちに人気な状況ができつつある。このブームに、さらに追いブームとしてあらわれたのがVチューバーだ。実はこのビッグウェーブ、すでに少なからず大学業界にも影響を与えてきている。今回は大学の魅力を新たなカタチで表現する、大学公認Vチューバーたちを見ていこう。
大学発Vチューバーの元祖?大阪電通大の「花野てん」&「初日乃うい」
まず紹介したいのは、大阪電気通信大学の公式Vチューバー「花野てん」と「初日乃うい」である。ちなみに、二人とも大阪電通大の学生で、花野てんは初代公式Vチューバー、初日乃ういは二代目公式Vチューバーになる。花野てんが登場したのは2018年10月なので、大阪電通大の先見の明はなかなかのものである。
コテコテな関西弁でキャラが立っている「花野てん」。好物はたこ焼きらしい
●大阪電気通信大学 初代公式Vチューバー「花野てん」の動画はこちら
二代目となる初日乃ういは、キャラクターの動きやクオリティにさらなる進化が見える。彼女のすごいところは、なんともいっても動画の更新頻度。毎週土曜日の17時から「ういラジ」という、約1時間の生配信をしているのだ。学生たちをゲストにした雑談配信は、ゆるくて楽しげ。たゆまず更新しているところに、ある種のプロ根性を感じてしまう。すごいぞ、Vチューバー・初日乃うい!
大阪電通大二代目公式Vチューバー「初日乃うい」。関西弁、ではない
●大阪電気通信大学 二代目公式Vチューバー「初日乃うい」の動画はこちら
デザイン系学部ならではのクオリティ!芝浦工業大の「芝浦ミドリ」
続いて取り上げるのは、芝浦工業大学の公認Vチューバー「芝浦ミドリ」。彼女は、同大学デザイン工学部のPRを使命に昨年12月にデビューした。なんと大学生と思いきや16歳の高校生Vチューバーなのだ。ちなみに住んでいるのは、ヴァーチャル芝浦。どういう街かすごく気になるので、いつか街あるき動画をアップしてもらえるとうれしい。
大学Vチューバー界の緑レンジャーこと「芝浦ミドリ」。(嘘です、すみません)
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全国初のVRキャラクター教員、吉備国際大の「朝霧けい」
次に紹介するのは、一昨年9月にVRキャラクター教員として吉備国際大学アニメーション文化学部に就任した「朝霧けい」先生。朝霧先生は吉備国際大の専任講師で、人間ではなく、ぶどうの妖精みたいなもの(!?)。手をまるっとさせながら「コスモポリタン☆」とささやく決めポーズを持っていらっしゃる。ちなみにアニメ系学部の先生ということもあり、だいぶアニメに詳しいし好きそうだ。ぜひ本当に授業を受け持ってもらいたい。
個性と個性が超合金合体するかのようなキャラ立ちのすごさ、「朝霧けい」先生
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今代(きんだい)カルチャー学の旗手、近大の「ニア教授」
オーラスを飾るのは、近畿大学のVチューバー「ニア教授」。ニア教授は19歳で教授という華々しいキャリアを歩んでおり、専門は「今代(きんだい)カルチャー学」。今代(きんだい)カルチャー学は、“今”のカルチャーについて研究する、ニア教授が起ち上げ確立しようしている研究分野だ。またニア教授は、同じ近大生まれのキャラクター(?)として、「打倒、近大マグロ」も目標に掲げている。かわいらしい顔をしながら、だいぶと野心的な先生なのである。
髪飾りのかたちが実は近大の学園章、大学広報にもぬかりない「ニア教授」
●近畿大学 バーチャルYouTuber「ニア教授」の動画はこちら
いかがっただろうか、大学公認Vチューバーたちは? 学生、高校生、先生、さまざまな立場で大学をアピールする彼女たちは、個性豊かではあるものの、大学への愛があふれているという一点については全員が一貫している。今はまだ数えるほどしかいないが、今後ますますオンライン環境が充実していくと、多くの大学から公認Vチューバーがレビューするかもしれない。大学発の新たなエンターテインメントとして、また大学の魅力に触れる新たなキッカケとして、ぜひ大学公認Vチューバーの動向をあたたかく見守って欲しい。