誰しも青春の味や、思い出の味を持っているかと思います。その中でも学生食堂の食べ物は結構上位に来る存在ではないでしょうか。高校、大学の学食にお世話になった人は、なにかしら思い入れの深いメニューがあるはず。今回は大阪大学の学食で、そんなメニューを体験してきました。
秋晴れの日、ある取材で大阪大学にお邪魔した際、その他に何かネタはないかと担当者の方に聞いてみると、学食のあるメニューの名前が返ってきた。その名も天津麻婆丼、通称「テンマ」。
阪大生にはなじみのメニューで、卒業してから思い出に上げる方も多いのだとか。それなら、ぜひ体験してみよう!ということで、提供している食堂のある大阪大学の豊中キャンパスへ。
豊中キャンパスの正門にそびえる大学名。
豊中キャンパス内にはいくつかの食堂があるが、天津麻婆丼の提供される図書館下食堂には一際学生が集まるそうだ。グラウンドも近く、部活に所属している学生たちでにぎわうとのこと。
図書館の下にあるから図書館下食堂…。
お昼ごろには長蛇の列ができるということで、少し時間をずらして14時ごろに行くことに。それでも、結構な人の入り。無事注文を済ませると、目の前にデカい器が。
これが「テンマ」だ!450円なり。
ごはんの上に卵・あんかけ・麻婆を乗せた実に男らしい一品。最近弱ってきた胃腸が耐えられるか心配しながら食べてみると、ボリュームのあるごはんはもちろん、上の卵も中々分厚い。とはいえ、濃い目の味付け、丼物なだけあってかなり食べやすい。勢いのまま食べ終わったが、これは確かに…腹が膨れる。大阪大学といえば旧帝国大学の1つで、日本トップクラスの実力を誇る大学。どちらかというとマジメで堅実そうなイメージだが、その名物は意外に体育会系だ。
味・量がハイスペックで、食べる時間もかからない。学生さんが手早く腹を満たせる、まさに満足メニューだ。この一杯が日本の頭脳を支えているのだろうか…。膨れた腹を抱えながら、そんなことを考えた。とりあえず、今日の夕飯は入りそうにない…。