青い空、広い海。自然豊かな南国高知に、地域の活性化を行おうと、教員と学生の有志が会社を設立してカフェを経営していると聞き、訪ねてみました。
カフェの名前は、「café satobito(カフェ サトビト)」。場所は、高知大学朝倉キャンパスにほど近い、JR土讃線朝倉駅、とさでん朝倉駅前駅近くのビルの一階にあります。
入りやすい雰囲気の外観
中に入ってみると…。
おしゃれなインテリア、そして店内のあちこちには高知の観光情報のパンフレットや地元でつくられた商品が販売されていました。
運営する株式会社里人は、高知大学地域協働学部の教員と学生が設立したそうで、カフェの運営は地域団体や企業とのプロジェクトの一つ。高知で生まれた自慢の農産品や商品を多くの人に知ってほしいという思いから、地元産の食材を中心に使用し、県内のイベントに出展するなど、学生主体のカフェでありながら、とても本格的です。
店内のボードにはcafé satobitoに食材を提供している農家さんからのメッセージが。訪ねたときは、さつまいもご飯のレシピについて書いてありました
こちらは、高知県大豊町でつくられたブルーベリーワイン。高知大生も生産に関わっており、2018年に行われたコンテスト「にっぽんの宝物高知大会」では好評だったとのこと。インターネットでも購入可能
店内は一人がけの椅子からソファーもあり、ゆっくりとくつろぎながら、食事ができます
さて、丁度おなかがすいたので、料理を注文します。
ランチメニューは、satobito生姜焼きランチ(700円)、satobito日替わりランチ(700円)の二つ。せっかくなので日替わりランチを注文してみます。デザートにオリジナルケーキ(350円)とsatobitoの手作りアイスのダブル(350円)もオーダーしました。
他に香北町産ゆずのスカッシュ、高知県産ブレンド紅茶などドリンクが数種類(各300円)。大豊町のブルーベリーを使ったチーズケーキ(350円)手作りアイスのプレートパフェ(680)、紅茶のアフォガード(250円)などがあり、どれも高知県でつくられた食材が使われています。
麦茶も高知県産。とことんこだわっています
店内をうろうろしている間に、お料理が運ばれてきました。
本日のsatobito日替わりランチは、メインの豆腐ハンバーグに小鉢が3品(にんじんのグラッセ、大根の煮物、ふきのとうと牛肉の炒め物)そして五穀ご飯とお味噌汁でした。どれも丁寧に盛りつけされていて美味しそう。
日替わりランチはこちら!お料理の量は丁度良い感じ
気になるお味は…うん!美味しい。高知県は農畜海産物が豊かな地域、普通に添えられているレタスも、なんだかシャキシャキしていて、野菜の甘みを感じ、とても美味しい…。メインも小鉢もご飯も素材が良いのか、一口でやみつきになります。産地で食べるのが一番美味しいんだろうな、ということを実感しました。
そして、食後のデザートも高知県産。津野山のかぶせ茶※を使ったシェフ手作りパウンドケーキ、かぶせ茶アイス、そして高知県産のブルーベリーとイチゴのアイスです。パウンドケーキはぎゅっと密度の高い生地で、アイスとの相性が良い感じ。ブルーベリーやイチゴ、かぶせ茶の風味がほどよく感じ、甘すぎずほっとするデザートでした。
※1週間前後、茶園を覆い、日光をさえぎって育てたお茶のこと。陽の光をあてずに新芽を育てるため、茶葉の緑色が濃くなり、渋みが少なく旨みを多く含む。
津野山のかぶせ茶のパウンドケーキとブルーベリー、イチゴ、かぶせ茶のアイスがこちら!
店内の一角にはテイクアウトもできるアイスクリームコーナーが。アイスの味は日によって異なるそうです
高知の美味しいものをいただきながら、地域のつながりも感じることができる「café satobito」。これまでのカフェにはない、新たな試みとして、注目のスポットです。