東京に桜の開花が発表された2日後の3月23日(土)、大妻女子大学の千代田キャンパスで「大妻さくらフェスティバル」が開催されました。1日限定のこのフェスティバル、「千代田のさくらまつり」と連動しているものです。そんなイベントを覗いてきました!
大妻さくらフェスティバルのポスター
キャンパス内の桜はまだ莟が固く残念でしたが、いざ会場へ。「大妻さくらフェスティバル」は千代田区の魅力を紹介し、地域貢献・交流するというイベント。千代田区と共同で行なっている「千代田学」の研究成果発表や大妻女子大学の地域連携プロジェク報告会、趣向を凝らしたプログラム、親子で楽しめるワークショップなど、さまざまなイベントが用意されていました。
「大妻さくらフェスティバル」は大学校舎の地下一階で開催
さきほど紹介した「千代田学」とは?まず説明しておきましょう。これは千代田区と大妻女子大学や上智、法政、明治大学といった区内の大学が連携して千代田区に関する調査・研究を行なうもの。「妊活・妊婦・産後のママ支援」「千代田区子ども検定」「千代田まち歩き学習」「ヴァーチャル時空散歩アプリ構築」など、それぞれの大学のテーマがバラエティに富んでおりとても興味深かったです。
区内11校の研究がまとめて発表されていました
それでは、ほっこりする案内に誘われながらメイン会場であるアトリウム(学生ホール)をご案内しましょう!
ふわっふわっのお花紙が懐かしい♪ポスターは学生の作品
メインステージでは九段小学校の素囃子やビッグ・バンド演奏、駐日英国大使館太鼓会の和太鼓演奏、二松学舎大学のアカペラはじめ、附属中学高等学校生によるコーラスや日本舞踊、大妻OGのフラダンスなどステージ・プログラムは充実です。演者の一生懸命さが伝わるステージ、ご紹介できないのが残念!ぜひ会場でお楽しみください。
「大妻さくらフェスティバル」では参加型のイベントがあるので要チェックです。環境教育学ゼミの「除伐材から作った炭でクラフト(消臭袋)を作り」。使用しているのは学生自らが妙高高原の天然林で除伐して、その木材から作ったという炭でした。うぅ〜ん、素晴らしくパワフル。しかも展示されている資料が手作り感と流用感たっぷりで微笑ましい♪こちらのゼミは東京の多摩地区でも環境活動をされているそうで、多摩をホームにする筆者にはとても親近感がわきました!
学生さんの除伐や炭作りの苦労話を聴きながら袋に炭を入れて完成!
続いて「癒しのクラフト作り&復興支援」ワークショップのコーナーへ。桜の花びらや食物色素で染色した布や毛糸を使ったコサージュやミニブーケ作り、桜型の石鹸カービング、和ぐるみのカスタネット作りなど、子どもから大人まで参加できるものがいろいろありました。食育体験コーナーでは正しい箸の持ち方をして、1分間に豆を中皿にいくつ乗せるか競うゲームも。
しかも参加費無料です。
子ども達はカスタネット作りで盛り上がっていました。石鹸カービングはカッターを使うので中学生以上
おばあちゃん世代も気になる食育。箸で豆をつまむのは子どもにはちょっと難しい?
地域連携プロジェクトの報告会は別会場、千代田区だけではなくさまざまな地域で行なわれている多彩なプロジェクトが16件。子育て、環境、伝統文化、防災…どれも日本の抱えている問題ばかりだなぁと感心しました。
プロジェクターを使った発表は1プロジェクト20分。詳細は受付で渡されたガイドブックで要確認です
「大妻さくらフェスティバル」は学術発表の場でありながらバラエティ豊かでハートフル。大学祭とはまた違った趣がありました。毎年100万人が訪れる「千代田のさくらまつり」とあわせて足を運んではいかがでしょう?知らなかった千代田区の魅力に出会えるかもしれません。
東京の桜の標本木は大妻女子大学から歩いてすぐの靖国神社にあります。今年は少し早かったみたい