名古屋市と瀬戸市に4キャンパスを展開し、9学部を擁する名古屋学院大学。クラブ活動も盛んで、特に学生が主体となってまちづくり活動に取り組むクラブ「マイルポスト」は、地元の商店街の活性化に力を入れています。
そんなマイルポストが運営し、同クラブの活動拠点ともなっているのが「Cafe&Bakery Milepost(マイルポスト)」。学生が考案したフードやパン、フェアトレードのドリンクが楽しめます。
20年以上の歴史がある、老舗のカフェ

地下鉄「日比野駅」を下車して、歩くこと10分弱。レンガ調の店構えと、オレンジ色の大きなロゴが見えたら、名古屋学院大学 たいほうキャンパス内にある「Cafe&Bakery Milepost」に到着です。
学生らはこのカフェを拠点に、行政や名古屋市内の商店街、NPO団体などと連携してまちづくり活動を行います。カフェの営業も、その活動の一つ。

店内には、テーブル席が多数。外にはテラス席も用意されている
Cafe&Bakery Milepostの歴史は、20年以上前にさかのぼります。2002年に、前身となる店舗が瀬戸市で開店し、同市の銀座通り商店街の活性化に貢献しました。
2008年、名古屋市熱田区に移転し、同区の日比野商店街の活性化を目的に活動。その成果が評価され、同商店街は2013年に経済産業省「がんばる商店街30選」にも選ばれました。
2018年に現在の場所に移転。学生はもちろん、地元住民や通りすがりの人々まで、多くの方が訪れるお店となっています。
学生が考案したフードメニューが多数
Cafe&Bakery Milepostの特徴は、商品の企画開発から材料の仕入れ、仕込み、調理、営業や売上金の管理まで、すべて学生が担っていることです。店内には丼もの、スイーツ、ドリンクなど多数のメニューがそろいます。

「そぼろ丼」(500円)
看板商品は、「そぼろ丼」。甘辛く味付けしたそぼろと玉子のバランスがちょうど良く、食が進みます。丼は大人の両手ほどのサイズで、軽めのランチにぴったりです。


「オムライス」(500円)。中身はケチャップライス!
オムライスも人気のメニュー。全体的に甘めの味付けですが、カンボジア産のコショウ「クラタペッパー」がピリリと効いていて、満足度大。こちらも大人の両手ほどのサイズでした。
さらに各メニューには、+150円でドリンクも付けられます。ドリンクはお茶やジュース類のほか、フェアトレードのコーヒーと紅茶、ロイヤルミルクティーもありました。

オムライスとコーヒーのセット
「フェアトレードメニューを手軽に楽しんでほしい」との思いで用意されているようで、せっかくなので今回はフェアトレードコーヒーを注文しました。さっぱりとした風味で、食後の1杯にちょうど良い味わいでした。
テイクアウトも出来るパンをチェック
「Bakery」と銘打っているだけあって、店内ではオリジナルのパンも販売しています。取材日は、4種類のパンが並んでいました。

オムライスと同じく、クラタペッパーを使った「ウインナーエピ」(130円)

夏限定の「マンゴーデニッシュ」(150円)
「どのパンもおいしそうだな~」と眺めていると、ふと目を引いたのが「アーモンドデニッシュ」。手裏剣のような形、POPの「マイルポストの大人気パン」の文字……、これは試さずにいられません!

「アーモンドデニッシュ」(110円)
パンはイートインとテイクアウトができるそうで、今回はイートインでお願いしました。いざ、実食。

まず食べてみて驚いたのが、パリパリ&サクサクの食感!とっても香ばしく、軽やかな口当たりでした。甘さも程よく、先ほど紹介したそぼろ丼やオムライスと一緒に食べても良さそうです。

生地にはアーモンドが練り込まれていて、食感の違いを楽しめるパンでした。とっても気に入ってしまい、朝食用にもう1つ買って帰りました。
店内で販売しているパン2つと、ドリンクが楽しめる「パンセット」(パン代+150円)も用意されているとのこと。惣菜パンを2つ買ってパンランチというのも良さそうです。

「CAFE」のサインと、「焼きたてパン」ののぼりが入り口の目印
規模はそれほど大きくないものの、バラエティに富んだオリジナルメニュー、フェアトレードの飲み物、学生さんたちの元気な接客など、個性が光るお店でした。近くに来たら、ぜひ立ち寄ってみてください!