京都の大谷大学に、2016年9月、新たな教室棟「慶聞館(きょうもんかん)」の中央・南エリアが2018年4月のグランドオープンに先駆けて誕生しました。地上5階建て、近代的なガラス張りの建物に京都らしいシックな色合いです。かっこ良くておしゃれな建物で、学生さん達がうらやましい!興味津々で見学させていただきました。
大谷大学は、国の登録有形文化財に指定されている「尋源館(じんげんかん)」がシンボルの歴史ある大学です。
大谷大学には文学部と短期大学部がありますが、2018年度には社会学部、教育学部が新設される予定。これからの時代に合わせたキャンパス作りが進められています。
尋源館
その一つが今回ご紹介する「慶聞館」。スタイリッシュな外観ながら、どこか“和”な雰囲気も感じさせる建物で「尋源館」や他の施設ともマッチしています。
これが学び舎とは・・・!
入るとすぐの広々としたフロアには、おしゃれな椅子やソファー、海外の空港にありそうなカフェ。焼きたてのパンがどんどん運ばれていました。(カフェや学食は一般の方も利用可能!)
1階フロアの「学生ロビー」
学生がよく利用する教務課や学生支援課、キャリアセンターなどの事務室も1階に集まっており、ガラス張りでとても入りやすい雰囲気。
自分の学生時代を思い出すと、事務室はキャンパスのあちこちに点在していたし、壁の向こうで入りづらい場所でした・・・。こうして集約されているとすごく便利!
さらに館内は吹き抜けになっており、なんとも快適な施設。いいなぁという言葉しか出てきません!
明るい光が差し込む吹き抜け
さて、新築のにおいがするガラス張りのエレベーターに乗り込み、まずは5階へ上がってみました。
吹き抜け横の廊下には、コモンスペースと呼ばれる、グループワークやミーティングに適した共有スペースが設けられています。
コモンスペースは学生が自由に活用できる
机やホワイトボードが並び、少人数用スペースもあり。ホワイトボードや様々なデバイスからモニターに投影してグループワークができるようになっています。
同じく5階の先生の個人研究室エリアを通り抜けると、マルチスペースが現れました。こちらはじゅうたんが敷かれ、ソファーも落ち着いたデザイン。先生方の打ち合わせや学生の自習利用はもちろん、学会のレセプションなどもできるそうです。
各階にあるこのマルチスペースは、机と椅子のデザインがそれぞれ違うものになっていて、すでにお気に入りの場所で勉強中の学生がちらほら。
マルチスペースは落ち着いた空間からカジュアルな空間と様々に設置
また、ここからは尋源館がとてもきれいに見えるんです! 「赤レンガ」の眺望を大切にした空間です。
たびたび尋源館は見ていますが、この角度は初!
歴史を感じられるビュースポット!
また、こちらは2、4階にあるサブゼミスペースと呼ばれるところです。プロジェクタとホワイトボードがあります。
開放的な2階のサブゼミスペース
特に2階は、開放的な空間でプレゼンテーションをしたり、他の学生の発表を近くで見学できたりします。見られていると緊張しそうですが、そんな経験が刺激となり、学生の大きな成長につながるのかもしれません。
各教室もやはりガラス張り。集中力がアップしそうです!
ピリッとした空気がこちらにも伝わってくるよう
通常は一般教室。机を持ち上げるとPC教室に早変わり
新教室棟建設にあたり、伐採された樹木が再利用されている
他にも、フレキシブルスツール(腰掛け)やフレキシブルテーブルといった、学生が自由に動かして利用できる設備がたくさん。
実は、今回取材したのは慶聞館の「中央・南エリア」と呼ばれる部分で、「北エリア」は現在も建設中。完成後は慶聞館の向いにある研究施設とブリッジでつながり、より学生の学びを活性化させることが期待されています。
図書館や博物館のある施設と連結ブリッジでつながる(写真はイメージ)
北エリアは2018年4月完成予定。全エリアのオープンが楽しみです!
さて、一通り見学を終えたところで、2限目終了の時間が来たようです。吹き抜けにある階段から、ランチに向かう学生たちが降りてきました。
1階のカフェか学食に続々と向かう模様
なんと大谷大学では、学内食堂も慶聞館と同時期にリニューアルオープンされたんです。
すごい大盛りのカレーがあるとかないとか・・・!
というわけで、次回はカフェと学食のグルメレポートをお届けします!
後編はこちら!