「国際協力×○○○○」をテーマにユニークな活動を展開する龍谷大学経済学部講師・神谷祐介先生のゼミレポート後編。「国際協力」と聞くと、どこか遠い彼方の話、無縁の世界、という感じがしてしまうというなら、「“エントリーポイント”をつくればいい」というテーマを。
(参照:「国際協力×○○○○」がテーマのミクストメディアゼミ。(前編))
感じて!国際協力の肌触り
神谷ゼミの多彩なプロジェクトのうち、前回紹介した事業化につながる国際協力と並んで注目できるのが、「国際協力への入口=エントリーポイントをつくる」取り組みだ。遠い彼方の自分に関係ない国際協力から、身近ですぐに何かできそうな国際協力へ変えていくには、「エントリーポイントをつくることが必要」だと神谷先生。小学生や中高生など、それぞれ関心のあるメディアから、国際協力への入り口をつくっていこうとしている。
たとえば、演劇プロジェクトは、途上国の子どもたちがどんな暮らしをしているのかを、日本の未就学児や小学生に伝えていこうという目的の取り組み。ラオスプロジェクトのメンバーが、現地で小学校を訪問し小学生とその保護者にアンケート調査した内容に基づいて、紙芝居やスライドにして日本の小学生に紹介する。
教科書は3人で1冊
2015年の夏休みには学生と小学生が一緒に演劇にして上演するワークショップも開催した。ワークショップは、「話を聞くより、現地の子どもたちの暮らしが疑似体験できたら楽しいのでは」という発想からスタート。神谷先生の友人であるプロ演劇人集団『劇団衛星』(京都市)の俳優が協力し、指導してもらいながら演劇に仕上げた。
日本との違いを保護者などに話を聞きながら調査した
演劇ワークショップの様子
また、マンガプロジェクトというものもある。国際協力ってどんなことをするのか、どんなキャリアなのか、学生がJICAやNGOなどで国際協力の仕事をしている人へのインタビューなども交えながら情報を収集。マンガにして電子書籍で配信しようというものだ。マンガの描き手はネットや口コミで探すという。
バンコクの企業を訪問し情報収集
おいしい国際協力も
さらに、誰にでも入ってきやすい入口づくりとして、「国際協力×食」の取り組みも進んでいる。自社でカカオ豆から調達するこだわりで注目され売り切れ続出の人気ショコラティエ、京都のDari K(ダリケー)とコラボし、親子向けのチョコレートづくりワークショップを開こうというチョコレートプロジェクトが、すでに日程調整中の段階に。開催日程や内容など、ほとゼロでも追いかける予定なのでご注目を。
開催が決定しているものでは、2015年10月30日~11月1日に開かれる深草キャンパスの大学祭「龍谷祭」へのアフリカ料理の屋台出店がある。龍谷大学の大学院に留学中のアフリカから来た留学生に協力を得てアフリカプロジェクトメンバーが開発した本格的な料理がサービスされるらしいので、こちらも要チェック。
「小さい頃に出会ったことは、記憶に鮮明に残ることも多いですよね。こんな取り組みを通じて、国際協力に関心を持つ層が広がっていけばいいなと思います」(神谷先生)