山に囲まれ、閑静な住宅街が並ぶ神戸市・灘区。そこにキャンパスを構える神戸松蔭女子学院大学では灘区と提携を組み、さまざまな地域連携を行っています。そのなかでも今回は“摩耶山活性化プロジェクト”を追いました!
そうめん流しで地域連携!?
“摩耶山活性化プロジェクト”とは、神戸市・灘区から神戸松蔭女子学院大学に摩耶山(六甲山地の中央に位置してる山)を活性化してほしいという依頼を受け、スタートされたプロジェクト。
これまで女子大生らしいフレッシュな企画を開催してきました。その中のひとつが「オープンハート(※)そうめん流し」。ではなぜそうめんなのでしょうか。
六甲・摩耶には急な水流を利用した水車が多く存在していて、この水車を使い製粉作業も行われていました。その製粉された小麦粉を使用して作られていたのが、そうめん。神戸の地場産業として栄えていたそうです。
そんな神戸の歴史を感じることのできる“そうめん”を使ったイベントを、と行われたのがそうめん流しだったんです。
しかし、そうめん流しだけでは女子大らしさを感じませんよね? ご安心ください。きちんと女子要素が取り入れられているんです。
それが、オープンハートパスタ。こちらは神戸・六甲のパスタ屋さんで作られたもので、ハート型をしたパスタのことです。そうめんとともに流れてくるパスタをキャッチした方にはプレゼントを用意したんだそう。ハート型のパスタ、女子大生らしくとっても可愛い発想ですよね!
※オープンハートとは、大正時代に松蔭女学校の校長を務めたミス・ヒュースが生徒たちに語った言葉で、「胸襟を開いて、ざっくばらんに」という意味。現在もオープンハートのスピリッツが神戸松蔭女子大学の明るく寛容な校風に受け継がれています。
そうめん流しを楽しむ参加者たち
子ども達も楽しそう!
またそうめん流しを開催したこの日、「オープンハートそうめんグランプリ」なるものも開催。これは4人1組になって2束のそうめんを流し、残さずに食べたタイムを競うもの。そうめん流しに今までとは違ったインパクトを加えよう! と競技型にしました。
灘区長の遠藤 卓男氏も参加し、大いに盛り上がったようです。映像を見せて頂いたのですが、そうめんを流した瞬間にそうめんをすくいに行かなくてはいけないので、俊敏さが問われる競技で、かなり楽しそう! 今までに見たことのないそうめん流しスタイルでした。
ちなみに遠藤区長の率いたチームは見事3位に入賞されたそうです!
オープンハートそうめんグランプリを楽しんだ遠藤区長
ここからは「オープンハートそうめん流し」の実行委員として動いた+S girls(学生広報グループ)の学生さん3名と、地域連携支援室の緋田さんにお話を伺っていきます!
右から酒井美早紀さん・中杉圭那さん・荻野華緒さん・緋田吉也さん(地域連携支援室)
――「オープンハートそうめん流し」はいかがでしたか?
酒井さん:わたしは今年で2年目の参加となるのですが、去年より多くの方が来てくださって、嬉しかったです。そうめんを流す担当は初めてだったんですけど、案外タイミングが難しくてびっくりしました。人生でそうめんを流すことはなかなか経験できるものじゃないと思うので、良い経験になりました(笑)
荻野さん:わたしはフライヤー制作を担当したのですが、そうめんなので和をイメージしてみたり、手に取った方に興味を持ってもらえるようイラストをいれてみたり、デザインなんてしたことがなくて、本当に大変でした…。ただ、できあがったフライヤーの束を見た時は本当に感動しました。
荻野さんデザインのフライヤー
――“摩耶山活性化プロジェクト”などを行う+S girlsでは他にどんな活動をされているんでしょうか?
中杉さん:学校周辺のカフェなどを紹介するフライヤーなどの制作をしています。わたしたち自身で、お店の方にお願いして取材や撮影をさせていただきました。あとはオープンキャンパススタッフをして、高校生と交流することもあります。
緋田さん:他にも「摩耶詣」と呼ばれる摩耶山の春山開きでは巫女の格好をしてパレードに参加しています。学生たちも楽しんで参加してくれています。
――今後の目標はありますか?
酒井さん、中杉さん、荻野さん:より多くの人に灘区の楽しさを伝えるために、新しいことにチャレンジしていきたいです!!
緋田さん:地域のことを知ることなく卒業していく学生も多いと思うのですが、灘区には多くの魅力があります。+S girlsの活動を続けていくなかで、たくさんの地域の魅力に気付いて、若いパワーでその魅力を発信してくれたら、と考えています。
緋田さんをはじめとする職員の方々と、パワーあふれる学生たち。みなさんが力を合わせて、灘区の魅力を発信していました。今後も目が離せません。
摩耶山から見えるオープンハート
さて、こちらは“摩耶山活性化プロジェクト”の一貫で行われている「オープンハート・イルミネーション」。摩耶山上掬星台から見渡せる「1000万$の夜景」の中に、神戸松蔭女子学院大学に設置されたハート型のイルミネーションが浮かびあがるというもの。
夏に行われていたものですが、見逃した! という方も大丈夫。クリスマスシーズンに合わせて、イルミネーションが点灯される予定です。デートにもいいですね!
こちらが1000万$の夜景!キレイ!
地域と密接した取り組みを開催している神戸松蔭女子学院大学。今後の活動に期待が高まります!