「人生100年時代」なんて言葉が使われて久しい今日この頃、50歳まで生きても人生はまだ折り返し地点です。長い人生の後半戦をどう楽しく生きるのか。ほとゼロ編集長・花岡が、そのためのヒントとなる1冊『50歳からの大学案内 関西編』を出版しました。今回は、本書の出版を記念して、どういう本なのか、ちょっとだけご紹介させてもらいます。
学ぶ醍醐味がリアルに伝わるインタビューがいっぱい!
『50歳からの大学案内 関西編』というタイトルからわかるように、この本は“50歳(ぐらい)”の方たちに向けて“関西”の“大学”を紹介するものになります。といっても、どういう大学があるのかを単に解説するのではありません。大学が取り組んでいる社会人向け教育プログラムのなかで、とくにおすすめしたいものについて、そこに参加する50~70歳の利用者のロングインタビューとともに伝えています。
なぜロングインタビューにしたのかというと、どうもフツーに紹介するだけでは、学ぶことの面白さや興奮、熱気というのがイマイチ伝わらないと感じたからです。苦労したこと、発見したこと、自分自身の成長を実感したこと……、個人の体験のなかにこそ、心に響くリアリティがあります。「充実したカリキュラムときめ細かなサポートで学問を体系的に習得する~」なんて書いてあっても、ほら、ぜんぜん頭に入ってこなくないですか?
各ロングインタビューの冒頭には、プロフィールと似顔絵(消しゴム版画)を掲載!
表紙カバーをめくると、今回、インタビューに協力してくれた13名が登場!
実はとっても自由で多彩な社会人の大学活用を紹介!
本書でもう一つ強調したいのは、いろんな教育プログラムを取り上げていることです。公開講座、履修証明プログラム、通信教育(学部・大学院)、聴講生、社会人進学(学部・大学院)、専門職大学院と、ジャンルわけをすると合計8種類のプログラムを取り上げています。プログラムによっては、複数のロングインタビューを掲載しており、同系統のプログラムでも、人によって、大学によって、まったく異なることがわかるようにしました。
紹介する各プログラムについて解説。レーダーチャートで特徴がひと目でわかるように!
さらに今回、インタビューした人のなかには、想像もつかないような学び方をしている人がたくさんいました。たとえば、芸大の公開講座と通信教育を利用している北野さんは、芸大で学んでいるのに、ほとんど創作活動をしません。通信制大学院に通っていた松山さんは、なんと13年もかけて、働きながら本格的な研究活動に取り組みました。他にも、夫婦で大学を利用する増岡さんや、社会人サークルを立ち上げた増味さんなど、どの人も自分なりの活用スタイルで、勉強はもちろん、大学生活を楽しんでいました。
知っていると大学活用の幅が広がる情報についてもコラムで紹介!
伝えたい本書の魅力は、まだまだいっぱいあるのですが、それは実際に購入していただいてからのお楽しみということにさせてもらいます。50歳の方はもちろん、50歳だった方も、いつかは50歳を迎える方も、大学には人生を豊かにするきっかけがあふれています。本当に、想像以上に、幅広い楽しみ方ができる場所なので、学びや人との交流に興味がある人はもちろん、何かをはじめたい、新しい世界に飛び込みたい、そんな気持ちがあるなら、ぜひ本書を手にとり、大学に出かけてみてください!