フラリと気軽に行ける庶民的な食堂のランチもいいけれど、たまにはコースのような本格的なランチが食べたくなる時もあります。そして、できることならリーズナブルで!そんなワガママを叶えてくれるレストランが東京大学駒場地区キャンパスにあると聞き、友人と2人で行ってきました。
目的のレストランの名前は「ルヴェ ソン ヴェール 駒場」。「駒場ファカルティハウス」の1階に入ってます。
東大駒場キャンパスの正門
まず、京王井の頭線「駒場東大前」駅の東口側にある正門をくぐります。ひとつめの道を左に曲がって2~3分ほど歩くと、ひっそりと佇む建物が見えてきました。
森の中に佇んでいるよう
「ルヴェソンヴェール駒場」が入っている「駒場ファカルティハウス」は、昭和初期に造られた“旧制一高”の同窓会館を、2004年に全面改修してできた建物です。当時の面影を残したまま改修されているためか、どこか懐かしさを感じます。
装飾などはありませんが、大きな存在感を放ちます
訪れたのは、オープン時間の11時ちょっと前。しばらくすると、オープン作業のためにスタッフの方が中から出てきて、笑顔で迎えてくれました。
オシャレで明るい店内
昭和レトロとフレンチカジュアルがミックスしたような店内は、清潔感と落ち着きのある空間。テーブルセットも1席ごとに用意されていて、大学内ということをつい忘れてしまいそうでした。
ここなら、彼氏にデートで連れて来られてもいいかも!
テーブルセットがしてあり高級感も
気になるメニューは、3つの中からメインが選べるサラダビュッフェ付きのランチ(1,000円+税)と、選べる前菜・メインにデザートがついたコース(2,000円+税)の2つです。普段の食生活の乱れが気になる私たちは、迷わずサラダビュッフェ付きのランチをチョイス。私は若鶏もも肉の煮込みのAランチを、友人はちょっと珍しいTFT(Tabele For Two)にしました。
サラダビュッフェ付きのランチコース
TFTとは、「2人の食卓」という意味です。飢えに苦しんでいる人と先進国の食に起因する生活習慣病で悩む人たちの食を均等にしようという理念のもとに作られたそう。TFTを1食注文すると、アフリカの子供に給食1食分を届けることができます。
注文をすませると、楽しみなサラダビュッフェコーナーへ!新鮮な生野菜に大きなチーズをくり抜いた器に入っているサラダレタスやキャロットラペなど、野菜不足さんにうれしい料理がズラっと並びます。また、野菜のほかにフランスパンやフォカッチャなどのパン類、パンを使ったグラタンなどもありました。
全種類制覇したくなるサラダビュッフェ
サラダ用のドレッシングは3種類用意されていました。色々な味を少しずつ楽しみたい人にとっては、うれしいポイントです。
どのドレッシングにするか迷います
普段は、コーヒーか紅茶から選ぶセットの1ドリンクだけですが、8月中は期間限定でフリードリンクを行っていました。
暑い夏にピッタリなアイスドリンク
フリードリンクにはハーブウォーターがラインナップされていました。健康や美容を気にする女子にはたまりませんね!
用意されていたパン用のオリーブオイル・塩コショウも並べて、いざ、いただきます!
サラダ・パンは全種類盛り
サラダのドレッシングには、ちょっと珍しいライムのドレッシングをチョイスしました。レモンなどの柑橘系よりも酸味が少なく、野菜の味を邪魔していないのにビックリ!大根・にんじんのラペもさっぱりしていて箸が進みます。
続いてはメインの若鶏もも肉の煮込みです。
付け合わせのにんじんも甘くて美味しい
ソースは、上品でマイルドな味。その奥にスパイスを感じます。そして、鶏肉がとにかく柔らかい!ナイフで切る時に、あまり力を入れなくてもスーッと切れました。
若鶏もも肉は柔らかくてしっとり
もちろん、口の中で鶏肉がホロホロほどけていったのは言うまでもありません。あまりにもソースが美味しかったので、残ったソースをフォカッチャにつけて全部きれいに食べちゃいました。
TFTは、夏野菜で作るラタトゥイユのようでした。ゴロゴロ大きめの夏野菜は食べ応えバッチリ!トマトソースの酸味が少ないため、それぞれの野菜の味が生きていて、最後まで飽きずに食べられます。
夏野菜がたっぷりのTFT
大学内にあるとは思えないほど、本格的なフレンチが楽しめる「ルヴェ ソン ヴェール 駒場」。大切な人とのランチやちょっと奮発したランチが食べたいときには、ぜひ、行ってみてくださいね。