言語を視覚的に表わすために生まれたさまざまな文字。一つひとつを読み解き、何が書かれているのか、何がみえてくるのか―。多くの研究者たちが、その世界に魅了されてきました。解読に挑む研究のお話のほか、文字を楽しみながら学ぶ公開講座のレポートをお届けします!
●サンスクリット
ひたすら読み続けた先に見えてきた。インド古代文献解明に向けた新たなアプローチ
サンスクリット語で書かれた古代インドの宗教文献、ヴェーダ文献を研究する京都大学の天野恭子先生のお話です。天野先生が専門に研究しているヴェーダ文献『マイトラーヤニー・サンヒター』は、祭礼儀式などについて書かれているのですが、解読は非常に困難で長い間未訳だったそう。サンスクリットを研究する難しさや、古典を読むすばらしさについて教えてもらいました。
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●ヒエログリフ&ヒエラティック
ヒエログリフとヒエラティック。東京大学・永井正勝先生に聞いた、謎多き古代エジプト文字の読み解き方
ヒエログリフはよく聞くけれど、ヒエラスティックとは一体どんな文字なのでしょうか?ふたつの文字がどのように使い分けられていたのか、失われた言語を解読する方法とは…。古代エジプト文字のデータベース化に取り組む、東京大学の永井正勝先生に聞きました。
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●ルーン文字
立教大学の小澤先生に聞いた、北ヨーロッパ発祥のルーン文字2000年の歴史に秘められた数々のドラマ
今は日常言語としては使われていない「ルーン文字」。神秘的な雰囲気が人々をひきつけ、映画やゲーム、占いなどに登場することもありますが、実際どのような文字だったのでしょう?その足跡には「神秘的」だけでは語れないドラマがあったようで…。立教大学の歴史学者、小澤実教授のお話です。
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●書道
文字を書いていますか? 心にゆとりを持って筆をとる大正大学の書道カレッジ
「手本と同じでなくても気持ちが伝わる字、自分らしい字がいい」という書道家、赤平泰処先生。大正大学書道カレッジの「書道に親しむ〜書の美を見つめて〜」講座レポートです。技術だけでなく、仏教思想を取り入れながら書の知識を得られるのが魅力的です。
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●くずし字
大阪大学×大阪市「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」に行ってみた
大阪市都市計画局と大阪大学21世紀懐徳堂の公開講座「江戸時代の文字、くずし字を読んでみよう!」のレポートです。江戸時代以前に広く使われていたくずし字。現在はあまり目にする機会がないこの文字に小学生が挑戦します。くずし字を読んで、書いて、むかしの人の息吹を感じられたかな?
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いかがでしたか?
古今東西、人類のあゆみを伝えてきた文字のおもしろさが垣間見えたでしょうか。
私たちが今書いているこの文字も、何千年と時が経てば解読できなくなるのかも!?と思うと不思議な気がしてきますね。今後も気になる文字を見つけたら、新たな研究者の先生に会いに行きたいと思います!