ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

  • date:2016.7.8
  • author:高村 四郎

大学発広報誌レビュー第12回 国士舘大学「ウゴパン」

おもしろさ、読みやすさを追求した、広報誌トレンドの典型例。

日本全国の大学が発行する広報誌を、勝手にレビューしてしまおうというこの企画「大学発広報誌レビュー」。第12回目となる今回は、国士舘大学が発行するフリーマガジン「ウゴパン」を取り上げます。

国士舘大学は東京都世田谷区に本拠地を置き、政経、体育、理工、法、文、21世紀アジア、経営の7学部と大学院を要する私立の総合大学です。

今回ご紹介する「ウゴパン」。そのタイトルは「動いてパンセ」の略なのだそう。「パンセ(Penser)」とは、フランス語で「考える」を意味する言葉。行動しながら思考する、といったニュアンスでしょうか。ポップな語感とは裏腹に、哲学的なネーミングですね。

内容はというと、まずは一見して目を引くのが巻頭インタビュー。最新号である43号では、女優の山本美月さんを起用。バックナンバーでは、千葉雄大さん、広末涼子さん、マキタスポーツさん、桐谷美鈴さん、山崎賢人さんといった、旬の面々を取り揃えています。

毎号の巻頭インタビューは有名芸能人を起用

毎号の巻頭インタビューは有名芸能人を起用


アイキャッチに徹した内容かと思いきや、そこはやはり大学の広報誌、続く企画は教員による時事問題の解説という比較的オカタイ内容。とはいうものの、「ドナルド・トランプ」や「BABY METAL」といった多くの読者が興味を持つであろう絶妙なネタが取り上げられており、思わず読み込んでしまいます。

誰もが関心のある時事ネタを教員が解説

誰もが関心のある時事ネタを教員が解説


また、各号「特集」が設けられており、こちらのテーマ設定も「【最低限の会話力をつける超入門】コミュ能力の基本!(43号)」など、「アラハタ(アラウンド・ハタチ)」に刺さる内容。誌面も文字量の多さを意識させないイラストを多用したライトなデザインで思わず「ちょっと読んでみようか」と思わされるものとなっています。

特集は「アラハタ世代」に刺さるテーマ設定

特集は「アラハタ世代」に刺さるテーマ設定


制作には「国士舘大学 メディア研究会」に所属する学生編集者たちが関わっているとのこと。ただ、誌面のクレジットを見ると、小さなコラムや特集のアンケートを担当しているのみのよう。せっかく学生編集部が携わるのであれば、もう少し学生の活躍の場が広がってもよいのでは?と感じます。

ともかく、ここまで「おもしろさ」「読みやすさ」を徹底した大学広報誌は、これまでなかったのではないでしょうか。読者の間口をとにかく広げて、読み込むうちに大学への興味を抱いてもらうという、大学広報誌のトレンドにおける、ひとつの典型例といえそうです。

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