ほとんど0円大学 おとなも大学を使っっちゃおう

未来を変える!? 大学で行われている研究をもっと知ろう!

2016年3月16日 / まとめ, トピック

一般の方に向けた大学のおもしろいところをお届けしている「ほとんど0円大学」。大学の先生に「研究」のお話をお聞きさせていただくこともあります。
まだ世には出ていないテーマから、すでに一般発売されているものまで。また、分野も多岐にわたって多くの先生方からステキなお話を伺ってきました。

本日はそんな「研究」をテーマにした記事をまとめてご紹介いたします!


まずはこちら。「エッジ効果抑制理論」という防音装置の研究について。読み応えのあるものになっています!

ダミー画像 200x150常識にとらわれない発想から生まれた騒音を防ぐ新理論(前編)

音は非常に身近な存在だが、音が起こす現象はなかなか複雑で、解析は簡単ではない。とくに騒音などの対策については、まだまだ、経験や実験に頼る部分が多いらしい。そこへ、コンピュータによる理論解析によって世界で誰も考えつかなかった理論が導き出され……
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常識にとらわれない発想から生まれた騒音を防ぐ新理論(後編)

前回に続き、新理論に基づいた常識破りの遮音壁開発の話。新理論の素になったのは、35年以上前に大学院生だった河井教授が発見し、後にエッジ効果と命名した新現象で、プレートに音が当たるとそのエッジに沿って空気の粒子が激しく振動するというものだった……
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お次は「ダークツーリズム」の第一人者、追手門学院大学の井出明准教授にお話しを伺ったこの記事。facebookでも大きな反響がありました。

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悲しみの記憶をつなぐ ダークツーリズムとは何モノだ。【前編】

人には、二つの死があると言われる。肉体の死と忘れ去られることの死。戦争や災害など人類の悲しみにもきっと同じように二つあるはずだ。二つ目の悲しみを迎えないために、戦争や災害など人類の悲しみの跡を巡る旅、ダークツーリズムの方法論が注目を浴びている……
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悲しみの記憶をつなぐ ダークツーリズムとは何モノだ。【後編】

前回は追手門学院大学・井出明准教授に、ダークツーリズムとはなにか、悲しみの跡をたどる旅が人々に何をもたらすのかをうかがった。
今回は、先日世界遺産登録が決まった“明治日本の産業革命遺産”も取り上げ、より深くダークツーリズムの本質について迫る……
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登場した当初、ニュースなどで話題になった「ウナギ味のナマズ」。もちろんほとゼロでも先生にインタビューをしています!

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ウナギの危機を救う ウナギ味のナマズ誕生!

近畿大学がウナギの代わりとなる、“ウナギ味のナマズ”の養殖に成功したという。聞いた瞬間思ったのは、ナマズってイメージ的にかなりマズそう……。ていうか、ナマズって食べられるんだ!? で、ウナギ味って……どういうこと?……
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まだまだありますよー! お次は日本国内に留まらない活動を行う龍谷大学のゼミのお話です。

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「国際協力×○○○○」がテーマのミクストメディアゼミ。(前編)

「国際協力」と聞くと、どこか遠い彼方の話、無縁の世界、という感じがしてしまう。「井戸を掘ったりとか、そんなイメージが浮かびますよね」と問いかけられ、深くうなずいてしまった。あなたも? だが、実はそんなにとっつきにくいもんじゃない、と教えてくれるのが……
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「国際協力×○○○○」がテーマのミクストメディアゼミ。(後編)

「国際協力×○○○○」をテーマにユニークな活動を展開する龍谷大学経済学部講師・神谷祐介先生のゼミレポート後編。「国際協力」と聞くと、どこか遠い彼方の話、無縁の世界、という感じがしてしまうというなら、「“エントリーポイント”をつくればいい」というテーマを……
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そして、現時点で最新の「研究のはなし」がこちら。『無意識コンピューティング』について大阪大学の伊藤教授にお話を伺いました。将来どのように私たちの生活に関わるのかが楽しみです!

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意識せずコンピュータを操作する?!最新インタフェース(前編)

2015年11月に開催された、大阪大学と大阪音楽大学とのコラボコンサート。そこでは人が意識せずデータを取るために、爪デバイスやセンスチェアといった装置(ユーザインタフェース)が使われていました。今回はこのコンサートで使った装置の開発者であり、さまざまなインタフェースの研究、さらにその先にある……
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意識せずコンピュータを操作する?!最新インタフェース(後編)

前回は生活に溶け込むさまざまなインタフェースについて伺いました。今回は、さらにその先の技術、無意識コンピューティングにつながるすごいシステムご紹介します!……
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どうでしたか? なにか気になるモノはありましたか?
今後も研究についてのお話を、どんどんご紹介していく予定です。読者のみなさまはもちろん、 全国の大学で教鞭を振っておられる先生のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!

今年のお花見は大学発のお酒で乾杯!

2016年3月2日 / まとめ, トピック

今年も早いもので、もう3月です。
「お花見の予定が決まった」なんて方もいるのでは? そんなお花見に欠かせないものといえば、お酒ですよね!

ほとゼロでは今までにたくさんの「大学とお酒」をご紹介してきました。今回はそんな「大学とお酒」にまつわる記事をまとめてご紹介。
お取り寄せ可能なものもありますので、お花見の際にいかがですか?


大学×ビール

まずはやっぱりビールから! 京都大学、早稲田大学が共同開発したビール「ホワイトナイル」。ほとゼロでは前編・後編に分かれてご紹介いたしました。また、京都大学で行われていたビアガーデンの模様も合わせてどうぞ♪

ダミー画像 200x150幻の小麦が生んだ京都大学×早稲田大学の共同開発ビール「ホワイトナイル」【前編】

アカデミックで、ドラマチックなビール。「ホワイトナイル」の原稿を書こうとしたとき、まずそんなフレーズが頭によぎった。2004年の国立大学法人化前後から、大学と企業が協力して商品開発に取り組む事例が増えてきており……
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幻の小麦が生んだ京都大学×早稲田大学の共同開発ビール「ホワイトナイル」【後編】

ある大手ビール会社の100周年記念事業がきっかけとなり開発することになった京大と早稲田の共同開発ビール「ホワイトナイル」。前編ではいかにして開発されたか、その経緯を紹介した……
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アタマの疲れをビールで癒す!?京都大学ビアガーデン

気温が上がり、ジメジメしてくるこの季節は、スーツを着込む勤め人にはことさら厳しくなってくる季節。とはいえ、大人には大人の楽しみが出てきます。お酒をたしなむ方限定ですが、この時期のビールは格別なもの。特に、屋外でお酒を楽しめるビアガーデンの解放感がお好きな方も多いのではないでしょうか……
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大学×ウイスキー

お次はちょっとしぶめにウイスキーなんてのはいかがでしょうか。日本のウイスキーの父、「マッサン」こと竹鶴政孝氏の出身校、大阪大学ではこのようなウイスキーを作っていました。売り出すやいなやすぐに完売したこの商品、今年の販売はあるのでしょうか…。続報が入り次第、ほとゼロでもお伝えいたします!


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日本のウイスキーは阪大抜きには語れない  大阪大学オリジナルウイスキー「光吹-MIBUKI-」

みなさん、ウイスキーはお好きですか?某CMのようですが、日本のウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」として、世界でも高い評価を受けています。近年ではNHKの「マッサン」もあり、注目度も上がっているのではないでしょうか……
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大学×日本酒

最後は「大学×日本酒」。お花見といえばやっぱり日本酒!
桜と日本酒…想像しただけで、わくわくしちゃいますね~♪

まずは北海道大学のポプラ並木のレビューを!
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大学発飲んだくれ紀行~北海道大学「ポプラ並木」編~

ビールにウイスキー、ワインに日本酒。さまざまなお酒のさまざまな銘柄が味わえる現代ですが、「大学で売られているお酒」というちょっと変わったものはご存知ですか? 大学とお酒に焦点を当てる大学発飲んだくれ紀行……
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また、ほとゼロでは日本酒を作る学生たちに密着したことも! ただ飲んでるばっかりじゃありません!笑

ダミー画像 200x150佛大生が挑む日本酒づくりプロジェクトを追う①

“大学が酒をつくる”というのも、今や珍しくない時代。農学部やバイオ系学部を設置している大学が、研究・開発の一環として取り組んでいるケースが多いのだ。ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー等々……
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ダミー画像 200x150佛大生が挑む日本酒づくりプロジェクトを追う②

今年で8年目を迎える、佛教大学の学生による「酒づくりプロジェクト」。本プロジェクトの概要から今年度上半期までの取り組みについては、前回の記事でご紹介した通り。すでに酒米の収穫とターゲット&コンセプト設定まで完了……
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そして、つい先日は大阪大学の日本酒サークルが主催するイベントにお邪魔してきました!

ダミー画像 200x150講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(前編)

日本の主食として古代から利用されている穀物、米。その歴史の中で、さまざまな利用法が編み出されてきました。その中でも好きな人にはたまらないのが日本酒。そんな日本酒の魅力を伝えるための、試飲可能な(!)……
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ダミー画像 200x150講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(後編)

前回「講演×試飲!大阪大学の日本酒サークルイベントに潜入(前編)」で、大阪大学日本酒サークルが主催した「第2弾スキになる日本酒」の第1部の様子や、日本酒サークルの活動についてお伝えしました。今回はその第2部として行われた、試飲会についてのレポートです。……
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いかがでしたか?
飲んでるばかりじゃない、と書きましたが結構飲んでいましたね…(笑)

しかし今後も懲りずに大学の美味しいお酒、紹介していきますのでお楽しみに!

大学グルメ特集! 春のお出かけは大学へ!

2016年2月26日 / まとめ, トピック

春を感じる今日この頃。小春日和のお出かけで、大学のグルメを楽しんでみませんか?
そこで本日は今までほとゼロでご紹介してきた大学グルメの中から学生食堂やカフェをまとめてご紹介!


それでは早速ご紹介していきます! まずは関東エリアより2大学、ご紹介。


ガチョウの卵からインフルエンザを予防するマスクができる! と発表され話題になっていますが、そんなガチョウの親戚とも言えるのがエミュー(ちょっと無理やりですかね…)。 東京農大では、エミューの卵をつかった「生どら焼き」を販売中! 無料で楽しめる博物館とともに、ふっくらとしたエミューどらやき、味わってみませんか? 

ダミー画像 200x150エミューの卵、食べてみたい?気になる人は東京農大へ!
エミューって知ってます? オーストラリアの砂地を駆け抜ける、ダチョウよりちょっと小さな翼のない鳥…そう、それがエミューです! 聞いたり、見たことがあっても、卵を食べたことある人は、きっと少ないでしょう。実は、エミューの卵をつかった和スイーツ“生どら焼き”を食べられる場所があるんです………
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こちらは武蔵大学内のロハスをテーマにしたカフェ。

大学の学内にあるとは思えないお洒落な空間で、こだわりの逸品を食べることができますよ~!

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商店街の空き店舗で地元の方の生活を支援! 桃山学院大学「サードプレイス~シェア桃大~」

2016年2月19日 / 大学の地域貢献

「サードプレイス」という言葉を聞いたことがありますか? わたしは最近聞くようになりました。でも「サードプレイス」って何なのか知らない…。簡単に調べてみました。
「サードプレイス」とは、自宅、職場に続く、第3の居場所であり、新たな交流が生まれる場所である、ということだそうです。
そんな大切な場所であるサードプレイスを、地元の方のために作ろう! という動きが桃山学院大学の「サードプレイス~シェア桃大~」プロジェクトです。今回はそのプロジェクトに参加している学生の方々にお話をお伺いしてきました!

サードプレイス ~シェア桃大~」ができるまで

サードプレイスが重要視されつつある場所であるということは理解したのですが、ではなぜ桃大がサードプレイスをつくることになったのでしょうか?

実は元々は大阪府が考案していたプロジェクト(商店街の空き店舗などに地域活性化につながる店舗などを誘致するもの)に社会学部 社会福祉学科の松端(まつのはな)ゼミが応募したのがきっかけ。
選考には惜しくも外れてしまったのですが、その応募内容に興味をもった和泉市が協力を申し出て「サードプレイス ~シェア桃大~」が実現した、ということだそうです。
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商店街活性化&子育て支援をめざして

「サードプレイス~シェア桃大~」は、2015年の9月に仮オープンを果たし、10月から本格的に運営スタートしました。

現在1ヶ月ごとの予定が発表され、市民の生活支援や子育て支援を目的にした企画が開催されています。企画は桃大の学生たちが考えたものだけではなく、和泉市を中心に活動する市民団体による手作り商品の展示販売やワークショップなども行われ、商店街の活性化に一役買っています。詳しくはホームページをご覧ください!(サードプレイス ~シェア桃大~

わたしがおじゃまさせていただいた日は、桃大の学生が小学生~中学生の生徒たちに勉強を教えるという企画が開催される日。生徒たちが来る前に学生のみなさんにお話しをお聞きしてきたので、ここからはインタビュー形式でごらんください!

サードプレイス学生代表・小林さん(3年次生)

サードプレイス学生代表・小林さん(3年次生)

サードプレイス学生副代表・魚山さん(3年次生)

サードプレイス学生副代表・魚山さん(3年次生)

サードプレイス学生スタッフ・西村さん(左・3年次生)と今井さん(右・3年次生)

サードプレイス学生スタッフ・西村さん(左・3年次生)と今井さん(右・3年次生)


――サードプレイスに参加されることになったきっかけを教えてください。
小林さん:わたしたち全員、このプロジェクトの主軸となっている松端先生のゼミ生だったことがきっかけで参加するようになりました。そしてわたしがゼミ長を務めていたので、そのままサードプレイスでも学生代表として活動させていただいています。

――学生企画である勉強会を開催する上で苦労したことはありますか?
小林さん:広報活動ですね。主に子どもを対象にしているので、保護者の方に知っていただくのはもちろんですが、子どもたちに直接アプローチすることも大事。そう思い立って、11月に「いずみ音楽祭」というイベントで、商店街の店舗にご協力いただき、店舗を巡ってスタンプを集めるスタンプラリーを開催しました。
今井さん:スタンプラリーの参加は1人1回のみって説明しても何回もまわってくる子がいたりして(笑)大変だったけど、楽しんでくれているのが伝わってきて良かったです。

――では、楽しいときはどんなときですか?
西村さん:勉強のことだけじゃなくて、最近のはやりとか、ちょっとした世間話などもするのですが、新しい世界を知れるんです。そんな時、楽しいなと感じます。
小林さん:子どもたちと話すことが楽しいです。ここは学校や塾ではないので、わたしたちは子どもたちにとって、近い存在なんです。勉強も教えるけれど、一緒におやつを食べたり遊んだりもする、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃん的な存在でありたいなって思っています。

この日もおやつを食べながら談笑している場面が

この日もおやつを食べながら談笑している場面が

 

――このプロジェクトに参加し、自身の成長を感じるときはありますか?
魚山さん:子どもたちの対応にマニュアルがあるわけではないので、どこを褒めてあげるか、どこで叱るべきなのか、そういったものを自分たちで考えて行動しています。そんな時には自分の成長を感じますね。今後も、子どもたちの成長を見守るのはもちろん、自分も成長していきたいと考えています。

――今後の展望はどのようなものですか?
魚山さん:学生とサードプレイスを利用してくださる市民団体が共同してできるイベントをつくっていきたいです。あとは、後輩たちにつなげていきたい。すでに現在、2年次の学生が企画してくれています。
僕たち学生は大人に比べて失敗することも多いです。ここは遠慮せずに、周りの大人に頼って成長できる場所。学生である僕たちにとっても、ここが「サードプレイス」であるように展開していければな、と思っています。
小林さん:現在、小学4年生の子たちが中心になって利用してくれているのですが、今後はもっといろんな学年の子どもに利用してもらいたいですね。あと、学校で貧困家庭などについて専門的に学んでいることもあり、経済的な理由で塾などに通えない子どもたちに利用してもらいたいと考えています。ただ、対象をしぼってしまうと、利用しづらくなってしまうので、その辺りをどう対処していくかがこれからの課題だと思っています。

「子どもたちが勉強している横で一緒に作業することが多いです」と小林さん

「子どもたちが勉強している横で一緒に作業することが多いです」と小林さん

宿題に励む子どもたち。計算ドリル…、懐かしい…!

宿題に励む子どもたち。計算ドリル…、懐かしい…!


学生とは思えない、しっかりとした対応をしてくれたみなさん。先を見据えて行動されていて、同年代とは思えませんでした。桃大が中心にたってつくりだす「サードプレイス~シェア桃大~」。今、住民のみなさんの認知が徐々に進み、学生企画以外の企画においても利用者が増えているそうです。

今回お話を聞かせていただいて、名実ともにサードプレイスとして地元の方から必要とされる日もそう遠くないように感じました。

ダ・ヴィンチに会える!?「ダ・ヴィンチ! 天才の遺産 レオナルドと歩む未来展」

2016年2月1日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

現在、グランフロント大阪・ナレッジキャピタルにて「ダ・ヴィンチ! 天才の遺産 レオナルドと歩む未来展」が開催されています。この展覧会は大阪大学、関西大学などが協力し、関西テレビ放送、朝日新聞社が主催しているもので、芸術家としてだけでなく、科学者、技術者としてのレオナルド・ダ・ヴィンチの功績を過去から未来までの3つのゾーンに分け、バラエティにとんだ方法で展示されています。今回は、その一部をご紹介します!
※この展覧会は2月14日(日)までです。

ダ・ヴィンチの知られざる一面

「モナ・リザ」や「最後の晩餐」の作者で、ルネサンス時代の画家として知られているダ・ヴィンチですが、それだけではなくあらゆる学問に精通していたことをご存じでしたか?


ダ・ヴィンチは何千ページにも及ぶスケッチやメモを残しており、これは手稿と呼ばれています。これらには技術者・科学者としての斬新な発想が書き記されています。

手稿・空圧ねじ(ヘリコプター)-「パリ手稿B」より

手稿・空圧ねじ(ヘリコプター)-「パリ手稿B」より

模型・空圧ねじ(ヘリコプター)

模型・空圧ねじ(ヘリコプター)

 


今回の展覧会では、このように手稿に残されたメモや設計図を元に作られた模型が展示されています。メモや設計図だけでは分かりづらくとも、このように模型になるとわかりやすい! ちなみにこの空圧ねじは、らせん型とうずまき型を調べているうちに、このスクリュー型のプロペラを考え出したそうです。


ダ・ヴィンチは空を飛ぶことに強いあこがれを持っていたそうで、鳥の翼の構造をスケッチした手稿なども展示されていました。

鳥の翼の構造のスケッチ-「鳥の飛翔に関する手稿」より

鳥の翼の構造のスケッチ-「鳥の飛翔に関する手稿」より

 

こちらをよくご覧頂くと、ノートに顔が描かれているのがわかりますか? こちらはダ・ヴィンチの自画像といわれています。そしてもう一点、文字列に注目していただきたいのですが、アルファベットは普通左側から書き始めるので、左がそろいますよね? なのにダ・ヴィンチの残した手稿やメモはすべて右側がそろっているんです。どういうことなのでしょうか?

実は、ダ・ヴィンチは鏡文字しか書けなかったと言われているんです。


日本語でいうとこんな感じ!

吊された鏡に文字を写す仕組み。分かりやすいです

吊された鏡に文字を写す仕組み。分かりやすいです

ダ・ヴィンチの画家としてのすごさを再認識

<>ダ・ヴィンチが画家として優れていたことは言うまでもありませんが、ダ・ヴィンチが描き残した絵画の魅力を実感するコーナーがありました。


それがこちら、デジタルミュージアムです。

モニターを使ったナビゲーション

モニターを使ったナビゲーション

 

こちらでは「受胎告知」「東方三博士の礼拝」「キリスト洗礼」の三枚の絵画を手元のタッチパネルで操作し、詳しく見たい部分をズームすると、モニターに表示される仕組み。地面に咲く花一輪をとってみても、どれだけ丁寧に描かれているかがよくわかります。改めてダ・ヴィンチの画力の高さに驚くこと間違いなしです。

ダ・ヴィンチの発明を体験!

ダ・ヴィンチの発明を体験できるスペースもあります。


この「モバイルブリッジ」は元々ダ・ヴィンチが軍事用に発明したもので、持ち運びができる橋です。「レオナルドの橋」とも呼ばれているそうです。
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分かりやすい作り方が用意されているので簡単にできそう! かと思いきや、案外難しい…。一度コツを覚えてしまえば、あとは簡単に作れるのですが、そこまでが大変です。苦戦しながらも、なんとか完成! 釘や接着剤は一切使っていないのですが、上から力を入れても崩れない耐久性。こんなすごいものを思いつくなんて…。ダ・ヴィンチの天才ぶりを体感できるコーナーでした。

 

と、ここまではレオナルド・ダ・ヴィンチの過去のゾーン。


ここからダ・ヴィンチの発想が生かされている機械や乗り物が展示されている現代ゾーンを通り、未来へと進んでいきます。

ダ・ヴィンチが照らす未来

「自動機械」や「人体」のしくみに深い関心を抱いていたダ・ヴィンチ。もし21世紀の今を生きていたなら、ロボットを間違いなく作っていただろう! という発想から、本展覧会ではさまざまなロボットが集結しています。

SOTA / 株式会社ヴィストン

SOTA / 株式会社ヴィストン

D-Ropop / 株式会社イーガー

D-Ropop / 株式会社イーガー


さらに今のロボット技術を駆使した「ダ・ヴィンチ・アンドロイド」が制作されました。存在感のあるひげや、リアルなしわ、体毛なども完璧に再現されています!(歴史上の人物なので、再現という言葉はふさわしくないかもしれませんが…)

ダ・ヴィンチ・アンドロイド / NPO ダ・ヴィンチミュージアムネットワーク

ダ・ヴィンチ・アンドロイド / NPO ダ・ヴィンチミュージアムネットワーク


こちらのアンドロイドは大阪大学の浅田稔教授が制作したもの。浅田教授はNPO ダ・ヴィンチミュージアムネットワークの理事長も務めていらっしゃいます。NPO ダ・ヴィンチミュージアムネットワークでは、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの精神を礎とし、科学技術と文化・芸術が融合する新しい教育、環境・産業分野の確立を目的として活動を展開されているそうです。

浅田教授が本展覧会に寄せたお言葉

浅田教授が本展覧会に寄せたお言葉

 

ダ・ヴィンチ・アンドロイドの展示は日本だけに留まらず、昨年9月に行われたミラノエキスポでも大人気を博したとのこと。日本人には分かりにくい、ヨーロッパ人独特の顔つきもしっかりと再現されている! と絶賛されたようです。現地の方々が言うのだから間違いありませんね!

また、13:00から16:00にはオペレーターを通し、ダ・ヴィンチ・アンドロイドと会話できる時間が用意されているので、その時間を狙って行くとさらに楽しめるそうです。

会期中の土・日曜日には今回の展覧会のマスコットキャラ的存在である「少年時代のレオナルド」を描いたイラストレーターさんによる似顔絵コーナーが設けられ、家族連れやカップルなどに大人気なんだとか。SNSのアイコンにも利用できますよ!

少年時代のレオナルド。来場者をナビゲートしてくれています

少年時代のレオナルド。来場者をナビゲートしてくれています

LINEスタンプも発売中!

LINEスタンプも発売中

 

 

 

画家としてだけではなく、科学者や技術者の一面まであり、「天才」と称されているレオナルド・ダ・ヴィンチ。今回の展覧会では、そんな「天才」の一部を垣間見ることができました。子どもから大人まで、一人でもカップルでも、家族でも、誰と来ても楽しむことができる「ダ・ヴィンチ! 天才の遺産 レオナルドと歩む未来展」。

みなさんも、ぜひ足を運んでみてください!

青山学院大学がアディダスとタッグ結成! 女性のためのスポーツバッグ!

2016年1月22日 / 学生たちが面白い, 大学を楽しもう

昨年9月、青山学院大学がアディダスとタッグを組み「コスメティックバッグ」を発売したことをご存じでしょうか? 発売に至った経緯など気になる部分をアディダス ジャパンさまにお話しを伺うことができました。

「コスメティックバッグ」誕生にいたるまで

アディダスでは女性向け商品やプロモーションに注力するプロジェクトがあり、そのプロジェクトと青山学院がパートナーシップを結んだカタチで今回の女子学生の視点取り入れた商品開発が実現したそうです。

そして、学内で選抜メンバーを募集したところ、30組(3名1組)を超える応募があったとのこと。そんな狭き門をくぐり抜けたチームが「コスメティックバッグ」開発に大きく携わることになりました。最終的に実際に商品企画に携わったのは優勝チームと準優勝チームの2組、合計6名。では、一体どのようにして「コスメティックバッグ」は生まれたのでしょうか?


――プロジェクトのスタートはいつごろですか?
スタートは2014年9月でした。発売は2015年9月なので、約1年前から動いていました。10月からは月に1度のペースで学生の方々とのミーティングが行われて、2015年1月に最終企画が決定。その後も月に1度のペースでミーティングがあり、商品化に際しての最終的な決定や、発売後のプロモーションについてなどなどを決めていきました。


――商品開発の上で大変だったことはなんですか?
アディダスが企業としてビジネス面を重視する以上、素材やコスト面などなかなか学生の方々が思った通りにはできない部分があり、苦労されたようにと思います。でもアディダスとしては、みなさんのおかげで学生の視点を取り入れた、今までにない女子向けのユニークな商品を実現することができました。


――今回発売されたバッグのコンセプトが「持ち歩けるパウダールーム」とのことですが、一体どのようにして生まれたのでしょうか?
アディダスとしては「もっと女子にもスポーツを楽しんでもらいたい」という想いがありました。そこでまず学生の方々とともに、スポーツをする上でネックになってしまう部分は何かを洗い出していきました。

・お化粧がくずれてしまうのに、お化粧直しの場がない
・ロッカールームでアクセサリーや小物をなくしやすい
・荷物が大きくなってしまったり、バッグが多くなってしまう

などなど、見た目を気にする女子大生ならではの問題点が多数見えました。


――なるほど…。それでは、「コスメティックバッグ」とはどのようなものですか?
「コスメティックバッグ」は3つの“もてる”で、先ほどのネックを解消し、スポーツを楽しむ女性を支えています。

1つめは、コスメとアクセが“もてる”ということです。
スポーツ前に外したアクセサリーが簡単に探せる透明&ファスナーポケットがついていて、細かいアクセやコスメも無くさず安心です。

2つめは、シューズが“もてる”。
銀のプラスイオンでニオイの発生を防ぐデオドラント消臭機能がついているので安心してシューズの持ち運びが可能です。シューズをいれてもごわつかないデザインになっています。

最後の3つめは、スタイリッシュに“もてる”ということ。
シューズ、ウェアを分けて収納、さらにA4書類が折れることなく入るポケット付きなのでスポーツだけでなく勉強やお仕事にも使えるようにしました。また、2色展開でオシャレを気遣う女性に配慮しています。

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クリアオニキス×セミソーラーイエロー

クリアオニキス×セミソーラーイエロー

ブラック×スーパーピンク

ブラック×スーパーピンク

 

――今後の展開として、何か予定されていますか?
今後もパートナーシップを通じて、販促やマーケティングなどのコラボレーションを継続的に取り組んでいきたいと考えています。実はすでに「女性も利用しやすい、購買会やアディダスコーナーを作るにはどうしたらよいか」というテーマのプロジェクトが動き出しています。


もうすでに次のプロジェクトに向けて動き出しているとは…。さすがです…!

お伝えできることがあればほとゼロでもどんどんお伝えしてまいりますので、今後も青学×アディダスのタッグから目を離さないでくださいね!

 

大阪大学が企画制作を務めるアートと鉄道の融合イベント「鉄道芸術祭」

2016年1月15日 / 体験レポート, 大学を楽しもう

アートエリアB1が主催した【鉄道芸術祭vol.5 ホンマタカシプロデュース「もうひとつの電車~alternative train~」】という展覧会が行われていたのですが、とにかく驚くべきものばかり展示されていたんです。
今回は「鉄道芸術祭」という名にふさわしい、アートと鉄道が融合した新しい世界観に圧倒されてきました。

アートエリアB1に入って、まず出迎えてくれたのは今回の展示のプロデューサー・ホンマタカシ氏の「映像の世紀~alternative train~」(映像作品)。こちら写真・映像撮影が禁止となっておりました…。
続きまして、こちらもホンマ氏の作品「カメラオブスキュラ スタディーズ」がドーンと待ち受けていました。
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「カメラオブスキュラ」というのは写真史において最も重要とされている光学装置のことで、カメラの原点とされています。

「カメラオブスキュラ」とは
原理はピンホールカメラと同じで、被写体の各点で乱反射した光線のうち、空間にあるピンホールの一点を通る光線のみを選び出し、平面に投射することで射影された像を得る、というもの。(Wikipediaより抜粋)

ホンマ氏はこのカメラの原点に改めて着目し、世界各地をめぐって撮影を行っていらっしゃいます。
そんなホンマ氏が京阪沿線3ヶ所(光善寺駅、寝屋川車庫、京橋駅界隈)にて撮影した作品が、実寸大の京阪電車をモチーフにしたインスタレーション空間で展示されているのが「カメラオブスキュラ スタディーズ」です。
この空間内では、幅広い音楽活動を展開する蓮沼執太氏が手がけた音響作品が流れていました。この音響作品はホンマ氏が作品を撮影した場所を巡りフィールド・レコーディングで採取した音を元に制作されており、京橋駅の雑踏や寝屋川市駅の車庫の整備工場の音、光善寺駅で流れるアナウンスなどを元に制作されたもの。聞いていると本当に駅のホームにいるかのような錯覚に陥りました。

窓から見える作品。まるで本物の電車に乗っているみたい

窓から見える作品。まるで本物の電車に乗っているみたい

外側ではちゃんと行き先も表示されている

外側ではちゃんと行き先も表示されている


ホンマ氏が手がけているのはこれだけではありません。場内ではもうひとつ映像作品が上映されていました。それが、光善寺駅で撮影された写真を映像化した「列車の到着byカメラオブスキュラ」です。そして、向かい側の壁では、ベルリンを拠点に活動を展開する二人組、マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフの作品「蛍光オレンジの牛」が上映されていました。二つの映像が流れる空間は、ここが大阪市内の駅の中だということを忘れさせるほど静かで、どこか異世界のようでした。

写真左側が「列車の到着byカメラオブスキュラ」、右奥に進むと「蛍光オレンジの牛」が上映されていました

写真左側が「列車の到着byカメラオブスキュラ」、右奥に進むと「蛍光オレンジの牛」が上映されていました


素晴らしい作品が展示されている中で、一際目を引いたのがこちら。

「NAZEtopiaと空飛ぶCUTEちゃん」

「NAZEtopiaと空飛ぶCUTEちゃん」


こちらは京都を拠点に活動するアーティストNAZE氏の作品。この作品は3つの要素からなりたっています。

・京都から大阪までの移動中に電車内やホーム等で人物・モノゴトを観察し、そこから妄想を膨らませ描かれたドローイング
・ストリートアートを彷彿させる壁面の描画作品
・日常的に収集している、街に落ちていた様々なものを用いて創りあげた独創的な鉄道模型空間

この鉄道模型を用いた空間がすごいんです。角度や高さによって見えてくる世界が変わるので、作品の周りをぐるぐる。立ったり、しゃがんだりしながら飽きることなく眺めていられます。実際に2台の電車が空間内を走っているのですが、この電車も独特の様相…!

個人的ベストショット!

個人的ベストショット!

かわいらしい謎の生命体(?)

かわいらしい謎の生命体(?)


この他にも、小山友也氏のイヤホンやヘッドホンの音漏れで踊る様子を撮影した「Obey individual languages.」や、黒田益朗氏の京阪沿線の宿り木を撮影した「宿り木調査記録」、ファッションブランドであるPUGMENTが電車内で居眠りする人に着目したインスタレーション作品「SLEEPING PASSENGERS」といった作品が展示されており、見応えのあるイベントとなっていました。

「鉄道芸術祭」と銘打たれていますが、「鉄道にあまり詳しくないから…」「芸術には疎くて…」なんて方でもなにも考えず、ふらりと行って楽しめるイベントで、わたしは鉄道にも芸術にも明るくないですが、すごく楽しめました! 当たり前ですが、自分の感性では絶対に生まれない作品ばかりで、見ていてわくわくしました。

例年、秋から始まる「鉄道芸術祭」。次回はどんなエッジの効いた展示を見ることができるのか・・・楽しみです!!

年末大特集 2015年 TOP5発表!!

2015年12月31日 / まとめ, トピック

ほとゼロではfacebookページにて、「年末大特集 2015年 TOP5発表!!」と題し、2015年にどの記事が最も読まれていたのかを、ランキング形式で発表していました。
今回はそのランキングをまとめてご紹介いたします!




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