美人か美人でないか、これほど人の主観や好みに左右されるものはありません。顔立ちがはっきりしている、瞳が大きいなど、一般的な美人の概念はあるものの、やはりそれを美人と感じるかどうかはその人次第。
そんなあいまいな感覚をビックデータを使って定義しようというのが、筑波大学と大阪大学、そして美人時計などを手がける企業、BIJIN&Co.が産学連携で開発したアプリ「美人科学研究所」です。
個人の中にある「この人は美人か?」の定義は、男女、育ってきた環境、年代とさまざまな要素が複雑に絡み合って形づくられています。育った地域や年代が違えば、自然と美人だと感じる規準も異なるそう。
そんなあいまいな美人の定義を、ビッグデータから説き明かすのがこのアプリ。
アプリをリリースしたBIJIN&Co.は一般女性がモデルとして出演する「美人時計」を展開。各地域でBIJIN MODELが活躍できるように機会を提供する中で、地域や年代、個人の嗜好によって美人の規準が異なるため、BIJIN MODELの活動の機会を逃すことがあったようです。
そこで筑波大学と大阪大学とともに「ある人に対する一般的な美男美女の認識はどのように決まるのか?」を解き明かす共同研究を行い、嗜好の定義づけをするため、画像解析とビッグデータ解析を用いた人工知能技術を開発。その技術を盛り込んだのが「美人科学研究所」です。
さて、とはいえ元となるビッグデータがなければ、解析することもできません。
このアプリではユーザーが研究員となり、自分の直感でデータを入力していきます。そうして集まったデータをビッグデータとして解析することで、美人を定義づけるそうです。
ではこのアプリをどうやって使うのか、実際に使ってみましょう。
データ入力は簡単。サンプル入力という画面で、一人ずつ表示される人をフリックで振り分けるだけ。
美人と感じたら右へ、疑問を持ったら左へと振り分けを行っていきます。
ユーザー登録をすることで、美人と感じたモデルのデータや、自分の美的感覚が同世代のひととどれほど一致しているかなどを見ることができます。
サンプル数を多く入力すると、新米研究員から研究員、準主任研究員とランクが上がっていくのもポイント。
情報が表示されるマイページ。
プライバシー保護のため写真をぼかしています。実際の画面では写真が表示されます。
マイページでは年代別の人気モデルや、人気傾向に近い芸能人・有名人などを見ることができます。
こちらが現在使用できるメニュー。
世論シンクロ率では、自分の美人の規準が地域や世代でどれくらい合致しているのかを見ることができます。
プライバシー保護のため写真をぼかしています。実際の画面では写真が表示されます。
LIKEリストはサンプル入力で右へフリックしたモデルたち。この中から特に美人だと感じる人を「ベスト3」として選ぶことも。
また、自分自身の写真をアップロードすることで、客観的に自分自身の美人度を測る機能やFacebookと連携して好みの似ている人とのマッチング機能も搭載しています。
みなさんも、気の合う仲間をみつけたり、自分でも気付かなかった美人の規準を発見したりしつつ、美人の研究に参加してみてはいかがでしょうか。